「クリスタルイン白馬」(石川県白山市)が破産手続き開始(帝国データバンク調べ)

2025年7月25日(金) 配信

 ホテル運営業者の「白馬」(江端弘子代表、石川県白山市)は7月7日(月)、金沢地裁から破産手続き開始決定を受けた。帝国データバンクによると、負債は約1億3200万円。

 同社は、1985(昭和60)年2月に設立されたホテルの運営業者。別法人が運営していた「モーテル白馬」を買収、「クリスタルイン白馬」に改称して運営を続けていた。

 客室数は10室。郊外立地のため、固定客を中心とした営業で、ピーク時には年間収入高約7000万円を計上していた。

 しかし、近隣に24時間営業の漫画喫茶などが進出し、「顧客数は減少傾向で推移。新型コロナの影響もあり、2020年7月期の年間収入高は2000万円を下回っていた」(帝国データバンク)。25年4月ごろに事業を停止していた。

森の庵、福津市に「旅館のようにくつろげる家族葬専用式場」オープン 

2025年7月25日(金) 配信

「森の庵福津手光店」(イメージ)

 福岡県宗像市で葬祭業を営む「森の庵」(田中勇次社長)は7月26日(土)、福岡県福津市に「旅館のようにくつろげる家族葬専用式場」をオープンする。「ゆったりとした癒しの空間で、故人様と最期の家族旅行を」との想いを込め、居心地の良さを追求している。

 新規オープンする「森の庵福津手光店」(手光南1丁目3―11)は、木のぬくもりを感じさせる内装で、エントランスには囲炉裏を設置し、遺族が大切な思い出に浸りながら、自然な会話が生まれる空間を演出。

壺湯を備えた浴槽

 控室は、旅館のようにくつろげる和のスタイルで、遺族が心穏やかに過ごせるようにとの配慮から、浴室には壺湯を備えている。「温かい湯に身を委ね、心身の疲れを解きほぐして、故人様との思い出にゆっくりと浸ってほしい」と、安らぎの空間を提供する。

 

子供対象の夏休み企画を実施 みやぎ女将会

2025年7月25日(金) 配信

こども絵画コンクールの募集は8月15日から

 みやぎ女将会(会長=阿部憲子南三陸ホテル観洋女将)は、夏休みを迎えた子供を対象に、「お宿の思い出 こども絵画コンクール」の作品募集と「キッズ体験プログラム」を展開している。

 「絵画コンクール」は宮城県内のホテル・旅館に宿泊したことのある幼児から中学生を対象に、その思い出を描いてもらうもの。作品は四つ切画用紙に、色鉛筆やクレオン、絵の具、マジックなどで描き、絵画コンクール事務局(南三陸ホテル観洋内 宮城県本吉郡南三陸町志津川黒崎99-17)に送る。募集期間は8月15日(金)~9月12日(金)。郵送時に作品を折り曲げないように注意する。審査会を経て受賞者にはファミリー宿泊券や入浴券などが贈られる。

 「キッズ体験プログラム」はこけし絵付け体験、パティシエ体験、震災語り部バス、塩づくり体験など女将会それぞれの宿で宮城の夏を子供に楽しんでもらうメニューを用意している。日程やイベント詳細は各宿のホームページやSNSで確認を。

はとバス共栄会、前田伸氏が再任 「新技術活用し時代に対応」

2025年7月24日(木) 配信

前田伸会長

 はとバス共栄会(会長=前田伸・TOKYO TOWER社長、272会員)は7月23日(水)、ヒルトン東京お台場(東京都港区)2025年度総会を開いた。任期満了に伴う役員改選では、前田会長の再任を決めた。

 前田会長は「ITやAIなどの普及で国内外の時代が変化するなか、観光もこうした技術的な変化の影響を受ける兆しが見え始めている。観光業は新しいテクノロジーを使いこなし、変化に対応していくことが求められる」と述べた。こうしたなか、「はとバスを軸にした強い組織力を発揮できる会として引き続き、運営していきたい」と語った。

 はとバスの武市玲子社長は24年度決算について、観光バス事業が堅調で、インバウンドの後押しによるホテル事業の急回復などで、「当初の計画を大幅に上回る見込み」と報告した。

