島根・安来でサイクリングツアー ガイド付きで地元の魅力をより深く

2023年10月27日(金) 配信

のどかな田園風景のなかを走る

 島根県安来(やすぎ)市の安来市観光協会は例年好評のサイクリングツアー「サイクルナビゲーターとめぐる安来ぶらりチャリ」を、今秋は10月28日(土)、11月11日(土)、11月26日(日)の3回実施する。

 同ツアーは、JR安来駅を拠点に、レンタサイクルで市内をめぐるもので、サイクルナビゲーターと称する養成を受けたガイド役が、観光地や体験メニュー、昼食を組み合わせた行程を案内する。立ち寄り先で地元住民とのふれあいの機会を設定するなど、安来観光の魅力をより深く体感できるのが特徴だ。

 10月28日(土)実施分は月山富田城や能義平野をめぐる35㌔のコース。11月11日(土)は、安来港・荒島王陵の丘・和鋼博物館を周遊する20㌔。11月26日(日)は紅葉の清水寺・雲樹寺両参りと白鳥観察の20㌔。

 参加費は各コース4500円(レンタサイクル、昼食込み)。自転車持ち込みの場合は500円引き。各コースとも定員8人。午前9時30分スタートで、所要6時間前後。

 なお、28日開催分は申し込み受け付けを終了しているが、11月11日分は11月6日(月)、11月26日分は11月20日(月)までそれぞれ受け付けている。

新たな観光列車「はなあかり」 2024年10月運行開始へ JR西日本

2023年10月27日(金) 配信

観光列車「はなあかり」の外観イメージ

 西日本旅客鉄道(JR西日本、長谷川一明社長、大阪府大阪市)は2024年10月、新たな観光列車「はなあかり」の運行を始める。

 同月から12月まで、敦賀駅(福井県敦賀市)と城崎温泉駅(兵庫県豊岡市)の間で休日を中心に運行する。その後はエリアを変え西日本各地で走らせるという。

 列車は3両編成。すべてグリーン車で、うち1両はよりグレードが高い「スーペリアグリーン車」となり、2人用の個室を10室設ける。

 サービス内容や料金などの運行詳細は今後発表する。

11月1日にオールダイニングを新設 コートヤード・マリオット銀座東武ホテルが大規模改修経て一新

2023年10月27日(金) 配信

オールダイニング「RISTASIX」

 コートヤード・マリオット銀座東武ホテル(佐々木清史総支配人)は11月1日(水)に、レストランをリニューアルオープンする。同ホテルは約半年前の今年5月から休業して大規模改装を行っており、大幅なレイアウト変更を施した1階フロアにオールダイニング「RISTASIX(リスタシックス)」を新設する。11月1日には、開業当時から親しまれてきた地下1階の「BAR 光琳」も合わせてリニューアルオープンする。客室のオープンは12月1日(金)の予定。

 10月26日に開いた報道関係者向けの内覧会で、佐々木支配人は「コートヤード・マリオットは1985年、忙しいビジネストラベラーのためのホテルとしてアメリカで開業し、現在は世界に約1200軒あるが、1987年に同ホテルが日本の第1号店としてオープンした」と歴史を紹介。今回のリニューアルについては、「大規模改装は2007年以来となり、今後も末永く銀座6丁目で持続的にホテルを生業としていくための礎となる」と狙いを語った。

 今回の改装で注力したのは、1階に新設する「RISTASIX」。佐々木総支配人は「我われはアールシックスと呼んでいる。“R”にはリラックスやリカバリー、レストランなどさまざまな意味があり、『Rな気分でシックスに行こう』をキャッチフレーズにしたい」と想いを語った。1階は多方面からアプローチできるよう入口を新設。「まさに昔のホテルのプラザのように賑やかしを作っていきたい」と意気込んだ。

坂本主任(左)らシェフとレストラン提供メニュー

 料理は「オリエンタル」をテーマにアジアの多国籍料理の要素を取り入れた。他方、地場の野菜にも焦点を当て、東南アジア各国で食べられている串焼き料理「サテ」などに東京の野菜を使用している。調理部の坂本慎一郎主任は「多国籍とホテルらしい料理をミックスして提供する。30~40代のビジネスワーカーの方がアットホームに、人と人とのつながりを大切にするような空間にしたい」と述べた。

