阪急交通社が豪華バス「クリスタルクルーズ菫」を本格導入 

2019年4月2日(火) 配信 

阪急交通社は高級バスツアーを拡充する

阪急交通社(松田誠司社長)は4月から、豪華バス「クリスタルクルーザー菫」の運行を開始した。高級感をテーマにしたバスの導入は同社初で、高級旅行ブランド「クリスタルハート」で売り出す。コンセプトは「バス乗車を楽しむ」。快適なシートの提供や、シニア層に向けた商品に注力している。

 同社は3月18日(月)、東京プリンスホテルで会見を開いた。松田社長は、同社のツアーでビジネスクラスやグリーン車、グランクラスの利用が増加しており、豪華客船クイーンエリザベスの売上は2年間で4倍以上と近年の高級志向を説明した。「バス旅行もお客様からのニーズに敏感に対応して、満足度の高い商品を企画しなくてはいけない」と同バス導入の理由を語った。

 同バスはKEN OKUYAMA DESIGNの奥山清行社長がデザインとネーミングを手掛けた。“菫”は「旅に彩りを添えてほしい」という同社の願いを込めて採用した。 

 座席は全18席。腰掛部分に布生地を使用することで、快適な座り心地を提供する。また、アームレストなどに本革を使用し、高級感を演出している。外観は、阪急グループの「宝塚歌劇団」の“華やか”と“ゴージャス”をイメージし、デザインした。また、阪急電車と同じカラーを採用。開発を指揮した、堤真也執行役員は「地域に愛着を持てるデザインに仕上げた。座席にはとくにこだわった。添乗員とガイドは特別に設けた研修を受けた。優雅でゆったりとしたバス旅を楽しんでほしい」と自信を覗かせた。バスの運行・管理とガイドなどの派遣はケイエム観光バスが担当する。

 今後の展開について松田社長は「海外の現地観光もバス利用が多い。現地バス会社と協力して、高級バスのツアーを造成していく」と高級バスに注力する考えを示した。

 目玉商品として「日本一周の旅」の東日本編と西日本編を用意している。東日本編は、東京から日光(栃木県)や函館(北海道)、月岡温泉(新潟県)、白馬(長野県)を巡る。価格は2人1室で1人当たり98万円(税込)。シニアの夫婦や、友達、1人旅にターゲットを絞っている。

 また、同バスに乗車し、星野リゾートの界に宿泊する商品も売り出す。同商品はコラボレーション企画で、堤氏は「界のコンセプトである『地域の魅力を再発見。心地よい和にこだわった上質な温泉旅館』が菫の考えと合致したため」と企画主旨を説明した。

車内のようす

2列シート

 車内の座席は2列シートと1列シートを配置している。座席間隔は1220㍉で、最大129度まで傾けられる。レッグレストとフットレストを装備しているので、ベッドのように使用できる。座席全体の一部にリクライニングのためのスペースを用意。後ろの座席の人への気遣いは不要だ。また、バス上部荷物棚は撤去し、広い眺望を確保した。着席した座席と逆側の車窓も十分楽しめる。荷物は座席前の「『菫』オリジナルシェル」に収納可能だ。トイレは大変広く、洗面台と鏡を装備している。コンセントとUSBポートを各座席に複数配置している。イヤホンを使用すれば、音楽鑑賞が可能。落ち着いた音楽を用意する予定とのことだ。

日本旅行 新元号「令和」を記念したツアー商品の第2弾発売

2019年4月2日(火) 配信 

「改元」商品の一例

日本旅行(堀坂明弘社長)は2019年4月1日(月)、新元号「令和」の発表に伴い、改元を記念したツアー商品の第2弾を、4月1日(月)から順次売り出すと発表した。

 同商品は、豪華ハイグレード車両「なごみ(和)」に乗車できる日帰りツアーや、新天皇が御即位され初めての一般参賀に案内する日帰りバスツアー、伊勢神宮参拝に「改元記念特別プラン」として皇學館大学(三重県伊勢市)の白山教授による講義「御代がわりと伊勢神宮」など3商品を企画した。

