長野県飯田市やAirbnbなど「いいだツーリズムビジョン」策定 コンテンツや地域プレイヤー確保へ

2025年3月6日(木) 配信

(左から)田邉泰之代表、佐藤健市長、高橋充社長

 長野県飯田市(佐藤健市長)はこのほど、Airbnb(エアビーアンドビー、田邉泰之代表)と南信州観光公社(高橋充社長)と協働で、持続可能な観光地域づくりを目指す「いいだツーリズムビジョン」を策定した。

 3者は地域の人や生活、文化などに触れられ飯田らしさを体験できる観光コンテンツのほか、 同市で活躍する人との出会いや学ぶことを目的とした「人と出会う旅」を開発していく。同ビジョンを推進する人材や、活動の受け皿となる地域プレイヤーの確保・育成も行う。さらに、Airbnbと連携した情報発信も強化する。

 佐藤市長は「自然風土や文化など先人によって築き、守られてきた『市の暮らしの豊かさ』を観光資源とすることで、暮らしがさらに豊かとなり、さらに人が集まる好循環を生み、持続可能な観光地域づくりにつなげたい」とコメントした。

  田邉代表は「コロナ前と比較し(Airbnbにおける)宿泊数は2.8倍となり、飯田市地域のホストの収入は約7倍となった。地域と協力しながら、さらなる経済の発展に貢献していきたい」とした。 

島根県 サステナブル和牛 丸山知事が大阪でPR

2025年3月6日(木) 配信

県産食材の魅力を説明する丸山達也知事

 島根県は2月11日、大阪府大阪市の商業施設「KITTE大阪」内の中華レストラン「東寶」で、関西の報道関係者やラジオパーソナリティー、フリーライターなどを招き、県産食材をPRするメディア向けトップセールス「しまね美食のご縁会」を開いた。

 同県の丸山達也知事自らが県産食材の魅力を紹介し、和牛のオリンピックと言われる全国和牛能力共進会で2022年に肉質日本一に輝いたしまね和牛などを使ったコース料理を提供した。

 丸山知事は「1966年に和牛能力共進会が始まったが、当時和牛はトラクターの代わりに荷物を運ぶ役割を担い、食べるものではなかった。そこから生産者の皆さんの長年の努力の蓄積で、ここまで進化した」と述べ、「これまで通常は食べることがなかった、出産を経験した経産牛を再飼育するという珍しい取り組みを雲南市の牧場が取り組んでいる。昨秋には欧州で行われたワールドステーキチャレンジで金メダルを獲得するなど、高い評価を受けている」と進化する和牛の世界を強調した。

 経産牛の再飼育は熟豊ファーム(雲南市)と同社の商品を取り扱う銀閣寺大西(京都府京都市)が「サステナブル和牛 熟」と名付け、現在24カ国に出荷している。

県産食材の魅力を説明する丸山達也知事

 今回のコース料理では、「サステナブル和牛 熟」のリブロースと、由志園アグリファーム(松江市)の馬鈴薯を使った「ブラックペッパーソース炒め」として提供された。経産牛ならではの強い旨味に加えて、柔らかさがあり食べ応え十分の一品だった。

 ほかにも、松永牧場(益田市)の未経産黒毛和牛のリブロースを使った「しまね和牛のしゃぶしゃぶサラダ」や、奥出雲の自然飼料で育てるたなべたたらの里(雲南市)の卵「彩り天佑卵」をふんだんに使ったエビの炒め物などが並んだ。

 地酒では、加茂福酒造(邑南町)の純米酒「死神」が参加者に好評。枯葉色をした芳醇旨口で、サステナブル和牛熟との相性が良かった。

トラベルライティングアワード新座賞2024 最優秀は大沼さんの「生涯をともにしたい街」(新座市産業観光協会)

2025年3月5日(水) 配信

(左から)長谷川会長、金子教育長 粂田さん、富田さん、並木市長

 埼玉県の新座市産業観光協会(長谷川栄会長)はこのほど、トラベルライティングアワード新座賞2024の授賞作品を発表した。最優秀賞には、大沼夏花さん(立教大学)の「生涯をともにしたい街」が選ばれた。市内の跡見学園女子大学と十文字学園女子大学、立教大学の3大学に通う学生に市の観光資源を発見してもらうほか、作品を通じた魅力の発信につなげたい考えだ。

 同賞は、3大学の各担当教員が観光学系の学生の作品から30作品を選出。その後、3大学の学生で構成する学生事務局が新座賞14作品を選ぶ。このなかから、観光協会会長と市長、教育委員会教育長、シティプロモーション課職員2人、3大学教員の3人が最優秀賞と優秀賞2作品を選定した。今回の応募数は372作品。

 最優秀賞の「生涯をともにしたい街」は、大沼さんが同市で出会った人のあたたかさや穏やかな気持ちになった大和田神社を紹介し、住み続けたい自身の気持ちを記している。

 優秀賞には富田萌さん(同)の「私の庭は門を越えた異空間に。」と、粂田優衣さん(同)の「束の間のコラボレーション」が選ばれた。

 2月25日(火)には表彰式が行われた。

 長谷川会長は、新座市大和田にある普光明寺が今年4月4(金)~6日(土)、33年に一度の御開帳の年を迎えることに触れ、「学生の皆さんに訪れ、新座の魅力に触れてほしい」とさらなる市の観光資源の再発見を促した。

