道後温泉に新しい温泉施設 9月26日オープン 「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)」

2017年10月12日(木) 配信

 愛媛県松山市の道後温泉に9月26日、新しい温泉施設「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)」がオープンした。西暦596年聖徳太子の来浴伝説が残る飛鳥時代をイメージした湯屋をコンセプトに、源泉かけ流しの温泉が楽しめ、「新たな温泉文化の発信拠点」と位置付ける。施設の概要を紹介する。

【コンセプト】飛鳥時代イメージの湯屋 松山の伝統・文化発信

飛鳥時代をイメージした湯屋

 これまで道後温泉の公衆浴場は、同温泉のシンボルであり国の重要文化財に指定される「道後温泉本館」と、主に市民向け温泉施設「道後温泉椿の湯」の2カ所あったが、本館は来年秋以降、保存修理工事に入る予定。新たな温泉施設の整備で、引き続きの集客をはかるだけでなく、新たな魅力を創出し、日本最古といわれる道後の温泉文化や歴史を発信する。

 飛鳥乃湯泉は、椿の湯の隣接地に市が整備した。地上2階建てで、延べ床面積は約1600平方メートル。徒歩1分の場所にある本館と同規模の広さ。外観は飛鳥時代の建築様式を取り入れ、本瓦葺きの大屋根には一対の「鴟尾(しび)」や道後温泉本館のシンボル「塔屋」を配置。鴟尾は今治の伝統工芸「菊間瓦」で造られ金色に輝く。

 館内は開放的な大浴場と、本館にはない露天風呂、皇室専用浴室「又新殿(ゆうしんでん)」を再現した特別浴室、約60畳の大広間休憩室、5つの個室休憩室などを備える。テーマは「愛媛の伝統工芸」と「最先端のアート」のコラボ。

 エントランスでは、古来からの和紙と現代技術で誕生した空気を浄化する「ゼオライト和紙」の山門をイメージしたシェードが入浴客を出迎える。正面奥には奈良の世界遺産・薬師寺西塔の再建でも使われた「千年の釘(和釘)」を用い、道後温泉のシンボル、巨大な湯玉を描いた装飾壁が彩られる。男女浴室の入り口には、日本3大絣のひとつ、伊予絣を使った暖簾をかけ、独特の和の風合いを表現し、入浴への期待を高める。

 また、12月完成予定で中庭「椿の森」の整備も進む。聖徳太子来浴の際、椿が生い茂る道後温泉のようすを「まるで寿国(理想の国)のようだ」と称えたという伝承にちなみ、椿を生い茂らせ当時のようすを再現する。

ゼオライト和紙のシェード(手前上部)と「千年の釘」で描く湯玉(奥壁面)

【大浴場・露天風呂】陶板壁画彩る大浴場 情緒豊かな露天風呂

 1階にある露天風呂付きの大浴場は男女別に設け、それぞれ50人ほどが入れる広さ。大浴場の壁面は砥部焼として最大級の陶板壁画を飾り、道後にまつわる和歌の風景を表現。男子浴室が霊峰石鎚山、女子浴室は瀬戸内海の風景がモチーフになっている。壁画には小鳥や木々、季節の移り変わりをプロジェクションマッピング(1時間ごと)で表現する映像演出もあり、和歌の世界観のなかで源泉かけ流しの温泉が楽しめる。

大浴場(女子浴室)
大浴場(男子浴室)

 露天風呂の壁面には、県のブランド材・媛ひのきを使った「デコラパネル」をダイナミックに設置。まるで自然のなかにいるような色合い、風合い、香りを演出するほか、京都御所や皇居でも使用される菊間瓦の行燈を配し、万葉集の世界観も表現する。

 泉質はアルカリ性単純泉。20―55度の温度が異なる18本の源泉を巧みにブレンドし、適温に調整。加温も加水もしていない源泉かけ流しの湯は、肌に優しく、湯治や美肌に最適だ。

万葉集の世界観を表現する露天風呂

【特別浴室】「又新殿」を再現 湯帳で体験入浴も

天井画が描かれた特別浴室2

 2階には、本館にある皇室専用浴室「又新殿」を再現した特別浴室を2部屋備える。本館は入浴できないが、飛鳥乃湯泉では実際に入浴可能。浴室と休憩室からなり、プライベート空間で温泉が楽しめる。休憩室ではお茶菓子が提供される。

