出雲日御碕の観光応援キャンペーン 宿泊1人3000円割り引き、島根県

2024年10月31日(木) 配信

 島根県は11月1日(金)、7月の大雨で県道が崩落するなど大きな被害が出た出雲市日御碕(ひのみさき)地区の観光支援策「出雲日御碕“観光応援”キャンペーン」を実施する。

 2025年3月31日まで、同地区の指定宿泊施設10軒を対象に、宿泊料を1人1泊につき3000円割り引く(施設によっては3000円分の土産品などの特典となる)。

 地区内の指定飲食店や土産品店などで使えるプレミアム付きの「出雲日御碕“まちあるき”クーポン券」も販売する。額面額1500円(500円×3枚綴り)を1冊1000円で販売。1人1回につき最大10冊まで購入可能だ。

 販売数は1万5000冊。日御碕ビジターセンター、出雲市駅隣「すうべにあ出雲」、神門通り観光案内所、島根県立古代出雲歴史博物館で販売する。11月18日(月)からは観光センターいずも、縁結び本舗北店・南店でも販売する。無くなり次第、終了する。

 同地区は出雲日御碕灯台や日御碕神社など人気スポットがあるエリア。9月7日(土)には、観光客などを含む一般車両(大型車両除く)の通行が可能な仮設迂回道路が完成した。

E1東名EXPASA足柄(下り)で自衛隊イベント 11月2日(土)と11月16日(土) 軽装甲機動車など展示

2024年10月31日(木) 配信

 中日本エクシス足柄支店(谷中伸一支店長)と、自衛隊静岡地方協力本部(田代裕久1等陸佐)は11月2日(土)と、11月16日(土)の2日間、「E1東名高速道路EXPASA足柄(下り)東側屋外イベントスペース」(静岡県・小山町)で「自衛隊イベント2024」を開く。

 同施設近隣には、富士総合火力演習(総火演)を行う東富士演習場(御殿場市)など多くの自衛隊施設が存在する。

軽装甲機動車も展示される

 イベントでは、演習で実際に使用される軽装甲機動車(2日、16日)や、高機動車(2日)、偵察用オートバイ(16日)、中距離多目的誘導弾(16日)も展示される。

偵察用オートバイ

 また、2日には板妻駐屯地の現役自衛官による、楽しいラッパの演奏も予定している。

 展示時間は両日とも午前9時~午後3時まで。

観光業の生成AI活用法を学ぶ 12月12日に愛知県観光フォーラム開催

2024年10月31日(木) 配信

参加者による生成AI体験も(イメージ)

 愛知県観光協会と日本観光振興協会中部事務局は12月12日(木)に、愛知県産業労働センター(愛知県名古屋市)で「第4回愛知県観光フォーラム」を開く。今年は「AI×観光」をテーマに、観光業における生成AIの活用法を学ぶ。

 「『観光業における生成AI活用セミナー』~もう無視できない、最新の生成AIをキャッチアップ~」と題し、講師のビジネスファイターズ合同会社CEOの飯田剛弘氏が基礎から実践までを分かりやすく解説する。また、参加者が実際に生成AIを体験できるワークショップも行う。

 参加対象は両団体の会員や地域観光協会、DMO、自治体、観光事業者など。参加費は無料。申し込みや詳細は愛知県観光協会まで。

JOTCウェビナー、11月20(水)~28日(木)開催 ゼロから始められる「クルーズ販売」を紹介

2024年10月31日(木) 配信

JOTCはこのほど、第3回「JOTC Webinars 2024」を実施する

 日本旅行業協会(JATA)のアウトバウンド促進協議会(JOTC、酒井淳会長)は11月20(水)~28日(木)の7日間、旅行会社を対象に第3回「JOTC Webinars 2024」を実施する。今回から新たにクルーズ(外国船紹介)を行う。

 JOTCは、「これまでクルーズを扱ったことがないが興味がある、やってみたいという会員などへ向けた内容。旅行者への案内、説明にも活用できる、初歩向けの内容となっている」と説明した。

 また、11月22日(金)のプログラムでは、今年5月に海外危険情報のレベルが引き下げられ、募集型企画旅行展開が可能となったトルコ東部の研修旅行報告を実施する。

 プログラムは次の通り。

【11月20日】ゼロから始められるクルーズ販売、日本船の今、日本発着外国籍船の今、外国船紹介

【11月21日】外国船の特徴紹介、ハワイ・グアム・大洋州などリゾートのディスティネーション紹介

【11月22日】トルコ東部研修旅行報告、ヨーロッパ・トルコ・中東・アフリカなどの国・地域の紹介

【11月26日】アメリカメインランドの紹介

【11月27日】カナダ・中南米などの国・地域の紹介

【11月28日】オセアニア、アジアの国・地域の紹介

冬春の飛騨旅CP、東海・関西から高速バスで(ウィラーなど)

