2011年度版「プロが選んだ日本のホテル・旅館100選」書籍発売!

 みなさま、おまたせしました!!

2011年版の「プロが選んだ日本のホテル・旅館100選」書籍が自由国民社さんから10月上旬に発売されます。定価 は2,000 円(本体 1,905 円 + 税5%)、B5 判、オールカラー 192ページです。

当社が主催し、今年1月に発表した「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に入選したホテル・旅館の施設や温泉、食事について詳しくご紹介しています。今年度版は一部のお宿については携帯電話で読みとる「2次元バーコード」も掲載しました。さらに、「100選」の選考審査委員が選んだ「和風の宿」も紹介しています。

巻末には「総合」のほか「もてなし」「料理」「施設」「企画」各100選の入選施設一覧をリストとして掲載しました。まさに、ホテル・旅館のガイドの決定版!といえる本です。ぜひお手にとってご覧ください。

 ※当ホームページのトップページ左側の「information」から購入の画面に進めます。

沼津 竹の舞台と菊華展

沼津市は10月1日から「Japan Art Festival in 沼津2010」を沼津御用邸記念公園で11月17日まで開催する。

「日本文化との新たな出会いと創造」をテーマに特設ステージで、日本の伝統芸能を引き継ぐアーティストによる作品が披露される。特設ステージは、草月流いけばな作家の福島光加さんによる竹の舞台が制作された。ライトアップされる竹の舞台は、狂言や伝統的な楽器による音楽会などを一層盛り上げる。

10月3日は「飯島秀樹プロデュース 心に残る音楽会 松籟の宴」を開く。特設竹舞台で午後6時30分から開演する。10月13日は狂言を午後6時30分から開く。鑑賞料はいずれも3千円。

同イベントの協賛イベントとして第40回沼津御用邸記念公園 菊華展」を開く。

旧沼津御用邸は明治以来、天皇や皇族に利用されてきたが、昭和44年に沼津御用邸記念公園となってから延々続く。花壇などをはじめ丹精込めて作られた1千鉢が出品される。11月3日から17日まで開催。開会式の3日は椅子に座りながら行う立礼式茶会(午前11時から)、6・7日は3曲演奏(午前10時30分から)、四條眞流庖丁儀式(7日のみ実施。午後1時30分から)、13日は「ぬまづ茶サービス・手揉み体験(午前10時から)」を行う。

開場時間は午前9時から午後4時30分まで。入園料は大人100円(団体30人以上60円)、小中学生50円(団体30円)。

問い合わせ=沼津市観光協会電話:055-964-1300

伊豆熱川温泉 10月限定!!ミニ味覚ツアー

 熱川温泉観光協会は、10月1日から31日までミニバスで行く「熱川あじわいループバス」を始める。ボランティアガイドと共に秋の熱川の味覚などを楽しめる。

 ミカンの無農薬栽培にこだわる「丸鉄園」は、20数年間熱川の自然の恵みを受けて甘いミカンを栽培し続けている。農薬を使ったミカンより見栄えは良くないが、味は格別のミカン狩り。広大な1万5千坪の敷地には竹林に囲まれた釣り堀のほか、森林浴なども楽しめる。2件目はごまやあんこで食べる伊豆の名物「へらへら餅」を食する「山桃茶屋」。旧名主の古い民家をそのまま利用した趣のある料理茶屋として知られる。店内は土間や囲炉裏が残され、雰囲気が伝わる。自家漬けのらっきょや梅干しも販売している。3件目の「熱川ハーブテラス」は、伊豆半島随一の多品種ハーブ園。2千坪の中に珍しいハーブが250種以上栽培されている。美肌や風邪、胃腸、花粉症などに効果があるとされるオリジナルハーブティーを飲む。入園料は別途500円、小学生以下は無料。

 熱川バナナワニ園を午後1時に出発し、約2時間かけて3施設を巡る。ツアー料金は1人2500円。期間中の火・水・木を除く日に実施する。申し込みは各旅館・ホテルで受け付ける。

問い合わせ=0557-23-0174。

宿泊旅行実施率60・3%と減少(JRC)

