〈観光最前線〉今さらですが、文楽に字幕

2024年10月3日(木) 配信

ホントにあった事件を題材にしたという演目

 8月、国立文楽劇業(大阪市)で、近松門左衛門没後300年公演「女殺油地獄(おんなころしあぶらのじごく)」を観てきた。文楽は「難しい人形劇」と感じて以来、実に40年ぶり。「油まみれになりながら、滑ってもがいて」との解説にしびれて、「人形の動きだけでも」と足を運んだ。

 幕が開いて驚いたのが「字幕」だ。語りにあわせて、舞台上の横長スクリーンに文字が映し出されるではないか。これなら大夫(たゆう)の難解な言葉も、8割方理解できる。「幕見」なんてケチらず、1等席にすればよかった。

 後日、新聞記事データベースで調べたら、字幕の初登場は2002年。中高生の鑑賞教室で採り入れられたとか。現在は、字幕アプリ(日本語・英語対応)が利用できる公演もある。20年の無知を嘆くより、楽しみが増えたということで。

【鈴木 克範】

岐阜県 緑化ぎふフェアPR 大阪で旅行社向け商談会

2024年10月3日(木) 配信

商談会のようす

 岐阜県観光連盟(葛西信三会長)は9月12日、大阪ガーデンパレス(大阪府大阪市)で関西圏の旅行会社を対象とした観光商談会を開いた。関西圏での商談会は今年で10回目。岐阜県内の自治体や観光協会、宿泊施設など54団体、約80人が参加し、集まった関西圏の旅行会社14社、約40人に、それぞれ旬の話題や魅力をアピールした。

 会場では、岐阜県都市公園課の担当者が、来年4月23日―6月15日まで実施される第42回都市緑化ぎふフェア「ぎふ グリーン・ライフフェスティバル2025」の概要を紹介。

 全国都市緑化フェアは、都市緑化の知識の普及や意識の高揚を目的に、1983年から毎年、全国各地で開催されている国内最大級の花と緑の祭典。岐阜県での開催は初となる。

 ぎふフェアは、県内に7つの会場を設置。テーマは「ぎふワールド・ローズガーデン」(可児市)がバラ・花、ぎふ清流里山公園(美濃加茂市)が里のみどり、養老公園(養老町)は歴史文化・アートなど会場ごとに、それぞれ異なるテーマを設けた。花・みどりを切り口に「清流の国ぎふ」の自然と共生した暮らし(グリーン・ライフ)を体感・体験できるさまざまな取り組みを展開する。

 同連盟の服部敬常務理事は「コロナからも回復してきた。来年は緑化ぎふフェアが開かれるので、ぜひこれを機会に岐阜県へ訪れてほしい」と述べた。

東武トップツアーズ、訪日旅行者向けに着地型販売サイト開設

2024年10月2日(水)配信

インバウンド向け着地型観光商品の販売サイト(イメージ)

 東武トップツアーズ(百木田康二社長、東京都墨田区)は10月1日(火)、インバウンド旅行者向け着地型観光商品の販売サイトを、LINKTIVITY(孔成龍社長、同千代田区)のプラットフォームを活用して運用を開始した。

 同プラットフォームにより、日本到着前の旅マエに東武鉄道浅草駅、東武日光駅、鬼怒川温泉駅を訪れる観光商品の予約・決済が可能となった。同様に、滞在中や日光・鬼怒川温泉へ向かう旅ナカで予約・決済も可能。旅行者は現地に到着後、スムーズに目的とする観光や体験を楽しめる。

 販売する着地型観光商品は、「NIKKOPASS」をはじめ、日光東照宮など日光の寺社拝観券や、東武ワールドスクウェアや日光江戸村などの入園券などが含まれる。現地で楽しめる着地型観光コンテンツの開発・販売も順次予定しているとした。