 特別浴室2では、1本ずつ竹を編み上げた繊細な「伊予簀(いよす)」で御簾を製作し、浴室と休憩室を柔らかくさえぎる。さらに、特別浴室2の浴室の天井には道後を訪れた天皇たちのゆかりの文様を天井画で表現する。

 また、「ユカタビラ」とも言われ、その昔一定以上の身分の人が身に付けたと考えられ、浴衣の原型となった昔の浴衣「湯帳(ゆちょう)」を着ての入浴体験もできる。再現した湯帳は、最先端の技術を用い、入浴しても重くなく、湯上がりも冷えにくく、肌が透けにくい仕様。「鳩羽紫色(紫色)」、「薄蘇芳色(桃色)」、「老竹色(緑色)」の3色あり、好きな色を選べる。

「伊予簀」が柔らかな空間を演出

【大広間休憩室・個室休憩室】大広間は雅な雰囲気 5つの個室休憩室も

 2階には約60畳の大広間休憩室と、道後温泉にまつわる伝説を表現した5つの個室休憩室を備える。

 大広間休憩室と個室休憩室では、本館同様、湯上がりのお茶菓子のおもてなしが受けられる。

 個室休憩室と特別浴室で提供されるお茶菓子は、道後温泉を発見したという「白鷺」と、聖徳太子の来浴伝説の「椿」をモチーフにしたものいずれかが提供される。大広間休憩室は松山の伝統菓子「しょうゆもち」を西洋風にアレンジしたお菓子が提供される。

 大広間休憩室は国指定の伝統的工芸品である「大洲和紙」と金属箔の融合で生まれた「ギルディング和紙」によるシェードと照明が空間を彩り、床の間には飛鳥乃湯泉が描かれた「新道後温泉絵図」が展示される。

 また、聖徳太子が編み方を伝授したという伝説が残る、竹ひごを不規則に抜いて仕上げる「やちゃら編み」の伊予竹細工の行燈も並べ、雅な雰囲気を演出する。

 個室休憩室は、「白鷺の間」「玉之石の間」「椿の間」「行宮(かりみや)の間」「湯桁の間」の5つ。県内の工芸作家らの作品で彩られる室内は、それぞれ内装が異なる。

 このうち、「白鷺の間」は繊細な伊予水引で、清らかな白鷺伝説を表現。「椿の間」は、先に染めた糸を一本一本組み合わせることでフルカラーの絵画などを表現できる世界初のタオル織物、今治タオルで作った椿の花が空間を彩る。「湯桁の間」は、西条だんじり彫刻で豪華絢爛な空間を創出する。

個室休憩室 白鷺の間
個室休憩室 玉之石の間
個室休憩室 椿の間
個室休憩室 行宮の間
個室休憩室 湯桁の間

 

ジェットスター・ジャパンとモード学園・HALが産学連携 第一弾として、ジェットスターのブランド広告デザインを決定するコンペを実施

2017年10月12日(木) 配信

ジェットスター・ジャパンとモード学園・HALが産学連携

ジェットスター・ジャパンと日本教育財団は9月4日(月)から、運営する組織・地域を越えた産学連携の推進をスタート。 第一弾として、ジェットスターのブランド広告デザインを決定するコンペを実施している。

 コンペは、モード学園(東京・大阪・名古屋)とHAL(東京・大阪・名古屋)各校の学生が対象。最優秀賞の受賞作者は、機内誌「ジェットスター・マガジン2017年12月―2018年1月号」の中表紙として掲載される。今後も両者は連携し、学生たちの創造性を刺激するイベントも企画。多様な視点を持った学生による、数多くの魅力的な、感性あふれるデザインが生まれることを期待している。

 

2017年9月の海外ツアー検索人気ランキングを発表、アジア地域が人気

2017年10月12日(木) 配信

美しくおしゃれな町並みに、カフェ巡りやグルメ、アートなど旅先の楽しみが尽きないメルボルン

トラベルコを運営するオープンドア(関根大介社長、東京都港区)は、同サイトの2017年9月の海外ツアー検索人気ランキングTOP20及び人気急上昇の旅行先を発表した。 

 1位はソウルで、2位は台北、3位はグアムとなった。9月も首位を守ったソウルだが、 2位の台北と差は縮まっている。前月と前年同月ともに5位のバリ島は、アグン山の噴火警戒レベルの最高レベル引き上げが報じられた9月23日ごろから検索数が急落し、2ランク後退となった。10月以降も引き続き、トラベルコ海外ツアー検索人気ランキングの発表を予定している。

