2023年10月2日(月) 配信

西日本旅客鉄道(JR西日本、長谷川一明社長、大阪府大阪市)は11月30日(木)から、大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」をデザインしたラッピング列車の運行を始める。
大阪環状線とJRゆめ咲線を走る323系の8両・1編成を装飾する。白をベースに赤と青のミャクミャクを大胆にデザインした。万博の公式ロゴマークや「2025年日本国際博覧会」の文字も入っている。
万博の会期終了まで運行する予定だ。
2023年10月2日(月) 配信
日本航空(JAL)はこのほど、スカイホップバスマーケティングジャパンと連携し、経路検索サービス「JAL MaaS」で「スカイホップ バス」のデジタルチケットの販売を開始した。デジタルチケットは、乗車時に2次元バーコードを乗車時にかざすだけでスムーズに利用できる。
スカイホップ バスは、東京や京都の観光地を巡る2階建てオープントップバス。訪日外国人にも人気が高く、チケット購入はJAL MaaS英語サイトも利用できるようにした。同サイトは、誰でもウェブサービスを利用できるよう対応したウェブアクセシビリティに準拠しており、今後は中国語や韓国語などの言語対応も進めていくほか、手荷物当日配送サービスなど、周辺サービスを充実させる。
また、さらなる利便性向上に向けてさまざまな交通サービスと連携し、ストレスフリーな移動ができる環境を整えていく。
なお、今回の連携開始を記念し、2024年3月31日までマイルプレゼントキャンペーンを行っている。
2023年10月2日(月) 配信
北陸新幹線・加賀温泉駅の開業を来年3月16日に控え、石川県加賀市は11月3日から5日までの3日間、「加賀温泉駅開業記念まつり」を開催する。
市民参加による各種ステージイベントのほか、加賀市の特命かがやき大使を務める歌手・タレントのグッチ裕三さんらスペシャルゲストによるショーなどを行い、開業機運を盛り上げる。会場は駅前に位置する「アビオシティ加賀」駐車場特設会場と加賀温泉駅周辺となる。
前夜祭となる3日には、午後5時から6時まで、提灯行列を実施。加賀温泉駅周辺約1㌔を、仮装した人々が提灯を持って、にぎやかにパレードする。6時30分からは同7時までは、LEDのランタンを夜空に上げるスカイランタンイベントも実施する。どちらも参加は自由。スカイランタンは、先着300人限定となる。
4―5日は「加賀未来市」と題して、山代大田楽や山中節といった地元芸能に加えて、地元のマーチングバンドやダンススクールなどが出演する、ステージイベントを開催する。
さらに、市内飲食店による出店やキッチンカーが登場してのグルメイベントも行う。
期間中は、ミニ新幹線やフワフワ遊具などを備えた子供向けの遊び場も設置する。
実施時間は、4日が午前10時から午後5時まで。5日は午前10時から午後4時までを予定している。
このほか、11月11日には、第2弾イベントとして地元グルメを集めた「食のマルシェ」の開催も計画する。
2023年10月2日(月) 配信
10月5~6日に、岡山県岡山市で「第33回北前船寄港地フォーラム」が開催される。「北前船」の歴史を紐解き、新しい時代の地域間交流・連携を探る場となるが、今回は初の試みとして、岡山市に加え、瀬戸内海に面する近隣の倉敷市、玉野市、備前市、瀬戸内市で「分散型」の分科会も実施される。
さらに、EU(欧州連合)諸国の大使ら、約20人の外交官が出席して交流するなど、国内外から700人規模が参加する一大イベントとなる。
1面特集では、同フォーラムに向けて開催市を代表して、大森雅夫岡山市長、実行委員会会長の松田久岡山商工会議所会頭、2年前に発足した地域連携研究所で、大森市長と共に自治体会員制度の共同会長を務める福原淳嗣大館市長(秋田県)の3氏による鼎談を掲載している。