 そのほかにも、ウェブサイトで旅行申込みがお得になるキャンペーンや、令和最初の旅行の思い出をインスタグラムに投稿するフォトコンテストを実施する。

商品およびキャンペーン概要

豪華ハイグレード車両にご乗車いただける日帰りツアー

商品名:赤い風船「改元令和記念!豪華列車“なごみ(和)”で行くひたちなか」(首都圏発)

出発日:2019年5月12日(日)出発限定

商品の内容:

 豪華ハイグレード車両「なごみ(和)」に往路は乗車し、ひたちなかを訪れる添乗員同行の日帰りツアーを用意した。例年4月中旬~5月中旬に見ごろを迎えるネモフィラの花畑が有名な「ひたち海浜公園」に立ち寄りができる。

<ハイグレード車両E655系「なごみ(和)」とは>

 JR東日本のE655系電車は、昭和初期から使われてきた「お召し列車」の老朽化による置き換え用として2007年に登場。一般用には、皇室や要人が使う車両を外した5両編成の「ハイグレード車両」として団体専用列車に使用されている。

旅行日程:

 上野駅出発(午前9:17)=<貸切ハイグレード車両「なごみ(和)」>=勝田(同11:29)=<ひたちなか海浜鉄道>=阿字ヶ浦=<シャトルバス>=ひたち海浜公園(フリータイム)=<シャトルバス>=阿字ヶ浦=<ひたちなか海浜鉄道>=勝田(午後4:47) =<ときわ82号>=上野駅着(同6:06)

旅行代金(1人):1万9,800円

最少催行人員:84人(定員98人)

発売日:2019年4月1日(月)午後3時 デジタルパンフレットにて発売

(URL=https://digitalpamph.nta.co.jp/tyo0450/book/?meta1=syutoken#target/

皇室ゆかりの地を訪ねる&新元号記念日帰りバスツアー

商品名:赤い風船ナイスツアー(赤い風船×ポケカル共同企画)

 「祝新元号令和記念!皇室ゆかりの地を訪ねる&祝新元号記念プラン」(首都圏発)

出発日:2019年4月30日(火・祝)~6月9日(日)

 ※各コースにより出発日が異なる

商品の内容:

 新天皇が御即位され初めての一般参賀に案内するコースや、2年ぶりに公開される迎賓館赤坂離宮の「朝日の間」にプロガイドが案内するコースなど、添乗員同行の日帰りバスツアー4コースを用意した。

<コースの一例(1)>

コース名:「祝!新天皇御即位皇居一般参賀&春の隅田川クルーズ付バスツアー」

出発日:2019年5月4日(土・祝)出発限定

旅行日程:

 東京駅出発(午前7:40)=<徒歩移動>=皇居一般参賀<徒歩移動>=ホテルランチバイキング=隅田川クルーズ(日の出~浅草)~浅草乗船場到着後、解散(午後5:15ごろ)

旅行代金(1人):6,980円

最少催行人員:30人

<コースの一例(2)>

コース名:「迎賓館赤坂離宮特別ガイド付見学&鳩山会館と皇室ゆかりのバラ“プリンセスミチコ”観賞バスツアー」

出発日:2019年5月24日(金)、25(土)、31(金)、6月6日(木)、8(土)、9(日)

旅行日程:

 東京駅出発(午前10:00)=鳩山会館バラ観賞=フランスランチコーチのお食事=歓迎館本館ガイド付見学=ねむの木の庭バラ観賞=東京駅到着後、解散(午後4:30ごろ)

旅行代金(1人):1万980円

最少催行人員:25人

発売日:2019年4月1日(月)12時 デジタルパンフレットにて先行発売

(URL=https://digitalpamph.nta.co.jp/tyo0440/book/?meta1=syutoken#target/

「改元記念特別プラン」をご用意した伊勢神宮参拝フリープラン

商品名:赤い風船「令和最初のお伊勢参り~ありがとう、平成~」(首都圏発・中部発・関西発・九州発)

出発日:2019年5月6日(月・祝)~9月30日(月)

商品の内容:

