JTB、アクトインディと業務提携 「いこーよ」でJTB電子チケット販売スタート

2020年3月5日(木) 配信

 

 JTB(髙橋広行社長)は3月3日(火)、ファミリー向けレジャー情報サイト「いこーよ」などを運営するアクトインディ(下元敬道社長)とパートナーシップ契約を締結したと発表した。これに伴い、「いこーよ」でのJTB電子チケット販売を始めた。レジャー施設へのファミリー客誘致の強化をはかるのが狙い。

 JTB電子チケットはこれまで、JTBホームページや電子チケットサービス「PassMe!」などのサイトで販売してきた。今回の業務提携により、「いこーよ」のサイトでJTBが提供・販売するレジャー施設のチケット約1200種類の購入が可能になった。

 また、ユーザーの利便性も向上した。「いこーよ」サイト内で観光施設の情報検索から事前のチケット購入ができ、施設ではスマートフォンにチケットを表示することで入場できる。

 「いこーよ」は、家族でお出掛けする場所を見つける情報サイトとして2008年12月にサービスを開始した。年間PV(ページビュー)数は5.6億、年間利用者数は約6700万人にのぼる。レジャー情報のほか、子育て情報や家庭生活に役立つ話題なども提供している。

「いこーよ」でのJTB電子チケットの購入方法

 スマートフォン版「いこーよ」サイト、およびアプリ版「いこーよ」で電子チケットの購入ができる。電子チケットの取り扱いがある施設の情報ページの「おトクなチケット情報」にチケット情報と購入導線が表示される。(※電子チケット購入の際には、「いこーよ」のユーザー登録が必要)

画面イメージ

取扱チケット

 「いこーよ」でチケット購入できるお出掛けスポットについては、下記の一覧ページ参照。

アプリ「いこーよ」ダウンロード先

iOS版 https://apps.apple.com/jp/app/id1119475569

Android版 https://play.google.com/store/apps/details?id=net.actindi.ikoma

ネスタリゾート神戸、今春2つのアクティビティが新登場 全面芝生のキャンプ場も

2020年3月4日(水) 配信

今春誕生する新エリアと「ネスタ・ネイチャー・キャンプフィールド」

 NESTA RESORT(延田久弐生社長)は今春、ネスタリゾート神戸の大拡張プロジェクトを始める。目玉として5万平方㍍の広大な新エリアに2つのアクティビティ「スピード・ホーク」と「スカイ・イーグル」をオープンする。

 そのほか、本格的なキャンプが楽しめるキャンプ場「ネスタ・ネイチャー・キャンプフィールド」のオープンや、子供向けに自然体験を提供する「キッズあそびプログラム」の導入も行う。

新エリアに2つのアクティビティが誕生

鷹のように滑空できる「スピード・ホーク」

 「スピード・ホーク」は本物の鷹をイメージし、うつ伏せ状態で空や森のなかを滑空できる独自のローラージップライドだ。32㍍もの高低差があるコースは、鷹匠のアドバイスを取り入れることでリアルな鷹の動きを再現している

 「スカイ・イーグル」は、一直線に大空を飛ぶ鷲のように約560㍍のコースを滑空するジップライン。日本最長の空中飛行距離を誇り、4人同時に体験できるのは日本で唯一となる。

ネスタ・ネイチャー・キャンプフィールド

芝生でキャンプが楽しめる

 全面芝生でキャンプが楽しめる「ネスタ・ネイチャー・キャンプフィールド」は、テントを持ち込んだ自分流の本格的なキャンプだけでなく、必要備品一式のレンタルが可能で初心者でもキャンプを楽しむことができる。

区画:10区画、各約80平方㍍ ※サイト同士連結による拡張利用可

費用:1泊6,000円(税抜)~

サイト定員:5人(大人は4人まで、大人5人以上は追加料金)※ペット(犬)可

追加料金:大人1,800円(税抜)、子供無料(定員に含む)

キャンプ備品:各種キャンプ備品(テント等)有料レンタル

利用可能施設:AC電源(有料)、流しシンク、トイレ

チェックイン:午後3:00から

チェックアウト:午後0:00まで

キッズあそびプログラム

 動物と触れ合ったり、1人でカヌーに乗ったり、魚釣りをしたりすることで子供が能動的に大自然を冒険できるようなプログラムを実施する。

開催期間:2020年3月20日(金・祝)~4月5日(日)、4月11日(土)、4月12日(日)、4月18日(土)、4月19日(日)