 じゃらんリサーチセンター(JRC)の「じゃらん宿泊調査2010」によると、宿泊旅行実施率は前年比3ポイント減の60・3%と大幅に減少。性・年代別に旅行実施率をみると、最も下げ幅が大きかったのは50―79歳代で3・3ポイント減少し61・6%。各層で軒並み大きく減少するなか、20―34歳代女性が1・8ポイント減の65%、35―49歳女性が0・9ポイント減の57・8%と減少幅は小さかった。

 宿泊旅行者数は5819万人、延べ宿泊数は2億6778万泊と05年の調査開始以来最低となった。年間平均旅行回数は2・79回、1回当たり平均宿泊日数は1・65泊と前年比でほぼ横ばい。高速1千円化、シルバーウイークは旅行需要を高めたが、長引く不況感で相殺され、市場全体では縮小傾向となった。

 国内旅行費用は総額で、3300円減の4万7300円、宿泊・交通費は2500円減の3万3千円、現地小遣いは900円減の1万7千円。旅行ニーズは「安・近」へ流れ、宿泊費の減少が目立った。

 テーマ別に旅行先を評価する都道府県別魅力度ランキングは、「そう思う」から「そう思わない」までの5段階評価から選択してもらい、「そう思う」「ややそう思う」の割合の多い順にランキングした。

 「地元ならではのおいしい食べ物が多かった」の全体平均は56・0点。1位は高知県(80・8点)。以下、香川県(74・6点)、沖縄県(71・2点)。

 「魅力のある特産品や土産物が多かった」の全体平均は44・9点。1位が沖縄県(67・7点)、2位が京都府(65・7点)、3位が高知県(61・0点)。

 「大人が楽しめるスポットや施設が多かった」の全体平均は43・0点。1位が京都府の63・5点。以下、沖縄県の57・3点、千葉県の55・7点と続く。

赤城山観光を発信、東京で群馬県と6市町村

 群馬県と県内の赤城山の観光振興に関係する6市町村は9月1日、東京・銀座のぐんま総合情報センター(ぐんまちゃん家)で、「赤城山」観光情報交換会を開いた。県内のほぼ中央に位置し、県民に最も親しまれている赤城山を県外でも広く知ってもらうのが狙い。

 赤城山は、黒檜山や駒ケ岳など7つの峰の総称で、標高約800メートルまでは穏やかな裾野が広がる。裾野は前橋市、桐生市、沼田市、渋川市、みどり市、昭和村と多くの市町村に伸びている。一昔前は、講談や演劇の題材として取り上げられ、上州の侠客・国定忠治のセリフ「赤城の山も今宵かぎり……」で一躍有名になったという。

 しかし、近年は観光客も激減しているため、県の企画部地域政策課では赤城山の発信に注力。東洋大学と共同で周辺施設などを含めた調査なども実施している。企画部の細野初男部長は、「赤城山は群馬の大きなブランドだが、観光客はピークの半分まで落ちて厳しい状況だ」と現状を報告。来年のデスティネーションキャンペーンを機会に「赤城を中心とした観光を売っていきたい」と意気込みを語った。

 会では周辺市町村がそれぞれの観光情報を紹介したほか、各地域の特産物を用意して、集まった報道関係者らに振る舞った。前橋市の「ぐんまフラワーパーク」は、館内で提供しているダリア料理をPR。献立はダリアのお浸しから天ぷら、デザートにもダリアのソースを使う徹底ぶりで、参加者の注目を集めた。

“戸倉上山田らしさ”を、活気ある温泉地づくり進む

 長野県・戸倉上山田温泉旅館組合連合会の武井功事業委員長(滝の湯社長)と、亀清旅館若旦那のタイラー・リンチ氏、湯元上山田ホテル取締役営業部長の武田郁夫氏の3人が9月9日、本紙を訪れた。10―12月までJRグループとタイアップした「信州デスティネーションキャンペーン」(信州DC)を直前に控え、さまざまな企画商品開発や受け入れ体制の整備状況を説明。また、アフターDCを見据えた「戸倉上山田温泉らしさ」を追求した地域づくりなどをPRした。

 果物生産高日本一である信州の特色を生かしたリンゴやブドウ、ラ・フランス、ナシなどのフルーツや松茸狩りなど豊富な味覚狩り体験プランを紹介。そのほか、ヘルシー食として人気が高い千曲川で獲れるウグイ(ハヤ)や、地元に伝わる健康食「おしぼりうどん」などの食の魅力を紹介した。