 JRまたは近鉄と宿泊のセットプラン、宿泊プランから選ぶパーソナルフリープラン。日本旅行オリジナルのオプショナルツアー「改元記念特別プラン」として、皇學館大学の白山教授による「新しい御代がわり(皇位継承)と伊勢神宮」についての講義と、教授が会長を務める神社史研究会員が「倭姫宮」と「内宮」を案内するプランを用意する。

<オプショナルツアーの一例>

オプショナルツアー名:「改元記念特別プラン」

出発日:2019年7月20日(土)、8月24日(土)出発限定

旅行日程:

 皇學館大学正門集合(午後1:00)=皇學館大学の研究室にて白山教授による、「御代がわりと伊勢神宮」についての講義(同1:15~2:15)=<徒歩にて移動>=倭姫宮参拝(同2:30~3:00)=<路線バスにて移動>=内宮参拝(同3:30~4:45)

旅行代金(1人):2千円

最少催行人員:2人

発売日:いずれも午後3時発売予定。デジタルパンフレットにて先行発売する。

 首都圏発・中部発 2019年4月5日(金)

 九州発 2019年4月12日(金)

 関西発 2019年4月26日(金)

キャンペーンやフォトコンテスト

 ウェブサイトで旅行予約がお得になる「令和記念クーポンキャンペーン」や、令和最初の旅行写真をインスタグラムに投稿するフォトコンテスト「#令和初旅選手権」を実施する。

<新元号記念クーポンキャンペーン>

 先着で最大1万円の割引となるクーポンを日本旅行ウェブサイトで獲得できる(事前に要会員登録)。同クーポンは、日本旅行ウェブサイトでの旅行予約にのみ利用できる。

クーポン獲得期間:2019年5月2日(木・祝)午前11:00~6日(月・祝)

 ※先着枚数に達し次第終了とする。

クーポン予約対象期間:2019年7月1日(月)~9月30日(月)

 ※予約受付期間は獲得期間と同じ。

キャンペーンページ:詳細は以下のページリンクから

<#令和初旅選手権>

 令和で初めての旅行写真をインスタグラムに投稿するフォトコンテストを実施。抽選で日本旅行ギフト旅行券などの素敵な商品が当たる。

応募期間:2019年5月1日(水・祝)~31日(金)まで

応募テーマ:令和で初めての旅の思い出

商品:

 グランプリ 日本旅行ギフト旅行券1万円分(5人)

 準グランプリ ジェフグルメカード500円分(10人)

フォトコンテストページ:詳細は以下のページリンクから

学生フォト&動画コンテスト|日本旅行
https://www.nta.co.jp/tabijeni/photo/reiwa/
あなたのインスタグラムアカウントから、令和で初めての旅の写真を投稿してね!素敵なプレゼントが当たります!

申し込み

 近くの日本旅行・日本旅行サービス・日本旅行オーエムシートラベルなど、日本旅行商品取り扱い店舗、または以下の日本旅行ホームページで申し込みできる。

令和記念プラン特設ページ:以下のページリンクから

新元号記念プラン | 日本旅行
http://www.nta.co.jp/kokunai/special/kaigen/
日本旅行の新元号【令和(れいわ)】記念したお得なプランが大集結!改元を記念した旅行プランをご紹介!元年の旅は誰とどこにおでかけしますか。

KNT―CTが業界初・東京都「心のバリアフリー」サポート企業に

2019年4月2日(火) 配信

サポーターとして参加する社員(左)と視覚障害者の参加者(実践型研修の様子)

KNT―CTホールディングス(丸山隆司社長)はこのほど、業界初となる東京都「心のバリアフリー」サポート企業に登録され、同時に「『心のバリアフリー』好事例企業」に選定された。

 「心のバリアフリー」とは、さまざまな心身の特性や考え方を持つすべての人々が互いに理解を深めようとコミュニケーションを取り、支え合うことで、都は施設整備だけでなく、人々の心のバリアの解消が必要だとしている。

 来年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向け、都では「心のバリアフリー」に対する社会的機運を高めるのを目的に、企業などと連携して意識啓発に取り組む企業を登録し、とくに優れた取り組みを行っている企業を「『心のバリアフリー』好事例企業」として公表している。

 KNT―CTは20年以上にわたり続けてきたバリアフリーツアーの企画や独自のボランティアスタッフであるトラベルサポーター制度、社員がツアーに同行して理解を深める実践型研修など、「ユニバーサルツーリズム」への取り組みが評価され、今回の決定につながった。