東武ホテル10ホテルで2025年おせちの予約開始 今年は二段重も

2024年10月2日(水) 配信

和洋中冷凍おせち 二段重

 東武ホテルはこのほど、2025年のおせちの予約をグループ10ホテルで始めた。24年に全面リニューアルを行い、冷凍おせちの販売を開始。好評だったという。商品は手元に届いてから約1カ月の保存が可能で、好きなタイミングで食べることができる。今年は新たに和洋中二段重を加えた。

 開発には東武ホテルの味を冷凍で再現するため、各料理長が集結し、検討を重ねた。国産和牛や北海道産のブランド豚、トリュフなど上質な素材を使用し、製法は「3Dショックフリーザー」を用いた。

 おせちは「和洋中冷凍おせち 二段重」が和洋中計54品で2万9500円(税込)。11月20日(水)までの予約で早割が適用され、2万6550円(税込)になる。「和洋中冷凍おせち 三段重」は計61品で、3万8000円(税込)、早割は3万4200円(税込)。いずれも別途、送料が2100円となる。

 配送方法はクール冷凍便で12月30日(月)の配送となり、時間指定は不可。予約や詳細は各ホテル公式ホームページへ。

ファンタジースプリングスのラッピング新幹線運行へ  JR東日本×オリエンタルランド

2024年10月2日(水) 配信

ラッピングのイメージ(C)Disney

 東日本旅客鉄道(JR東日本、喜㔟陽一社長、東京都渋谷区)とオリエンタルランド(吉田謙次社長兼COO、千葉県浦安市)は10月10日(木)から、東京ディズニーシーの新エリア「ファンタジースプリングス」をテーマにした特別車両の新幹線を期間限定で運行する。E5系でのフルラッピング新幹線は初めての運行。

 特別車両「Magical Journey Shinkansen」は、「ファンタジースプリングス」を構成する3つのディズニー映画「アナと雪の女王」「塔の上のラプンツェル」「ピーター・パン」の象徴的な場所やキャラクターが描かれ、新エリアの世界観が表現されている。車内でもカーテンや車内メロディなどで、その雰囲気が体験できるという。

 運行区間は東北・北海道新幹線(東京~新函館北斗間)で、おもに「はやぶさ」「はやて」「やまびこ」「なすの」として運行する。初便ははやぶさ2号で、仙台駅発午前6時35分の予定。運行期間は2025年6月上旬ごろまで。

遅延や欠航の補償手続きがスマホなどで可能に ANAが「ANA Smart Travel」に機能追加

2024年10月2日(水) 配信

補償申し込みサイトの画面イメージ

 全日本空輸(ANA)はこのほど、「ANA Smart Travel」に新たな機能を追加した。遅延や欠航による補償手続きがスマートフォンなどモバイルデバイスで行えるようになった。同サービスは国内初という。

 「ANA Smart Travel」は2022年5月から始動した新サービスモデルで、スマートフォンなどを通し、旅の計画から機内、到着後のあらゆる場面でサポートを行い旅の体験向上をはかっている。

 新機能では、ANA都合による国内線・国際線の運航便の遅延や欠航が発生した場合、立て替えた費用の清算や詫び金、そのほかの補償の受け取り手続きをANAウェブサイト内の「補償のお申込みサイト」から行える。これまでは空港カウンターに並んだり、郵送での手続きが必要だったが、ANAアプリでも簡単にアクセスできるようになり、その場で手続きが可能になった。また、補償の受け取り手段として、口座振込のほか、電子マネーやANAマイルなども選択でき、申請状況も照会可能になったことで利便性が向上した。

 このほか、23年1月から羽田空港国内線で開始している、ANAラウンジの混雑状況をアプリなどで確認できるサービスを24年度中にも成田空港国際線で導入する予定だ。

長野県で最速の11月1日オープン目指す 軽井沢プリンスホテルスキー場

2024年10月2日(水) 配信

昨年の造雪作業のようす

 軽井沢プリンスホテルスキー場(佐藤光紀総支配人、長野県・軽井沢町)は10月4日(金)から、造雪機2基で造雪を開始すると発表した。長野県で最も早い11月1日(金)のオープンを目指す。オープン時は2コースの予定。

