8月9日に「フルムーンナイトクルーズ」 淡路島のうずしおクルーズ

2025年7月17日(木) 配信

年に一夜限りの特別便

 ジョイポート淡路島(鎌田勝義社長、兵庫県南あわじ市)は淡路島から出航している「うずしおクルーズ」で8月9日(土)、「フルムーンナイトクルーズ」を実施する。通常は昼間しか運航していない「咸臨丸」で幻想的な夜の鳴門海峡に出航し、満月と生演奏の音楽を楽しむ。

 日本百名月に選ばれている、鳴門海峡の名月は、無心で見とれてしまうほどの絶景という。淡路島は街の明かりが少なく、晴れていると月や多くの星が見られる。とくに、海上は周囲が暗く、透き通る夜空を眺めるには最高のスポット。同社は「満月と夜の海、さらにプロの音楽家による船上生演奏は、『この場所だからこそできる過ごし方』。都会の喧騒から離れ、日常をリセットし心と体を解き放つ時間、『記憶に残る夏の想い出』を旅先で届けたい、そんな想いから企画した」とアピールしている。

 船内ではパソナグループ「音楽島₋Music Island」のメンバーによるバイオリンとピアノの生演奏を披露する。また、VIP席限定で、特別にシェフによるライブキッチンを用意。淡路牛のサーロインステーキを目の前で焼き上げる。

 料金は自由席が中学生以上6000円、小学生3000円、幼児無料。淡路牛のミニカレーライスとウェルカムドリンクが船内で提供される。幼児はドリンクのみ。VIP席は中学生以上の参加で料金は1万5000円、先着14人まで。自由席と合わせた定員は100人。

「2030年日本人クルーズ人口100万人」 国交省が新たな目標発表

2025年7月17日(木) 配信

 国土交通省は7月17日(木)、「2030年までに日本人クルーズ人口100万人」を目指す新たな目標を発表した。24年は22万4000人だが、今後大きな目標達成へ、産官学が一体となって推進していく構えだ。

 同省は、今年2月から学識経験者や関係者などで構成される「日本のクルーズ市場の持続的発展に向けた有識者検討会」で、クルーズ市場の間口・裾野の拡大に向けた議論を続けてきた。

 これまで日本のクルーズ産業は、主として「現役引退後のシニア世代の楽しみ」として、ラグジュアリー船を中心に普及・定着してきた。

 一方、世界のクルーズ市場をみると、ラグジュアリー船だけではなく、プレミアム、カジュアル船の全世代型海洋レジャーとして成長を続け、クルーズ人口は3400万人を超えている。

 日本も近年、大型外国船の進出によってプレミアム、カジュアルマーケットが成長しており、19年にはクルーズ人口35万人(世界の約1%)を達成した。しかしながら、コロナ禍で激減し、24年に22万4000人まで回復している。

 昨年12月に「三井オーシャンフジ」、今年7月の「飛鳥Ⅲ」に加え、28年には「ディズニークルーズライン」の新造船が日本船籍として登場する予定で、ファミリー層やヤングアダルト層を含めた幅広いターゲットに訴求する商品造成や事業展開が期待され、同検討会は「多様化のフェーズに発展する」とみている。

「旅は“知”の再発見」 ツーリズムEXPOジャパン2025、9月25~28日に愛知で初開催

2025年7月17日(木) 配信

「見たことないものを見に行こう。」

 日本観光振興協会と日本旅行業協会(JATA)、日本政府観光局(JNTO)は9月25日(木)~28日(日)まで、Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)で「ツーリズムEXPOジャパン2025 愛知・中部北陸」を開く。テーマは「旅は“知”の再発見」、キャッチフレーズは「見たことないものを見に行こう。」

 今年で11回目を迎えるツーリズムEXPOジャパンは、世界各国・地域と日本全国の地域が一堂に会し、旅の魅力を創造する総合イベント。今回は初の愛知県開催として、開港20周年の中部国際空港を起点とした、インバウンド・アウトバウンド需要の拡大、観光による地域活性化、BtoBビジネスのさらなる活性化を目指す。愛知開催ならではの特色ある展示で、中部北陸の新たな魅力を世界に発信する。

 主要事業のうち、展示商談会には中部9県による共同ブースが初出展する。アニメやドラマなどの舞台を巡る「コンテンツツーリズム」エリアも新設する。業界日には、国内・訪日・海外旅行商品造成担当者と出展者らによる商談会が5500セッション以上予定されている。

 TEJカンファレンスは、9月25日に実施予定の基調講演にスタジオジブリ副社長の中島清文氏が登壇する予定。同日開催の第8回TEJ観光大臣観光には10カ国程度の参加を見込む。26日のテーマ別シンポジウムは、地域にちなんだテーマとして「訪日旅行シンポジウム」や「休み方改革シンポジウム」を盛り込む。