 今後も同社では「旅をあきらめない・夢をあきらめない」をテーマに、参加者のニーズを満たす旅を提供し、誰もが旅を楽しめる社会の実現に貢献していくとしている。

「心のバリアフリー」サポート企業 登録証

東京都「心のバリアフリー」サポート企業及び、「心のバリアフリー」好事例企業募...
https://www.mirairo.co.jp/kokoro/

1位は北海道 じゃらん、「アート旅で行きたい都道府県ランキング」

2019年4月2日(火) 配信

札幌芸術の森

リクルートライフスタイルの旅行情報誌「じゃらん」はこのほど、「アート旅」に関するアンケート調査の結果を発表した。雄大な自然を生かしたアート作品や、街中にあるアートが人気の北海道が1位に輝いた。

 1位に選ばれた北海道は、道内の美術館が連携しそれぞれの施設や所蔵作品を相互に紹介する取り組みを通じ、北海道全体でアートをPRしている。編集部は、広大な敷地内に、札幌芸術の森美術館やクラフト工房、有島武郎旧邸などがある複合文化施設「札幌芸術の森」をおすすめスポットに選ぶ。 

 2位は、美術館や博物館だけではなく、アートな建物や写真映えするグルメも豊富な東京都。ネオバロック様式でベルサイユ宮殿を模した迎賓館赤坂離宮をアートスポットとして紹介する。3位の京都府は、国宝・重要文化財の数も多く、日本の美とアートの融合は注目度が高い場所。おすすめスポットには、漢字の歴史や仕組み、特徴などを、実際に体験しながら楽しく学ぶことができる漢字ミュージアムを挙げる。

漢字ミュージアムの湯呑み

アート旅で行きたい都道府県ランキング

ランキング:

1位 北海道

2位 東京都

3位 京都府

4位 沖縄県

5位 神奈川県

調査方法:「じゃらんnet」ユーザーを対象としたインターネット調査

調査時期:2月18日(月)~2月26日(火)

調査対象:47都道府県在住10~60代以上男女

有効回答数:3705人(MA)

オリコン、満足度が高い“格安航空券比較サイト”ランキング発表 トラベルコがダブル受賞に

2019年4月2日(火) 配信 

ランキング表

 

オリコン顧客満足度」を展開するoricon ME(小池恒社長、東京都港区)はこのほど、今回で2回目となる「格安航空券比較サイト」についての調査結果を発表した。

 首位は「トラベルコ(オープンドア)」だった。 3月に発表した「格安ホテル比較サイト」ランキングでも総合1位で、トラベルカテゴリでダブル受賞となった。

 同サービスは、評価項目別の「検索のしやすさ」、「検索結果」、「比較のしやすさ」の全4項目中3項目でも首位となったほか、年代別の「30代」、「50代以上」、目的別の「ビジネス利用」、デバイス別の「パソコン」、国内海外別の「国内旅行」の5部門でも1位。文句なしの栄冠を手にした。

 利用者からは、「自分で調べて比較するのは大変だが、条件を入力するだけで比較できるのは、旅行慣れしていないので、ありがたい(30代 女性)」「どの航空会社でどのクラスで行きたい、日程はこう、など細かな条件を指定して検索を出来、多くの物と比較をできるところが良い(40代 女性)」などのコメントがあった。

 2位にランクインしたのは、 1位と0・08点の僅差で「スカイスキャナー(Skyscanner Japan)」。「サイトの見やすさ」の評価項目では1位を獲得し、年代別「40代」、目的別「観光目的」、デバイス別「スマートフォン」、国内海外別「海外旅行」の4部門でも1位となった。3位は「LINEトラベルjp(ベンチャーリパブリック)」だった。

 調査は過去2年以内に、旅行情報比較サイトで航空券を検索・比較した実際のサービス利用者を対象にした。とくに、複数の旅行予約サイトの商品を横断的に検索・比較できる「旅行情報比較サイト」のうち、航空券を取り扱うサービスの満足度について、インターネット調査を行った。調査期間は2018/12/11~2018/12/27、 2017/12/25~2017/12/28で、回答者数は4999人、調査企業数は8社だった。