2024年10月31日(木) 配信

期間は12月1日~2025年3月31日まで

 WILLER ACROSS(宿谷勝士社長、東京都中央区)は12月1日(日)~2025年3月31日(月)の4カ月間、名古屋鉄道と濃飛乗合自動車などの高速バス事業者と連携し、「ひだふゆたび」「ひだはるたび」キャンペーンを実施する。

 同CP商品は、予約サイト「WILLER TRAVEL」で11月1日(金)から販売。今年は「ひだはるたび」を追加して3月まで設定期間を延長するほか、インバウンド観光客向けの販売も始め、アジアを中心とした海外からの飛騨地域への誘客促進を目指す。

 冬季の飛騨地域への誘客を促進し観光による地域活性化をはかるため、22年から名鉄グループが始めた同CPは、翌年には近鉄バスと京王バスとも連携。東海3県だけでなく関東・関西からの利用が可能になり、WILLER ACROSSとの連携によるWeb販売によって、予約から乗車までスムーズに利用できる。

 CP商品は「天空パノラマコース(飛騨高山・新穂高ロープウェイ)」、「世界遺産コース(飛騨高山・白川郷)」、「映えグルメ満喫コース(飛騨古川・飛騨高山)」の3商品。それぞれ出発地に名古屋、岐阜、京都、大阪の4つを用意する。

 一例として「天空パノラマコース(飛騨高山・新穂高ロープウェイ)」では、高速バスの往復乗車券、路線バスの高山&新穂高2日間フリー乗車券、新穂高ロープウェイの往復乗車券付き。冬の魔法体験ができる「凍るタオル」のほか、全コース共通として宿泊施設によっては特典あり。価格は大人1万3600円、子供7200円から。料金は出発地や曜日により異なる。

滋賀県の公園がびわこ文化公園に集合 11月3日「THE シガパークフェスタ2024」開催

2024年10月31日(木) 配信

 滋賀県は11月3日(日・祝)に、びわこ文化公園(滋賀県大津市)で県内の公園が集合するイベント「THE シガパークフェスタ2024」を開く。同県は県内公園の魅力向上のため、びわ湖を中心に県全体が1つの大きな公園となり、水と緑と人がつながった姿を「THE シガパーク」と名付けて、取り組みを行っている。今回はこの取り組みを広く周知するためのキックオフイベント。

 当日は「THE シガパーク」を紹介する展示や体験会のほか、さまざまなステージイベントなどを開催する。同日は県が定める“いいサイクリングの日”の「ビワイチの日」のため、ゲストライダーが登場するスペシャルステージもある。

 また、同日は同公園内で「文化ゾーンフェスティバル」も開催されている。高校生による吹奏楽演奏やスタンプラリー、キッチンカー出展などがある。

「レジャー白書2024」発行 23年の余暇関連市場規模は前年比13・4%増の71兆2140億円に

2024年10月31日(木) 配信

 日本生産性本部(前田和敬理事長)は10月31日(木)、「レジャー白書2024」を発行した。

 これによると、2023年の余暇関連市場規模は前年比13・4%増の71兆2140億円と大きく拡大し、コロナ禍前の19年比では98・5%の水準まで回復した。

10月29日(火)に開いた概要説明会で、桜美林大学教授の山口有次氏

 とくに観光・行楽部門は、国内旅行需要の高まりにインバウンド効果が加わり、ホテルや遊園地、レジャーランドが急速に回復したことで同32・1%増と好調だった。桜美林大学ビジネスマネジメント学群の山口有次教授は、余暇関連市場が拡大した要因の一つに「全般的に値上げが進行し単価が上がったことも大きく寄与した」との見方を示した。

 コロナ禍前から続くコンテンツ配信(有料動画配信サービス、音楽配信、電子出版)は、伸び率は落ち着いたものの堅調を維持している。

 余暇参加人口の1位は、国内観光旅行の4740万人で2年連続のトップとなった。2位は外食(日常的なものは除く)の3820万人で前年の4位から上昇した。3位は、前年2位だった動画鑑賞(レンタル、配信含む)で3600万人の順。

