埼玉県旅行業協会、6地区を3地区に統合 貸切バス値上げで「国に理解を求めたい」

2024年6月26日(水) 配信

総会のようす

 埼玉県旅行業協会(浅子和世会長、243会員)は6月23日(火)、さいたま市内で2024年度通常総会を開いた。今年度は地区会活動の強化に向け、組織の改編に着手する。川越と東松山地区を川越東松山区に再編成。さらに、加須と久喜地区を加須久喜地区に、春日部と越谷地区を春日部越谷地区にまとめる。

 浅子会長は、人手の足りないバス運転手の待遇改善をはかる目的で国土交通省によって値上げされた貸切バスの下限運賃について語った。さらにバスガイドも人手不足の影響で料金が上がったため、「貸切バスの総額は大幅に上がっている。団体旅行の問い合わせが増えても、成約数が減ってしまう」と危機感を示した。そのうえで、インバウンドの拡大だけではなく、「(国内旅行を支える)中小旅行会社にも国の理解を求めていきたい」考えを示した。

浅子和世会長

 来賓として出席した、受入施設で構成する埼玉県旅行業協会協定会員連盟の森田繁会長は「人手不足で受け入れに影響が出ているなかでも、利用してくれるお客のために、もてなしをより磨かなければならない」との考えを示した。「旅は日々のストレスから解放されるのに必要なコンテンツ。今後も、埼旅協と共に頑張っていきたい」と語った。

森田繁会長

 案内所で組織する埼旅協特別協定会員連盟の酒井禎一会長は埼玉県旅行業協会の会員に日ごろの利用に対し謝辞を述べ、「これからも業務に一生懸命に取り組んでいく」と話し、引き続きの利用を呼び掛けた。

酒井禎一会長

 その後の懇親会では、同日付で梶山和明事務局長が退任することが発表された。今後1年間、事務局職員として在籍し、後進の指導にあたる。新たな事務局長には窪田優氏が就任した。

(左から)浅子和世会長、退任で花束を受け取った梶山和明事務局長、鈴木明治前会長

「淡路島はも」PR メディア集め懇談会 淡路島観光協会

2024年6月26日(水) 配信

あいさつする木下学会長

 兵庫県・淡路島観光協会(会長=木下学ホテルニューアワジ社長)は6月25日(火)、兵庫県神戸市の神戸ベイシェラトンホテル&タワーズで、シーズンを迎えた夏の代表的な食材「はも」を関西のメディア関係者らに振る舞う「淡路島はもキャンペーン」懇談会を開いた。

 木下会長は「現在淡路島では体験コンテンツの充実をはかっている。本物をしっかり提供し、淡路島のレベルが上がったなと思ってもらえるような地域づくりを目指していく」とあいさつした。

 同協会の髙木俊光CMOは、2025年の大阪・関西万博の開催やその先にある大阪IR開業、さらに2030年の神戸空港国際化に触れ、「京阪神の皆様に支えられてきた淡路島だが、今後はインバウンド誘客に本腰を入れていく。そのために本物体験コンテンツを提供していきたい」と話した。

 淡路島では来年、地場産業や食などの魅力に触れる「AWAJI島博」(同協会など主催)を開催する。開催期間は万博と重なる2025年3月20日(木)から10月13日(月)まで。

 懇談会では、ハモの湯引きや炙り、ハモと淡路産の玉ねぎを煮込む「ハモすき鍋」などが提供された。淡路島牛乳を使ったデザートや地酒試飲、淡路手延べ素麺食べ比べコーナーもあり、参加者は美食に舌鼓を打った。

ハモすき鍋
ハモの骨切り実演ショー

東日本・西日本、花火大会人気ランキングを公開(クラブツーリズム調べ)

2024年6月26日(水) 配信

2024年「花火大会」東・西人気ランキング

 クラブツーリズム(酒井博社長、東京都江東区)は6月25日(火)、夏の花火大会シーズンの本格到来を前に、2024年花火大会ツアーの予約動向を基に、東日本・西日本の「花火大会」人気ランキングを発表した。

 調査は6月9日(日)、クラブツーリズムの花火大会鑑賞ツアー(7月13日~10月31日発)の申込者数から集計した。24年は、円安や物価高などで国内旅行の需要が高まり、新型コロナウイルスの5類移行後初の花火大会シーズンを迎えた23年を上回り、好調に推移。花火大会鑑賞ツアーは例年人気が高く、今年も既に1万5000人以上の申し込みがあるという。

 東日本の1位に輝いたのが「長岡まつり大花火」(新潟県)。例年人気が高く昨年に引き続き1位にランクインした。同社では、個人手配での手配が難しいマス席で鑑賞できるツアーなどを多数用意し、豊富に用意したコースも既に多くが満席になってきている。

 2位には「大曲の花火」(秋田県)、3位に「諏訪湖祭湖上花火大会」(長野県)と続いた。昨年8位だった「ぎおん柏崎まつり 海の大花火大会」(新潟県)が4位に急浮上。「越後三大花火」の一つとして知られる同大会は、水面から扇状に広がる「海中空スターマイン」など海上から打ち上げる花火が特徴。今年は資材の高騰で有料席が1000円値上げしたが、人気は健在。

