長崎県佐世保市、ハウステンボスで初の成人式 「開園30周年迎え感謝伝えたい」の声受け

2021年12月2日(木) 配信

会場の地図と内装

 長崎県佐世保市は2022年1月9日(日)、ハウステンボス(長崎県佐世保市)のウインズ佐世保「ゲルックホール」で初めて成人式典を開く。同年に30周年を迎える同社から「地元である同市へ感謝を伝えたい」との要望を受けて、決定した。

 当日は、園内での買い物やレストランなどさまざまな優待特典を用意。式典では、劇団「歌劇ザ・レビューハウステンボス」や和太鼓グループ「レビューHTB天鼓」が華やかな祝賀ステージに登場する。

 同社は1月8日(土)から10日(月)に30 周年を記念して、佐世保市民対象の入場割引キャンペーンも実施する。

JTB、紙の旅行クーポン ふるさと納税の返礼品に

2021年12月2日(木) 配信

紙製「JTBふるさと旅行券」の見本

 ふるさと納税ポータルサイト「ふるぽ」を運営するJTB(山北栄二郎社長)は12月1日(木)、ふるさと納税の返礼品として従来の電子クーポンに加え、紙製の「JTBふるさと旅行券」の提供を始めた。

 「JTBふるさと旅行券」は、寄付した自治体への旅行に利用できる。3万円の1券種で、3枚セットの9万円(30万円の寄付額に対応)から提供する。提供単位はこのほか、15枚セットの45万円と30枚セットの90万円を用意し、それぞれ150万、300万円の寄付額に対応する。有効期間は発行日から5年間。

 12月1日時点では、千葉県浦安市、京都府京都市、愛媛県松山市、沖縄県・恩納村の4自治体で返礼品に採用され、今後さらに増える見込み。

 寄付者は、「ふるぽ」「ふるさとチョイス」などのふるさと納税サイトで自治体に寄付した際、返礼品として選べる。寄付した自治体にある宿泊施設に1泊以上する国内旅行商品の旅行代金に充当でき、全国のJTB店舗と提携販売店で旅行の相談や申し込み、旅行券による支払いができる。

HIS、農業PJ始動へ 第1弾は埼玉でトマト栽培

2021年12月2日(木) 配信

トマトの栽培所。22年2月の収穫に向けて、現在は予約を受け付けている

 エイチ・アイ・エス(HIS、澤田秀雄会長兼社長)は12月から、新事業「農業プロジェクト」をスタートする。第1弾は埼玉県蓮田市で、ミニトマトの栽培の実証実験とマーケティングを行う。

 日本の基幹的農業従事者の平均年齢は2020年に、67・8歳となり、10年前より高年齢化が進む。さらに、従事者数は136万3000人と、10年前に比べ33・6%減少している。同社はこれらが原因となっている後継者問題や担い手不足、耕作放棄地など農業が抱えるさまざまな課題の解決をはかる。将来的には、農作物を通年で安定供給できる体制も構築する。

 同社は22年2月中旬に収穫。約600坪の土地に、約6000本を定植し、1年間で24・3㌧を収穫する予定だ。

 栽培する品種「プチぷよ」は08年に、登録されたミニトマトとなる。果肉が透けて見えるほど皮が薄く、ぷよぷよとした質感に酸味は強くなく、みずみずしくジューシーな食感を楽しめるという。傷みやすいため一般流通に多く出回っていない。

 同社は収穫後に、専用サイトで売り出す。現在、予約を受け付けている。

サービス連合、無料労働相談受け付ける 雇用環境などの悪化で

2021年12月2日(木) 配信

労働相談のイメージ。12月6日(月)と16日(木)の午後4~7時に実施する

 サービス・ツーリズム産業労働組合連合会(後藤常康会長)は12月6日(月)と16日(木)の午後4~7時に、無料で電話労働相談を受け付ける。新型コロナウイルスの影響で、観光産業は大きな打撃を受け、賃金や雇用環境が悪化していることを鑑みた。

