全旅連シルバースター部会、デジタル化を推進 プラ対策の手引書作成も

2024年7月23日(火) 配信

全旅連シルバースター部会の渡邊幾雄部会長

 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(井上善博会長)のシルバースター部会(渡邊幾雄部会長、640軒)は7月10日(水)、東京都内で2024年度総代会を開いた。今年度は集客事業や登録拡大に向けた取り組みのほか、情報発信のデジタル化を推進。アメニティなどの使い捨て製品の対策として、プラスチック資源循環をまとめた手引書を作成すると明かした。

 渡邊部会長は、今年4月に能登半島の被災状況を現地視察したと報告。被災地は「手付かずの状況で公費解体も進んでいない」と話し、部会として長期的な視点で支援する意向を示したうえで、石川県旅館ホテル組合を通して部会費から見舞金を贈呈したと説明した。

 23年度は、シルバースター登録施設を広くPRするため、インスタグラムを活用し、抽選で1万円の旅行券が100人に当たるキャンペーンを実施。同部会を中心に浴場の衛生管理をまとめた「旅館ホテル向け浴場等衛生管理の確認と対策マニュアル」のほか、化粧品メーカーのポーラと連携した美容に関する冊子を作成し、登録施設に配布した。

 このほか、楽天トラベル内の構築した「人に優しい宿」で、登録施設限定のクーポン特別施策を実施。8000万円(約1600泊)を超える実績により、需要喚起に大きく寄与したと報告した。

全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会の井上善博会長

 全旅連の井上会長は、同部会と発行した「旅館ホテル向け浴場等衛生管理の確認と対策マニュアル」に触れ、レジオネラ属菌の防止対策につながったと紹介。このうえで「各組合員が衛生管理を徹底したおかげで、コロナ禍最後の局面を乗り切れた」と述べ、引き続きの衛生管理の徹底を呼び掛けた。

 総代会終了後の研修会では、元プロ野球選手でコーチや野球解説者の阿波野秀幸氏が「プロ野球の世界から伝える、プロ意識、コミュニケーション、名監督達から学んだこと」と題し講演した。

旅館・ホテルの8割超に 2024年度に設備投資を予定(帝国データバンク調べ)

2024年7月23日(火) 配信

 帝国データバンクはこのほど、設備投資に関する企業の意識調査を実施した。これによると、2024年度に設備投資の予定(計画)が「ある」(実施を検討中・予定している・すでに実施した――の合計)企業の割合を業種別にみると、「旅館・ホテル」がトップで82・4%と、全業種平均を23・7㌽上回った。

 唯一8割を超えた要因として、「インバウンド需要を中心維好調な業界環境を反映した結果」(帝国データバンク)と分析している。

 2位は「輸送用機械・器具製造」(76・9%)、3位は「化学品製造」(76・2%)、4位は「飲食料品・飼料製造」(73・4%)、5位は「運輸・倉庫」(71・5%)――の順。

 旅館・ホテル経営者からは、「コロナ禍も終わったため、以前から計画していた高付加価値化の投資を実施予定。政府からの補助金も活用する」(愛媛県)や、「ホテルは設備にかかる費用が大きく、好調期でないと投資が難しい」(東京都)など、さまざまな声があったという。

 「旅館・ホテル」の設備投資予定額は平均で1億9454万円と約2億円にのぼる。全体平均の1億2705万円を6700万円余り上回った。

「Hotel宇多野京都別墅」11月5日開業へ、グループ19軒目の宿泊施設、ホテルニューアワジ

2024年7月23日(火) 配信

ホテル外観イメージ

 ホテルニューアワジ(木下学社長、兵庫県洲本市)は11月5日(火)、京都府京都市に「Hotel宇多野京都別墅(うたのきょうとべっしょ)」を開業する。グループ19軒目の宿泊施設となる。22日(月)から宿泊予約の受付を始めた。

 新ホテルは同市右京区宇多野地区にある昭和初期の歴史的建造物「旧鳴滝寮」をリノベーションした。客室は全10室。全室に温泉を使った青石造りの和風呂や洋風バスが付く。敷地面積は3158平方㍍あり、日本庭園も備わる。京都・嵐山近くの立地で、仁和寺や龍安寺、金閣寺など同市西部巡りの拠点として便利なロケーションだ。

 建物は1939年に京都の財界人として知られる大渡光蔵氏の邸宅として建築され、第2次世界大戦後は京都市の保養所として使用されていた。2019年にホテルニューアワジが土地・建物を取得し、市の「上質宿泊施設誘致制度」を活用しホテルとして再生した。

日向坂46の山口さんと平尾さんを「とっとりふるさと大使」に任命 鳥取県

2024年7月23日(火) 配信

(左から)山口さん、平井知事、平尾さん

 鳥取県(平井伸治知事)はこのほど、日向坂46のメンバーで鳥取県出身の山口陽世(やまぐちはるよ)さんと平尾帆夏(ひらおほのか)さんを「とっとりふるさと大使」に任命し、7月22日(月)に、東京・新橋の鳥取県・岡山県の共同アンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」で委嘱状交付式を実施した。

