安来市観光協会 クリアファイル販売 城復元イラスト入り

2022年6月30日(木)配信

戦国時代(左)と江戸時代

 島根県の安来市観光協会は4月29日、市内にある国指定史跡「月山富田城跡(がっさんとだじょうあと)」の復元イラスト入りクリアファイルの販売を始めた。

 戦国時代と江戸時代の2種類あり、広大な地形を利用した山城の往時の全体像がそれぞれ描かれている。見比べると、江戸時代には城下町が整理され川が引かれていることや、石垣が築かれていることなど時代の特徴や変遷がわかる。

 A4判サイズで1枚300円(税込)。JR安来駅に隣接する同市観光交流プラザ売店や同市立歴史資料館、広瀬絣センター、安来節演芸館で販売する。

 月山富田城は、標高約190㍍の月山山頂に主郭部を設け、尾根上に大小多数の曲輪を配した複郭式山城で戦国時代、山陰・山陽を手中に収めた尼子氏が居城とした。その規模と地形から戦国時代屈指の難攻不落の要塞だったと伝わる。

〈観光最前線〉 空港の特別な場所 お見せします

2022年6月30日(木)配信

飛行機をさまざまな角度で

 最近、国内数カ所の空港で制限区域などを走るバスツアーが行われていて、話題になっている。

 間近に飛行機が見られるので、飛行機への搭乗時バスで直接飛行機のそばまで行き、タラップを使える日は当りだと思っている。なので、これらのツアーが気になっていた。

 そんななか、はとバスが行う羽田空港のツアーに参加した。普段入れないエリアにある格納庫や洗機場などを車窓から見られる同ツアー。オープントップバスだと停車時に幌が上がり、航空機のエンジンの音も全身で感じられる。

 体験して感じたのは、ファン以外の人も楽しめる要素が多いということ。普段見られない場所が見られる特別感。護衛艦の一般公開や寺社の特別拝観などと、人を惹き付ける理由は同じようだ。

ANTA、経営と雇用維持の要請展開へ 感染リスク避けた旅行定着もはかる

2022年6月29日(水) 配信

二階俊博会長

 全国旅行業協会(ANTA、二階俊博会長、5420会員)は6月29日(水)、東京都内で2022年度定時総会を開いた。今年度は経営と雇用の維持に向けた要望活動を展開するほか、感染リスクを避けた旅行の定着をはかる。

 二階会長は冒頭、感染者数が減少し、全国旅行支援のスタートや訪日客の受け入れの再開に触れ、「明るい兆しだ。先頭に立って旅行が安全であることを伝えてほしい。少人数からでも誰かが行けば、皆が旅行に出掛ける」と会員鼓舞した。

 来賓として出席した観光庁の和田浩一長官は、全国旅行支援の開始など観光事業者向けの措置を報告。「これからも観光業の回復に取り組む。業界から意見を交換しながら、国内外の交流を活発化していきたい」と語った。

 今年度の主な事業は、23年3月9日(木)に、山形県山形市で「国内観光活性化フォーラムinやまがた」を開く。地元が誇る観光資源を全国に発信し、国内旅行のさらなる振興をはかり、地元自治体などとの連携を強化する。

 国際観光交流については、国の観光交流促進事業などに参画し、近隣諸国とASEAN諸国を中心に、2国間の双方向交流の再開に努める。

 同日には会長表彰も行われ、総計64人(社)が受賞した。

「ZOOM JAPON(ズーム・ジャポン)(6月号)」

2022年6月29日(水) 配信

http://zoomjapon.info

特集&主な内容

 日本の鉄道といえば、フランスや海外では、時間に正確であることがしばしばクローズアップされますが、今号の本誌では日本の鉄道の厳しい現実に焦点を当てました。1987年4月の民営化以降、とくに地方の鉄道では、事故や遅れ、廃線が続いているという現実です。現代の日本の鉄道事情からポストコロナの鉄道の将来について、明治学院大学名誉教授の原武史さんにお話を伺いました。また6つの日本の鉄道会社で最も経営状況が厳しいとされるJR北海道の現状もフランスの読者に向けて詳しく解説しています。そして、海外ではまだほとんど話題にされておらず、ドイツでは同様の開発が既に中止になっている、「リニア中央新幹線」の現状と問題をまとめています。旅行ページでは、鉄道網から離れ、長崎の五島列島を紹介しています。

〈フランスの様子〉コロナ以前に戻るフランスのバカンス

 