 対象は宿泊と旅行、国際航空貨物、派遣業(添乗員)で働くすべての労働者。電話番号は0120-025-305となる。

クラツー、世界遺産・高野山麓 観光列車「天空」貸切で

2021年12月2日(木)配信 

私鉄で唯一の展望デッキ

 クラブツーリズム(酒井博社長、東京都新宿区)は2022年3月24日(木)~4月28日(木)までの隔週木曜日、南海電気鉄道の観光列車「天空」の貸切運行を実施する。

 観光列車「天空」は、通常海抜約1000メートルの峰々に囲まれた山上の聖地、世界遺産・高野山(高野線山岳区間橋本駅~極楽橋駅間)を約45分で走行する。今回の企画では、「天空」を大阪・南海難波駅から極楽橋駅間を直通約120分で運行する特別貸切列車となる。

 車窓からは、春の息吹を感じる美しい黄色の花・菜の花や、淡紅・濃紅色の花を咲かせる桜などが見られるという。「天空」は私鉄で唯一の展望デッキを設けているため、景色も一望できる。

 特典として、特別車内アナウンスや乗車記念証・南海電鉄ノベルティセットをプレゼントする。

JAL・ANAと連携 国内宿泊キャンペーンを拡充、JATA

2021年12月2日(木) 配信

「笑う旅には福来たる」キャンペーンサイトのトップページ

 日本旅行業協会( JATA)はこのほど、 7月1日から実施している国内旅行需要回復を目的とした「笑う旅には福来たる国内宿泊キャンペーン」の特典を拡充した。新たに日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)と連携。「12月・1月の大感謝祭~航空機利用でチャンス拡大~」と題し、航空機を利用した宿泊を伴う国内旅行商品を購入した顧客を対象とした特典として「JAL 賞」「ANA 賞」を追加した。

 緊急事態宣言などが解除され、新型コロナウイルスの新規感染者が減少するなか、さまざまな経済活動が再開されているが、旅行業界を取り巻く環境は未だ厳し
い状況にある。JATA は航空会社2社と連携し、国の観光支援事業であるGo To トラベルの再開を見据えてキャンペーンを展開することで、JATA 会員旅行会社各社と航空会社との相互連携を促し、観光関連産業の早期復活をはかりたい考え。

 拡充したキャンペーンの実施期間は宿泊日が2021年12月1日(水)~2022年1月31日(月)。期間中に JATA 会員会社で、1人当たり1万円以上の交通を伴う国内宿泊セット旅行商品を購入し、かつ JAL または ANA を利用した人が対象。応募方法は、キャンペーンサイトの応募フォームから必要事項を登録し、最終日程表及び領収書(またはそれに替わるもの)の画像を添付する。なお、郵送でも可。

 賞品はJAL 賞が① JALグループ国内線 往復航空券10人② JAL Airbus A350型機 モデルプレーン10人③ 10,000e JAL ポイント(JAL Web サイトでの航空券・ツアー購入に利用できるポイント)10人――。ANA 賞は① ANA 国内線 往復航空券 10人② ANA Airbus A380型機 モデルプレーン 10人 ANA 旅行券 10,000円分 10人――。詳細はJATAキャンペーンサイトまで。

〈観光最前線〉観光地でカーシェアリング

2021年12月2日(木)配信

大子町には2台のEVが配備されている

 市街はカーシェア、観光地はレンタカー。経験則でそんな印象を抱いていた。今回はそこに風穴が開いた話です。

 先日、JR郡線を走った観光列車「風っこ号」に往復乗車した。終点、常陸大子駅での折り返し時間は約4時間。「奥久慈しゃも」も食べたいし、紅葉の「袋田の滝」にも足を延ばしたい。思案するも「車がないと無理そう」とあきらめかけたところ、EVカーシェアリングを見つけた。