瀬戸朝香さんがスペシャル・サポーターに

瀬戸朝香さん

 また、今回はスペシャル・サポーターに俳優の瀬戸朝香さんが就任した。愛知県瀬戸市出身で同市の広報大使を務める瀬戸さんがEXPOの魅力を発信する。瀬戸さんは開催初日の9月25日に来場するほか、28日にトークセッションを実施する。

 瀬戸さんは「私は『旅』と『物を作ること』が大好きで、海外に行くこともあれば、地元である愛知県瀬戸市でろくろや絵付け体験を家族と一緒に楽しんでいます」とコメント。「皆さんはどんな旅をしたいですか? ツーリズムEXPOジャパンは、世界中の旅の魅力が集まった『旅の宝箱』です。会場でお待ちしています!」と呼び掛けている。

        

岩手県宮古市「地域通訳案内士」誕生へ

2025年7月17日(木) 配信

 観光庁はこのほど、岩手県宮古市の地域通訳案内士育成などの計画に同意した。これにより、同市で通訳案内を行う「宮古市地域通訳案内士」が誕生する。

 地域通訳案内士は、特定の地域内において、報酬を得て、外国人に付き添い、外国語を用いて、旅行に関する案内をする。各自治体が行う研修受講を通じて登録を受ける。

 今回の同意は、宮古市を含む「みちのく潮風トレイル」の認知度の高まりや、三陸ジオパークが世界ジオパーク登録を目指していることを踏まえたもので、対応言語は英語としている。

 観光庁によると、地域通訳案内士の導入状況は7月1日現在、43地域で4031人という。

7月19日から3つの海水浴場がオープン 伊東市

2025年7月17日(木) 配信

オレンジビーチ

 静岡県伊東市(田久保眞紀市長)は7月19日(土)から、市内3つの海水浴場をオープンすると発表した。期間中、監視所が設置される。

 海水浴場は、伊東温泉街が目の前に広がり、大人から子供まで楽しめるウォーターパークが設置されている「伊東オレンジビーチ」と、宇佐美留田浜辺公園が隣接し、磯遊びも楽しめる「宇佐美海水浴場」、小さい子供でも安心してビーチで遊べる「川奈いるか浜公園」の3つ。

 伊東オレンジビーチは8月31日(日)まで、ほかの2カ所は8月24日まで監視所が設置される。いずれも時間は毎日午前9時~午後4時まで。

みちのく三大桜名所連絡会議が総会開く「首都圏、大阪にキャラバン計画」

2025年7月16日(水) 配信

総会のようす

 青森県弘前市、秋田県仙北市、岩手県北上市で構成する、みちのく三大桜名所連絡会議(議長=八重樫浩文・北上市長)は7月10日(木)、青森県弘前市内で2025年度総会を開き、首都圏などへのキャラバンや春・秋のドライブスタンプラリーなどの事業計画案を承認した。

 ドライブスタンプラリーはJAF(日本自動車連盟)サイト内で展開。スタンプ数により抽選で宿泊補助券などが当たる。キャラバンは秋に予定し、首都圏に加え今年は大阪でも実施する。

 事業報告の中で触れた24年度の桜まつり期間中の観光客数は、弘前市が245万人、仙北市角館が86万4000人、北上市が37万2000人と前年度に比べ3市とも増加した。新型コロナ前の19年度と比較すると、弘前市が約85%、北上市が約85%、仙北市角館が約62%だった。

 総会の冒頭に3市長があいさつに立った。

 北上市の八重樫市長は、「当会は設立4半世紀が過ぎ、旅行会社のツアー造成も定着してきた。今後も3市が連携し、観光を盛り上げたい。北上の話題としては桜並木に灯りを灯した番傘を並べ人気だった。また展勝地の一角にポケモンのイシツブテ公園が誕生し、新たな来園者も増えた」と述べた。

 弘前市の櫻田宏市長は、「この冬の大雪で桜の木への影響も懸念されたが、例年通りに綺麗な花を咲かせてくれた。また今年は大館能代空港からシャトルタクシーを運行した。さらにクルーズ船や航空便によるインバウンドも順調に伸びた」と紹介した。

 仙北市の田口知明市長は、「武家屋敷のシダレザクラ、桧木内川堤の桜並木が文化財に指定され今年で50周年を迎え、5月には記念シンポジウムも開催、市民もあらためて桜を身近に感じてくれた」と語った。

 参加者から「インバウンドの強化を進めるなかで、外国語のロゴマークも必要では」との意見が出され、担当者らが検討することになった。

ダイブ、グランピング施設でマルシェ 地元飲食店が地域の魅力発信 

2025年7月16日(水) 配信

会場の地図

 人材サービスやグランピング施設運営などを行うダイブ(庄子潔社長、東京都新宿区)は9月21日(日)、香川県東かがわ市で運営するグランピング施設「ザランタン東かがわ」で、地域と連携したマルシェイベント「ザランタン東かがわマルシェ」を実施する。