 佐々木支配人はダイニングは平日は近隣の会社員など、また休日は家族連れなどの利用を見込んでいるとし、「ベビーカーも入れるよう、席には余裕を持たせている。ぜひお子様連れでも利用してほしい」とアピールした。座席数は107席で、カウンターや個室として使える席まで多彩に用意する。

バー光琳で昼に提供する日本茶カクテルなど

 一方、地下1階のバー光琳では昼の時間、ゆっくりとお茶が楽しめる空間として日本茶カフェ「INARI TEA」が日本茶を使ったカクテルや菓子など個性あふれる喫茶メニューを提供する。夜にはシガールームを備えた本格的なバーへと顔を変え、メイドインジャパンのウィスキーや希少な銘酒、高級葉巻もそろえるという。

「天王洲キャナルフェス2023秋&冬」11月2~4日の3日間開催 産学連携・観光DXへのチャレンジ企画も

2023年10月26日(木) 配信

天王洲キャナルフェス2023秋&冬のフライヤー

 「TENNOZ CANAL FES 2023 -autumn&winter-」(天王洲キャナルフェス2023秋&冬)が11月2(木)、3(金・祝)、4日(土)の3日間、東京・天王洲エリアで開催される。

 主催者の「天王洲・キャナルサイド活性化協会」(三宅康之代表理事、東京都品川区)は同フェス内で、跡見学園女子大学の篠原ゼミと、協会会員のパナソニックグループと産学連携し、「文化観光の体験都市」として地域観光地づくりを目指した取り組みを実施する。

 具体的には、昨年から実証実験を重ねているクラウド型街巡りガイドサービス「Smart Town Walker®」をはじめ、学生によるツアーガイドを融合したモビリティアートガイドツアーや、アートクルーズを実施。

 さらに、遠隔コミュニケーションシステム「AttendStation®」をバージョンアップして、無人対話機能を搭載した案内サービスを提供する。

 3者は品川・天王洲地区で、さまざまな地域からの来街者や、増加が見込まれるインバウンドに向け、観光DXや空間価値向上技術を活用し、地域消費拡大に向けた観光まちづくりに挑戦している。

 また、水辺とアートの観光まちづくりを進める品川天王洲地区は、2016年から観光庁などの助成を受けながら実証実験を重ねている。その成果として、持続可能な地域の未来をつくるために、「回遊型」をベースにした観光ツアーの開発に取り組んでいる。

 天王洲・キャナルサイド活性化協会の三宅康之代表理事は、「当協会は設立以来、官民学の連携で天王洲の街の活性化に取り組んでいます。昨年から、パナソニックグループの先進技術と、跡見学園女子大学観光コミュニティ学部篠原ゼミの学生との連携により、次世代のおもてなしや感性を織り込む観光DX商品開発も商品化の最終段階となっています」とし、「この産学連携による実証実験を重ねた観光DX商品が、『文化観光の体験都市』として、国内外観光客を受け入れるための礎となります」とコメントしている。

日本国際観光学会全国大会 11月4日(土)、白百合女子大学で

2023年10月26日(木) 配信

 日本国際観光学会(会長=崎本武志・江戸川大学社会学部教授)は11月4日(土)、東京都調布市の白百合女子大学で全国大会を開催する。

 パネルディスカッション「観光学部・学科学生をどのように業界へと導くか?」には、藤島喜代仁氏(浦和大学社会学部教授)と、青木昌城氏(ホスピタリティコーチングサービス代表チーフコーチ)、神田達哉氏(サービス連合情報総研業務執行理事)が登壇。コーディネーターは矢嶋敏朗氏(日本大学国際関係学部准教授)が務める。

 研究発表では、5つの分科会で26人が発表予定。午後5時から懇親・交流会を開く。

大阪から旅の未来像発信 ツーリズムEXPOジャパンが開幕

2023年10月26日(木)配信

主催者、来賓、スポンサーでテープカット

 世界70カ国以上の国・地域と国内各地の観光事業者が参加し、展示商談会などを行う旅の総合イベント「ツーリズムEXPOジャパン2023 大阪・関西」が10月26日(木)、大阪府大阪市の国際展示場インテックス大阪で開幕した。