場所:アニマル・フレンズ、ワイルド・カヌー、ワイルド・ハーベスト

対象者:1Dayパス(子供)購入者(4歳~小学生)

サービス連合、持続可能な観光立国を考える 観光政策フォーラム開く

2020年3月4日(水) 配信

後藤常康会長

 サービス・ツーリズム産業労働組合連合会(後藤常康会長)は2月26日(水)、東京都内で第5回観光政策フォーラムを開き、基調講演とトークセッションを開いた。「持続可能な観光立国~これからの観光産業に求められるもの~」をテーマに、持続可能な観光立国の実現に向けて、必要な政策などを議論した。

 後藤会長は冒頭、2019年の訪日客数と海外旅行者数が過去最高を記録したことに触れ、「観光立国の実現に向けて、期待が高まっている。(同フォーラムを)観光業の持続可能な発展を考える会にしたい」と意気込みを述べた。

 来賓として立憲民主党の枝野幸男代表と、国民民主党の大塚耕平代表代行、観光庁の奈良和美参事官が出席した。

 立憲民主党の枝野代表は、新型コロナウイルスについて「短期的には観光客が減少している」としたうえで、「事業と雇用が継続できるように取り組んでいる。収束後は産業として次の時代を担う太い幹に育てる」と観光政策に注力する方針を示した。

枝野幸男代表

 国民民主党の大塚代表代行は「(新型コロナウイルスの)影響は最小限にするよう努力することを約束する。収束後は観光立国の実現に向けての課題解決や前進をサポートする」と話した。

大塚耕平代表代行

 奈良参事官は新型コロナウイルスへの取り組みとして、「観光庁では感染予防の徹底と風評被害の防止のほか、中小企業を中心に、資金繰りなどの支援を行っている」と語った。

奈良和美参事官

「多様性ある観光資源活用」と「受入体制の強化」を 

デービット・アトキンソン氏

 基調講演には、小西美術工藝社社長のデービッド・アトキンソン氏が登壇した。

 アトキンソン氏は冒頭、日本で観光立国を実現するべき理由として、「人口減少社会を迎える前に、経済の縮小分を生産性を高めることで補わなければならない」と語ったうえで、「一番のポイントは消費額を増額すること」と説明した。

 そのうえで、日本における課題として、「多様性のある観光資源を生かせていないこと」、「受入の整備が不十分であること」、「DMOの役割」、「5つ星ホテルが少ないこと」――を挙げた。

 「多様性のある観光資源を生かせていないこと」については「世界のすべての国の人が求めることは『自然』」と強調した。そのうえで、日本は緯度がロシア・シベリアとほほ同じの北海道から亜熱帯の沖縄まであることをはじめ、綺麗な海やスキー場、温泉などの観光資源を十分に活用できていないことを指摘した。

 一方、歴史や文化、地元料理を中心に誘客をはかることには、否定的な意見を示した。訪日客へのアンケート結果から、文化に対する興味は全体の20~30%ほどで、歴史文化体験を行ったのは約25%だったことを理由に挙げた。さらに、2回目以降の訪日で、日本食を食べた人の割合は58%だったことも示した。

 アトキンソン氏は、「受入の整備が不十分であること」の事例として、観光地の解説案内板における英語の表現方法を挙げた。

 具体例として、「訪日客は徳川家康を『Tokugawa Ieyasu』と訳されても人か物か、存命かさえも、分からない」と日本人の常識で案内している点を指摘。「訪れる人の知識レベルに合わせる必要がある」と主張した。

 DMOの役割については、受入体制の整備を最重点に置くべきとの考えを示した。

 アトキンソン氏は「優れた受入体制であれば、クチコミが自然と広がり、集客につながる。平均で75~80%を掛けている情報発信や調査費用などで、集客をはかるより、受入整備に費用を使う方が効率がいい」と説明した。