女性誌ELLEのウェブサイトより。「旅行:2022年夏の予約の傾向は?―滞在期間は2021年の12日から14日に伸びている」

 今年は、5月のカンヌ映画祭、6月にかけてのローランギャロス国際テニス大会と、毎年恒例のイベントがほぼコロナ以前のように順次開催されている。◆フランスではより深刻かつ現実的に影響を受けているウクライナ情勢をはじめ、コロナ禍や異常気象などの影響による経済・社会的に不安な雰囲気も漂っているが、いつものリズムで、今年は夏のバカンスへの機運は高まってきているようだ。◆今年もやはり国内旅行が多いものの、海外では地続きのスペインやギリシャが人気という調査もある。国内では、メディアによっては南仏が相変わらず人気だとか、逆に大西洋岸に人気が移っているという情報もあるが、さまざまな話題が取り上げられるほど盛り上がってきているようだ。◆1カ所に長期滞在するバカンスが好まれるフランスで、バカンス用物件を扱うウェブサイトでは、コロナ以前の2019年の水準以上に予約が進んでいる。コロナ禍の影響で、長期滞在でもリゾートマンションなどより、一軒家の人気が高いという。◆フランスの家計も苦しいが、それでもバカンスの予算は、より安心を求めて予算が上がっており、滞在期間も上昇傾向にあるという。

ズーム・ジャポン日本窓口 
樫尾 岳-氏

フランスの日本専門情報誌「ZOOM JAPON」への問い合わせ=電話:03(3834)2718〈旬刊旅行新聞 編集部〉

ホテル泉慶グループ 泉慶の客室など改装 越の里には露天風呂も

2022年6月29日(水) 配信

泉慶東館の露天風呂付き客室イメージ

 新潟県・月岡温泉のホテル泉慶グループは今年度、各館のリニューアルを行う。

 白玉の湯泉慶では東館3階の和室11室を、露天風呂付きベッドルーム5室、デラックス和洋室2室、和ベッドルーム2室に改装するほか、外壁や屋根を落ち着いた雰囲気に改修する。

 白玉の湯華鳳別邸越の里では「今まで各部屋には露天風呂があったがパブリックスペースに露天風呂がなく、利用者は華鳳の露天風呂を利用していた」(飯田武志社長)という不便さを解消するために、1階の宴会場を男女別の露天風呂に改装し、白玉の湯華鳳は正面口の駐車場を緑や石積などで日本庭園化する。

越の里の露天風呂イメージ

 なお、同社ではここ数年リニューアルを重ね、18年度は泉慶西館3階の和室4室をデラックス和洋室2室に、華鳳ではコンベンションホールの壁面上部に360度プロジェクションマッピングを導入したほか、じゅうたんや家具、照明機材なども入れ替えた。

 19年度は泉慶の貴賓室の改装、華鳳ではカラオケスナックをエグゼクティブラウンジ7ルームに改装。20年度は泉慶の正面玄関を改装するとともに、車の導線を一行通行に変えた。華鳳は個人客への対応強化として宴会場6室を個室食事会場13室に改装した。

 そして昨年度は泉慶西館3階の和室9室を和ベッドルーム8室に改装、華鳳では各階の角部屋8室を露天風呂付きベッドルームに改装したほか、泉慶・華鳳両館全客室の家具と畳、じゅうたんを入れ替えた。

【野村 一史】

高知県 “ぞっ婚”プロモ展開 県出身の島崎さんら起用

2022年6月29日(水)配信

(左から)三山さん、濵田知事、島崎さん

 高知県は6月19日、大阪市内で「2022年度高知家プロモーション記者発表会」を行った。高知県の魅力を発信する同プロモーションは13年度から始まり、10周年を迎えた。今年度はプロモーションキャラクターに、県出身のタレント島崎和歌子さんと歌手三山ひろしさんを改めて起用した。テーマは「高知に“ぞっ婚”」。発表会には島崎さんと三山さんが結婚式をイメージし、和装姿で登場した。

 島崎さんは「この度、結婚しました。高知と」と冗談で盛り上げたあと、「10周年を迎えたが、まだまだ伝えきれていない高知の魅力がある。仕事仲間にも高知の魅力をPRしていきたい」と話した。

 三山さんは「大好きな高知をアピールできて嬉しい。魅力満載の高知で心の癒しを感じてほしい」と述べた。

 濵田省司知事は「2人の高知愛を全国隅々に届けていきたい。とくにメインターゲットは関西圏だ。ぜひ高知で食や自然、文化を楽しんでください」と呼び掛けた。

 具体的な今後の展開では、全日本空輸(ANA)の高知往復航空券をはじめ、必ず5千円以上の商品が当たるという1回1千円の特製くじ「高知家ぞっこんくじ」を7月中旬ごろ、大阪市内に期間限定で設置する。具体的な場所はまだ明らかにしていない。

 高知県民が厳選した高知の魅力が感じられるスポットをまとめたマップを作成し、そのマップを元に県内周遊するとプレゼントが当たるキャンペーンも実施する。

九州観光機構 リピーター確保に注力 組織名から「推進」外す

2022年6月29日(水)配信

「リピーター拡大がテーマ」と話す唐池恒二会長

 九州観光推進機構(唐池恒二会長)は6月15日、福岡市内で会見を開いた。唐池会長は、同日開催の22年度定時総会で決定したリピーターの確保などに注力することを新たに追加したビジョンと、ミッションを明らかにし、組織名の改称と新事業計画の概要を説明した。

 ビジョンでは、従来の「観光を九州の基幹産業にする」という目的に、「地域との共生をはかりながら、リピーターを中心にした交流人口を増やす」を追加した。唐池会長は「重きを置いたのは、リピーターの確保と拡大だ」と強調した。