武市玲子社長

 「変化の激しい時代に柔軟に対応し、頑張ってくれた社員、そして何よりも共栄会の皆様のご協力があってこそ」と感謝の意を述べた。

 はとバスの定期観光の利用者数(24年7月~25年6月)は約53万8000人、企画旅行の参加者は9万2000人と、前年度から減少した。ゴールデンウイークの日並びや、オープントップバスが酷暑の影響を受けたことが主な要因。

 このうち、定期観光は豊洲千客万来や迎賓館・赤坂離宮のコースも根強い人気があり、共栄会の観光・食事施設とさまざまな組み合わせによってラインナップを拡充し、好調に推移。とくに、訪日客向けの外国語ツアーは前年比で1・6倍と大幅に伸びた。企画旅行は、花鑑賞や果物狩りなど季節感のあるコースが人気だった。

 5月には東京都・檜原村と連携したエコツアーを造成し、「好評得ている。観光を次世代に継承していけるよう、ツアーを造成していく」と方針を述べた。

 そのうえで、武市社長は「皆様と一緒に付加価値の高い、はとバスならではの商品をつくっていきたい」と呼び掛けた。

 今年度は、秋に実務担当者研修旅行(バス日帰り)、12月にゴルフコンペ(共栄会杯)、来年1月に新年賀詞交歓会(シンフォニー・ランチクルーズ)などを予定している。

 総会終了後には、サスティナブルツーリズムを取り入れた旅行手配を統括しながら、実務で得た経験を以て各地で講演を行っているTricolage共同創業者兼COOの吉田史子氏が「サステナブルな観光に取り組む意義と実践」をテーマに講演した。

Tricolage共同創業者兼COOの吉田史子氏

東武トップツアーズ、インスタ「夏のフォトコンテスト2025」

2025年7月24日(木) 配信

応募期間は7月19日~8月31日まで

 東武トップツアーズ(百木田康二社長、東京都墨田区)は7月19日(土)~8月31日(日)まで、インスタグラムの同社公式アカウントで「夏のフォトコンテスト2025」を実施している。

 同社公式アカウントでは、過去8回のフォトコンテストを実施し、3万8000件を超える作品が応募されている。今回のフォトコンテストでは、夏の家族旅行はもちろん花火大会や海水浴など、開催期間に限らず、夏の想い出すべてが対象となる。既に投稿済の写真にハッシュタグを追加することでの応募も可能。

 参加方法は、東武トップツアーズ公式アカウント「tobutoptours_official」をフォローし、「#スゴ得2025夏」のハッシュタグをつけて投稿すると応募完了となる。後日、当選者にはDMで連絡が送られる。

 賞品として、グランプリ(1人)に2万円分の旅行券、準グランプリ(3人)には1万円分の旅行券が贈られる。

全旅連シルバースター部会、新部会長に伊藤隆司氏(奈良県・飛鳥荘) 会員増強と全旅連の発展へ

2025年7月24日(木)配信

新部会長に就任した伊藤隆司氏

 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(井上善博会長)のシルバースター部会(渡邊幾雄部会長、616軒)は7月23日(水)、東京都内で2025年度総代会を開いた。任期満了に伴う役員改選では、新部会長に伊藤隆司副部会長(奈良県・飛鳥荘)の就任を決めた。

 伊藤新部会長は「渡邊部会長からバトンを受けて、身の引き締まる思い。(同部会は)全旅連の活動の軸となる部会の1つに入れていただいている。今年度は8部会のうち、第5部会という位置づけでやっていく」と部会の立場を再確認。バリアフリーを超えた人に優しい安心安全な宿づくりに向けた研究と情報共有を行い、会員増強と全旅連の発展につなげる考えを示した。

 25年度事業計画では、新たにSNSなどを活用した販促手法の研究と実施、シルバースターホームページの充実化によるPRの強化、環境に配慮した取り組みの普及などに取り組む。事業計画の柱の1つとして、「制度推進事業」を新設。営業形態の多様化への対応、設備備品などのDX化に関する研究、シルバースターリブランド化の検討、制度の再構築の検討を進めると明かした。

前部会長の渡邊幾雄氏

 前部会長の渡邊氏は「部会があと2年で30周年。長い歴史の中で諸先輩方が築き上げたこの部会を、色んなアドバイスをいただきながらさらなる発展を考えている」と述べ、引き続き会員増強と課題解決に向けた事業への協力を呼び掛けた。