 山口さんと平尾さんは、今年6月のYouTube生配信番組内で鳥取県庁を訪問。平尾さんがラジオ番組内で「ふるさと大使になりたい」と発言したことを知った平井知事から、その場でサプライズ任命を受けた。急な訪問のため庁内の決裁が間に合わず「仮」就任だったが、知事が「夏にまた本当の就任式もやりましょう」と約束したことから、今回実現した。

 平井県知事は2人にふるさと大使委嘱状とタスキ、ふるさと大使の名刺を手渡し、「よろしくお願いします。是非名刺を配りまくってください」と激励した。

 山口さんは「鳥取の魅力をもっともっと発信し、大好きな鳥取県にたくさんの御恩をお返しできるように頑張ります!」と決意のコメントを述べた。平尾さんも「私がパーソナリティをしているラジオ番組を通してふるさと大使に立候補していたのでとても嬉しいです。いろんなものをいただいた鳥取県に恩返しが出来るように頑張ります!」と意気込みを語った。

 交付式では、大使の初仕事として、鳥取県のご当地メニューの食レポにも挑戦。水揚げ量日本一の紅ずわい蟹と特産の鳥取和牛を美味しさをアピールした。

朝採れ「嬬恋高原キャベツ」、7月30日(火)から販売スタート 休暇村嬬恋鹿沢の「白樺マルシェ」で

2024年7月23日(火) 配信

嬬恋高原キャベツを丁寧に収獲する地元農家さん

 休暇村嬬恋鹿沢(群馬県・嬬恋村鹿沢温泉)は7月30日(火)から、地元の農家が朝採れの高原野菜を直接販売する「白樺マルシェ」を同館エントランスにオープンする。

 群馬県の夏秋キャベツの出荷量は1969年から54年連続で日本一を記録中で、その中核をなすのが嬬恋村。同村では、7~10月の間に約1億5000万個のキャベツが生産される。キャベツを横に並べると地球1周するほどの量という。

 嬬恋村は①夏場の平均気温が20度前後と涼しい②年間の雨量が多い③昼夜の気温差が大きい④「黒ボク土」と呼ばれる火山灰を含む排水の良い栄養豊かな土が多い――など、栽培において良好な条件が揃っており、明治末期に試験的にキャベツ栽培がスタートした。

 その後、昭和初期に定着し、1960年代から農地造成が進み、収穫量が一気に増加したことで「嬬恋ブランド」が確立した。

 標高800~1400㍍で栽培される「嬬恋高原キャベツ」は、柔らかくて甘みが強いのが特徴。収穫は気温の低い深夜から早朝にかけて行われる。 キャベツはデリケートなため、機械での収穫ができず、1個ずつ丁寧に包丁で切り取って収穫される。

 嬬恋村の広大な畑で生産されているキャベツの種類は約40種類。「初恋」「春風」「青琳」、そして圧倒的な柔らかさを誇る幻のキャベツ「419」などがある。

 休暇村嬬恋鹿沢の「白樺マルシェ」は、9月29日(日)まで毎朝8-10時まで開催する。野菜を販売するのは地元のベテラン農家さん。キャベツをはじめ、トウモロコシ、ブルーベリー、トマト、鎌原きゅうりなど10種類以上の新鮮野菜が並ぶ。休暇村嬬恋鹿沢では、「珍しい野菜や美味しい調理方法を、農家さんに直接聞けるのも旅の醍醐味です」とコメントしている。

2024年の訪日客、3500万人が視野に「好調な状況をさらに伸ばす」 秡川観光庁長官が初会見開く

2024年7月22日(月) 配信 

観光庁の秡川直也長官は7月19日(金)、就任後初の会見に臨んだ

 観光庁の秡川直也長官は7月19日(金)、就任後初の会見に臨んだ。「観光庁次長を務めていたときは、コロナ禍後半戦の一番苦しい時期だった。事業者の方々とお会いし、コロナ禍中と現在とではまるで表情が違っているのを見て、フェーズが変わったのだと感じた。アップトレンドの良いところで、観光庁長官というポジションをいただいた」と話した。

 秡川長官は、……

名鉄×乃木坂46、電車内をジャック 愛知出身者の特別放送も

2024年7月22日(月) 配信

スタンプラリーポスター(イメージ)

 名古屋鉄道は8月5日(月)~9月30日(月)、女性アイドルグループ「乃木坂46」とコラボレーションし、ライブ開催地をアーティストと共に盛り上げる「THE NOGIZAKA46 TOWN produced by MEITETSU」を実施する。今回、同グループが5年ぶりに全国のドーム会場で開催する「真夏の全国ツアー」の愛知公演(8月24・25日開催)に合わせて企画した。