 早速、会員登録。3時間の「チョイ乗り」予約を済ませ、いよいよ当日。開錠は免許証を車にかざすだけ。EVは初めてで、運転自体も楽しめた。実証実験中で利用料金は通常の約半額、1300円ほど。

 後日調べたら、飛騨高山で2人乗りEVを配備するなど、各地で取り組みが広がっている模様。今後ぜひ利用したいと思った。

【鈴木 克範】

日本旅館協会、岸田首相に要望書 「Go To早期再開を」

2021年12月1日(水) 配信

(左2番目から)浜野浩二会長、岸田文雄首相

 日本旅館協会(浜野浩二会長)は11月30日(火)、岸田文雄首相にGo Toトラベルキャンペーンの早期再開と長期継続を求める要望書を手渡した。

 長引くコロナ禍で宿泊産業が大きな痛手を被り、新たな変異株の発生で訪日外国人観光客の回復も見込めないことや、宿泊産業から波及する地域の多くの産業を守るため、提出に至った。

 日本人国内旅行者の平均宿泊日数を0・5泊増やし、剥落した訪日外国人観光客の減少分を補完することで、コロナ禍前の2019年における日本人と外国人を合わせた延べ宿泊者数の水準に回復させたい考え。

 新型コロナウイルスの感染拡大により、旅館・ホテルは、政府や地方自治体から移動制限の要請を受け続けた。飲食店のように、休業・時短要請に伴う協力金もなく、厳しい財務状況におかれている。

 同協会は「昨年の爆発的な実績が証明するGo Toの早期実施が、宿泊施設への需要喚起につながり、地域経済の活性化にもつながる」とコメントしている。

 今回は、浜野会長(ハマノホテルズ社長)をはじめ、佐藤勘三郎副会長(伝承千年の宿佐勘社長)、松﨑陽充副会長(まつさき社長)、永山久徳副会長(下電ホテル社長)、佐藤英之専務理事の5氏のほか、自由民主党の武井俊輔衆議院議員も同席した。

スポーツ文化ツーリズムアワード2021 「SHIROFES.」ら10団体入賞

2021年12月1日(水) 配信

「SHIROFES.2019」(ひろさき芸術舞踊実行委員会)©syotaodagiri

 スポーツ庁、文化庁、観光庁の3庁はこのほど、「スポーツ文化ツーリズムアワード2021」の応募件数42件の応募の中から、10件の受賞団体を発表した。スポーツや文化芸術資源の融合により、新たに生まれる地域の魅力を国内外に発信し、訪日外国人旅行者の増加や国内観光の活性化をはかる目的。

 スポーツ文化ツーリズム賞には、「SHIROFES.2019~踊れ、遊べ、弘前で! 弘前城ダンス&パフォーマンスフェスティバル~」(ひろさき芸術舞踊実行委員会、青森県弘前市)が選ばれた。

 弘前城本丸を舞台に16年から開催している世界最大級のダンス&パフォーマンス複合フェスティバルで、地域の伝統芸能である津軽三味線やねぷた囃子のライブのほか、地元高校生による書道パフォーマンス、ダンスの世界大会などを行う。

 伝統文化と若い文化の融合や、オンライン中心の情報発信、道具立てとしての文化とスポーツ、両方の要素がある点が評価につながった。

ダンスの世界大会も行われる  ©LITTLESHAO

 また、コロナ禍ならではの工夫やアイデアが盛り込まれた取り組みなどを受賞する特別賞「新しい観光賞」は、「温泉むすめプロジェクト」(エンバウンド)と、「ロゲイニングinなごや」(名古屋観光コンベンションビューロー、愛知県名古屋市)が受賞した。

 「温泉むすめ」は、アニメや漫画、キャラクターや声優などを通じて全国の温泉地や地方都市の魅力を国内外に発信するための地域活性化プロジェクト。19年には観光庁後援PJとなり、20年には訪日誘客キャンペーン「Your Japan 2020」で日本を代表するコンテンツに選ばれた。