トラベルコ海外ツアー 検索人気ランキングTOP20

1位:ソウル (韓国)

2位:台北 (台湾)

3位:グアム (グアム)

4位:ホノルル (ハワイ)

5位:香港 (香港)

6位:バンコク (タイ)

7位:バリ島 (インドネシア)

8位:セブ (フィリピン)

9位:シンガポール (シンガポール)

10位:プーケット (タイ)

11位:ニューヨーク (アメリカ)

12位:サイパン (サイパン)

13位:釜山 (韓国)

14位:上海 (中国)

15位:ホーチミン (ベトナム)

16位:ダナン (ベトナム)

17位:パリ (フランス)

18位:ケアンズ (オーストラリア)

19位:ロサンゼルス (アメリカ)

20位:ドバイ (アラブ首長国連邦)

※2017年9月1日~30日にトラベルコ海外ツアーの行き先として検索された回数を基に集計。

2016年9月の海外ツアー検索人気ランキングと比較した人気急上昇の旅行先

30位 → 20位:ドバイ (アラブ首長国連邦)

56位 → 45位:メルボルン (オーストラリア)

92位 → 74位:バリ島(ウブド) (インドネシア)

85位 → 75位:サントリーニ島 (ギリシャ)

99位 → 76位:イスタンブール (トルコ)

113位 → 86位:台南 (台湾)

104位 → 87位:コオリナ (ハワイ)

105位 → 88位:マドリード (スペイン)

120位 → 91位:ジャカルタ (インドネシア)

109位 → 92位:九份 (台湾)

156位 → 95位:ボルネオ島 (マレーシア)

116位 → 96位:ウィスラー (カナダ)

111位 → 99位: ベルリン (ドイツ)

※2016年・2017年9月のトラベルコ海外ツアー検索人気ランキングを比較し、前年より10以上順位が上がり、100位以内にランクインしている都市。

 ここ数カ月連続で人気急上昇の旅行先にランクインしているメルボルンは、 9月1日のJALの成田直行便就航で座席供給量が増加したことに加え、日系エアライン、午前出発便といった新たな選択肢が生まれたことが好調さを牽引した要因に挙げられる。

 アウラニ・ディズニー・リゾート & スパ コオリナ・ハワイの所在地として同サイト上でも人気上昇中のコオリナは、日本生まれハワイ育ちの女優が人気テレビ番組で第2の故郷として紹介した影響で、前年同月104位から87位にランクアップ。

 前年同月105位から88位となったマドリードは、マドリード国際映画祭で日本人女優が主演女優賞を獲得するという快挙が報じられたタイミングで検索数が急上昇。 9月の人気旅行先検索ランキングは、人気女優に大いに影響を受けたようだ。

オープンドア、会社概要

代表取締役社長:関根 大介(せきね だいすけ)

創立:1997年4月21日

資本金:6億4829万円

従業員数:145人(2017年10月現在)

インターネットコンテンツの企画運営、ソフトウェア開発を行う。旅行比較サイト「トラベルコ」、多言語旅行比較サイト「Travelko」、日本の伝統工芸品紹介サイト「GALLERY JAPAN」等を運営。

JTB中部×熱海市、「意外と熱海」から「やっぱり熱海」へ新たな熱海市観光ブランド・プロモーション事業展開

2017年10月12日(木) 配信

「やっぱり熱海」と言ってもらえるよう魅力を発信していく

JTB中部(松本博社長、名古屋市中村区)は、2013年から熱海市より委託されている熱海市観光ブランド・プロモーション事業の一環で新たなキャンペーンを展開する。

 JTB中部と熱海市は、2013年度から観光誘客で連携。温泉以外の熱海の魅力を四季ごとに統一したコンセプトを持って発信する「意外と熱海」キャンペーンを展開してきた。今回の新キャンペーンでは、食をはじめとする熱海市の地域資源のさらなる発掘と、情報発信などを強化し、旅行者に「意外と熱海」から「やっぱり熱海」と感じてもらえるよう、さまざまな仕掛けづくりを行っていく。

さらなる誘客促進へ、熱海市の新たな魅力発信

 熱海市の2016年度の宿泊者数は、301万人と2年連続で300万人を超え、2013年度に立てた「入湯人員275万人泊」の目標数値を大きく上回っている。300万人突破の背景には、2013年からスタートした熱海市観光ブランド・プロモーション事業「意外と熱海」キャンペーンの影響が大きく、一定の成果を得ている。

