日本旅館協会、9月7~8日に宮城県・秋保温泉で金融懇談会 過大負債抱えるなか経営安定化へ

2023年8月2日(水) 配信

 

 日本旅館協会(大西雅之会長)は9月7(木)~8日(金)、伝承千年の宿 佐勘(宮城県・秋保温泉)で宿泊業界における観光と金融に関する全国懇談会を開く。コロナ禍で抱えた過大な有利子負債の返済が今年度から始まるなど宿泊事業者にとって厳しい状況が続くなか、経営の安定化をはかる。

 7日(木)には、菅義偉前首相の基調講演「これからのインバウンド観光と期待」に続き、髙橋一郎観光庁長官、須藤治中小企業庁長官、伊藤豊金融庁監督局長が講演する。

 分科会ではパネルディスカッションを実施。「今後の持続可能な観光振興のあり方」をテーマにした第1分科会では、観光庁長官の髙橋氏、日本旅館協会会長の大西氏、日本旅行業協会東北支部長で日本旅行東北社長の中村浩彰氏、日本旅館協会労務委員長でDMC天童温泉社長の山口敦史氏が登壇する。ファシリテーターは日本旅館協会副会長の桑野和泉氏。

 第2分科会「コロナ禍を乗り越えるための地域の金融機関との連携」は、金融庁監督局長の伊藤氏、財務省大臣官房政策金融課長の芹生太朗氏、中小企業庁事業部金融課長の神崎忠彦氏、日本政策金融公庫常務取締役の佐々木祐介氏、商工組合中央金庫常務執行役員の中塩浩幸氏、七十七銀行頭取の小林英文氏が意見を交わす。日本旅館協会新型コロナウイルス対策本部副本部長の永山久徳氏がファシリテーターを務める。

 第3分科会「東北の復興と観光振興に向けて」は、中小企業庁長官の須藤氏、復興庁統括官の宇野善昌氏、財務省主計官の尾崎輝宏氏、東北運輸局長の石谷俊史氏、東北観光推進機構理事長の紺野純一氏が登壇。ファシリテーターは日本旅館協会副会長の佐藤勘三郎氏。その後、宣言採択を行い、懇親会も開く。8日(金)は現地視察を実施する。

アドベンチャーワールドと明光バス、動物イラストの路線バス運行開始へ

2023年8月2日(水) 配信

12種のかわいいイラストが描かれる

 和歌山県・白浜町のテーマパーク「アドベンチャーワールド」を経営するアワーズ(山本雅史社長、大阪府松原市)と、明光バス(島秀樹社長、和歌山県・白浜町)は8月5日(土)、JR白浜駅と同園などを結ぶラッピングバスの運行を始める。

 ジャイアントパンダやキリン、ペンギンなど陸・海・空の12種のイラストをバス側面と後面にデザインした。イラストレーターの福田利之さんによる描きおろし。すでに園の122種の動物たちのイラストを制作しており、バスにはそのうち12種を取り入れた。

 バスは同駅と同園間、白浜温泉街と同園間を結ぶ路線バスとして運行する。

 両社コラボによるラッピングバスの運行は第3弾。白浜―大阪を結ぶ高速バスと白浜町内路線バスで動物デザインのラッピングバスを運行している。

大阪国際空港が184基のEV充電導入へ 国内空港で最大の規模数

2023年8月2日(水) 配信

アプリで予約、決済が簡単に行える

 関西エアポート(山谷佳之社長、大阪府泉佐野市)は、大阪国際空港(伊丹)の駐車場に、EV(電気自動車)の普通充電用コンセントを184基導入すると発表した。2024年初頭のサービス開始を目指す。国内空港では最大規模数のEV充電設備を備えた空港になるという。

 同空港の北立体駐車場①3階に84基、南立体駐車場2階に100基それぞれ設置する。いずれもEV充電用3㌔ワットコンセント。12時間で約250㌔走行分の充電が可能という。旅行や出張を終えて空港に到着すれば、充電が完了したEVに乗ることができる。

 ユビ電(山口典男社長、東京都港区)が提供するEV充電サービスで、利用にはスマホアプリ「WeCharge」を通じて予約が必要だ。

 同空港の現在の充電設備は急速充電器の計2基のみ。大幅増設で需要拡大が見込まれるEV充電に対応する。

中部国際空港、タイ航空券が当たる「セントレアから行きターイ!」CP

2023年8月2日(水)配信

タイ関連景品が総勢120人に当たる

 中部国際空港(愛知県常滑市)は8月1日(火)、タイ国際航空、タイ国政府観光庁、ヤマモリとのコラボ企画として、「セントレアから行きターイ! プレゼントキャンペーン」を開始した。東海3県の在住者を対象にアンケートへ回答すると、セントレア=バンコク往復航空券やタイ関連の豪華景品が抽選で当たる。実施期間は9月17日(日)まで。