 会期は29日(日)までの4日間。前半2日間が業界日、後半2日間が一般日となる。主催の日本観光振興協会、日本旅行業協会(JATA)、日本政府観光局(JNTO)は期間中、15万人の来場客を見込む。大阪開催は4年ぶり。

 今回のテーマは「未来に出会える旅の祭典」。2025年大阪・関西万博を前に活気づく大阪から旅の未来像を発信する。展示商談会のほか、フォーラム&セミナー、交流事業などを行う。

 展示商談会の出展小間数は1400以上で、参加企業・団体は1000以上。2025年大阪・関西万博の関連ブースをそろえた「大阪・関西未来ゾーン」や、アドベンチャーツーリズムなどの「特集エリア」を設ける。

 開会式で日本観光振興協会の山西健一郎会長は「万博開催を控え、世界から注目される大阪で観光回復の元気な姿や観光の未来像を発信する絶好の機会だ。新しい旅のかたちを体現するイベントになると確信している」と力を込めた。

 岸田文雄首相がビデオメッセージを寄せ、「昨年10月の水際対策緩和以降、観光需要が回復し賑わいを取り戻している。観光業界の収益力向上や地域の高付加価値化を推進していく」と話した。

 国連世界観光機関(UNWTO)エグゼクティブディレクターのゾリティサ・ウロシェヴィッチ氏は「観光業界は変革への明確な意思を持って戻ってきた。日本でも周辺地域でも観光産業は経済に欠かせない原動力となっている。ここ大阪を皮切りに責任ある未来に向けて変革を起こすときだ」と述べた。

海外旅行の再開はハワイから 新広告展開でハワイ旅を想起

2023年10月26日(木) 配信

「旅、はじめるなら やっぱり HAWAIʻI」

 ハワイ州観光局⽇本⽀局(ミツエ・ヴァーレイ局長)は 10 ⽉ 26 ⽇(⽊)から、⽇本⼈の海外旅⾏の本格的な回復に向け、新広告キャンペーン「旅、はじめるなら やっぱり HAWAIʻI」を始めた。動画広告や交通広告などを展開し、「海外旅行を再開するならハワイ」と想起してもらうのが狙い。

 同日公開の特設サイト「旅、はじめるなら やっぱり HAWAIʻI」ではプロモーション動画を公開しているほか、これからハワイ関連企業・団体が同キャンペーンに提供する特典情報を逐次公開していくという。

 ヴァーレイ局⻑は、「ハワイのようにインフラが整備され、美しい⾃然や独⾃の⽂化、ショッピング、グルメ、アクティビティなどの多様な観光素材がそろい、⽼若男⼥が安⼼して解放的になれる、⾃分に最適な楽しみ⽅を⾒つけることができる海外旅⾏先は多くはない」とし、「ハワイ旅⾏を久しぶりの海外旅⾏の第⼀歩として、来年の旅⾏計画を⽴て始めていただければ嬉しく思います」とコメントした。

 キャンペーン開始に伴い、10⽉31⽇(⽕)午後11時59分までプレゼントキャンペーンを実施している。ハワイ州観光局が 公式インスタグラムで公開した「旅、はじめるなら やっぱり HAWAIʻI」の投稿に、「ハワイに⾏ったらしたいこと」をコメントすると、抽選で10人にハワイグッズの詰め合わせをプレゼントする。応募には公式アカウントのフォローとアカウントの公開設定が必要。

地域航空サービスアライアンス協議会(EAS Alliance)設立 5社の協業強化へ

2023年10月26日(木) 配信

地域航空サービスアライアンス協議会が設立

  天草エアライン(永岡真社長、熊本県天草市)、オリエンタルエアブリッジ(大人形綱邦社長、長崎県大村市)、日本エアコミューター(武井真剛社長、鹿児島県霧島市)、全日本空輸(ANA、井上慎一社長、東京都港区)、日本航空(JAL、赤坂祐二社長、東京都品川区)の5社は10月25日(水)、地域航空サービスアライアンス協議会(EAS Alliance)を設立した。