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江戸から明治20~30年代にかけて日本の交易を担った北前船。北海道から東北、北陸、山陰、瀬戸内、関西、九州を結ぶ物流の主役であったが、明治期になると、汽船の普及や鉄道の開業、日露戦争開戦などにより、次第に北前船は衰退していった。その後も、モータリゼーション化や航空輸送など、時代に合わせて物流の手段は日々変化し、多様化している。
遠く離れた地域なのに、文化や技術、舞踊や方言までも共有し、影響し合うなど、運んでいたのは荷物だけではなく、人や文化の交流にも北前船が大きな貢献をしていたことが分かる。
現代においても、観光やさまざまな分野で地域間連携が求められている。東京一極集中が進み、東京を拠点にハブ化が拡大しているが、かつて北前船を通じて交流していた地域同士が再び結びつきを強めていく、古くて新しい地域間連携が「北前船寄港地フォーラム」を通じて広がっていくことを期待したい。
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第33回北前船寄港地フォーラムに先立って、9月7日にプレイベントが開かれた。これに合わせて、岡山県・矢掛町の視察ツアーも実施され、同行取材した。矢掛町の「まちごとホテル」の取り組みは耳にしており、訪れてみたいと考えていたので、とても楽しみだった。
古民家を改修し、「まちごとホテル」による再生に取り組むシャンテの安達精治社長に町を案内していただいた。説明を受けながら、安達社長から溢れ出る情熱がひしひしと伝わってきた。その夜、蔵を改修したまちごとホテルの1軒に宿泊。翌日早朝から安達社長にインタビューをお願いした。岡山商工会議所の松田久会頭、観光庁観光資源課の鈴木一寛課長補佐にもご出席いただき、それぞれの立場から「持続可能なまちづくり」についてお話をいただいた。3面で詳しく紹介している。
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少子高齢化が進む地方において、安達社長は「矢掛町を50年後にも残すにはどうすればいいか」というところからスタートし、その結果として「まちごとホテル」という運営スタイルしか方法はなかったと語る。さまざまな興味深いお話の中で、とりわけ印象に残ったのは、「まちに高校があるかどうか」という部分だ。地域に雇用の場を創出することはとても重要である。だが、それ以上に、地元の高校をまちぐるみでしっかりと残していく。さらに可能であれば、大学や専門学校など高度な教育機関を誘致していくことが、これからの時代のまちづくりには最も大事なのだと考えさせられた。
(編集長・増田 剛)
2023年10月1日(日) 配信
遠くに旅をして故郷にもどると「あ~帰ってきたなぁ」と思う瞬間がある。それはいつもの見慣れた山や川を目にしたときであろう。山陰地方のシンボル・大山は、地域の方々にとって、そんなかけがえのない山である。だから地元の皆さんは、いつも「大山さんのおかげ」と山を敬う。
しかし、地元の方々の想いには、もう少し歴史的な背景もある。それは大山の山頂に現れ、万物を救うという昔からの地蔵菩薩信仰である。
日本最古の「神坐す山」と言われた大山の「地蔵信仰」は、「出雲国風土記」の国引き神話に「伯耆国なる火神岳」として登場する。その中腹にある大山寺に祀られる地蔵菩薩は、山頂の池から人々に水を恵み、現世の苦しみから万物を救うと信じられてきた。人々は、延命をもたらす「利生水」と地蔵菩薩の加護を求めて参詣した。
地蔵菩薩は、生きとし生けるものすべてを救う仏さまであることから、牛馬に対する信仰も生んだ。平安時代、大山寺の高僧、基好上人が牛馬安全を祈願する守り札を配り、山の中腹に広がる牧野で牛馬の放牧も奨励した。
大山山麓で育った放牧牛は、参詣者の注意をひいた。大山寺の春祭りなどに牛くらべ、馬くらべが開かれたが、やがて鎌倉時代になると、次第に牛馬の交換や売買が盛んになり、市(牛馬市)に発展していった。江戸時代中頃、大山寺境内の下にある「博労座」では大きな牛馬市が開かれるようになった。これが全国唯一の「大山牛馬市」である。