 外国人旅行者にやさしい温泉地に向けては、タイラー氏が英語版「温泉地マップ」を作成。また、信州DC期間中には1日500円から200円(保険料含む)となるレンタサイクルや、「健康で楽しい」をテーマとした「歩き」による散策コース、さらに廃墟をリニューアルして活気ある温泉街へと再生が進む取り組みも紹介した。

 武井氏は「船着き場を整備して、千曲川から船で入るような魅力的な温泉地づくりも構想中。活気やにぎわいにあふれた、戸倉上山田らしい温泉地づくりが着々と進んでおり、今後に期待してほしい」と話した。

訪日中国人の経済規模1379億円、6割がデジカメ関連品購入

 矢野経済研究所(水越孝社長、東京都中野区)は、このほどまとめた「訪日中国人の消費動向に関する調査結果2010」で、09年の訪日中国人が日本に与えた経済規模は、1379億円と推計した。日本国内に入国してから出国するまでの消費金額で、往復運賃やビザ申請代金は含まれていない。15年の同経済規模は、5599億円まで拡大すると予想する。

 同調査は、今年の5―8月に国内の中国人インバウンド事業を展開する企業や自治体、中国国内旅行会社、訪日旅行経験のある中国人消費者を対象に調査した。

 このなかで、1年以内に訪日経験がある中国人男女300人に、日本で購入した商品を聞いたところ、「デジタルカメラ・付属品」が60%と最も多かった。次いで、「化粧品」の41%、「家電製品」の35%と続く。宿泊費や飲食費よりも土産品などの物品購入に費用をかける傾向があり、デジタルカメラケースや化粧品などは知人への土産用にまとめ買いするケースも見受けられるという。

 今後、中国人の消費需要を取り込むため、時間内で効率的に買い物ができるように、小売店舗には外国人スタッフの配置やまとめ買いに対応できる在庫の充実などが求められる。一方で、日本人客とのバランスを考えた店舗作りが重要になると指摘する。

全国宣伝販促会議開く、来年7月から 15年ぶりの群馬DC

成功を祈って鏡開き(中央・大澤知事)
成功を祈って鏡開き(中央・大澤知事)

 群馬県(大澤正明知事)と東日本旅客鉄道(JR東日本)は、来年の7月11日から9月30日までの「群馬デスティネーションキャンペーン」(群馬DC)に先立ち9月8日、群馬県前橋市のグリーンドーム前橋で全国宣伝販売促進会議を開いた。全国のJRグループや旅行会社、報道関係者など約800人が参加した。

 冒頭、大澤知事はテーマである「心にググっと ぐんま わくわく 体験 新発見」を紹介し、「会議と視察で群馬の新たな魅力を発見して発信してほしい」とあいさつ。県の取り組み姿勢に触れ「交通や農業など観光に関わる多くの県民が心を込めておもてなしをする。皆さんのお力添えで、ぜひ来年のDCを成功させたい」と述べた。

 JRグループからは、JR東日本の石司次男副社長が登壇。「群馬DCは、123回目のDCでとてもいい数字。15年ぶりの大型観光キャンペーンということで、各自治体が群馬の魅力を掘り起こしている。JRでは、県内の鉄道5社と連携してイベントを実施するほか、SLを大きく活用して成功させたい」と語った。

 プレゼンテーションは、県内を5エリアに分けて、それぞれのエリアごとに主な魅力を紹介。県出身のタレント・団しん也さんがコメンテーターとして登場し、発表を盛り上げた。JRグループも展開内容を発表し、集まった旅行会社関係者に商品造成や集客を呼び掛けた。また、会議場の外には各自治体や観光協会などがブースを出展。特産品の試食や体験メニュー、パンフレットなどをそろえて魅力を売り込んだ。

 会議後のレセプションは、上州牛や豚、鶏肉、野菜など群馬の素材を生かした料理が振る舞われたほか、各地域が屋台で提供したB級グルメなどを、団さんが突撃レポートする場面も。歓迎アトラクションでは、ぐんま女将の会による「草津節&フラ」も披露され、会場は華やいだ。