全旅連の井上善博会長

 会には全旅連の井上会長のほか、来賓として厚生労働省健康・生活衛生局生活衛生課の藤本昭彦課長補佐がそれぞれ祝辞を述べた。井上会長は「高齢化社会や、インバウンド需要の多様化を背景としたバリアフリー化の対応により、多様性を求められている。部会の経験や知見を集結し、衛生、安全、快適性を総合的に考えた宿づくりに向けた研究や取り組みを一層推進していただきたい」と期待を寄せた。

 24年度事業報告では、シルバースター登録施設を広くPRするため、インスタグラムを活用し、抽選で1万円の旅行券が100人に当たるキャンペーンを23年度から引き続き実施。環境へ配慮した宿づくりとその魅力発信をまとめた「プラスチック削減など環境への配慮の取り組みに関する手引書」を作成し、登録施設に配布した。

 このほか、楽天トラベル内に構築した「人に優しい宿」で、登録施設限定のクーポン特別施策を実施。5000万円を超える実績(1494泊)により、需要喚起に大きく寄与できたと報告した。

 そのほか、総代会前に行われた研修会では、温泉エッセイストで跡見学園女子大学兼任講師の山崎まゆみ氏が出席。会で「なぜ、いまユニバーサルデザインの宿が必要とされるのか 収益性をあげるために必要なこと」と題し講演した。

「旅のサブスク」のHafH、「つみたて旅行サービス」へ刷新 KabuK Style

2025年7月24日(木) 配信

砂田憲治社長

 KabuK Style(砂田憲治社長、東京都中央区)は7月23日(水)、東京都内で会見を開き、同社が提供している旅行サービス「HafH(ハフ)」のサービスコンセプトを8月1日(金)に「旅のサブスク」から「つみたて旅行サービス」へ刷新すると発表した。また、新機能として「ウォレット機能」を開始し、利用者が毎月のコイン積立額を柔軟に設定できるようにする。

 ハフは“旅のサブスク”としてコインによる宿泊予約をメインに、月額制の新しい旅行サービスを提供してきたが、砂田社長は「使い放題といった一般的なサブスクのイメージで、頻繁に旅行しないと元がとれないのではと誤解を招くこともあった」とリニューアルの背景を説明した。

 これまで月額料金は固定額からの選択制だったが、新機能により、コインの積立額は100~2000コインまで50コイン刻みで自由に設定できるようになる。コイン単価は一律32円で、設定のコイン額に応じ、3200円~6万4000円にメンバーシップ料金200円をプラスした額が月額料金となる。

 砂田氏が提案するのは、柔軟性を持たせながらより簡単に旅の予約が完結するサービス。さまざまなオンライン事業者が台頭し、個人であらゆる旅の素材の予約ができるようになった一方、予約作業は煩雑化している現状もある。「ハフは1つのプラットフォームで、3クリックで旅の予約が完結する。お客様が本当に予約できているのか不安になるほどだ」と紹介した。

 また、新たな特典として「ウォレットボーナス」を設け、通常コインに対し、ランクに応じて年率最大12%のボーナスコインが毎月付与される。会員ランクは継続期間によりアップするのが特徴だ。砂田社長は「旅への積み立て額は人それぞれの事情に応じて異なる。100コインでも大切なお客様」とし、額による差はないことを強調。コンセプトの「いま、旅する人も。まだ、旅しない人も。」を紹介したうえで、「いつか旅をしようと考えて銀行に貯金するなら、ハフに積み立てしたほうが確実にお得だ」と自信を見せた。

 他方、4カ国目の展開として、まもなくアメリカ市場へ進出し、日本へのインバウンド旅行を販売する予定だ。サービス開始に先立ち、7月から各種SNSで露出をしており、YouTubeの説明動画の再生数は22万回以上、事前登録は1週間で1000件を突破した。砂田社長は「仮に1000件全部の予約が入るとすると、6億円相当になる。現在の売上規模が24億円なので、1週間で6億円という数字に驚いている」とする一方、「日本発のユニークなサービスとして興味を持ってもらっているが、それだけ現状の日本への旅行に満足していないことの表れではないか」と分析した。