水の恵みに延命を求める地蔵信仰の「大山信仰」「牛馬信仰」は、西日本各地に大きな信仰圏を形成した。とりわけ大山の裾野に暮らす人々は、「大山さんのおかげ」と日々感謝しつつ大山を仰ぎ見るという、大山信仰の名残が今日まで続いている。
その一端が、米子市の街中に残る地蔵信仰にも強くみられる。米子市内を貫くように流れる賀茂川沿いや寺町には、26体の地蔵さんが人々の暮らしに溶け込んでいる。今でもお地蔵さんに札を順番に貼って歩く「札打ち」の家族連れの姿をよく目にする。身内に不幸があったとき、浄土に着かれるまでお地蔵さんにお守りいただくよう、7日ごとにお地蔵さんを巡り「南無阿弥陀仏」と書かれた白札を貼る。49日目には赤札を貼って一段落という風習である。四国霊場や観音霊場の札打ちもあるが、ここでは地元庶民の信仰に根差したこの地方独特の風習である。
こうした暮らしに根付いた大山周辺の地蔵信仰の姿が、まちを訪ねる観光客の心にも響く。これも「大山さんのおかげ」であろう。
しかし、大山の魅力は、歴史文化だけではない。大山中腹を拠点とする大山観光局は、優れた自然・景観を生かしたアドベンチャーなど、海外誘客にも力を入れている。世界に向けた今後の展開を期待したい。
(日本観光振興協会総合研究所顧問 丁野 朗)
2023年9月30日(土) 配信
最近とくに業界の大先輩の方々から、ChatGPTが今後さらに普及していったら旅行業・観光関連産業はどうなってしまうのか、島川君の意見が聞きたいとよく聞かれるようになった。
結論から言うと、私はあまり心配をしていない。ただ、ChatGPTなどの生成AI全盛時代になったとき、今の人材募集・人材教育と同じでは、多くのマンパワーが生成AIに取って代わられる。観光は新たな物差し(といってもこれは別に新しくもなんともないのだが)で人を採用していく必要がある。
生成AIの強みはもうあらゆるところで喧伝されているから、生成AIの弱みをここに挙げる。その弱みを押さえておけば、何も怖いものはない。
そもそもAIは統計である。最近は、文字を入力したら、予想で漢字変換してくれたり、次につながる文章が自動的に提示されたりするが、これがAI技術の根本である。膨大なデータの中で、次に来るものを確率論的に予想する。だから、文字で入力して文字で答えてほしいときは、文字に書かれたものでしか判断ができない。
膨大なデータから瞬時に引き出してくるから、その出典が分からない。だからその内容の真偽について、責任を取らない。それがわかっているから、ChatGPTに入力すると、これは一つの意見であり……云々と最初から逃げを打つ。これって人間でも賢いと言われる人がよくやる手口だ。批判を受けそうなものには、最初から逃げを打っておく。大学教員や官僚はほとんどこの生き方だ。
また、ユーモアや楽しさ、遊び心がびっくりするほどない。ChatGPTに面白いことを言ってくださいと入力しても、何度やっても全然面白くない。人を面白がらせるというのは、どうやらかなり高等テクのようだ。そして言わずもがな、体温がないし、情熱もない。
ここまで書いていて感じた。ヒトの生き方も、AIに影響されて、知らず知らずのうちにそちら側に引き込まれていないだろうか。
AIが最も得意とする超膨大なデータベースから瞬時に引き出してくる超高速情報発見力、これは読解力ではない。共通テストの改革からも、今の学力テストが深い読解力ではなく、超高速情報発見力に傾斜してきているが、高速情報発見力はAIには勝てない。
AI全盛の時代に生き残るには同じ土俵で勝負するのではなく、絶対に違う土俵で勝負するべきなのだ。
同傾向と予想された「あなたらしい人」ではなく、ユーモア、楽しさ、遊び心、寄り添う心で、目の前の「あなた」に迫ること。
AIに取って代わられて無くなるのは、「AI時代に無くなる業種はこれだ」と偉そうに予想するコンサルだ。旅行業が最近味を占めた公共コンサルの真似事をしても、その未来は短い。
神奈川大学国際日本学部・教授 島川 崇 氏