 新キャンペーンの「やっぱり熱海」では、四季のテーマに沿った新コンテンツの開発を行う。具体的には、熱海市の名産である橙(だいだい)を使った新メニューを、市・JAあいら・料理研究家・市内飲食店がタッグを組み開発し、季節を感じることができる「熱海ブランド」の一つとして確立させていく。

 また、熱海ゆかりのテーマ観光として、源頼朝ゆかりの寺院などを参拝するバスツアーの販売を行うほか、静岡県立大学と連携して外国人観光客向けのスマートフォンアプリを2018年春にリリースする。

 そのほか、官民協働で「ご視察さんいらっしゃい」と題した仕掛けづくりを行う。行政視察や民間企業視察などを積極的に受け入れ、誘客促進をはかる。

関連URL「意外と熱海」

アパ社長カレー首都圏1号店 11月1日(水)飯田橋にオープン!記念イベントに元谷芙美子社長が登場

2017年10月11日(水) 配信

オープン当日は元谷社長が来店者を出迎える

アパホテル(元谷芙美子社長、東京都港区)は11月1日(水)、自社ブランドで販売しているアパ社長カレー専門店の首都圏1号店を、アパホテル「飯田橋駅南」の直営レストランとしてオープンする。開業当日は、正午からのオープン記念イベントに元谷社長も登場。先着50人にアパ社長カレーを無料で提供する。

 アパ社長カレー飯田橋駅南店では、石川県の金沢カレーをベースにしたオリジナルスパイスの風味と、牛肉と野菜をじっくり煮込んで引き出した自然な甘みのアパ社長カレーを楽しめる。オープン記念期間限定価格として、午後1時-同2時までは通常680円のアパ社長カレーを580円で提供する。

 首都圏1号店のオープンを記念して、広島駅前店(広島県広島市南区松原町10-11、TEL:082-264-9111)でも月替わりワンコインカレーサービスを始める。10月はロースカツ社長カレー、11月はラタトゥイユ社長カレー、12月はエビフライ社長カレーがそれぞれ500円(税込)で楽しめる。11月7日(火)には関西1号店となる御堂筋本町駅東店のオープンも控えている。

金沢カレーの定番「ロースカツ社長カレー」
「ラタトゥイユ社長カレー」
アパ社長カレー専用ゴールドスプーン

アパ社長カレー首都圏1号店(飯田橋駅南店)オープン記念イベント

実施期間:11月1日(水)正午~ ※オープン日のみ正午からの開店

内容:アパホテル・元谷芙美子社長によるお出迎え、握手会・撮影会

特典:先着50人にアパ社長カレーを無料で提供、当日アパ社長カレーを注文するとトッピング1品を無料で提供

会場:アパホテル「飯田橋駅南」 〒102-0072 東京都千代田区飯田橋3丁目1-4

アパ社長カレー飯田橋駅南店 概要

営業時間:午前11:00~午後9:30(11月1日は正午から開店)

席数:11席

定休日:日曜日(3連休<土日祝>の場合は祝日が休み)

所在地:〒102-0072 東京都千代田区飯田橋3丁目1-4

tel: 03-3237-5111

アクセス:東京メトロ東西線「飯田橋駅」(A5出口)徒歩2分、東京メトロ有楽町線・南北線・都営地下鉄大江戸線「飯田橋駅」(A2出口)徒歩3分、JR中央線・総武線「飯田橋駅」(東口)徒歩3分

メニュー:カレーメニュー580円から、各種トッピング100-150円、テイクアウト全品可(価格は税込)

アパ社長カレー

 「アパ社長カレー」は、アパホテル直営レストランで生まれた、アパホテル元谷芙美子社長が自信を持ってすすめる本格派ビーフカレー。アパホテル発祥の地、石川県の金沢カレーをベースに、キャベツを添えるとさらにおいしくなるカレーとしてアパホテル全店を中心に販売中だ。その品質、美味しさを評価され、2013年度に引き続き「2016年度モンドセレクション銀賞」を受賞した。17年3月には発売から6年間で、累計200万食を達成した。

アパグループ

 アパホテルネットワークとして全国最大の436ホテル7万2,803室(建築・設計中、海外、FC、パートナーホテルを含む)を展開。年間宿泊数1,252万人(2016年11月期末実績)、アパカード(同社発行のポイントカード)会員の累積会員数は1,300万人を突破している。4え