 参加手順は、始めにセントレア公式LINEの友だち追加を行う。その後、LINEトーク画面でキーワード「バンコク」と入力すると行えるアンケートに回答し、応募商品を選択することで完了となる。

 プレゼントは計120人分を用意する。タイ国際航空からセントレア=バンコクのエコノミークラス往復航空券1人やモデルプレーン1人、タイ国政府観光庁からはスーツケース&ベルトセット1人。そして、タイ国際航空とタイ国政府観光庁からオリジナルグッズ詰め合わせを17人に、ヤマモリからタイフード11品セットを100人にプレゼントする。

 当選者には、9月末ごろまでにセントレア公式LINEから連絡が届き、賞品は10月上旬までに発送を予定している。

〈観光最前線〉酒販店巡りが楽しい

2023年8月2日(水)配信

酒販店巡りが楽しい(※画像はイメージです)

 コロナ禍で家呑みをする機会が増え、以前は生ビールから呑み始めることが多かったが、現在は日本酒一辺倒なのでいきなり冷酒から呑み始めることがほとんどになった。

 コロナ禍の3年間で日本酒をオンラインショップで買う機会が増えた話を以前にも書いたが、新型コロナ感染症が5類に移行してから、実際に町中の酒販店へ足を運ぶ機会が増えた。知らないリアル店舗で日本酒の棚を眺めることが楽しくて仕方がない。

 特約店であればネットでもなかなか購入できないレアな地酒に出会える機会も多い。適正価格で買えた場合はまさに「お宝ゲット」状態となり気分も高揚する。各地に残る百貨店の酒売場も狙い目だ。

 地方出張へ出掛けた際は、酒蔵だけでなくその土地の酒販店を探して歩くのも楽しみのひとつだ。

【古沢 克昌】

神姫しらさぎ会 「連携で価値向上を」 西村会長就任後初の総会

2023年8月2日(水)配信

西村総一郎会長

 神姫バスグループ(兵庫県姫路市)の協定施設で組織する「神姫しらさぎ会」(会長=西村総一郎・西村屋ホテル招月庭社長、184会員)は7月19日、姫路市内のホテルで2023年度通常総会を開いた。

 会長を12年間務めた前会長の岩﨑元孝氏(依山楼岩崎)が昨年7月に逝去したため、今年1月に理事の互選で西村氏が会長に就いた。

 西村会長はあいさつで全旅連の青年部長や、日本旅館協会で耐震改修促進法や民泊、Go Toトラベルキャンペーンなどに取り組んだ経緯を紹介し、「コロナ禍を経て自力が試される時期に入ってきた。付加価値を高め、高い商品を買っていただき、それを投資に回していくことが重要だ」と強調。そのうえで、「高い商品を買ってもらうためには、宿泊や交通、観光施設などが連携して旅行商品全体として満足度を上げていかなければならない」と述べた。

 同会顧問で神姫バスの長尾真社長が、グループの業績を報告した。「グループの22年度の利益はコロナ禍前の水準を確保できた。神姫観光としても同年度は黒字計上となったが、120両あった観光バスを80数台まで縮小させ、運転手やガイドをグループ各社へ派遣するなどして、収支を合わせた結果だ。個人客は戻っているが、団体は6割程度の戻りだ。業績の良い企業を中心に豪勢な旅行へのニーズがあり、それをうまく掴んでいきたい」と話した。

 議事では事業計画や収支予算など所定の議案をすべて決定した。

 今年度も神姫グループと会員の連携強化をはかり、送客拡大を目指すため、バス1台につき2万5千円を補助する「集中送客キャンペーン」を継続実施する。

【土橋 孝秀】

NAAなど、高校教員に初めて空港視察会開く 働く魅力紹介し人材確保へ

2023年8月1日(火) 配信

空港視察会では現場作業の見学、航空関連企業の社員との座談会などを実施する

 成田国際空港(NAA、田村明比古社長)と成田空港活用協議会(佐久間英利会長)は8月3日(木)、高等学校の教員を対象とした「空港視察会」を初めて開催する。

 人手不足が航空関連業種の一部で課題となり、成田空港のさらなる機能強化で同業種の採用ニーズが一層高まることが予想されるなか、高校生に航空業界で働く魅力を紹介してもらうことで、人材確保につなげる。

 空港視察会では、普段立ち入ることができない制限エリアや現場作業の見学、航空関連企業の社員との座談会などを実施する。千葉県と茨城県の教員26人が参加する。

拝観券がオンラインチケットに 退蔵院、参拝者の利便性向上へ(アソビュー)

2023年8月1日(火) 配信

退蔵院イメージ

 アソビュー(山野智久CEO、東京都品川区)は8月1日(火)から、臨済宗大本山妙心寺退蔵院(京都府京都市)で、電子チケットサービス「ウラカタチケット」の提供を始めた。通常拝観券のほか、お茶席での抹茶・お菓子付き拝観券、飴玉を使った禅体験「ひと粒の禅」のオンライン化に対応し、国内外の参拝者の利便性向上に貢献する。