 この5社は2019年10月に、地域航空サービスアライアンス有限責任事業組合(EASLLP)を設立し、コロナ禍の影響を受けながらも、地域航空サービスの維持や発展に向けた協業に取り組んできた。「系列を超えたコードシェアや、航空機予備部品の共用化、機材更新に伴う新造機導入支援など、さまざまな協業の成果を得られた」(EAS Alliance)という。

 今後は、新会員(航空会社)の加入も視野に入れながら、離島や生活路線などの地域航空サービスの維持・向上を目指していく考え。

24年1月からグアム観光キャンペーン 割引や特典を多数用意

2023年10月26日(木) 配信

グアム政府観光局からなかやまきんに君(中央)にグアム旅行が贈られた

 グアム政府観光局(GVB)は2024年1月8日(月)から、観光キャンペーン「GOGO GUAM Hafa Adai(ゴーゴー グアム ハファ デイ)キャンペーン2024」を開始する。昨今の円安で海外旅行をためらう旅行者へのサポートとして、オプショナルツアーや食事など50以上の施設で利用できる割引や特典のほか、先着5000人に現地で利用できる電子クーポン30ドル分を用意する。

 同局は10月25日(水)に大阪で会見を開き、グアムの魅力やCPについて紹介した。GVBボードディレクターでシナハニャ村村長のロバート・RDC・ホフマン氏は「これから日本は寒くなるが、グアムはいつでも暖かいのが魅力。美しい島で、19ある各村での文化・歴史、地域の人との交流も楽しんでほしい」とアピールした。

 GVB日本オフィスアカウントディレクターの小路伸佳氏によると、22年10月~23年9月までのグアムへの日本人観光客数は前年同期比665・2%増の9万7851人と順調に回復。来年はCPによりこれをさらに拡大させ、「今すぐ行きたい海外旅行先ナンバーワンとSNSで話題の海外旅行先になるのが目標。24年の観光客数は40万人を目指す」と意気込んだ。

 また、会見にはタレントのなかやまきんに君が登場し、自身のグアム旅行経験から「グアムは空港を出た瞬間から常夏で気持ちが良く、最高に楽しい旅の経験ができると思う。次の旅行の計画を立てるならぜひグアムを!」と呼び掛け、得意のネタでグアムCPに「パワー」を送った。

JR東日本と東京大学、100年後も心豊かな暮らしへ 産学協創協定を締結

2023年10月25日(水) 配信

深澤佑二社長(左)と藤井輝夫総長

 東日本旅客鉄道(JR東日本、深澤祐二社長)と東京大学(藤井輝夫総長)は10月25日(水)、100年先の心豊かなくらしの実現に向けてプラネタリーヘルスを実現するために、100年間の産学協創協定を締結した。

 プラネタリーヘルスは人の経済活動が健康や都市環境、地球上の生物・自然に与える影響を分析し、人と街、地球がバランスよく健康に保たれる暮らしを目指す考え。

 東京大学は世界でさまざまな問題が起こるなか、知を通して貢献しようと、21年に学内外との対話で課題について考えていく新たな基本方針を掲げている。これを踏まえ2025年秋、羽田空港や東京駅から約20分でアクセスできる好立地な同社の国際交流拠点「TAKANAWA GATEWAY CITYの複合棟Ⅰ」(東京都港区)に多様な研究室が集い、さまざまな企業や事業成長を促進する人材との協創を生み出す「東京大学GATEWAY CAMPUS」を開設する。

 JR東日本は同棟に隣接する高輪ゲートウェイ駅をはじめとした、各駅や車両、商業施設などを実験場として提供。同大学にスイカカードのデータも活用しながら、人や食品の流れを分析してもらい、フードロス削減につなげる。さらに、駅や電車の混雑解消もはかる。

 また、同拠点にオープンするオフィスワーカー向けの食堂で顧客ニーズを反映させながら、培養肉など同大学発のサスティナブルな食材を開発してもらう。

 深澤社長は「世界中から投げ込まれる課題に対して、街での検証を通じて解決策を発信していきたい」と語った。

 藤井総長は「東京大学は近づきにくいイメージを持たれていたが、新キャンパスのオープンで、学外とのさらなる対話に期待している」と話した。