「もてなし名脇役 22」本棚のある空間 鶴岡のスイデンテラス

2018年12月5日(水)配信

暮らす人と訪れる人が交差する空間

 今夏、山形県鶴岡市に開業したSHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE(スイデンテラス)のライブラリが秀逸でした。「オトナもコドモ コドモもオトナ」をテーマに約1千冊をセレクト。館内なら、どこでも自由に読書できます。

 宿泊料金を払って泊まる宿。その1日なりを「自分の空間」としてくつろげるのが客室です。加えてと考えたとき、「意外とパブリックは落ち着かない」ことが多い気がします。「どうぞごゆっくり」のメッセージがカタチで表れている空間をいつも探しています。

 スイデンテラスのライブラリの特徴。書架一面にあらゆるジャンルの本があるので、普段は手に取ることのない1冊に出会えること。そして時間帯によって、本を手に取る人が変わること。市内の親子連れから学生グループなど、暮らす人と訪れる人がライブラリという空間で交差しています。

 楽しくて滞在中、何度も客室から出掛けました。「こんな広い空間を自由に心地よく使わせてもらって、この宿泊料はお得かも」。一晩泊まっての感想です。

スイデンテラスホームページ

「観光革命」地球規模の構造的変化(205)外国人労働者の受け入れ

2018年12月4日(火) 配信 

「最終的には数の力で強引に政府案が可決されるのであろうか?」(画像はイメージ)

 国会ではいま外国人労働者の受け入れを拡大する入管難民法改正案の審議が行われている。政府は今国会で成立させ、来年4月の施行を目指しているが、野党側は外国人労働者の受け入れに伴う諸課題を指摘して、拙速なかたちでの新制度の導入に反対している。

 日本ではこれまで外国人が就労できる正式な在留資格は外交官、医師、介護福祉士、学術研究者などの高度専門職に限定されてきた。ところが少子高齢化に伴う生産年齢人口(15歳―64歳)の減少によってさまざまな業種で人手不足が顕著になっており、経済界の強い要望に応えて新たな在留資格制度の導入が政府によって提案されている。政府案による新たな在留資格は、知識や経験など一定の技能があると認定された者に与えられる「特定技能1号」と、熟練した技能があると認定された「特定技能2号」の2種類。いずれも試験に合格することが必要で、在留期間は1号が最長5年、2号は永住にも道が開ける。

 日本では生産年齢人口が97年をピークにして減少に転じており、業種によって人手不足が深刻化している。具体的には、介護業、外食業、建設業、飲食料品製造業、宿泊業、農業、漁業などで、例えば宿泊業では2万人を超える受け入れが必要とされている。日本ではすでに外国人労働者数が増加しており、08年からの10年間で約80万人が増加し、17年末で過去最高の約128万人に達している。そのうち留学生のアルバイトなどの「資格外活動」が約30万人、開発途上国への国際協力を目的とする「技能実習」が約26万人も含まれている。本来の学業や技術習得がないがしろにされていると批判されている。

 政府は新制度導入で将来的に数十万人の外国人労働者の受け入れを想定しているが、特定技能2号の場合には取得者は公的医療保険や年金、雇用保険が適用されると共に、家族の呼び寄せができ、永住も可能になる。そのために野党側は「事実上の移民政策」とみなして追求している。

 現在国会での審議は法務委員会で行われているが、現実には社会保障、日本語教育、受入業種ごとの異なる状況などが係わるので、本来であれば特別委員会を設置して横断的に審議すべきであるが、最終的には数の力で強引に政府案が可決されるのであろうか?

石森秀三氏

北海道博物館長 石森 秀三 氏

1945年生まれ。北海道大学観光学高等研究センター特別招聘教授、北海道博物館長、北洋銀行地域産業支援部顧問。観光文明学、文化人類学専攻。政府の観光立国懇談会委員、アイヌ政策推進会議委員などを歴任。編著書に『観光の二〇世紀』『エコツーリズムを学ぶ人のために』『観光創造学へのチャレンジ』など。

温泉大賞の投票を開始、ビッグローブ

2018年12月4日(火) 配信

ビッグローブ(有泉健社長)は12月3日(月)から、旅行比較サイト「BIGLOBE旅行」と宿泊プランを比較できる無料アプリ「旅比較ねっと」で、第11回「温泉大賞®」の投票受付を開始した。急増する外国人観光客への情報発信強化のため、「外国人観光客におすすめの旅館・ホテル」の英語版と中国語版のページを新設する予定という。