 

 各賞の受賞取組は次の通り。

 

【スポーツ文化ツーリズム賞】

「SHIROFES.2019~踊れ、遊べ、弘前で! 弘前城ダンス&パフォーマンスフェスティバル~」(ひろさき芸術舞踊実行委員会、青森県弘前市)

 

【スポーツツーリズム賞】

「ナイトクロカンinホワイトイルミネーション」(さっぽろグローバルスポーツコミッション、北海道札幌市)

「阿蘇の草原を活用した『牧野ガイド』事業」(ASO田園空間博物館、熊本県阿蘇市)

 

【文化ツーリズム賞】

「豊岡演劇祭を契機とした文化観光推進事業」(豊岡演劇祭実行委員会、兵庫県豊岡市)

「『村上海賊』の歴史を巡る文化ツーリズムの推進~パイレーツじゃない! 日本の海賊(KAIZOKU)文化を世界に発信!~」(村上海賊魅力発信推進協議会、愛媛県今治市)

 

【日本遺産ツーリズム賞】

「撮りフェスin室蘭」(同実行委員会、北海道室蘭市)

「公共交通機関を活用した沖縄・日本遺産周遊体験ツーリズム構築事業」(JTB沖縄、沖縄県)

 

【食文化ツーリズム賞】

「すその頂飯プロジェクト~富士の麓で頂点を目指す!~」(裾野市スポーツツーリズム推進協議会、静岡県裾野市)

 

【新しい観光賞】

「温泉むすめプロジェクト」(エンバウンド)

「ロゲイニングinなごや」(名古屋観光コンベンションビューロー、愛知県名古屋市)

三陸鉄道 今年も好評の「こたつ列車」運行 さまざまな特典も

2021年12月1日(水) 配信

「こたつ列車」と「洋風こたつ列車」今年も運行

 三陸鉄道(中村一郎社長、岩手県宮古市)は今年も好評の「こたつ列車」を、12月18日(土)~2022年3月27日(日)までの土・日・祝日に運行する。久慈駅正午発―宮古駅午後1時47分着と、宮古駅午後2時発―久慈駅午後4時40分着を予定。1月1―3日も運行する。

 お弁当は「大漁舟唄御膳」(3000円)に加え、「あわび弁当」(1600円)、うに丼(1700円)、ほたて弁当(1200円)から選べる。

 アテンダントによる車内ガイドに加え、岩手県北部の小正月行事の風習で、秋田の「なまはげ」に似ている「なもみ」が車内に突然現れるイベントも人気だ。久慈市銘菓「ぶすのこぶ」や記念乗車証、ミカンがプレゼントされる特典もある。

  合わせて、「洋風こたつ列車」も12月11日(土)~22年2月27日(日)までの土・日・祝日限定で運行する。ハイカラさんガイドの案内や、宮古の旬の食材を牛乳瓶に入れ、お客自身がその場でご飯にかけて食べる体験型のご当地丼「瓶ドン(磯汁付き)」(1500円)など数種類の弁当から選択できる。記念乗車証、ミカンに加え、マドレーヌ「恋し浜ブッセ」をハイカラさんガイドからプレゼントされる。運行時間は、宮古駅午前11時発―盛駅午後1時55分着。

 両プランとも、運賃は乗車区間の運賃+座席指定料金300円。

(左から)「なもみ」に扮する赤沼駅長、田中さん、小笠原主事

 12月1日(水)には、三陸鉄道旅客営業部の赤沼喜典副部長兼宮古駅長と、宮古駅駅務係の田中千理さん、岩手県東京事務所企業立地観光部の小笠原大介主事の3氏が本紙を訪れた。「なもみ」に扮する赤沼駅長は、05年から恒例となっている「こたつ列車」の魅力や、三陸エリアの海の幸の美味しさをアピール。田中さんは「観光客が少しずつ増えてきています。多くの人に三陸の素晴らしさを知ってもらいたいです」と話す。