1970年愛媛県松山市生まれ。国際基督教大学卒。日本航空株式会社、財団法人松下政経塾、ロンドンメトロポリタン大学院MBA(Tourism & Hospitality)修了。韓国観光公社ソウル本社日本部客員研究員、株式会社日本総合研究所、東北福祉大学総合マネジメント学部、東洋大学国際観光学部国際観光学科長・教授を経て、神奈川大学国際日本学部教授。教員の傍ら、PHP総合研究所リサーチフェロー、藤沢市観光アドバイザー等を歴任。東京工業大学大学院情報理工学研究科博士後期課程満期退学。
2023年9月29日(金) 配信
全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会青年部(塚島英太部長)は9月21日(木)、東京都内で臨時総会開き、第27回全国大会の開催地を投票の結果、宮崎県に決めた。開催時期は2024年12月9~11日ごろを予定している。
開催地に立候補したのは宮崎県と大阪府。このうち、宮崎県では24年ぶりに九州・沖縄ブロック長を配出し、16年ぶりに九州・沖縄ブロック大会を開催したことから、細元啓一郎県部長が「行政や観光協会とより密な関係性を構築した。この流れを断ち切ることなく、未来の青年部員に受け継いでいくため、立候補した」と経緯を説明した。
開催予定地はリゾートホテル「フェニックス・シーガイア・リゾート」(宮崎市)とした。同ホテルはG7宮崎農業大臣会合が今年5月に開催されるなど、これまで多くの会合が開催されているため、「万全の警備体制を整えられる。要人などを招き、安心・安全な大会を開催できる」とアピールした。
新福竜太九州・沖縄ブロック長は「宮崎市内の西橘通りには、居酒屋や締めの料理を食べられる飲食店が約1200軒ある」と話し、宮崎の地で結束力を強められるとした。
大阪府の尾花富美雄府部長は「鉄道や道路網などが整備されており、全国から集まりやすい」とアピールした。さらに、エクスカーションはユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)で実施することを説明した。
下谷直広近畿ブロック長は「大阪では大阪・関西万博に向けてエネルギッシュに準備が進められている。元気に溢れた大阪を肌で感じていただき、各部員のまちに持ち帰り、社業や地域活性化に生かしてほしい」と呼び掛けた。
その後、都道府県部長など44人が投票。宮崎県が29票、大阪府が15票を得た。
当選を受けて細元啓一郎県部長は「地元に良い報告ができることはありがたい。オール宮崎で準備を進めていく」と語った。
また臨時総会の冒頭には塚島部長が、人手不足や原材料の高騰、コロナ禍で積み重なった借入金など観光業界が抱える課題に触れ、「『できない、やらない』理由を言わないことを念頭に置き各課題の解決へ全力で取り組んでいく。誰1人取り残しません」と話した。
投票については「組織票や忖度は一切必要ない。同じ(仲間として活動する)青年部なので、本音で投票してほしい」と呼び掛けた。
来賓の観光庁の庄司郁観光産業課長は日本政府観光局(JNTO)のロサンゼルス事務所(アメリカ)に勤めていた経験から、「アメリカにおいて関心の高まっているサステナブルツーリズムは、訪れた土地の歴史や文化を体験し、将来に受け継ぐこととして捉えられている」と説明。
そのうえで「旅館・ホテルはサステナブルツーリズムの縮図だ。皆様は本質に触れたい旅行者に応えることができる。観光庁とし政策を前に進めていく」と話した。
全旅連の井上善博会長は今期、観光立国推進と情報新価値創造、金融対策経営改善、次世代人材育成――の4つの委員会で活動していることを報告した。青年部と一体となって活動するため「各委員会には塚島部長をはじめとする青年部員に参加してもらっている」と青年部に期待を寄せた。
全旅連青年部第9代部長の小原健史氏は当時、特別地方消費税の廃止を勝ち取った経験を話し、「人が決めた法律、税制は人の力で変えられる」と部員を鼓舞。自身が04年、参議院選挙に出馬したことを振り返ったうえで、「色々な要望を叶えるためにも全旅連から候補を選出し、国会議員として当選させたい。言ったことには責任を持つ」と語った。