 同企画はユーザー投票で温泉宿と温泉地の「温泉番付」と「県別ランキング」を決めるもの。昨年の第10回の投票数は2万7750票だった。今回から新たに、投票のうえプレゼントに応募した人全員を「温泉アンバサダー」に認定。アンバサダーを全国の温泉地に誘導する仕掛けを作り、温泉地の魅力をSNS発信することで、地域活性化につなげたい考え。

みんなで選ぶ 第11回「温泉大賞」

[表彰部門]
温泉番付 温泉地部門
温泉番付 旅館・ホテル部門
温泉番付 エリア別ランキング
温泉番付 県別ランキング
温泉番付 外国人観光客におすすめの旅館・ホテル

[投票期間]
2018年12月3日(月)10時~2019年2月13日(水)午後3時

[投票方法]
 投票ページ( https://travel.biglobe.ne.jp/onsen/award/ )で下記内容を投票。
・訪問した中で一番良かったと思う温泉施設と温泉地
・外国人観光客におすすめの温泉施設とおすすめポイント

※投票は、BIGLOBE IDのログイン不要、誰でも参加可能。

[結果発表]
 最終結果発表:2019年2月末ごろ

[賞品]
 温泉大賞に投票し、応募した方の中から抽選で計100人に賞品プレゼント。
(応募は国内在住者に限る)。

【賞品の一例】
商品券 VJAギフトカード 10万円分 1人
BALMUDA The Range (ブラック) 1人
Shark EVOFLEX 充電式コードレスクリーナー 1人
シャープ 水なし自動調理鍋 ヘルシオ ホットクック 1人

[温泉アンバサダー]
 全国の温泉地の魅力を指定の方法でSNS発信した人のなかから、抽選でプレゼント。 

とっておきの京都プロジェクト 公式サイトとロゴマーク公開

2018年12月4日(火) 配信 

サイトイメージ

京都府京都市と京都市観光協会はこのたび、地域や民間事業者が隠れた名所の魅力を発掘して活用する「とっておきの京都~定番のその先へ~」プロジェクトで、公式ウェブサイトの開設とロゴマークを発表した。

ロゴマーク

 公式ウェブサイトを開設し、地元住民や事業者、観光客がそれぞれの「とっておきの京都」を投稿、共有できるコンテンツを中核として、各エリアの魅力や観光情報、地域のイベントなどを情報発信する。伏見や大原、高雄、京北、西京、山科エリアのプロモーション強化や、周遊促進に向けた体験型メニューの造成に地元住民や観光事業者などと一丸となって取り組むとしている。

公式ウェブサイトの概要

 ゆったりと京都の風情を楽しめるエリアとして、伏見や大原、高雄、京北、西京、山科エリアの隠れた魅力を地元住民や事業者、観光客と共有しながら、新たな観光情報や地域のイベントなどを発信していく。

 なお、サイト開設時は、伏見観光プロジェクトチームと連携して取り組みを進めている伏見エリアの情報を中心に掲載しているが、そのほかのエリアも内容の充実に努めていくとしている。

開設日時:2018年11月21日(水)午後1:00

特徴:

(1)「とっておきの京都」情報交換プラットホーム

 地元住民や事業者、観光客からのおすすめ情報、体験レビューなどの投稿を受け付け、リアルな情報が行き交う参加型サイトとして運営している。

【「とっておきの京都」投稿キャンペーン】

 「とっておきの京都」を投稿された人から抽選で、とっておきのエリアにちなんだ特産品をプレゼントするキャンペーンを2018年11月21日(水)~12月31日(月)の期間に実施している。

 第1弾は伏見エリアの特産品をプレゼント。ほかのエリアの特産品をプレゼントするキャンペーンも順次、実施していく。

(2)各エリアのイベント情報の一元発信

 これまで地域の事業者などが個別に発信していたイベント情報を、情報交換プラットホームなどを通じて集約し、エリアの観光情報を知りたい人にとっての玄関口(ポータルサイト)の役割を担う。

(3)「とっておきの体験」取材コンテンツ

 「人との交流」をコンセプトに、各エリアの施設やイベントなどを人物にも焦点を当てながら取材することで、これまでに見えていなかった新たな魅力を発掘し、訪問意欲を刺激する情報を順次発信していく。

今後のエリア拡充について:

 観光地の混雑緩和や地域の活性化につながる新たな観光情報が一定収集できたエリアも今後、同ウェブサイトで情報を発信していく。

プロジェクトロゴマークの作成

 ウェブサイトの開設にあわせて、「とっておきの京都プロジェクト」ロゴマークを作成。各エリアの事業者と一丸になってプロジェクトを推進するため、各事業者が実施するイベントの広報などに統一的に使用している。