 ミッションでは「誘客」だけでなく、「魅力ある観光地づくり」と「旅行したくなる環境づくり」の3つの貢献を課し、機構名も「推進」を外して「九州観光機構」に改称。「プロセスでなく、結果を出せる機構でありたい」と強い決意を示した。

 新年度事業計画では、3つの新機軸を紹介。1つはインターネットテレビ局「チャンネル九州塾」の開局。機構オフィス内にスタジオを開設し、7県知事や話題の人などとの対談、九州各地の旬の地域情報など発信する。7月4日からユーチューブで動画配信を開始する。

 2つ目はリピーター拡大作戦の一環として、「九州・たびたびの旅キャンペーン」を実施する。九州内宿泊施設に1人1泊するたびに1ポイント贈呈。3ポイント貯まれば、5千円のクーポンがもらえる。

 期間は9月中旬から23年3月末予定で、8月に詳細を発表する。

 3つ目は「学生対抗九州観光ビジネスプランコンテスト」の開催で、優れた観光プランを表彰する。九州内の大学・大学院、短大、専門学校などから約20校の参加を見込む。

 唐池会長は「食、イベントも観光資源で今からでも作っていける。磨き上げ魅力ある観光資源にしたい」と力を込めた。

ハウステンボス、マスク着用ルール緩和 政府の着用基準受け

2022年6月28日(火) 配信

 ハウステンボス(坂口克彦社長、長崎県佐世保市)はこのほど、政府が5月25日に示したマスク着用基準を受けて、入場時の着用ルールを一部緩和した。今後、熱中症対策の観点からも、来園者に周知していく。
 
 屋外で、2㍍以上の距離を空けて会話をする場合や、ほとんど会話をしない際、マスク不要とした。2㍍以上確保できない屋外での会話時をはじめ、屋内と発券窓口などでは、着けることを求める。
 
 なお、同社は2歳以上小学生未満の利用者について、「一律的な着用をお願いしないが、管理者の判断で依頼する場合がある」という。

ピーチ、大阪―ソウル線が再開 航空券は6月28日から発売

2022年6月28日(火) 配信

ピーチアビエーションは8月28日から大阪―ソウル線の運航を再開する

 ピーチアビエーション(森健明代表、大阪府・田尻町)は8月28日(日)から、大阪(関西)―ソウル(仁川)線の運航を再開する。同社は2021年4月8日からすべての国際線を運休していた。国際線の運航再開は1年4カ月ぶりとなり、同路線は2年半ぶりの運航となる。

 当面は週6往復で運航する予定。これに伴い、航空券は6月28日(火)から売り出した。

 「シンプルピーチ」利用時の運賃は、5280円~2万6980円(片道)。

 運航再開について森代表は、「同路線は日本のLCCとしてピーチが初めて就航した国際線。コロナの影響で長期運休していたが、この路線から順次再開する。25年の大阪万博では、海外から多くの人に来てもらえるよう国際線のネットワークを拡大していく」と意気込みを述べた。

羽田空港内制限エリアを2階建てバスで巡る はとバスがツアーを開始

2022年6月28日(火)配信

空港内をさまざまな角度から楽しむ

 はとバス(塩見清仁社長、東京都大田区)は6月25日(土)から、2 階建てバスで羽田空港内を走行するツアーを始めた。

 空港内制限区域を約70分間走行、うち約10分間は滑走路付近に停車、その際、2 階建てオープントップバスで運行の場合は、屋根(幌)を開放する。

 空港内専用のナンバープレートの取得、セキュリティチェック体制の構築、はとバス運転士の制限区域内車両運転許可取得や習熟運転など、関係各所との折衝を含め、約半年をかけて実現した。

 第2ターミナルから制限区域内に入り、第1、第3ターミナルと進む今回のコース。車窓からは格納庫や洗機場など普段なかなか見ることができない施設、離陸準備が行われるようすなどを、バスガイドの解説とともに楽しめる。

離陸に向けた作業などのようすも見られる

 また、停車中、屋根が解放された際には飛行機が離陸する瞬間を間近で体感できるとともに、エンジン音も全身で感じられる。

離陸する瞬間の迫力も味わえる

 さらに、空港見学後には羽田エクセルホテル東急で食事も楽しめる。

 メニューは洋食のコース料理4品で、スープとデザートにはそれぞれ飛行機モチーフのクルトンとサブレを添えて最後まで空港を満喫できる内容になっている。

 同ツアーは、6月25~27日、7月2~3日の4日程で、すでに237人の予約があり(6月24日現在)、運行初日が完売するなど、ほかのコースに比べても予約が入るスピードが早いという。

 ツアー料金は大人、子供ともに1万3000円。運行は土、日、祝日限定で、1日3便、定員は30人。ツアーは京橋エドグラン発着で、羽田空港でバスを乗り換える。空港内を走るバスは、天候や気温などによってオープントップバスか、屋根付き2階建てバスを決定する。