 そして、西日本の1位に輝いたのは「熊野大花火大会」(三重県)。船上で重さ250キロの三尺玉を爆発させ、直径約600メートルの半円形に広がる「三尺玉海上自爆」など迫力ある花火が人気だ。加えて今年は、熊野古道世界遺産登録20周年!記念花火も予定され、注目が高まっている。

 2位にランクインしたのが「びわ湖大花火大会」(滋賀県)。今年は混雑対策として、椅子なしの観覧スペースを広げることで収容人数を増やした。また25年に開催する大阪・関西万博の「いのち輝く未来社会のデザイン」のテーマに合わせた花火も打ち上げ予定。3位には、「松江水郷祭湖上花火大会」(島根県)がランクインした。

【観光庁幹部人事】10代目観光庁長官に秡川直也氏 内閣官房内閣審議官など歴任

2024年6月26日(水) 配信

秡川直也氏

 国土交通省は6月25日(火)、髙橋一郎観光庁長官が退任し、10代目観光庁長官に秡川直也内閣官房内閣審議官を充てるなどの幹部人事を発表した。7月1日(月)付の発令。

 秡川 直也氏(はらいかわ・なおや) 1988(昭和63)年東京大学法学部卒、同年4月運輸省(現・国交省)に入省。2018(平成30)年内閣官房IR推進室審議官、20(令和2)年自動車局長、22(令和4)年観光庁次長、23(令和5)年内閣官房内閣審議官内閣官房デジタル田園都市国家構想実現会議事務局長次長などを歴任。神奈川県出身、59歳。

(6月30日)

▽【出向】経済産業省(観光庁国際観光部長)星野光明
▽観光庁国際観光部長(復興庁福島復興局次長)中野岳史

(7月1日)

▽【辞職】(観光庁長官)髙橋一郎
▽観光庁長官(内閣官房内閣審議官内閣官房デジタル田園都市国家構想実現会議事務局長次長)秡川直也
▽国土交通省大臣官房危機管理・運輸安全政策審議官(観光庁次長)加藤進
▽観光庁次長(鉄道局次長)平嶋隆司
▽国土交通省中部運輸局長(観光庁観光地域振興部長)中村広樹
▽観光庁観光地域振興部長(内閣官房内閣審議官内閣官房国際博覧会推進本部事務局次長)長﨑敏志

モンベル・辰野代表のトークイベント付き ジャルパックが北海道アウトドア体験ツアー企画

2024年6月26日(水) 配信

モンベル代表・辰野勇氏

 ジャルパック(平井登社長、東京都品川区)はこのほど、JALPAKブランド誕生60周年特別企画として、モンベル(辰野勇会長兼CEO、大阪府大阪市)と共同でJALダイナミックパッケージ「モンベル代表 辰野 勇氏トークイベント付きHOKKAIDO アウトドア体験ツアー3・4日間」を売り出した。9月25日(日)出発限定。

 同ツアーは秋の富良野・美瑛・東川など、北海道を代表する自然を満喫できるコースを設定。初日の夜は、新富良野プリンスホテルでウェルカムディナーを開催し、モンベル代表の辰野氏によるトークイベントを実施する。エピソードを交えながら辰野氏ならではの解説で、各自治体の魅力を解説する。

 2日目はトレッキングとカヌー、サイクリングの3種類のアクティビティを用意。どのコースも初心者でも楽しめる設定だという。

 1日目と3日目は北海道の代表的な観光地も訪れ、紅葉した富良野・美瑛を満喫できる。

 宿泊先は1日目が新富良野プリンスホテル、2日目がキトウシの森ケビンまたはラビスタ大雪山、4日間コースの3日目はアートホテル旭川。ダイナミックパッケージのため、価格は申し込みタイミングにより異なる。

グリーンズと京都市が災害協定結ぶ 避難場所にコンフォートホテルERA京都東寺を提供

2024年6月25日(火) 配信

コンフォートホテルERA京都東寺

 グリーンズ(村木雄哉社長、三重県四日市市)は6月24日(月)、京都府京都市(村井孝治市長)と「災害等の発生時における宿泊施設の提供等に関する協定」と、「災害発生時における観光客等に対する施設利用等の協力に関する協定」を結んだ。

 2つの協定は、災害が発生した際に、帰宅困難者へのロビー開放や、大規模災害時などに、市の指定避難所・指定緊急避難場所として、避難者に対し同社が運営する「コンフォートホテルERA京都東寺」の客室を提供するもの。

 同社は、福祉避難所としてのホテルの提供について全国の自治体と協定を結んでおり、災害発生時のその他の対応も含めると、今回で22件目の締結となる。「今後も、すべての店舗展開地域における災害協定の締結を目指し、安心で安全なまちづくりの実現にさまざまなカタチで取り組んでいく」とした。