全旅連第9代会長の北原茂樹氏は、宿泊業技能試験センターの理事長を務めていることを報告。「技能実習法に基づく技能実習2号に必要な評価試験の問題作成の際に、青年部が支えになっている」と謝辞を述べた。
2023年9月29日(金) 配信
女性向け情報誌やWebサイトなどを手掛けるスターツ出版(菊地修一社長、東京都中央区)は10月7日(土)~9日(月)まで、東京スカイツリータウンで4年ぶりの「OZの女子旅EXPO 2023」を開く。「あした、かわいい町へ」をテーマに、大人の女性に向け次の旅先候補を発信する。
イベントでは、食や写真、体験などを通してまだ知られていない地域の魅力を紹介し、新しい旅のカタチを提案する。旅コンテンツのほか、地ビールやローカルで人気のベーカリー販売、アートテラリウムの制作体験、オープン前のホテル情報などを発信するブースが出展する。
協賛・協力は神奈川県厚木市、群馬県太田市、沖縄観光コンベンションビューロー、OMO by 星野リゾート、湘南地区観光振興協議会、スターツホテル開発、東京諸島観光連携推進協議会、萩・石見空港利用拡大促進協議会(島根県)、富士フイルムイメージングシステムズ、ポッカサッポロフード&ビバレッジ。
開催時間は各日午前11時~午後6時(最終日は5時まで)。入場無料、ワークショップなどは有料。
2023年9月29日(金) 配信
日帰り旅行専門サイト「ポケカル」や、ペット旅行専門メディア「休日いぬ部」の運営などを行っている、イオレ(冨塚優社長、東京都中央区)は9月28日(木)に、第2種旅行業の免許を取得したと発表した。
同社はスマートフォンやPCで使用できる無料グループコミュニケーションサービス「らくらく連絡網」の提供をはじめ、IT関連の各種サービスを展開している。23年2月に「休日いぬ部」を事業譲受し、3月には「ポケカル」の旅行事業を譲り受け、旅行関連事業を強化。今回の旅行業免許取得で、さらなる事業の成長をはかる。今後は、「休日いぬ部」のユーザーや「らくらく連絡網」の会員などに向けてオリジナル旅行企画の造成を進めていく。
「休日いぬ部」は「愛犬との休日を豊かに楽しく」をコンセプトに、ペットと泊まれる宿や旅行先情報を発信している。犬種別や頭数による絞り込み検索など、一般サイトでは提供できない飼い主目線のコンテンツを用意して高い支持を得ているという。
また「ポケカル」は、文化的な体験が味わえる日帰り旅行専門サイトで、バスツアーや街歩き、工場見学などさまざまなプランを検索できる。
2023年9月29日(金) 配信
ピンクリボンのお宿ネットワーク(略称・リボン宿ネット)に参画する、岩手県花巻温泉郷の結びの宿愛隣館、湯の杜ホテル志戸平、大沢温泉、花巻温泉ホテル紅葉館・佳松園は、10月のピンクリボン月間に合わせ、人工乳房の温泉入浴テストなどを行う「おっぱいリレー2023」を開催する。
各施設で温泉に人工乳房を浸け、色の変化や異常がないかを確認する。日程は愛隣館が10月1~6日、大沢温泉が8~13日、志戸平が15~20日、花巻温泉が22~27日。
また、各施設ではこのほかの企画も実施する。
このうち愛隣館では10月1日を「愛隣館ピンクリボンDay」としてクーポン提示(クーポンはLINEで配布)すると女性限定で日帰り入浴が無料になるほか、2~31日の平日には同じくクーポン提示で宿泊者に限り貸切風呂が45分間無料になる。
おっぱいリレーはピンクリボンのお宿ネットワーク参画企業の池山メディカルジャパン(愛知県名古屋市)が人工乳房をバトン代わりに、全国各地の温泉・入浴施設を巡り、温泉成分による人工乳房の変形や変色、粘着剤の安全性を検証するとともに、乳がん・ピンクリボン活動を周知するために2020年まで実施していた。今回の企画にも賛同、人工乳房の提供や終了認定証の発行などを行う。
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