 さらに、7月29日にはLINE対応のAIコンシェルジュ「ハフっち」を正式リリースする。同社の膨大な宿泊データや体験談をもとに、正確な情報をスピード感を持って提供するのが特徴で、「旅行の相談を、もっと気軽に」を提案する。

 こうした展開で砂田社長は「1年は成長スピードを落ち着かせたいと考えるが、来年以降は1000億円の売上を目指していく」と意気込む。サービス開始の2019年からの5年間の平均的な前年比成長率は約300%で、今後年ごとに2~3倍の成長をすると数年で達成できる見込みだ。「最大手の取扱高は1兆円規模。それに続く皆さんの姿が見える位置まで成長しなければ、ユーザーへいいサービスは提供できない」との考え示した。

SK(旧:瀬見グランドホテル観松館)、特別清算開始へ(帝国データバンク調べ)

2025年7月24日(木) 配信

 SK(旧商号:瀬見グランドホテル観松館、代表清算人=髙橋昌裕氏、山形県・最上町)は7月2日(水)、山形地裁から特別清算開始命令を受けた。

 同社は1941(昭和16)年5月創業、53(昭和28)年6月に法人改組された。瀬見温泉で温泉旅館「ゆめみの宿観松館」の運営を手掛け、94年3月には約14億円を投下して建物をリニューアルした。ピーク時の95年3月期には年間収入高約11億5000万円を計上していた。

 しかし、「当地への観光客数の落ち込みから売上は低迷。加えて、東日本大震災や観光シーズンに発生した台風の影響などにより、厳しい運営が続き、債務超過に陥っていた」(帝国データバンク)という。

 さらに新型コロナの影響で、2021年3月期の年間収入高は約2億6600万円に落ち込み、多額の赤字を計上。コロナ禍収束後は、売上が回復し黒字に転換していたが、多額の設備資金の返済原資を確保できず、自力での再建が困難と判断した。

  第二会社方式での事業再建を目指すこととなり、会社分割により、23年2月に設立された新会社「観松館」に、同年4月1日に事業を譲渡した。瀬見グランドホテル観松館は同日、現商号に変更し、24年3月31日開催の株主総会の決議により解散していた。

 帝国データバンクによると、負債は23年3月期末時点で約7億5500万円だが、「変動している可能性がある」としている。

 なお、温泉旅館は新会社による運営で、通常通り営業を継続している。

「第28回JNTOインバウンド旅行振興フォーラム」9月4(木)、5日(金)開催へ

2025年7月24日(木) 配信

 日本政府観光局(JNTO、蒲生篤実理事長)は9月4(木)、5日(金)の2日間、東京都港区の品川プリンスホテルアネックスタワー5階プリンスホールで、「第28回JNTOインバウンド旅行振興フォーラム」を開く。

 JNTO賛助会員や会員を対象に、国際観光の現状の共有と、海外の訪日市場の大局的な理解促進、ネットワーキングの機会提供を目的としている。

 JNTO海外事務所長・本部部門長による講演をはじめ、地域関係者、MICE専任職員とのトークセッション、パネルディスカッションなどを予定している。JNTO海外事務所長・本部各部担当者との個別相談も行う。

無料の屋根付き大型立体駐車場を完備 伊勢パールピアホテルが「ドライブ旅行応援プラン」スタート

2025年7月24日(木) 配信

ライダーには嬉しい無料の屋根付き大型駐車場を完備

 伊勢パールピアホテル(覚田晶社長、三重県伊勢市)は、夏から秋にかけてバイクでのツーリングや、マイカーで伊勢志摩を巡る宿泊客が増えることから、新サービス「ドライブ旅行応援プラン」を始めた。

 約120台収容できる無料の屋根付き大型立体駐車場を完備しており、「伊勢市駅近くで車やバイクを停められる便利な宿」としても人気を集めている。

 滞在中の車両の出し入れは自由で、同プラン利用者には、夕食時にグラス生ビール、グラスワイン、ウイスキー、梅酒、ウーロン茶の中から1杯分のドリンクチケットがプレゼントされる。

 同ホテルは、「『伊勢の第二の家』と思っていただけるような、温かいもてなしを大切にしている。大浴場やサウナで一日の走りの疲れを癒してほしい」とコメントしている。