 調査は満足度における4つの評価項目「サイトの見やすさ」、「検索のしやすさ」、「検索結果」、「比較のしやすさ」を設定した。総合と評価項目別のほか、「年代別」、「目的別」、「デバイス別」、「国内海外別」ランキングも同時に公開している。

項目別

JTBグループが入社式を実施 538人に髙橋社長がメッセージを送る

2019年4月2日(火) 配信  

538人が入社した (写真は式のようす)

JTBグループは4月1日(月)、東京都内で入社式を実施した。グループ28社の新入社員は538人で、前年度比244人減。このうちJTB(髙橋広行社長)の新入社員は、317人で同222人減少した。前年4月、グループ15社を再統合し、地方の機能を集約したことによる。同式ではグループを代表して、JTBの髙橋社長が新入社員に期待を込めたメッセージを送った。また、スペシャルゲストとして、JTBグループイメージキャラクターの髙橋ひかるさんが登壇した。

 髙橋社長は「新元号『令和』が発表され、大きく時代が変わる1年になる。我われJTBグループも大きな変化を遂げる年にしたい。ラグビーワールドカップでは唯一の公式旅行会社として、G20では宿泊及び輸送の事業者としてグループの総力を挙げる。このチャンスをものにし、2020年以降も、輝くには2020年までの過ごし方にかかっている。変化に対応できた企業だけが、成功に導かれる。そのためには、皆さんのような若い人たちの力が必要。感性や発想に大いに期待している。新しいJTBを創ってほしい」と話した。

スペシャルゲストの「髙橋ひかる」さんが登場

登壇した髙橋さん 「高校3年がエールはおこがましい」と笑いを誘った

 式の最後にはJTBイメージキャラクターの髙橋ひかるさんが登壇。新入社員へのエールを求められると「今年高校3年生になる私が、皆さんにコメントするのはおこがましい」と会場を笑わせた。「JTBの魅力を伝えたい。皆さんに負けないくらい、フレッシュで明るく頑張ります」と語った。

「観光革命」地球規模の構造的変化(209)「スキー場とスノーリゾートの未来」

2019年4月2日(火) 配信 

スキー人口はピークから半減(画像はイメージ)

 今年の北海道の雪解けは例年よりも早いためにスキー客は残念がり、ゴルフ客は歓迎している。日本のスキー人口は1993年に1860万人でピークに達し、その後減少し続け、15年に480万人。90年代にスノーボードが台頭したが、愛好者は02年に540万人でピークに達し、その後の減少で15年に260万人へと半滅。

 国内スキー場は約500カ所といわれているが、リフトなどの設置基数は、93年の約3千基から14年には2351基へと減少。スキー場経営は長らく数多くの地域で基幹産業的役割を果してきた。雇用面で重要だったし、地域にさまざまな経済波及効果を及ぼした。しかしスキー人口の減少に伴って、施設の老朽化対応や安全管理投資の負担が大きくなり、スキー場の衰退に拍車がかかった。

 北海道歌志内市の「かもい岳スキー場」は61年に市が開設、アルペン競技が盛んに行われ、五輪出場選手を育てたスキー場だ。しかし利用者は08年度の63万人から昨年度は32万人に半滅。市は老朽化したリフトの更新費用を捻出し難いために本年度限りで休止を決定。近年は中小規模のスキー場の閉鎖が相次いでおり、市民に身近なゲレンデの閉鎖よるスキー文化の衰退が懸念されている。

 一方インバウンド激増による外国人スキー客の急増でスノーリゾートは大きな変貌を遂げつつある。北海道の倶知安町はいち早く外国人スキー客を招き寄せた町だ。同町の外国人宿泊延数(冬季)は、06年に約9万泊だったが、15年には約39万泊に増加。その内オーストラリア人は06年に約7万泊、15年に約15万泊であったが、アジア諸国からの延宿泊は06年の約1万7千泊から15年の17万3千泊へと激増。