銀座に新ブランド 「ホテルミュッセ」18年開業 名鉄イン

2017年10月11日(水) 配信

ミュッセツイン(イメージ)

 名鉄インは2018年3月、東京都・銀座に新ブランドホテル「ホテルミュッセ銀座名鉄」を開業。11月1日から宿泊予約受付を開始する。ホテルは13階建てで、2―13 階部分がホテルに、1、2 階にはそれぞれレストラン店舗などの誘致を予定する。

 客室はシングルとセミダブル、ダブル、ツインのほか、最大4人まで宿泊可能なコネクティングルームも用意。利用者の多様な滞在目的に応える。最上階の特別客室には、高さ3・5メートルのガラス窓を用意し、東京タワーなどが望めるバルコニーを設置。さらに、女性が安心して利用できるよう、専用カードキー以外では入ることができない女性専用区画も設けている。

 同社は新たなホテルブランド「ホテルミュッセ」を通じ、「名鉄イン」のターゲット顧客であるビジネス客層だけではなく、外国人旅行者や観光・レジャー利用など幅広いニーズに対し、多様なライフスタイルや街での滞在を大切にした空間の提供を目指す。

ラスベガス・サンズ ベッカム氏も登壇 IR実施法前に活発化

2017年10月11日(水) 配信

ベッカム氏も登壇(中央)

 シンガポールのマリーナベイ・サンズなど、IR(統合型リゾート)を開発・運営するラスベガス・サンズ(ロバート・G・ゴールドスティーン社長兼COO)は10月4日にパレスホテル東京で、日本でのIRについてパネルディスカッションなどを行った。同社のグローバル大使、デイビッド・ベッカム氏も登壇し、トークショーを実施。日本のIR実施法の国会提出を前に、海外企業の動きが活発化している。

 ゴールドスティーン社長は「日本ではIRに関する取り組みを、10年以上行っている。我われはマカオやシンガポールで実績がある。IRはまさに観光や経済の原動力。導入にはメリットがある」とあいさつした。

 同社は世界最大級のIRを手がける。MICEを中心とするIRを初めて開発し、ビジネス・観光・レジャー旅行業界を牽引してきた。

 業績も好調。17年第2四半期の連結純収益は前年同期比18・6%増の31億4千万米ドル(約3529億円)で、純利益は同61・9%増の6億3800万米ドル(約717億円)。今後は世界展開により力を入れる方向だ。

 パネルディスカッションでは同社代表やアーヴィン・エイゾフ氏らが登壇。エイゾフ氏は「日本はさまざまな文化や歴史があるが、日本国内のエンターテインメント施設は不十分。IR開発が魅力的な施設を作るチャンスだ」と述べた。

 ベッカム氏は「私はいつも、 “コミュニティー(地域社会)のために何ができるのか”を考えている。ラスベガス・サンズは同様の考えを持ち、いかに還元するかを考えている。親善大使として、父親として、これは非常に大事だ」と力を込めた。

津軽マグロ女子ら受賞 「活動活性化のきっかけに」 観光庁長官表彰

2017年10月11日(水) 配信

9回目の今年は3団体1個人を表彰

 観光庁は10月2日、「第9回観光庁長官表彰」の表彰式を開いた。今回は、「津軽海峡マグロ女子会」と、「Tokyo Journal」、「Princess Cruise Lines, Ltd」、「山本牧子氏」の3団体・1個人が受賞した。田村明比古長官は「この表彰が観光先進国の実現に向けて、地域や個人の活動を活性化させるきっかけになるよう願う」と述べた。

 同表彰は、魅力ある観光地づくりやその発信、訪日外国人旅行客の誘致など、観光の振興、発展に貢献し、その業績が顕著な個人や団体に贈られる。

 「津軽海峡マグロ女子会」は、北海道新幹線開業を契機に南北海道、青森県の13市町の女性で結成された。津軽海峡圏の新たなにぎわいを創出するため、イベントや商品開発を進めているほか、独自の観光周遊ルートも策定。観光振興と地域活性化へ貢献している。

 トウキョウジャーナルは、日本の歴史や文化などの情報を英語で世界に発信している。紙面上で祭りや観光名所などを紹介し、訪日外国人の増加、地方誘客への役割を果たしている。