 このほか、DMOの役割は、地域の観光事業者の問題をまとめることや、各事業社における観光庁のスキー場開発補助などの予算使用状況を確認することだとした。

 富裕層の誘客には、5つ星ホテルの増加を最も取り組むべき課題として挙げた。「(富裕層は)優れた観光資源があっても、5つ星ホテルがないと訪れない。人気の山にある山小屋には泊まらない」との考えを示した。

醤油蔵元・マルト 醤油蔵を改修した古⺠家ホテル「NIPPONIA ⽥原本 マルト醤油」を開業

2020年3月4日(水) 配信

マルト醤油醸造所 外観

 醤油蔵元・マルトはこのほど、醤油蔵を改修した古⺠家ホテル「NIPPONIA ⽥原本 マルト醤油」(奈良県・田原本町)を7月ごろオープンすると発表した。

 敷地内に残る7棟の建物を改修して開業する同ホテル。敷地内には宿泊棟や、醤油を使用した料理が楽しめるレストランなどを整備する。周辺の畑では、⼤⾖や⼩⻨など醤油の原材料が育っている風景も楽しめるほか、季節によっては収穫体験も実施。醤油しぼり体験ができるプログラムも計画している。

 運営するマルトの前身マルト醤油醸造所は、1689(元禄2)年に創業した奈良県最古の醤油の蔵元だが、太平洋戦争後の⾷糧難で原材料の確保が難しくなり、17代⽬の⽊村藤平氏が1950年ごろ閉業を決定。一度醤油の醸造が途絶えていた。

 17代目の孫にあたる18代目当主の⽊村浩幸氏は、一度途絶えた同醸造所の醤油を復活させるため、2017年マルトを設立。蔵に残されていた古文書を読み解くなどし伝統の製法を模索する中、蔵付き菌が生き続けていることを発見し、試験醸造を続けている。

 醤油の製品化は22年ごろの予定で、完成後はホテル内でもマルト醤油醸造所の味が楽しめる。

クラブツーリズム、常磐線全線運転再開記念ツアー売り出す 再開区間を始発特急「ひたち」で走行

2020年3月4日(水) 配信

特急列車「ひたち」(画像提供:JR東日本)

 クラブツーリズム(CT、小山佳延社長)はこのほど、JR常磐線の全線運転再開を記念する日帰りツアーを売り出した。開通初日の3月14日(土)に運転区間を最初に走行する特急列車「ひたち」に乗車する。復興の象徴的イベントを行うことで、地域振興を目指す。

 JR常磐線は、東日本大震災の影響で運転を見合わせていた福島県内の富岡~浪江間が3月14日(土)に運転を再開する。全線復旧は9年ぶり。

 ツアーでは、運転再開区間を特急列車として初めに走行する「ひたち3号」に上野駅から乗車し、終点の仙台駅まで全区間乗車する。

 さらに、上野駅までは土浦駅発の始発特急列車「ときわ52号」に乗車するほか、復路は仙台駅発「ひたち30号」に乗車する。特典にはCTオリジナルの硬券記念グッズのほか、開通記念掛紙付きの弁当を用意した。

 同社では、このツアー以外にも「常磐線全線運転再開ツアー」を売り出している。https://www.club-t.com/special/japan/jobansen/

ツアー概要

コース名:特急下り一番列車に乗車「仙台フリータイム 3/14発の特急ひたち3号に乗車! 常磐線開通記念ツアー」

コース番号:23504-988

出発日: 2020年3月14日(土)(大人・子供1人当たり)

旅行代金: 25,000円

行程: 土浦駅(6:06発)–<ときわ52号/途中乗車可能駅・荒川沖・ひたち野うしく・牛久・龍ヶ崎市>-上野駅(8:00発)※-<3/14発の常磐線特急ひたち3号に始発駅から乗車>-仙台駅(約4時間のフリータイム) -<夕食駅弁付き!常磐線特急ひたち30号/途中下車可能駅・勝田・水戸・土浦・上野・東京>-品川駅(22:53着)※上野駅集合も可能

ツアー詳細:

ツアーのポイント:上野~仙台間(特急の1番列車に始発駅から乗車)、クラブツーリズムオリジナル硬券記念グッズをプレゼント、夕食はクラブツーリズムオリジナル 開通記念掛紙の駅弁屋こばやし「東北まるごと弁当」付き