 ロゴマークは、「とっておきの京都プロジェクト」ウェブサイト内で利用申請を受け付けている。

「とっておきの京都プロジェクト」公式ウェブサイト

ウェブサイト以下のページリンクから

ひがし北海道の魅力を体験 エア・ドゥら二子玉川でイベント

2018年12月4日(火) 配信

cafe&bar(昨年のイベントより)

エア・ドゥと北海道観光振興機構、網走市、北見市、帯広市、釧路市、摩周湖観光協会は12月7日(金)、8日(土)、二子玉川ライズ・ショッピングセンター ガレリアでひがし北海道体感イベント「EASTERN HOKKAIDO EVENT」を行う。併せてWebサイト上で特設ページも展開。ひがし北海道の魅力を発信する。

入口(昨年のイベントより)

  café&barひがし北海道では、エア・ドゥの機内サービスで人気の温かいオニオンスープの試飲が楽しめる。また夜は、ひがし北海道の地酒・特産物の試飲・試食会を実施。気に入った地酒や特産物などは、「 AIRDO MARKET~なまらうまいっしょ!Eastern HOKKAIDO~」で購入できる。

 「この冬“映えたい”私がひがし北海道へ行く10の理由」 特設サイトでは、“ひがし北海道エリアのSNS(交流サイト)映えスポット”と“ひがし北海道エリアのYorimichiスポット”を厳選して紹介。サイトは、12月下旬に開設する。

「EASTERN HOKKAIDO EVENT~Good Day北海道 あなただけの、特別な一日。~」 概要

日時:12月7日(金) ・ 8日(土) 。各日、午後1:00~午後8:00

場所:

二子玉川ライズショッピングセンター ガレリア(東京都世田谷区玉川2-21-11)

内容:

阿寒摩周国立公園プラネタリウム

道内屈指の星の鑑賞スポット、摩周湖の美しい星空をプラネタリウムで再現。

café&barひがし北海道

日中はエア・ドゥの機内サービスで人気の温かいオニオンスープの試飲、夜はひがし北海道の地酒・特産物の試飲・試食会を実施し、ひがし北海道の味覚を紹介する。

 AIRDO MARKET~なまらうまいっしょ!Eastern HOKKAIDO~

Café&barひがし北海道提供する特産品や地酒、AIRDOオリジナルグッズを販売する。

ボーディングミュージック演奏会

エア・ドゥ機内でボーディングミュージックを提供している大塚賢太郎氏による就航20周年記念の演奏会。

キャラクターグリーティング

エア・ドゥのマスコットキャラクターの「ベア・ドゥ」と、北海道観光PRキャラクターの「キュンちゃん」によるグリーティング。

ベア・ドゥ

ヤフートラベルでDP販売開始、JALとジャルパック

2018年12月4日(火) 配信

 日本航空(JAL)とジャルパックは12月4日(火)から、ヤフーとヤフーグループでオンライン旅行予約サイト「一休.com」を運営する一休と提携し、「Yahoo!トラベル」の旅行予約サービス「ヤフーパック」で国内ダイナミックパッケージ商品を売り出す。

 「ヤフーパック」は、ヤフーが運営する旅行予約サービス「Yahoo!トラベル」上で、JAL国内線航空券と一休が提供する国内宿泊施設を自由に組み合せることができる国内ダイナミックパッケージの予約サービス。トップページから旅行期間・出発地・到着地などを選択すると、JALグループの国内線航空券と、全国各地のさまざまな宿泊施設を自由に組み合せ、目的や予算に応じた旅が組み立てられる。

   また、「ヤフーパック」で予約すると、「Yahoo!プレミアム会員」なら旅行代金(消費税抜き)の1%分のTポイントに加え、4%分の期間固定Tポイント(※1)、合計5%分のTポイントを獲得できる。4%分の期間固定Tポイントは、予約時「今すぐポイント利用」として旅行代金の支払いに利用できる。さらに、「Yahoo!プレミアム会員」を対象に、5%の期間固定Tポイントを上乗せし、合計10%のTポイントを獲得できるオープニング企画を実施する。
 ※1:期間固定Tポイントは、Yahoo! JAPAN、LOHACO、GYAO! 以外のサービスでの利用はできない。また、有効期限がある。

提携概要

  国内線航空券をJAL、国内宿泊施設を一休が提供し、ジャルパックが旅行商品として企画、「Yahoo!トラベル」を通じて一休が販売する仕組み。

商品概要
販売サイト:Yahoo!トラベル (URL:https://travel.yahoo.co.jp/)
販売開始日時:2018年12月4日(火)午後3:00ごろ予定
出発対象期間:2018年12月5日(水)~2019年5月31日(金)出発
旅行企画・実施:ジャルパック
受託販売:一休(サイト運営:ヤフー)