 中国ではスキー市場が急成長中で、中国政府は25年のウィンタースポーツ人口3億人を目指している。世界屈指の良質な日本の天然雪はアジアのスキー客を魅了しはじめている。今後は多言語対応の改善、2次交通の充実、外国語対応インストラクターの増員、体験プログラムの充実、決済システムの改善、安全管理の徹底、事故・災害時の体制整備、近隣スキー場間の連携強化などが不可欠になる。天の恵み(雪質の良質さ)を活かして世界中から評価されるスノーリゾートへの発展が期待されている。

石森秀三氏

北海道博物館長 石森 秀三 氏

1945年生まれ。北海道大学観光学高等研究センター特別招聘教授、北海道博物館長、北洋銀行地域産業支援部顧問。観光文明学、文化人類学専攻。政府の観光立国懇談会委員、アイヌ政策推進会議委員などを歴任。編著書に『観光の二〇世紀』『エコツーリズムを学ぶ人のために』『観光創造学へのチャレンジ』など。

1日1組限定の「花火大会特別鑑賞プラン」 リゾナーレ熱海

2019年4月1日(月) 配信 

和食ダイニング×花火大会

熱海の絶景と温泉に浸るリゾートホテル「星野リゾート リゾナーレ熱海」は、2019年6月16日(日)~12月15日(日)の熱海海上花火大会開催日限定で、「花火大会特別鑑賞プラン」を売り出す。花火大会をイメージしたメインダイニング「和食ダイニング花火」の個室を貸切りにした、ディナーと花火鑑賞を楽しめる1日1組限定の特別プラン。

花火鑑賞前から鑑賞後まで「花火づくし」の特別プラン

POINT1 2人で花火柄の浴衣に身を包み、花火ディナーを堪能する

花火柄の浴衣レンタル

 同プラン利用者限定で、部屋に花火柄の浴衣を用意する。おそろいの装いで楽しむディナーの会場は、熱海海上花火大会をイメージしたメインダイニング「和食ダイニング 花火」の個室。食事中は2人のためだけに、ピアノやフルートなどの生演奏も行う(演奏内容は日によって異なる)。サザエや金目鯛などの魚介を中心に、旬の味覚を取り入れた会席料理をプライベートな空間で楽しめる。

 新鮮なお造りと、季節の味を楽しむ八寸を盛りつけた「宝楽盛」。木彫りで波の模様が入ったお盆の上に、錫(すず)でできた船と帆をあしらい、熱海の風を受けて相模湾を軽やかに疾走する船をイメージしたデザインの器が特徴的だ。

POINT2 スパークリング日本酒を片手に、熱海の夜景と花火を楽しむ

花火観賞とともに楽しむドリンク

 和食ダイニング 花火では、高台から望む夜景とともに、非日常なロケーションで花火大会を楽しめる。個室席に付帯するテラスにはハイチェアを用意し、鑑賞中に楽しめるドリンクとして、スパークリング日本酒「HANABI」を提供する。口の中で弾ける炭酸が夜空に弾ける花火を思わせる酒。

POINT3 プロカメラマンによる記念撮影で、特別な花火鑑賞の思い出を残す

花火観賞のようすを記念撮影(写真はイメージ)

 同プランでは、プロカメラマンが2人の花火鑑賞中のようすを写真に収めてくれる。大切な思い出を何度も見返すことができるよう、写真は後日データでプレゼントする。

「花火大会特別鑑賞プラン」概要

対象日:2019年6月16日(日)~12月15日(日)の熱海海上花火大会開催日

宿泊料金:

 大人1人7万2,211円~(1泊2食付/2人1室利用時/税・サービス料込み)

定員:2人

対象:大人限定

プラン内容:花火柄浴衣レンタル・和食ダイニング花火 個室貸切り

 夕食時サービス

  1)生演奏

  2)プロカメラマンによる記念撮影サービス

  3)スパークリング日本酒「HANABI」720ミリボトル1本

星野リゾート リゾナーレ熱海

 2011年12月に開業した熱海の山上の地に佇む全室オーシャンビューのリゾートホテル。スタイリッシュな空間デザインに加え、相模湾と熱海の街並みを一望する絶景が魅力。熱海の花火や夜景を存分に楽しめる環境が整う。

客室数:77室(部屋タイプ:8タイプ) 