 現地での各券種購入や支払いを不要とすることで、拝観受付の混雑緩和や、参拝者や訪日外国人の利便性向上を実現する。

 通常拝観券は一般600円、小中学生300円。拝観券+抹茶・お菓子付きは1100円、小中学生800円。拝観券+「ひと粒の禅」は900円、小中学生600円。

 購入は、退蔵院公式HPのリンクから。アソビュー上でも取り扱っている。

 退蔵院住職の松山英照氏は、「電子チケットの導入で幅広い参拝者にアプローチができるようになり、国内外から参拝者が増えることに期待する。現地での支払いを不要とすることで、参拝者のさらなる利便性や満足度向上を目指す」とコメントした。

サービス連合、新会長に櫻田あすか氏 選ばれる業界に向け地位向上へ

2023年8月1日 (火) 配信

櫻田あすか新会長

 サービス連合(後藤常康会長)は7月18日(火)、帝国ホテル(東京都千代田区)で2023年度定期大会を開き、任期満了に伴う役員改選で新会長に櫻田あすか副会長(帝国ホテル労働組合)を選任した。

 7月31日(月)に開いた会見で櫻田新会長は「我われの産業では人手不足で回復する需要に対応できない事案も発生した。人材確保と採用競争力の強化へ労働環境の改善は欠かせない」と語った。さらに、「労働集約型の観光業が日本の基幹産業として持続的に発展するには、労働者から選ばれる業界になることが必須となった。産業の地位向上へも運動を展開していきたい」と抱負を述べた。

 女性の組合員が多い産業であることから、「多様性の視点を持ち、ジェンダー平等への活動にも力を入れる」とした。

 同日には6月19日までに集計した2023年春闘のまとめも発表。これによると、20組合の賃金改善額は9471円と過去最高となった。

 櫻田会長は「産業の回復が見え、社会的な賃上げの機運も高まったことが主な要因」と語った。そのうえで、「労使が労働集約型である我われの産業に人材への投資の必要性を強く感じていることを踏まえ、腰を据えて話し合った結果だ」と話した。

 20組合のうち、ホテル・レジャー業は1万73円で、合意組合数は22年の5組合から9組合に増えた。ツーリズム・航空貨物業は9303円。合意した組合は22年の6組合から11組合に増加した。

 また、75組合の夏季一時金は前年同期比0.38カ月増の1.53カ月。このうち、ホテル・レジャー業は同0.31カ月増の2.34カ月。話し合いが終了した組合は22年の25組合から39組合に増えた。ツーリズム業は同0.96カ月増の1.00カ月。合意組合数は22年の25組合から28組合に増加した。

 今年は2030年度までに組合員数を10万人に増やす目標に向けて、未組織労働者に組合結成を促す。とくに、約50万人が未組織という宿泊業へ組織化を推進していく。

 また、コロナ禍による加盟組合の活動停滞で交渉力が弱まっていることを受け、6つの地方連合会の解消によって人材と財政を集約し、加盟組合への支援に傾注していく。

 弁護士が相談受付 12月まで毎月1回

 同連合は8~12月まで毎月1回、宿泊や旅行、国際航空貨物業、派遣業(添乗員)で働くすべての人を対象に弁護士が電話で対応する労働相談を行う。

 開催日は毎月26日。8月は25日(金)、11月は16日(木)となる。時間は午後4~7時。

 同連合は「相談内容の秘密は厳守される。1人で悩まず相談してほしい」と呼び掛けている。

ジョルダン、とさでん交通の路線バスと路面電車 一日乗車券をスマホで

2023年8月1日(火)配信

リーフレット

 ジョルダン(佐藤俊和社長、東京都新宿区)は8月1日(火)、とさでん交通(樋口毅彦社長、高知県高知市)が販売する「バス・路面電車一日乗車券」をモバイルチケットで売り出した。ジョルダンが運営するアプリ「乗換案内」から、スマートフォンで購入できる。

 「バス・路面電車一日乗車券」は、路線バスのとさでん交通をはじめとした各路線と路面電車(市内均一区間)が一日乗り放題となるお得なチケット。県交北部交通の全線、高知東部交通の高知~安芸線、高陵交通の須崎~西芝線、嶺北観光自動車の田井~医大病院線を含む。このうえ、高知のグルメやシーカヤックなどの体験プラン、高知城歴史博物館など、高知県内の38カ所の施設で利用できる優待特典クーポン付き。

 同サービスの提供により、「バス・路面電車一日乗車券」をキャッシュレスで購入できるため窓口の営業時間や並ぶ時間にとらわれず、スマートフォン1つで、高知の移動がより便利になる。

 価格は税込で大人1800円、子供900円。