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着地型商品の造成・販売へ、長崎めぐり旅ビューロー発足

世界遺産を活用した商品造成に取り組む

 長崎県内を巡る着地型旅行商品の企画・造成と発地での商品購入の環境整備を行うため、長崎県観光連盟や県内観光団体などが参加して「長崎めぐり旅ビューロー」を発足した。8月31日に長崎市内のホテルで、52の会員とオブザーバーの県や市町村担当者も出席して設立総会が開かれた。

 長崎県には2015年に世界文化遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」と、来年の登録を目指す「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」、さらに3つの日本遺産がある。これらを活かした周遊型の着地型旅行商品を開発し、滞在時間を延ばして観光消費拡大をはかることが、課題となっている。

 長崎県観光連盟が、着地型商品の造成・販売促進事業を行う事業者を公募。数社応募があるなかで、JTB九州がビューロー設立による事業展開を提案して受託した。

 事業発注者の長崎県観光連盟の加藤一征専務理事は「長崎県の宿泊旅行形態では、5回、10回と訪れるリピーターが少なく、来訪者の満足度を高めて、また来てもらう長崎ファンづくりが大きな課題」と指摘。「世界遺産や日本遺産、全国に誇れる食文化を活用したテーマ性の高い周遊型の着地型旅行商品を造成・販売するためJTB九州と連携して事業を進めていく」と経緯を説明した。

 議事では提案者のJTB九州の松尾俊裕長崎支店長が設立趣意書を読み上げたあと、規約、代表選出、事業概要などを発表し承認された。

 ビューローではJTB九州と旅行業登録のある法人が主催して、交通、体験メニュー、食などを組み合わせて造成した「めぐり旅ブランド」商品(離島7本、本土5本)を、大都市圏など発地の大手旅行会社に向け販売。一般向けの専門Webサイトを設置して、商品や体験メニュー単品、各種のクーポンなど販売する。

 なお、ビューローの代表には長崎県観光連盟の宮脇雅俊会長、副代表に佐世保観光コンベンション協会の飯田満治理事長が就任。事務局はJTB長崎支店内に設置され、事務局長には同支店営業担当課長の満木浩昇氏が就任した。

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