海外旅行市場での役割探る 添乗員型ツアーなどの価値向上策を議論 JATA経営フォーラム分科会A

2020年3月4日(水) 配信

海外旅行市場での役割を探った。(左から)JTBの遠藤修一氏、ANAセールスの浅田康夫氏、ベルトラの萬年良子氏、クラブツーリズムの吉岡敬泰氏

 日本旅行業協会(JATA、田川博己会長)は2月21日(金)、東京都内で「JATA経営フォーラム」を開いた。分科会A会場では「海外旅行2000万人時代を迎え、次なる旅行商品とは!」をテーマに、添乗員同行型ツアーの価値向上などを議論。海外OTA(オンライン旅行会社)が台頭するなか、旅行会社の役割を探った。

 登壇者は、クラブツーリズム取締役テーマ旅行本部長の吉岡敬泰氏、ベルトラ取締役海外旅行事業部執行役員の萬年良子氏、ANAセールス取締役旅行事業部長の浅田康夫氏の3氏。モデレーターはJTB執行役員個人事業部長の遠藤修一氏が務めた。

 討論の冒頭、JTBの遠藤氏は日本における海外旅行の歴史を振り返った。そのなかで、2000年以降、海外旅行者数が1800万人前後で推移した時期を「成熟期」との認識を示した。増加が止まった要因の1つとして、若者を集客できなかったことを挙げた。

 さらに、15年にインバウンドとアウトバウンド人口が逆転したことを「転換期」と強調。「外国の航空会社の就航増加で、日本を出発する航空機の座席も増え、気軽に海外旅行に行けるようになった」状況を説明した。

 一方、「日本の海外旅行者数が2000万人を超えたが、我われ旅行会社が扱う人数は全体の伸びと比較して低い」と課題を指摘。06年から海外OTAが進出したことで、インターネットでの購買率は約8割を占めたことを大きなポイントとし、「海外旅行の75・8%はインターネットから予約されている。店舗利用率は15年から、ほぼ変わらない。インターネット販売は必須になった」と危機感を示した。

 FIT(海外個人旅行)化率の向上についても触れ、「初めての海外旅行は旅行会社を使う傾向があるが、2回目以降は使う人が少ない」と旅行会社の課題を挙げた。そのうえで、旅行企画の重要性や添乗員の役割などについて意見を求めた。

JTB執行役員個人事業部本部の遠藤修一氏

クラブツーリズム

 吉岡氏は旅行企画の重要性について、OTAが台頭している状況を踏まえたうえで「我われの価値は人にしか企画できないツアーの提供」と強調した。具体例として「新しい旅の目的とスタイルの提案」や「新しいマーケットの創造」、「顧客との関係づくり」、「知識・経験に基づくコンサルティング」などを挙げた。

 ツアーを催行するうえで、旅行会社ならではの価値として、添乗員の重要性を挙げ「リアルエージェントの生き残る方策のひとつ」との認識を示した。

 添乗員の役割としては「お客様同士の交流を促す盛り上げ役」や、「旅行テーマについてアドバイスなどができるナビゲーター」とした。

 一方、課題は①添乗員同行型のツアーのシェアが4・5%だったこと②添乗員全体の約70%が40~50代と高齢化しており、20~30代の若年層が添乗員に就かない2つの悪循環に落ちいっていること―を挙げた。

 今後は、多様なニーズに応えるため、添乗員を現地だけに、同行させるツアーの検討をするべきとした。

クラブツーリズム取締役テーマ旅行本部長の吉岡敬泰氏

ベルトラ

 ベルトラの萬年氏は個人型フリーパックの需要拡大について話した。

 はじめに旅ナカの市場規模について「20兆円の市場規模があり、開発の余地がある」との考えを示した。

 さらに、30歳以下に対する旅への意識に関するアンケート結果も示した。アンケートでは「家を買う」や「高収入を得る」よりも「旅をしたい」という回答が多かったという。

 萬年氏は「当社のビジネスは若い人に向けて提案するポテンシャルを持っている」と自信を見せた。

ベルトラ取締役海外旅行事業部執行役員の萬年良子氏

ANAセールス

 ANAセールスの浅田氏はこれからが旅行会社が成長するヒントとして、「30歳以下のミレニアム世代は失敗を恐れ、旅行会社に頼る傾向がある。旅のプロからの提案は旅行会社の利用につなげられる」と強調。失敗を恐れる理由としては、「旅マエに、旅行先をSNS(交流サイト)で確認すること」と、「グループ旅行において幹事を断る傾向にある」ことを挙げた。