 並木傑市長は「(最優秀賞と優秀賞を)選ぶのが難しかった」と候補作品を高く評価。「学生の柔軟な発想で市を観光の町としても広めてほしい」と期待を述べた。

松坂屋上野店「東北物産展」3月6(木)~11日(火)まで 「はこビュン」で東北銘菓を日替わりで届ける

2025年3月5日(水) 配信

さいちのおはぎ(イメージ)

 JR東日本商事(大西秀麿社長)は3月6(木)~11日(火)までの6日間、東京都台東区の「松坂屋上野店」6階催事場で開催される「東北物産展」に出店する。

 日替わりで「さいちのおはぎ」や、「金萬(生タイプ)」など、東北の地域銘菓やパンを、列車荷物輸送サービス「はこビュン」を活用して、“出来立て”で会場に届けることによって地域の魅力を発信する。

 「さいちのおはぎ」は、宮城県・秋湯温泉のスーパー「主婦の店さいち」の名物おはぎ。「金萬(生タイプ)」は、秋田県秋田市の上品なカステラまんじゅう。

 東北物産展の営業時間は午前10時~午後7時。最終日は午後6時まで。

【小湊鉄道】開業100周年 3月8日(土)当日限定全線で無料乗車イベント

2025年3月5日(水) 配信

開業100周年を記念して、さまざまなイベントを企画

 小湊鉄道(石川晋平社長、千葉県市原市)は1925(大正14)年3月7日に五井―里見駅間で鉄道事業を開業してから、今年3月で100年の節目を迎える。

 市原市を南北に縦断し、市民の移動を支える公共交通機関として、また同市を代表する観光資源として、市とともに歩んできた小湊鉄道の100周年を記念する連携事業を、3月7日(金)~4月13日(日)まで市原歴史博物館で実施する。

 「小湊鉄道五井―里見駅間開業100周年記念企画展『地域とあゆむ小湊鉄道』」の主な展示資料は、機関車ヘッドマークやタブレットキャリア、小湊鉄道株購入者募集を伝える文書など。オリジナル缶バッジづくりなどのイベントも用意。来館者特典として「記念ミニカード」と、「車掌なりきりサンバイザー」がプレゼントされる。

 4月26日(土)~9月15日(月・祝日)は市原湖畔美術館連携企画展「小湊鉄道100周年記念展『古往今来・発車オーライ!』」を開催。

 3月8日(土)には、小湊鉄道線の始発から終電までの全線を、当日限定で無料乗車できるイベントも行われる。

商船三井クルーズ、2026年後半にクルーズ船追加投入へ

2025年3月5日(水) 配信

三井オーシャンフジの姉妹船を追加投入

 商船三井クルーズ(向井恒道社長、東京都港区)は3月4日(火)に引き渡しを受けた3万2000㌧型クルーズ船「シーボーン・ソジャーン」を、2026年後半から運航開始すると発表した。同船は商船三井が米国のシーボーン社から購入したもの。

 商船三井グループは、クルーズ事業を新たな成長分野と位置づけ、23年3月に商船三井がシーボーン社からクルーズ船を1隻購入。24年12月から商船三井クルーズが「MITSUI OCEAN FUJI(三井オーシャンフジ)として運航を開始している。

 三井オーシャンフジの上質な設えや空間は、「日本の美しい船旅」の実現に最適と判断し、三井オーシャンフジの姉妹船の追加購入を決めた。

 今回のクルーズ船の購入は、商船三井クルーズが今後予定する2隻の新造船投入に先んじる「クルーズ事業拡大計画の前倒し」と説明。26年後半に日本船籍として運航を開始する。船内の公用語は日本語を予定している。

 同社は日本近海での短期―中期のクルーズを含め、さまざまな客層に利用しやすい豊富な旅程を用意する考え。全長198・19㍍と200㍍以下のコンパクトな船体を生かし、瀬戸内海や沖縄、北海道の離島なども想定している。総㌧数は3万2477㌧、全幅は25・6㍍。客室数は229室、レストラン数は4施設、船客定員は458人。

 25平方㍍以上のスイートクラスを基本とする客室、広々としたパブリックスペース、船首や船尾にも備えた開放的な屋外デッキなどが特徴。

なお、既存運航船「にっぽん丸」と「三井オーシャンフジ」が現在発表している旅程については、影響を受けることはないとしている。

令和トラベル、NEWT3周年セール実施中 海外50%オフや国内2万円クーポンなど

2025年3月5日(水) 配信

セールのイメージ

 令和トラベル(篠塚孝哉社長、東京都渋谷区)は4月7日(月)午前11時59分まで、サービス開始から3周年を迎えたことを記念して、運営する旅行アプリ「NEWT(ニュート)」でNEWT FES 3周年メガセールを実施している。