日本生産性本部の長田亮主任研究員

 また、仕事と余暇のどちらを重視するかについての調査では、「余暇」重視が65・7%を占め、主任研究員の長田亮氏は「余暇重視派が09年以降概ね増加傾向にある」と説明した。

 余暇関連市場における全般的な傾向として、山口教授は「コスパやタイパを求める一方で、推し活のためにはお金も時間も惜しまない傾向は強くなっている」とし、「その関連消費は、商品購入やサービス利用まで総合的に取り込み、生活の一部に入り込んでいる」と分析している。

NAAとHYTEK、キャリーケース題材のアート展開催 旅客に新たな滞在価値提供

2024年10月31日(木) 配信

アート展のイメージ

 成田国際空港(NAA、田村明比古社長)とアート作品を提供するHYTEK(満永隆哉・道堂本丸社長、東京都港区)は11月3日(日)~30日(土)、成田空港第1ターミナル北ウイング4階でキャリーケースを題材とした、日本のアーティストによる企画展「キャリーアート展 / CARRY ART EXHIBITION」を開く。利用客に空港で過ごす時間をより楽しんでもらいたい考え。

 NAAは2023年6月から、パートナー企業のアイデアで新事業の創出を目指す取り組み「Narita Airport OPENINNOVATION PROGRAM 2023」を始動し、「旅客への新たな価値提供」を目指した事業を募集。同企画展は採択案件の1つとして行われる。

 期間中には、7組の日本のアーティストそれぞれがキャリーケースをテーマに独自の表現手法で制作した作品を展示。HYTEKが総合プロデュースを行う。また、11月5日(火)には、2024年2月に実施し、好評だったという壁面にインクをつけることなくアートを描くことができるデジタルスプレーを活用した「DIGITAL
LEGAL WALL」のライブペイントも開催する。

JALと星野がインバウンド地方誘客に共同で取り組み 「王道vs穴場キャンペーン」

2024年10月31日(木) 配信

 

 日本航空(JAL、鳥取三津子社長、東京都品川区)と星野リゾート(星野佳路社長、長野県・軽井沢町)はこのほど、訪日外国人観光客向けに「王道vs穴場キャンペーン」を開始した。大都市圏以外の地方に観光客を誘客し、オーバーツーリズムの解消と地域活性化に取り組む。

 両者は特設サイトを開設し、訪日客の関心が高い、桜や祭り、紅葉、雪などのコンテンツを切り口に、多くの観光客が訪れる「王道」観光地と、海外では認知度が低いが、魅力ある「穴場」観光地を紹介。継続的に2社のオウンドメディアでも発信していく。

桜の名所穴場の例)長門市 界 長門

 また、国内外でそれぞれInstagram投稿キャンペーンを開催し、「海外に伝えたい」「実際に訪れてよかった」日本の地方の魅力発信を促す。国内居住者向けのCPは、JAL公式アカウントと星野リゾート公式アカウントをフォローし、大都市圏以外の知られざる名所の写真を場所情報と「#japanhiddengems」を付けて投稿する。応募は来年2月28日(金)まで受け付けており、最優秀賞には国内線往復航空券などをプレゼントする。

 訪日客向けには、国内外居住者を対象にフォトキャンペーンを実施する。実際に訪れてよかった日本の地方をテーマにInstagramへの投稿を呼び掛ける。JALグルーバル公式アカウントと星野リゾート公式アカウントをフォローのうえ、ハッシュタグ「#japanhiddengems」を付けて写真を投稿すると完了。応募期間は2025年3月20日(木)~7月31日(木)まで。こちらは国際線往復航空券も当たる。

 このほか、特設サイトでJAL航空券と星野リゾートの一部宿泊施設を組み合わせたJAL訪日ダイナミックパッケージ商品を売り出した。旅行対象期間は12月1日(日)から。終了時期は未定。

茨城アフターDC、“珠玉の体験”デモツアー【体験取材】

2024年10月31日(木)配信

最高級豆「パナマ・ゲイシャ」のコーヒーを体験

 茨城県やJRグループなどが一体となって取り組む大型観光企画「茨城アフターデスティネーションキャンペーン(DC)」が、10月1日(火)に開幕した。「体験王国いばらき」をキャッチコピーに“想像超え”の特別企画やイベントを展開し、12月末までの3カ月間、茨城の魅力を全国に向けて発信する。これに先駆け、9月18日(水)~19日(木)に茨城ならではの珠玉の体験企画の一部を体験できるデモツアーを実施した。