 期間中、一般車内を装飾した特別電車「乃木坂46トレイン」を運行し、車内広告には、メンバーのメッセージを記載した専用ポスター32種類でジャックする。また、名鉄名古屋駅、大曽根駅の2駅と同車内で、愛知県出身メンバーの遠藤さくらさん、岡本姫奈さん、佐藤楓さん、筒井あやめさんによる特別なアナウンスを放送。同車内では、午前10時台~午後3時台に実施する。

 加えて、名鉄沿線の駅や施設に設置された32カ所のスポットと、「真夏の全国ツアー」愛知公演会場であるバンテリンドームを合わせた全33カ所で、乃木坂46のオリジナルデジタルスタンプを取得できる「真夏のデジタルスタンプラリー」を実施する。すべてのスタンプを集めると、すべての絵柄のポストカードのプリント予約番号を各1枚手に入るほか、愛知県出身メンバーの直筆サイン入りポスターや「乃木坂46トレイン」専用ポスターを抽選で37人にプレゼントする。

 このほか、駅でのフォトスポットの設置などを実施。詳細は特設サイトから。

森の風ブランドの日本ハウス・ホテル&リゾート 那須や箱根の4館で「5大特典」を提供 8月18日~9月30日宿泊が対象

2024年7月22日(月) 配信 

ウッドデッキテラスを備えた特別室(ホテル四季の館那須)

 森の風ブランドで宿泊施設運営を展開する日本ハウス・ホテル&リゾートは2024年8月18日(日)~9月30日(月)の期間、ホテル森の風那須(栃木県那須温泉)など4施設の宿泊客を対象に、オリジナルジャムプレゼントなど5つの特典を提供するキャンペーンを実施する。

 ホテル森の風那須のほか、ホテル四季の館那須(栃木県那須温泉)、ホテル四季の館箱根芦ノ湖(神奈川県芦ノ湖温泉)、ホテル森の風箱根仙石原(神奈川県箱根仙石原温泉)の4館で実施する。自社公式ホームページだけでなく、オンライン旅行会社(OTA)経由の予約なども含む、すべての宿泊客が対象。

 5大特典は、①ロビーラウンジで「ウエルカムドリンク」②湯上りアイス③夕食時のソフトドリンク提供④自家農園でつくられた「オリジナルジャム」⑤オリジナル絵葉書――をプレゼントする。

 

秋田県が東京で観光商談会開く エリアごとに40のブース展開

2024年7月22日(月) 配信

冬季CPの企画など説明

 秋田県は7月18日(木)、東京都内で「ALL秋田旅行エージェント商談会」を開いた。当日は現地の観光協会や観光会社などがエリアごとに40のブースを設け、参加した旅行会社と対面で最新の観光情報や冬季観光キャンペーンに合わせた企画などを説明、商品開発や現地への送客をお願いした。

 このうち秋田県からは秋田空港の利用促進をはかるため、同空港を利用する旅行商品を造成する旅行会社に対する支援事業を説明した。

 また、各市町村の説明のうち、秋田市はあきた舞妓の舞を気軽に楽しめる「あきた舞妓劇場」を紹介。毎週土曜日に完全予約制でランチ付きで舞踊を観賞するプラン(大人1人6000円、小・中・高生3000円)とお茶会と舞踊公演、お座敷遊びを体験するプラン(事前予約の場合大人1人2000円、当日参加の場合同2500円、小・中・高生無料)を用意している。なお、10人以上の団体は土曜日以外でも受け付ける。

復興ツーリズムの推進など説明 東北観光推進機構が教育旅行セミナー

2024年7月22日(月) 配信 

旅行会社の教育担当者らが出席

 東北観光推進機構(今野純一理事長)は7月18日(木)、東京都内のホテルで「2024年度東北教育旅行セミナー」を開いた。

 当日は大手旅行会社の教育旅行担当者が出席、各県の担当者から教育旅行の素材や補助事業などについて、そして東日本旅客鉄道が復興ツーリズムの推進について説明した。

 その後、第2部として参加した旅行会社のテーブルを東北からの出席者が直接回り、より詳しい情報を提供した。

 冒頭あいさつに立った紺野理事長は「コロナからの復活後、新たにドライバー問題など課題も出てきているが、東日本大震災での経験を生かした震災学習、そして歴史と文化、生活に育まれた東北を多くの学生の方々に体験してもらいたい。今日のセミナーで東北の魅力を学校の先生、保護者に理解していただき、多くの教育旅行を東北にお願いしたい。昨年には各自治体や東日本旅客鉄道からなる復興ツーリズム協会も立ち上がり、さまざまな展開がスタートした。これからも教育旅行の誘致をしていくことが我われのミッションの1つと考えている」と述べた。