 プリンセスクルーズは、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアの富裕層に対し、船内で和食を提供するなど日本文化を生かしたクルーズ商品を造成。今後は、運航時期を拡大するなど、利便性の向上を進めていく。

 日本のMICE業界振興のために、ユニークベニューの開発支援などを行う山本氏は「日本にもユニークベニューは沢山あるが、まだその認識が浸透していない。今回の表彰を契機に、ガイドラインの作成や、ユニークベニューになる施設のさらなる掘り起しも進めたい」とコメントした。

秋冬の宮崎ステイを満喫 フェニックス・シーガイア・リゾートの宿泊者専用ガーデンエリア「THE LIVING GARDEN」に“森のエリア”をオープン

2017年10月11日(水) 配信

宿泊者専用ガーデンエリアに森のエリアをオープン

フェニックス・シーガイア・リゾート(松永裕文社長、宮崎県宮崎市)は2017年10月5日(木)、同リゾートのフラッグシップホテル「シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート」に隣接する宿泊者専用のガーデンエリア「THE LIVING GARDEN」に、新たに“森のエリア”をオープンした。

 「THE LIVING GARDEN」に新しく誕生した「森のエリア」は、ガーデンプールを眺める位置にガラス張りのシンボリックなバー「KUROBAR」と、揺らめく炎を囲みながらゆったりと寛げる「焚火のリビング」で構成。黒松林の中に広がる空間が特徴で、宮崎ならではの自然と温もりを感じながら、特別なリゾート時間を過ごせる。

美しいガーデンを眺めるガラス張りのバー「KUROBAR」

天井の高いガラス張りの空間から眺めるライトアップされたガーデンエリア

 好みのジンとフルーツの多彩な組み合わせを楽しめるKUROBARオリジナルのジン・トニックや、選べるミクソロジーカクテルをはじめ、ウイスキーやブランデーなどの洋酒などを多彩に取りそろえました。天井の高いガラス張りの空間から眺めるライトアップされたガーデンエリアの美しさは格別。

営業時間:

月~木、祝日・日/午後6:00~午後11:00 (L.O.午後10:45)

金・土/午後6:00~午後12:00 (L.O.午後11:45)

座席数:

40席 ※18歳未満の入店、20歳未満のアルコール提供はお断り。

揺らめく炎を囲む「焚火のリビング」

温かな焚火を囲む黒松林の中のリビング

 温かな焚火を囲む黒松林の中のリビングで美しい月や星空を上げながら、大切な人と贅沢な時間を過ごせる。ブランケットなどの防寒アイテムのレンタルも用意している。

焚火のリビングならではのお楽しみ ドリンク&焼きマシュマロを用意

 朝はフルーツのフレーバーウォーターで目覚めの1杯。午後はなかはら珈琲工場の豆を使用したコーヒーでゆったりと。そしてゆらめく炎で焼くマシュマロを、いずれも無料で利用できる。松林に囲まれたオープンエアーの空間で、ゆっくりと流れるリゾート時間を楽しめる。

期間:2017年10月5日(木)~10月31日(火)

時間:午前8:00~午前10:00

フルーツフレーバーウォーター・コーヒー・マシュマロ

午後3:00~午後5:00 コーヒー・マシュマロ

午後8:00~午後9:30 マシュマロ

料金:宿泊者無料

※上記情報は予定のため、予告なしに変更になる可能性あり。

泊まって楽しむ 焚火のリビングパーティープランも登場【平日限定】

「焚火のリビング」でのパーティー

 「焚火のリビング」でのパーティーと、「KUROBAR」での二次会パーティーがセットになった宿泊プラン。温泉や24時間ステイなど5つの特典も付く。

期間:2017年11月1日(水)~2018年2月28日(水)

料金:1泊朝食+パーティー+5つの特典付き お1人様1万4千円~

※平日限定:6~12人様での利用となる。※1週間前までの予約制。

フェニックス・シーガイア・リゾート「THE LIVING GARDEN」とは

宿泊者専用のガーデンエリア

 「シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート」に隣接する宿泊者専用のガーデンエリア。2017年7月にリニューアルオープンした“水のエリア”では、気持ち良い風がそよぐ水辺のソファで、ピクニックバスケットやワインを楽しみながらゆったりとした時間を過ごしたり、水面に浮かびあがる夜景を眺めたり、まるでリビングのように一日中くつろげる居心地の良い空間としている。