 同CPでは、海外へのツアーやホテルで使用できる50%割引クーポンや、国内旅行で使える2万円のクーポンを配布。成田空港発着の韓国・ソウルへのツアーを1人当たり2万2800円から販売している。

 また、抽選で合計4組8人にアメリカ・ハワイや韓国、マレーシア・コタキナバルへのモニターツアーを300円で売り出す。応募は同社で指定したSNS投稿に「#旅先でやりたいこと」と、現地で行いたいことを記載し、引用リポストを行うことで完了。帰国日から1週間以内に、インスタグラムで宿泊ホテルとNEWTについて投稿することなどが条件となっている。

 

4つの新動画シリーズを公開 「ハワイ州観光局公式YouTubeチャンネル」

2025年3月5日(水) 配信

公式YouTubeチャンネルをリニューアル

 ハワイ州観光局日本支局(ミツエ・ヴァーレイ局長、東京都千代田区)はこのほど、「ハワイ州観光局公式YouTubeチャンネル」で新たな4つの動画シリーズを公開した。今後は定期的に配信していくという。また、これまで配信してきた500本以上の既存動画をカテゴリー別に整理し、目的に合わせて探しやすいようリニューアルした。

 新シリーズは日本人旅行者にインタビューを行う「Youは何しにハワイへ?」や、人気ホテルのスイートルームを案内する「SWEET HAWAI’I」、ハワイの島々の風景や日常をそのまま届ける「From Island」など。旅行を計画中の人や、予定はなくてもハワイ気分を味わいたい人まで誰でも楽しめラインナップとなっている。

 同局は今後も新コンテンツを配信するほか、キャンペーンの実施や特集企画と連動したデジタルコンテンツの充実などをはかっていくとしている。

浅草に相撲ショーを間近に体験できる施設オープン 「浅草相撲部屋 -ANNEX-」

2025年3月5日(水) 配信

チャレンジ相撲のようす

 ANNEX(金子大志社長、東京都中央区)は2月20日(木)、東京・浅草に元力士による相撲ショーを間近に体験できるレストラン「浅草相撲部屋 -ANNEX-」をオープンした。外国人観光客を中心に初日から反響が大きく、予約も好調だという。

 同施設は、1年前にオープンした「浅草相撲部屋」の別館で、食事により注力する。食事は、外国人にも人気の国産牛のA5ランクを使用したすきやき重と天ぷら、元力士監修の「オリジナルちゃんこ鍋」を1人ずつ膳で提供する。飲み物は国産ウィスキーや生ビール、座席によっては山崎や響、白州などの高級ウィスキーも堪能できる飲み放題がつく。

 相撲ショーでは食事を楽しみながら、まずは芸者さんによる舞を鑑賞。その後、元力士による相撲実演が行われ、参加者はチャレンジ相撲として、お相撲さんの着ぐるみを着て稽古体験や力士との取組に挑戦する。所要時間は120分。

 参加者にはオリジナル升やシール、折り紙セット、記念写真など土産がつく。営業時間は正午~午後10:30までで、毎日4ステージを行う。料金はビジネスクラスシートが1人3万円(小学生以下2万円)、ファーストクラスシートが5万円(同4万円)。

 

 

JR西日本 「万博後観光列車を」 山陰や瀬戸内に向け運行

2025年3月5日(水) 配信

WEST EXPRESS 銀河

 西日本旅客鉄道(JR西日本、長谷川一明社長)は、エリアを変えながら西日本各地で運行する観光列車「WEST EXPRESS 銀河」の2025年春の運行を山陰コースの京都―出雲市(島根県出雲市)で、観光列車「はなあかり」の25年春季の運行を大阪―尾道(広島県尾道市)でそれぞれ行う。

 大阪市で4月13日に開幕する「大阪・関西万博」に合わせ、奥深い歴史や自然が魅力の山陰と、姫路や倉敷、福山、尾道など瀬戸内エリアへ、万博を満喫したあとのプラスワントリップを提案する。

 「銀河」は夜行特急列車。3月21日―5月28日までの月・水・金・土曜日に運行する。5月の大型連休期間は除外。

 山陰コースでの運転は6回目となる。例年、車内や停車駅でのおもてなしが好評だ。

 「はなあかり」は4月5日―6月29日までの土・日に計24本運行する。5月3、4日は除外。

 「地域の華を列車に集め、お客様と地域の縁を結ぶ列車」をコンセプトに昨年10月、敦賀駅(福井県敦賀市)―城崎温泉駅(兵庫県豊岡市)間でデビュー。全3両編成ですべてグリーン車となる。うち1両はよりグレードの高い「スーペリアグリーン車」に設定する。

 25年春季運行に合わせ、スーペリアグリーン車飾り棚の調度品を岡山県および広島県の工芸品・アート作品に入れ替える。車内での食事サービスも地元ならではの食材を使用するという。アテンダント3人が乗車し、駅や車内でのもてなしを行う。

 運賃・料金はスーペリアグリーンを定員2人で利用の場合、大阪―尾道間で1人1万3320円。