木造旅館の魅力を海外に、インバウンドにっぽん 英語版サイト開設

小野秀一郎氏
小野秀一郎氏

 インバウンドにっぽん(小野秀一郎代表)はこのほど、私設団体「Real Mokuzo Ryokan リアル・モクゾー・リョカン 木造の魅力を海外へ伝承する有志の宿」を設立した。英語版のサイト「The Nostalgic Authenticity of Mokuzo Ryokan」(http://ryokan-hotel-onsen.com )で、参画する木造旅館の魅力を、海外の個人旅行者に向けて情報発信していく考えだ。

 主宰する小野氏は主に欧米など英語圏からのネットFITの誘客事業に取り組んできた。「10年間で得たノウハウやネットワークを生かして、外国人旅行者が本格的な“リアルジャパン”を体験できる日本の木造旅館の魅力を積極的に紹介していきたい」と話す。

 同サイトは、料金やプランが優先的な宿泊予約サイトとは異なり、世界に向けて、日本の伝統的な木造旅館の魅力を伝承していくことを最大の目的としている。このため、宿の外観や浴場、館内の客室や料理の写真を多用して紹介する。自館の英語サイトのホームページや予約サイトにも容易に誘導できるのが特徴で、より詳しい情報や宿泊予約の際には、リンクしている各館の英語サイトに誘導する。世界各国の旅行者によるクチコミ情報なども掲載している。掲載料は標準プランで月間3千円程度に設定している。

 また、参画旅館には、ホームページの制作・運営(英語版・中国語版)や、旅館を好むユーザー層の多い海外予約サイトの紹介および登録申請代行業務なども支援する(費用別途)。
「海外のFIT旅行者にとっては、日本国内においてその木造旅館が有名か無名かなどは関係ない。これからは個々人にとっての質や満足度が追求される時代。幅広いニーズに対応するためには、価格帯のバリエーションが広い方が望ましい」として、廉価な素泊まりの宿から、登録有形文化財の宿まで幅広くそろえていく予定だ。

 「Real Mokuzo Ryokan リアル・モクゾー・リョカン 木造の魅力を海外へ伝承する有志の宿」の加入条件には、(1)旅館建造物の木造部分が100%、あるいはそれに近い割合であること(2)外国人客に宿泊体験を満喫してもらうよう尽力すること(3)自館の建物を日本文化の財産と認識し、守り続けること(4)料理内容は和食が中心であること――を挙げている。

 小野氏は「ページビューの数で競うというよりも、日本の木造旅館に興味のある人だけが集まればいい。アクセス数は着実に増やして行きたいと思うが、興味のある人にしっかりと情報を提供していきたい。今年度中に50軒程度を参画募集し、3―4年後には200―300軒を紹介できるサイトに育てていきたい」と語る。

 「日本人以上に日本の木造旅館に価値を見出す世界中の旅行者と、外国人旅行者の誘客ノウハウを持たない木造旅館との仲介役になりたい」。

 今後は英語版に加え、日本語版、中国語版も視野に入れている。さらに「木造旅館」とは別の切り口から、「秘湯の宿」や「一軒宿」というカテゴリーのサイトの立ち上げも予定している。

加賀屋で決算報告会、第22回運営委員を募集中

第21回全国旅館おかみの集い運営委員会
第21回全国旅館おかみの集い運営委員会

 全国旅館おかみの集い運営委員会(畠ひで子運営委員長)は9月6、7の両日、今期最後の運営委員会を石川県和倉温泉の加賀屋で開き、決算報告などを承認した。

 昨年、運営委員長を務めた加賀屋の小田真弓女将が本会終了後、慰労を兼ねて「北陸へお越しください」と呼びかけたが、委員会メンバーの都合がつかず実現しなかった。今期、小田女将がアドバイザーとして委員会活動を支えたことから、畠委員長が「最後の委員会を加賀屋さんで開いては」と提案し、実現。運営委員13人のうち11人が参加した。

 委員会開催のほか、加賀屋の姉妹館、あえの風や虹と海の視察なども行い、加賀屋グループのもてなしなども学んだ。

 第21回の運営委員会は今回で解散する。新たなメンバーも加えた第22回の運営委員会を10月下旬から11月上旬にかけて開く予定だ。運営委員会事務局(旅行新聞新社内)では現在、第22回の運営委員を募集している。

 運営委員参加についての問い合わせ=電話:03(3834)2718。