 地元飲食店によるキッチンカーやクラフト雑貨の販売、体験型ワークショップなどを開催することで、利用客に地域の魅力を実感してもらう。さらに、観光資源の相互活用を通じて、東かがわ市の魅力発信と地域活性化に貢献する。

 マルシェは宿泊者以外も利用可能で、入場料と駐車料は無料となっている。同社は「お散歩がてら地域の空気に触れる機会として、ぜひお立ち寄りください」とコメントしている。

【速報】訪日外客数、過去最速で2000万人突破(JNTO2025年6月推計値)

2025年7月16日(水) 配信

 日本政府観光局(JNTO)が発表した2025年6月の訪日外客数(推計値)によると、前年同月比7・6%増の337万7800人と、6月として過去最高を記録した。上半期(1~6月)累計では、前年同期を370万人以上も上回る2151万8100人と、過去最速で2000万人を突破した。

 「多くの市場でスクールホリデーに合わせた訪日需要の高まりがみられた」(JNTO)などの要因により、中国や韓国、シンガポール、インド、米国、ドイツなどが好調に推移した。

 一方、出国日本人数は、同13・3%増の105万4000人と2ケタの伸びとなった。

群馬県・川場村の「道の駅 川場田園プラザ」が1位に返り咲き 「じゃらん 全国道の駅グランプリ2025」

2025年7月16日(水) 配信

道の駅 川場田園プラザ(群馬県・川場村)

 リクルート(牛田圭一社長、東京都千代田区)が発行する旅行情報サイト「じゃらんニュース」は7月16日(水)、「じゃらん 全国道の駅グランプリ2025」を発表し、第1位に群馬県・川場村の「道の駅 川場田園プラザ」が選ばれた。また、トップ10のうち、3駅が初ランクインとなった。

 25年2月28日時点で登録されている全国の道の駅1230(未開業含む)から満足度の高い道の駅を選出するもので、全国の20~30代の男女を対象にアンケートを実施して決定した。田園プラザは昨年の2位から見事、首位に返り咲いた。広大な敷地に自然と多くのグルメ、アクティビティが充実する施設で、“1日遊べる道の駅”として根強い人気を誇る。

 2位は福岡県宗像市の「道の駅 むなかた」。昨年の10位から大きく順位を上げた。また、3位となったのは初めて沖縄からランクインした名護市の「道の駅 許田」。4位は岩手県遠野市の「道の駅 遠野 風の丘」、5位は宮城県大崎市の「あ・ら・伊達な道の駅」と続く。

 「じゃらん もう一度利用したい道の駅ランキング2025」のトップ3はグランプリランキングと同位。また、「じゃらん 今後利用してみたい道の駅ランキング2025」は、1位が北海道・厚岸町の「道の駅 厚岸グルメパーク」、2位が熊本県阿蘇市の「道の駅 阿蘇」、3位が兵庫県淡路市の「道の駅 あわじ」の順となった。オリジナルグルメや特産品が豊富にそろい、その地域ならではの魅力が詰まった道の駅が多数ランクインしている。温泉を併設するなど、付帯施設が充実している独自性のある道の駅が今後利用したくなるポイントとみる。

 じゃらんニュースの岡田麻由子編集長は「道の駅はドライブ途中の休憩スポットからスタートし、観光拠点としてはもちろん旅の目的地としても注目が高まっている」とし、「訪れるたびに新しい発見がある。旅の途中で立ち寄ることでその土地ならではの魅力を存分に味わえる道の駅へ、ぜひおでかけしてみては」とコメントしている。

長崎県長崎市、小学6年生に観光教育 産業の発展支える人材育成で

2025年7月16日(火) 配信

授業のようす

 長崎県長崎市は6月27日(金)、仁田佐古小学校で6年生を対象に観光教育出前授業を行った。人口減少が進んでいることを受けて、昨年から始めた観光産業の持続的な発展を支える人材を育てる「観光産業人材育成事業」の一環で実施。授業は市の宿泊者から徴収した宿泊税の一部が活用されている。

 授業の講師は、早期の観光教育を訴える名桜大学国際学部の寺本潔特任教授が担当した。児童は市の観光資源の魅力を再発見し、情報発信の大切さのほか、家族や夫婦、友人同士などのさまざまな観光客の形態と特徴を学んだ。その後、観光客に合わせたおススメの観光スポットを発表。観光案内所に観光客が訪ねてくる場面を想定したロールプレイングも行った。

 市は今後、3校の小中学校でも観光教育の出前授業を予定している。