チェックイン:午後3:00/チェックアウト:正午     

住所:静岡県熱海市水口町2-13-1 

TEL:0570-073-055(リゾナーレ予約センター)

アクセス:

 【車】東名高速道路厚木I.C.より車で約70分 

 【電車】JR東海道線熱海駅から送迎バスで約20分

料金:大人1人 2万1千円~(1泊2食付き/2人1室利用時/税・サービス料込)

URL:以下のページリンクから

中部国際空港 第2ターミナルビルが9月20日に開業決定

2019年4月1日(月) 配信 

滑走路をイメージした広い通路、視覚的に分かりやすい導線を設けたチェックインロビー

中部国際空港(友添雅直社長、愛知県常滑市)は2019年3月28日(木)、現在空港島南側で整備を進めるLCC(格安航空会社)向けの新しいターミナルビルを9月20日(金)に開業すると発表した。開業にあわせて、名称は「第2ターミナル(T2)」とし、現ターミナルビルを「第1ターミナル(T1)」に変更される。

 第2ターミナルは、​「利便性と機能性の追求」「拡張性の確保」「新たな賑わいの創出」をコンセプトに、急速に拡大するLCCのビジネスモデルに沿った新たなターミナルビルとして整備を進めている。建物自体は機能性を追求した簡素な構造とする一方、ファストトラベルやスマートセキュリティを実現する最新機器を導入し、高い利便性を確保するとしている。

和のテイストを織り交ぜ、日本に到着した安堵感や、おもてなし感を醸成した到着ロビー

 具体的には、チェックインカウンターや保安検査場、搭乗ゲートといった主要な導線は、混雑ピークに合わせて国際線にも国内線にも利用できる構造を採用し、効率的な施設運用をはかる。

 さらに、チェックインカウンターにはLCC向けターミナルとして国内で初めてとなる「自動手荷物預入機(セルフ・バッグ・ドロップ)」を導入。保安検査にて最新設備(スマートレーン、高性能X線検査機器、インラインスクリーニング検査機器など)を導入することで、乗客の手続き時間を短縮し、負担を軽減するとしている。 

第2ターミナル 施設概要

年間旅客取扱数:450万人(国際線300万人、国内線150万人)

延床面積:約4万5千平方㍍

構造:2階建て2棟構成(本館・サテライト)

スポット/ゲート数:合計10スポット/14ゲート

国際線 旅客施設使用料(出発時・税込):

 大人1,280円、子供640円(小児用割引航空券の方)

※旅客施設使用料は、旅客ターミナルビルの共用施設(出国後のエリア、搭乗ゲートなど)の整備や維持・管理の費用の⼀部を航空機利用客からいただく料金。

※国内線 旅客施設使用料は、別途同社から案内される。

※消費税率が10%へ変更となった場合、使用料は別途同社から案内される。

2020年夏、熱海に「プリンス スマート イン」開業へ

2019年4月1日(月) 配信 

プリンス スマート イン 熱海 外観イメージ

プリンスホテルは2020年夏に、熱海駅から徒歩約3分の伊豆箱根バス熱海営業所跡地で、「プリンス スマート イン 熱海」をオープンすると発表した。客室数は125室(ダブルルーム62室、ツインルーム63室)で、標準客室面積は18平方㍍となる。個人旅行化や若年化の進む熱海で、ICT・AIを活用した最先端のサービスを提供し、快適で機能的な空間を提供していく。

 「プリンス スマート イン」は、同社が新たに展開する次世代型宿泊特化ホテルブランドだ。コンセプトは、“イノベーションを追求する宿泊特化型ホテル”。中長期な目標として、国内100店舗の展開を予定している。

ロゴマーク

 近年熱海は、再び人気の観光地として注目を集めている。全盛期から一時は半数にまで落ち込んだが、2017年度には年間宿泊客数が300万人を超え、5年連続で増えている。とくに若年層の宿泊者が増加傾向にある。

 さらに現在7人以上の団体は全体の宿泊者のうち約8%にとどまり、夫婦やカップル、家族旅行が6割以上を占め、女性グループも約2割を占めるなど、FIT(個人旅行)化が進んでいる。