 また、ミレニアム世代の旅の特徴は、「インスタ映えが流行するなど、目的は多様化している」と説明した。

 SDGsについては「旅に行くには健康が必要」とし、「旅で癒されるより、健康になれるツアーなどのテーマを追求する」と語った。

ANAセールス取締役旅行事業本部長の浅田康夫氏

「“よさこい”で東京五輪を盛り上げたい‼」 応援プロジェクト委員会が来社PR

2020年3月4日(水)配信

よさこいフラッグを背に、天空しなと屋「しん」・井上昇代表(中央)、高知県東京事務所・柏田太郎チーフ(右)、同・地部田彩奈主査(左)

 「よさこい」の魅力を各地に伝える活動を続けている「2020よさこいで応援プロジェクト実行委員会」事務局から、井上昇さん(よさこいチーム・天空しなと屋「しん」代表)ら3人が2020年3月3日(火)に本紙を訪れ、7月5日(日)に新宿で開催する「プレミアムよさこいin東京2020」などを紹介した。

 実行委員会は2017年、東京五輪・パラリンピック開閉会式などでの「よさこい」演舞実現や、国内各地で開かれる「よさこい」で同大会をもりあげようと、高知県庁内に発足した。これまで国内で200カ所以上あるよさこい祭りを束ねる組織はなかったが、実行委員会には現在、37都道府県から92団体が会員として参加。国内のネットワークづくりにも一役買っている。

 その活動は多岐にわたる。2019年には各地で行われるよさこいで「よさこいフラッグ」使い演舞。踊り子たちがメッセージを寄せ書きしたフラッグが6ルートに分かれて国内を巡る「よさこいフラッグリレー」を実施した。同年8月には東京・台場で開かれた東京五輪・パラリンピックのトライアスロン競技テストイベントに、「よさこい応援団」として全8チーム、約160人の踊り子が終結。力強い演舞を披露し、参加選手を応援した。

  2020年7月5日(日)に東京都新宿で開催する「プレミアムよさこいin東京2020」は、委員会活動の集大成ともいえる催しだ。国内外に向けて「発展(未来)」「多様性(共生)」「つながり(参画)」「全世界(平和)」など、よさこいの魅力を余すことなく発信する。開催当日は、原点の「よさこい」披露をはじめ、国内外から選抜された約25チームの演舞や、オリンピック選手OBなどの著名人、観覧者が一緒に踊る総踊り、日本の伝統芸能とのコラボレーションを予定している。

 大学時代に高知で過ごし、よさこいの魅力にとりつかれたという井上代表。国内はもとより世界29の国や地域で「踊りの輪」が広がりを見せる理由の1つに「各地のアイデンティティーを受け入れる自由さ」を挙げた。よさこいの基本ルールは「鳴子を持つ」「よさこい節のフレーズを入れる」というたったの2つだけ。「インドネシアでは地元の音楽を取り入れ、踊られています」(井上さん)という。実行委員会はさまざまな活動を通じて、よさこいの「つながりの濃さ、広がりの大きさ」を伝えている。

「プレミアムよさこいin東京2020」概要

開催日  :2020年7月5日(日)午後1:30-7:00
開催場所 :新宿住友ビル 三角広場(東京都新宿区西新宿2丁目6番1号)
参加チーム:国内外25チーム予定
主催   :2020よさこいで応援プロジェクト実行委員会
その他  :
 「東京2020 NIPPONフェスティバル共催プログラム」として認定されている

「味のある街」「小判どら焼き」――清寿軒(東京都中央区)

2020年3月4日(水) 配信 

人形町 清寿軒の「小判どら焼き」▽東京都中央区日本橋堀留町1-4-16 ピーコス日本橋ビル1F▽定休日:土曜・日曜・祝日

 東京メトロ人形町駅A5出口から、いくらか歩いたところに清寿軒はある。どら焼きは通常、やや膨らんだ円盤状のカステラ風生地2枚に、小豆餡を挟み込んだ膨化食品・和菓子のことを指し、蜂蜜を入れて焼き上げることでしっとりとしたカステラ生地にするのが定番。この店の「小判どら焼き」の風貌はちょっと違う。