 10月8日からは全8基の造雪機を24時間フル稼働させ、1日約450トン、オープンまでに約6000立方メートルの雪を造る。11月1日には全長400メートルのC1くりの木コースとE1プリンスゲレンデ、「日帰りスノーマンパーク」をオープンする予定。営業開始後も造雪を続け、来年1月上旬までに全14コースをオープンする計画だ。

JTB、多摩の周遊促進へ 観光型MaaS「ぶらたま」実施

2024年10月2日(水)配信

オンデマンドタクシーで多摩地域をお得に巡る

 JTBは10月26日(土)~11月30日(土)までの土・日・祝日の計12日間、多摩地域(八王子市、立川市、福生市)で観光型MaaS事業「ぶらたま Produced by るるぶ」を実施する。同事業の特設サイトで多摩地域の観光・グルメ情報を提供し、相乗り型のオンデマンドタクシーの運行や利用者への特典で、多摩地域での周遊の活性化を狙う。

 実施2年目となる同事業は、多摩地域の19カ所の観光スポットで乗降可能なオンデマンドタクシー(NearMe主催)を運行する。Webからの事前予約で利用でき、他の利用者と相乗りすることで通常のタクシーよりお得に利用できることもあるという。また、多摩地域の飲食店など約20店舗で、オンデマンドタクシーの予約画面を提示すると特典を受け取れる。

 オンデマンドタクシーの料金は初乗り300円、2㌔ごとに加算運賃100円が増える。運行時間は午前10時~午後5時まで。利用登録が必要で、予約は乗車当日のみ(利用開始30分前まで)。支払いはクレジットカード決済のみ、料金の確定は降車時となる。

 乗降スポットは次の19カ所を予定する。

 【福生市】福生駅▽福生ベースサイドストリート▽田村酒造場▽石川酒造

 【立川市】立川駅▽立川防災館▽南極・北極博物館▽ららぽーと立川立飛▽昭和記念公園

 【八王子市】八王子駅▽東京富士美術館▽滝山城跡▽道の駅八王子滝山▽Hachioji Farmer’s kitchen ふぁむ▽八王子城跡▽高尾山口駅▽磯沼牧場/TOKYO FARM VILLAGE▽三井アウトレットパーク多摩南大沢▽桑都テラス

 このほかの詳細・予約については、「ぶらたま Produced by るるぶ」特設サイトから。

日観振が「日本遺産 御周印」を制作 日本遺産の認知向上と体感する旅行促進へ

2024年10月2日(水) 配信

御周印イメージ

 日本観光振興協会(菰田正信会長、東京都港区)はこのほど、全国104件の日本遺産ごとに異なるオリジナルデザインのスタンプ「日本遺産 御周印(ごしゅういん)」と専用の「日本遺産 御周印帳」を制作した。日本遺産の認知向上と日本遺産を体感する旅行の促進が目的。文化庁と日本遺産連盟、全国の日本遺産協議会協力のもと、各地の日本遺産地域の構成文化財や観光案内所などに設置する。

 名称は全国の日本遺産を周遊してほしいという思いを込めて「周」の文字をつけたという。「御周印」は専用の「御周印帳」を持参した人限定で押印する。9月26日以降、各地で準備が整い次第、順次開始する。

 専用の御周印帳は、蛇腹折りの帳面で表紙は赤と青の2パターン用意した。中面のデザインもそれぞれ異なる。中面には朱書きで「日本遺産」の文字があらかじめ印字されており、そこに「御周印」を押印することで完成する仕組み。今年度は無料で配布するが、来年度以降については現時点で未発表。

 御周印帳は10月26日(土)開催の「日本遺産フェスティバルin極上の会津」(福島県会津若松市)内で配布する。日程や場所は未定だが、今後「日本遺産の日」のイベントでも配布する計画という。

【人事異動】国土交通省(10月1日)

2024年10月2日(水) 配信

 国土交通省は10月1日付の人事異動を発令した。

 大臣官房付(観光庁観光地域振興部観光資源課長)柳瀬孝幸