JTB所属の松山選手が金メダル、フェンシングアジア選手権で

2024年6月25日(火) 配信

松山恭助選手

 JTB所属のフェンシング・男子フルーレ日本代表の松山恭助選手が6月24日(月)、クウェートで行われたアジア選手権・男子フルーレ個人戦で、金メダルを獲得した。

 所属先のJTBとは、2019年4月から松山選手とスポンサー契約を、加えて20年4月から社員契約を結んでいる。

 松山選手は現在、男子フルーレナショナルチームのキャプテンとして世界大会を転戦。東京2020オリンピックでは団体戦で第4位に輝いた。世界選手権2023ミラノ男子フルーレ団体戦では金メダルを獲得。併せて、同大会男子フルーレ個人戦でも銅メダルを獲得した。

親子で楽しむ「世界のクワガタ・カブト大集合!」 ふれあいコーナーや昆虫教室も 群馬県・みなかみ町で7月13日(土)、14日(日)開催

2024年6月25日(火) 配信

「世界のクワガタ・カブト大集合!」チラシ

 月夜野きのこ園(金子崇範社長、群馬県・みなかみ町)は7月13(土)、14日(日)の2日間、自然や生き物に触れたい親子のための体験型イベント「世界のクワガタ・カブト大集合!」をみなかみ町の「ノルン水上スキー場」で開催する。

 展示即売会では、クワカブソムリエが虫の選び方や飼い方を案内するため、初めての飼育する人も安心だ。

 ふれあいコーナーは、ヘラクレスオオカブトの成虫や幼虫を見て触り、巨大ヘラクレスのオブジェと一緒に記念撮影ができる。

 また、昆虫教室も開かれる。7月13日(土)は、月夜野昆虫倶楽部のメンバーであるクワガタ・カブトムシ飼育の名人飼育担当のShiho氏と、ちっぴー氏による「昆虫採集&飼育教室」が行われる。7月14日(日)は、全国を回りながら環境保全を子供たちに伝える昆虫ヒーロー「ミヤマ仮面・クワガタ忍者」が講師として登場する。両日とも、午前と午後の2部構成。

 また、目玉企画として、Shiho氏が採集したミヤマクワガタの雌雄同体個体の標本展も行われる。

旅行読売出版社、ムック「韓国のホットプレイス51」発刊

2024年6月25日(火) 配信

「韓国のホットプレイス51」表紙

 旅行読売出版社(坂元隆社長、東京都中央区)は6月24日(月)、ムック「韓国のホットプレイス51」を発刊した。スマートフォンで見られる現地紹介動画と、人気公演や施設などで特典が受けられるクーポンが付いている。

 企画は、韓国の制作会社Fiveone Co.,Ltd.(池慶埈社長、ソウル麻浦区)。現地ライターがソウルをはじめ、仁川、京畿道、忠清、全羅、済州、江原、慶尚道、大邱、釜山など、韓国で人気のスポット“ホットプレイス”を紹介する。韓国の若者たちがSNSで発信するスポット、韓流ドラマや映画、ミュージックビデオでの話題の場所、韓国の食べ物や祭りなどの情報も掲載。初めて韓国を訪れる人も、何度も訪れている人でも楽しめる一冊とした。

 同書で指定されている写真をスマホのAR(拡張現実)アプリを使って読み込むと、臨場感あふれる動画を楽しめる。大人気の舞台公演「NANTA(ナンタ)」の観覧料2万ウォン引き、木浦海上ケーブルカーの運賃8000ウォン引き、南山ソウルタワー展望台入場券10%オフなど、10種のウェルカムクーポン付き。

 裵聖植(ベ・ソンシク)著。定価2000円(税別)で、A5判変型の320ページ。

日商が国の観光施策への提言まとめる 「新たな局面を迎えるわが国の観光に関する要望」

2024年6月25日(火) 配信

 日本商工会議所(小林健会頭)は6月24日(月)、観光立国の実現や持続可能な観光地域づくりに向けて、国が重点的に強化すべき施策について提言をまとめた。「新たな局面を迎えるわが国の観光に関する要望~地域を支える産業として観光が発展するために~」と題した要望は、今後、国土交通大臣をはじめ、政府や政党に提出し、実現に向けて働き掛けていく方針だ。

 同要望は、「地域経済の好循環を促す観光地域づくりの促進」「地域に人と投資を呼び込む地域ブランディングの促進」「観光産業の持続的発展に向けた環境整備」など3つの観点から構成されている。

 日本の経済は「停滞から成長」への転換局面にあり、観光分野においてもインバウンド需要の回復と、今後の増加が期待できる。少子化・人口減少が加速化するなかで、地方の人口流出も課題となっており、「地域社会・経済において観光が果たす役割はこれまで以上に重要」だとした。

 一方で、インバウンド需要は都市圏へ偏在傾向にあり、オーバーツーリズムと地方誘客が急務となっている。高付加価値化による観光消費の拡大とともに、観光から得た収益が還元される地域経済循環の構築が必要となる。

 同会議所は、「今後は、地域の多様な主体が参画して共有したビジョンの下で、地域事業者の収益力を向上させ、地域経済に好循環を生む『地域の持続可能な観光地域づくり』を一層推進していく必要がある」と訴えた。