オープニング企画
予約対象期間:2018年12月4日(火)~2019年1月31日(木)
旅行対象期間:2018年12月5日(水)出発~2019年5月10日(金)帰着
対象者:期間中、下記URLのページからエントリーのうえ予約をし、帰着したYahoo!プレミアム会員
特典内容:5%の期間固定Tポイントをプレゼント
ポイント付与時期:帰着月翌月の中旬
URL:https://travel.yahoo.co.jp/promo/dp/points/opening/ (12月4日午後3時ごろ公開予定)

朝日村役場、林野庁長官賞を受賞

2018年12月4日(火) 配信

中村武雄村長(左から2人目)と牧元幸司林野庁長官(右から2人目)

木材利用優良施設コンクールの林野庁長官賞に、長野県・朝日村の村役場が選ばれた。全国的に伐採期を迎えているカラマツ材の活用モデルとして注目された。

 今年5月開庁した村役場は、村産材のみを使用して建てられている。骨格は、村の山林の60%を占めるカラマツ。内装は、村民が寄贈したヒノキやスギなど7種類の木材を部屋ごとに使い分け、特徴を出している。

村民交流ホール

 朝日村の中村武雄村長は、「先人が戦後植林、育林してきた木材を活用した村役場が表彰され、先人の想いに応えられたと思うとともに、感謝している」と語った。

 木材利用優良施設コンクールは、木材利用推進中央協議会が主催する。木材の利用分野の拡大と利用推進事例となる施設を表彰する。今年度から新たに、内閣総理大臣賞が創設された。

原宿の街に「MOSHI MOSHI ROOMS」誕生 第1弾は SAKURAがテーマ エアビー

2018年12月4日(火) 配信 

桜の花のモニュメントが天井を埋め尽くす

Airbnb Japan(エアビーアンドビージャパン)はこのほど、東京・原宿の文化を世界へ発信するアソビシステム(東京都渋谷区)がプロデュースした新たなホームシェアリング施設 “MOSHI MOSHI ROOMS 第1弾 「SAKURA」”をオープンしたと発表した。同物件に端を発し、今後は同ビル内外の他不動産物件をリノベーションし、原宿エリアに多数のコンセプトルームを開業していく見通し。

 「MOSHI MOSHI ROOMS」は、ほか宿泊施設には無い独自性溢れるコンセプトルームとして宿泊サービスを提供する。第1弾ルームのコンセプトは桜とした。キングサイズの広々としたベッドに仰向けになれば、天井を埋め尽す桜のモニュメントが旅の疲れを癒してくれるという。

原宿の街を一望、パーティーとしても利用可能

 入居するビルの屋上エリアに、レンタルスペースとして使用できるテラスも開設。各種パーティやイベントなども行うことができるようにした。

 物件所在地は「東京都渋谷区神宮前2-18-7 5F MOSHI MOSHI ROOMS」。アクセスは、東京メトロ千代田線・副都心線「明治神宮前<原宿>」駅から徒歩8分ほど。間取りはワンルーム、広さは約45平方㍍となる。宿泊人数は1人から6人まで対応できる。宿泊料金は時期で変動はあるが、およそ1室1泊で4万円(手数料・税金抜き)から。

「満奇洞」など訪ねる女子旅実施 インスタで魅力発信!岡山県新見市

2018年12月4日(火) 配信

カメラ講座

岡山県の新見市(にいみし)観光協会はこのほど、「インスタ映えするカメラの撮影方法を学びたい」という女性を対象に、満奇洞(まきどう)をはじめとした新見の名所を撮影するツアー「にいみを撮る、女子旅」を実施した。

「にいみを撮る、女子旅」を開催

にいみを撮る、女子旅(満奇洞)

 今はやりの「インスタ映え」を狙ったツアーを実施した。カメラメーカーのニコン協力のもと、本格一眼レフカメラの貸し出しを行い、インスタ映えするカメラの撮影方法をプロカメラマン(写真家:遠藤真人さん)がレクチャー。参加者が撮影した写真を講評した。
 撮影は、県指定天然記念物「満奇洞」と市の郷土料理を提供する「祥華(しょうか)」にて行った。今回の参加人数は20人。10~80代の幅広い世代で、うち7割以上が新見市外から参加した。参加者の投稿は141件(11月末時点)にのぼり、好評のうちに終了した。
(※インスタグラム投稿画像は「#にいみカメラ女子」で検索)