 はじめに、彩り豊かな花々が四季を通じて楽しめる「国営ひたち海浜公園」(ひたちなか市)に向かった。10月上旬から下旬にかけて、約4万本のコキアが真っ赤に染めるみはらしの丘がフォトスポットとして人気で、紅葉の見ごろに思いを馳せながらグリーンライム色のコキアを観賞した。

 園内の森の中に静かに佇むカフェテラス「記念の森レストハウス」では、ひたちなか市に本店を置く「サザコーヒー」によるデモンストレーションが行われた。アフターDCの体験企画として、サザコーヒーのトップバリスタが淹れる世界一のコーヒーと朝食を楽しむプランを販売したと紹介。実際に最高級豆「パナマ・ゲイシャ」のコーヒーを淹れ、参加者は香りと味を楽しんだ。

ランチとブーケ作りウイスキーの試飲も

ブーケ作りをレクチャー

 次に、県花のバラが900種以上3万株も植栽される「いばらきフラワーパーク」(石岡市)を見学した。バラに囲まれた温室レストラン「ローズファームハウス」で、地元の食材を使った「束ランチセット」を満喫。花束に見立てたブーケサラダや野菜本来の旨味を煮出したスープ、弓豚肩ロースのグリエなど見た目も華やかなプレートランチを五感で堪能した。

 同園は、自分で摘み取ったバラや季節の草花を使ったブーケ作り体験も行っている。参加者は講師であるフローリストと共に庭園で花摘みを楽しみ、それぞれブーケ作りに没頭していった。

八郷蒸留所の熟成庫

 その後、車で約5分の「木内酒造 八郷蒸留所」(同)に移動した。清酒「菊盛」の蔵元であり、独自の酒造りに挑み続ける木内酒造による「日の丸ウイスキー」の製造拠点。自社の製麦工場で加工した穀物を糖化、発酵、蒸留、熟成といったウイスキーの製造工程を見学できる。巨大な発酵樽やポットスチル(蒸留器)、さまざまな種類の樽を積み上げた熟成庫などを巡った。

 敷地内のビジターセンターで、ウイスキーの樽のチップを使って燻製した自社製の生ハムやベーコンと共にウイスキーを試飲。商品は店内に併設するショップにて購入でき、買い物も楽しんだ。

 夕方、今年7月にグランドオープンした「亀の井ホテル筑波山」(つくば市)を訪れ、新設した絶景ラウンジやビュッフェレストランを見学。2023年4月にリニューアルした「ホテル一望」(同)に宿泊し、茨城の食材を使用した彩り豊かな料理と、隣接する日帰り温泉「つくばの湯」により、大自然でリラックスした時間を過ごした。

笠間焼体験や酒蔵と、外国人が営む盆栽園

久野陶園の陶芸体験

 2日目は、笠間焼発祥の地とされ、250年の歴史を持つ「久野陶園」(笠間市)で、地元陶芸家から行程の解説を受けての陶芸体験を行った。

 笠間土の粘土の塊が用意され、両手に体重をかけて練り込み、土台用に一部を切り出して円形に整える。残りの粘土を紐状にして、それを円形の土台にあわせて段々に積み上げ成形していく、初心者でも簡単な手びねりという技法を体験した。今回の作品は陶芸家らにより窯焚きし、約1カ月後に参加者へ発送する。

 昼は、江戸末期創業の歴史があり、つくばの代表銘柄「男女川」を造り続ける「稲葉酒造」(つくば市)を見学。スパークリング「あわい恋」に加えて、アフターDCの体験企画「常陸乃国極上グルメ堪能ツアー」で提供するコース料理を試食した。江戸前鮨のほか、常陸牛の網焼き、地蛸のやわらか煮、伊勢海老の塩麹焼きなどの地元食材を使った料理を味わい、地酒とのマリアージュを楽しめる体験に期待を寄せながら、より深い日本酒の世界を堪能した。

盆栽を説明する職人のジョーンズさん

 最後に、外国人オーナーが営む盆栽園「Tree House Bonsai(ツリーハウスボンサイ)」(阿見町)を訪問。埼玉県さいたま市内の盆栽園で5年間の修業を積み、プロの認定を受けた盆栽職人のアダム・ジョーンズさんが設立し、文化間の架け橋となっている。

 ジョーンズさんは盆栽のあらゆる美しさを味わってもらおうと、ワークショップや季節限定の集中コースなどを用意し、国内外の来訪者に盆栽の歴史や技術、手入れなどを教えている。

 アフターDCの体験企画では、11~12月にかけて2泊3日の盆栽修業ツアーを実施している。

デモツアーの体験取材動画