 
 まずは、清寿軒の歴史に触れておこう。江戸の栄華が終わりを告げようとしていた1861年(万延2年/文久元年)、日本橋堀江町(現小舟町)に創業する。界隈は武家地でありながらも町民が多く暮らし、季節ごとの市が立つなど、かなりのにぎわいであったと伝えられる。
 
 清寿軒初代店主が開いた小さな和菓子店は、そうした江戸の町民に親しまれ、明治・大正・昭和になっても出産や端午の節句、七五三などのお祝いの席に重宝されたという。日本橋の人々の生活に密着しながら繁盛したというわけだ。近隣に多くあった料亭の手土産としても人気を博していたという。
 
 現在は7代目店主の日向野政治さんが祖先から受け継いだ暖簾を守っている。「美味いものを作るために、創業時から厳選素材」と胸を張る店主自慢の逸品が「小判どら焼き」だ。小判形の皮を1枚だけ用い、あふれんばかりの餡をぐるっと包み込む格好だ。
 
 生地の脇からは、むき出しになったあんこが見える。砂糖は、純度が高くあっさりとした味わいの白ザラメを使い、餡用の小豆は北海道十勝産を吟味。水あめが混ざった蜂蜜ではなく、100%純粋なものを使用している。さらに、「厳選された素材の良さを生かすためにも、調理に時間を惜しまず、決して手を抜かない」と日向野さんは言い切る。
 
 好みは千差万別だが、甘さ控え目で伝統の味のする隠れた名店としてファンも多い。都内には、どら焼きの名店が幾つかあるが、食べ比べするとともに見た目の違いを楽しむというのも面白い。どら焼きの名は一般に、形が打楽器の銅鑼に似ることからついたという説が有力だが、今度は、銅鑼の音色とともにいただいてみようっと。 
                    (トラベルキャスター)
 
 

 

コラムニスト紹介

津田 令子 氏

 社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

「グランドニッコー東京ベイ舞浜」、5月1日オープン

2020年3月3日(火) 配信

「グランドニッコー東京ベイ 舞浜」外観

 オークラ ニッコー ホテルマネジメントは5月1日(金)、「グランドニッコー東京ベイ 舞浜」(千葉県浦安市)をオープンする。「東京ベイ舞浜ホテルクラブリゾート」として営業している同ホテルをリブランド。3月2日(月)から宿泊予約を始めた。

 同ホテルは、グランドニッコーのブランドコンセプトである「上質な空間の中で、五感を解き放つ心地よさを体感できるホテル」のもと、爽やかなリゾートの風に包まれ、心身ともにリフレッシュできる格別なひとときを提供する。

 館内には、高さ37㍍の国内最大級となる9層吹き抜けのアトリウムロビーが広がり、開放的な雰囲気を演出する。700以上の客室はアトリウムロビーを囲むように配置。全室にバルコニーが完備されているほか、東京湾を臨む客室からは舞浜のベイエリアならではの景色も楽しめる。

 同社はブランドコンセプト実現に向け、今後3年間でホテルの各種設備を充実させ、さらなる上質なサービスの提供を目指す。

グランドニッコー東京ベイ 舞浜」開業記念宿泊プラン(素泊まり)ページ

名古屋おもてなし武将隊、新メンバー募集中 3月9日まで

2020年3月3日(火) 配信

3月9日まで新メンバーを募集している

 名古屋にゆかりのある戦国武将6人と陣笠隊4人で構成されている「名古屋おもてなし武将隊」は3月9日(月)まで、新メンバーとして「豊臣秀吉」と「陣笠隊」を1人ずつ募集している。

 2009年11月3日に結成した「名古屋おもてなし武将隊」は、毎日名古屋城で観光客やファンにおもてなしを行い、土・日・祝日には「おもてなし演武」を実施している。さらに名古屋の観光促進だけでなく、地域貢献活動やCD発売、舞台、メディア出演など活動の幅が広がっている。

 仕事内容は観光案内や歴史芝居、スポンサー企業のPR業務、テレビやラジオなどメディア出演でのPR業務となっている。雇用期間は4月からの1年間で、年齢不問。詳しい募集要項は、公式ホームページから。