満奇洞について

 江戸時代末期、猟師がタヌキを追っているとき発見したといわれている。1929(昭和4)年に歌人 与謝野鉄幹・晶子夫婦がこの地を訪れ、槇(まき)という地名から「槇の穴」と呼ばれていた名称を、地名にちなんで奇に満ちた洞くつ「満奇洞」と命名した。
 洞窟は迷路に富む閉塞型の平面に発達した横穴で、総延長は約450㍍、最大幅は約25㍍ある。中の温度は常時15度前後。夏涼しく、冬はあたたかく感じられる。

所在地  : 新見市豊永赤馬2276-2
アクセス : 中国自動車道 北房ICから車で約20分
       中国自動車道 新見ICから車で約30分

満奇洞VRを公開中

現地にいるようなリアル感を訴求したVR

 新見市商工観光課は、岡山県天然記念物の鍾乳洞・満奇洞の観光を疑似体験できる、VR技術を使った映像を市のHPで公開した。パソコンやスマートフォン、タブレットを使ってみることができる。満奇洞ならではの幻想的な空間を「8K対応」のインタラクティブな高精細VR映像で表現。さらに洞内のLED照明の色をタイムシフトで切り替えできる。水滴が滴る音のBGMや水面のゆらめきや波紋をシームレスな動画で再現し、まるで現地にいるようなリアル感を訴求した。「日英中中韓」の5言語に対応している。

新見市について

 人口はおよそ3万人。岡山県の最西北端、高梁川の源流域に位置している。日本最古の和牛と呼ばれる食用の牛「千屋牛(ちやぎゅう)」や、「ピオーネ」「キャビア」などのおいしく、珍しいグルメのほか、フランス東部と気候や風土が似ていることからワインも有名。井倉洞・羅生門など、自然いっぱいの観光スポットも数多い。

出入口観光の中心  熊本へ 行政と連携し地域素材を商品化 九州産交ツーリズム

2018年12月3日(月)配信

来年9月上旬誕生の大型複合施設

 九州産交グループ(熊本県熊本市)の旅行会社・九州産交ツーリズム(小髙直弘社長)が、九州の中心地・熊本の立地を活かした観光プラットホーム事業を加速させている。

 同グループはバスやフェリー、物流、観光施設、空港に加え、熊本市内の熊本交通センター跡地に来年開業する大型複合施設「桜町再開発商業施設」の事業会社も抱え、「熊本・九州・日本一ゲートウェイ構想・ハブ&スポーク」を掲げる。

 そのテーマの核になるのが「出入口観光の中心熊本へ」。桜町を中心に県内はもとより、九州各県とバスを中心としたあらゆるアクセスで結び、阿蘇くまもと空港やJR熊本駅、海外のクルーズ船が寄港する八代港ともつないでいく。

 同社のプラットホームでは、ハブ&スポーク構想を具体的に実現していく。県内の行政・観光協会などと連携し、地域のそば打ちや乗馬体験などの観光素材を活かし、ガイドの育成、2次交通の整備など行い、着地型商品として、国内外の旅行会社に旅行商品化・販売を働きかける。

 さらに旅行会社の手配、精算もフォローする。すでに熊本県では、観光プラットホームを運営し成果を上げている。

 また、同社独自の商品も造成。県内や隣接県を結ぶ路線バスを利用の着地型旅行商品「路線バスの旅」(通称・ロバの旅)を4月1日から発売。月間平均1千人に達するほどのヒット商品になっている。

 毎日出発(一部除外日あり)で、1人から参加でき、予約受付が前日まで可能というのが、直近で予定を組む個人旅行者に人気の理由だ。同社によると、他県のバス会社や観光行政からのヒアリング、問い合わせも多いという。

ロバの旅パンフレット

 このほか、外国人も簡単に参加できる観光バスを使った旅行プラン「カバの旅」も10月からスタートさせた。

 同社では本社ビル内に中韓台米4カ国語にも対応したコールセンターも設置し、海外客利用も強化している。すでにロバの旅の4割が海外客という。

 さらに物流マーケットと商品開発を行う事業会社も立ち上げ、地域特産物を商品化・流通させる成果も上げている。

 来年9月上旬に開業の桜町再開発商業施設は、商業施設やバスターミナル、公益施設(ホール)、ホテル、映画館、住宅などが一体となった巨大複合施設。バスターミナルを発着するバス台数は1日4300台と想定する。

 バスターミナル直結の2階には、国内最大級のインフォメーションセンターも設置予定。観光案内やバス乗車券、チケット販売、両替、イベントステージ、旅行会社、カフェなど多機能なトラベルコミュニティスペースが誕生。ハブ&スポーク構想の核施設となる。