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サステイナブルな旅を調査 日本は遅れ目立つ

2018年4月19日
編集部:平綿 裕一

2018年4月19日(木) 配信 

サステイナブル・トラベルを調査

ブッキング・ドットコム・ジャパン(アダム・ブラウンステイン代表)はこのほど、世界の旅行者を対象に「サステイナブル・トラベル(滞在先の保全を優先した、環境に優しい旅行)」のアンケート調査の結果を発表した。「サステイナブルな旅をする意欲がある」は世界で87%、日本は81%と人気が広まっていることが分かった。ただ「実際によくしている」「常にしている」は世界で39%、日本は25%と世界に追い付けていない現状も明らかになった。

 一方で、世界で48%がサステイナブルな旅には「まったく行かない」「めったに行かない」「たまにしか行かない」と回答。日本は56%と半数以上が行かないと答えた。同社は「多くの旅行者がその意欲や興味があるものの、まだまだ実際に行動に移せるところまでには至っていない」と分析する。

 実行できない理由として最も多く挙げられたのは「金銭的な負担」(42%)。日本をみると、「情報/認証制度の欠如」が30%で最多で、やり方がわからないといった理由があることが分かった。他方、世界の66%は「環境への悪影響を最小限に抑えられるのであれば出費を5%以上増やしてもいい」と答えた。とくにインド(32%)、ブラジル(21%)、中国(18%)はこの傾向が目立った。

できない理由

サステイナブルな旅で連想するのは

これまでの旅行の経験がカギに

 サステイナブルな旅と聞いて連想することは「エコフレンドリーな宿泊施設に泊まること」(46%)だった。この施設を選ぶ理由としては「環境への影響に配慮したいから」(40%)、「現地に根差した体験ができるから」(34%)、「良いことをしているという実感がほしいから」(33%)となった。2018年の間にエコフレンドリーな宿泊施設に泊まろうと思っている回答者は68%だった。日本は43%とまだ旅行と環境との結び付きは弱かった。

サステイナブルな旅をするきっかけは

 きっかけについて聞くと、1位が「これまでの旅行中に遭遇した自然の景色に感動したこと」で60%、2位が「これまで訪れた旅行先でツーリズムが及ぼす影響を目の当たりにしたこと」で54%だった。

 日本ではトップ3は同じだったが、世界と比べ割合が少なく関心が低いことが露呈した。例えば1位の「これまでの旅行中に遭遇した自然の景色に感動したこと」は3割を切った。2位の「これまで訪れた旅行先でツーリズムが及ぼす影響を目の当たりにしたこと」で35%となった。

これまでの旅行経験がカギ

※調査は、 2018年2月、 3月にブッキング・ドットコムが12カ国(オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、ドイツ、フランス、インド、イタリア、日本、スペイン、イギリス、アメリカの各国1千人以上)の合計1万2134人を対象にインターネット上で行ったアンケート調査に基づく。回答者は、 12カ月以内(2017年)に1回以上旅行をしたか、もしくは12カ月以内(2018年)に1回以上旅行に行く予定の18歳以上。

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