 また、早朝ヨガやテラスバーベキューなど、新しい大人のリゾートステイを体験することができる。

ジーリー×「ファクトリエ」 台湾で日本のものづくり発信 「メイドインジャパン」の価値浸透

2017年10月11日(水) 配信

山田敏夫代表(左)と吉田皓一代表

 台湾、香港人向け訪日観光情報サイト「ラーチーゴー!日本」を運営するジーリーメディアグループ(吉田皓一代表)は、工場直結のファッションブランド「ファクトリエ(Factelier)」を展開するライフスタイルアクセント(山田敏夫代表)と協業し、台北市内の「michi cafe(ミチカフェ)」でファクトリエの商品を販売する。台湾に日本のものづくりの背景やストーリーを発信し、「メイドインジャパン」の価値を浸透させる。日本への深い理解を元に、将来的には地域活性化も狙い、ツアー造成も視野に入れる。
【平綿 裕一】

 ――協業の目的は。

吉田:我われは台湾人に常に新しい話題を紹介し、飽きさせないという目的が一番にあります。ファクトリエが日本で注目されていて、「実は台湾でも出店している」ことが、とてもニュースバリューがあると考えています。我われはWebメディアなので、協業に関してオンライン上で、ファクトリエの背景や商品の良さを伝える記事を展開します。これにプラスして、今回は台北のアンテナショップ「MICHI cafe(ミチカフェ)」で、店舗の一角にファクトリエの商品を出します。O2O(online to offline)ではないですが、リアルでつながるオフラインでも訴求が可能です。

 ミチカフェがあるエリアは、台北のファッションに興味ある人がよく訪れる場所。表参道のようなエリアで、セレクトショップやカフェが立ち並びます。土日は600―800人ほど、平日は、300―400人ほどが訪れます。とくに女性客が多く、約7割以上を占めます。ファクトリエを好む層にも合致しています。

 ――ファクトリエが扱う商品は。

山田:私たちは、国産衣料のみを扱う工場直結ファションブランド「ファクトリエ」を展開しています。私が自分の足で工場を5年間で600軒以上回り、この中から厳選した世界一流ブランドを作る技術や気概を持った約50軒と直接契約を結び、商品を一緒に開発してECサイトで販売しています。中間流通を一切介さないことで、利用者は適正な価格で品質の高い商品を購入でき、工場側はしっかりと利益を得られます。

日本のものづくりの価値を台湾へ

 ――国産にこだわっていますが。

山田:現在、日本の衣料品国内生産率は3%を切っています。ですが、悲観はしていません。私は熊本県にある100年続く婦人服店の息子だったので、その3%を作る工場が素晴らしいことを知っていましたし、これからの時代は、むしろすごいチャンスだと考えています。なぜ、日本の製品が評価されるのか。それは“感性”が宿る商品が作れるからです。非効率ながら、職人が60年前の木製の折り機を使って、そこでしか作ることのできない風合いを出す。これは効率化を追う生産やAI(人工知能)にはできないことです。ここに日本の服づくりの圧倒的な強みがあります。

 ――今回はこの感性やものづくりのストーリーなどがポイントですか。

吉田:そこを伝えていきたいですね。台湾という2300万人の小さいマーケットをターゲットにしていますが、このマーケットは非常に千差万別。服づくりの背景や歴史、ストーリーがあり「だからいいんだ」ということを、台湾の消費者に発信します。メイドインジャパンの素晴らしさを浸透させていきます。

 香港、上海などほかの地域では、リブランディングや、ローカライズが必要ですが、台湾人は日本の流行りがほとんどそのまま受け入れられる、独特の消費マインドがあります。

 しかし、16年の台湾人1人当たりのGDP(国内総生産)は2万2千米ドル(日本は3万8千米ドル)となり、台湾人も成熟してきています。直観的な良し悪しではなく、感性が宿るものなど、本物を求める時期に入ったと推測しています。

 ――ファクトリエは革新的なブランドですが、ブランドの重要な点は。

山田:「熱狂的なファンが先月よりも何人増えたのか」を追求しています。

 ――旅館経営でも、共通点があると思います。詳しくお聞かせ下さい。

山田:ブランドには熱狂的なファンが欠かせません。この熱狂的ファンを呼び込むためには、サービスを満足の域から、感動の域まで高めなくてはいけません。さらに感動してもらうためには、サプライズが必要です。成功には、予想外で期待値が低い点から改善していくことが大事になってきます。

 「自分たちにできるサプライズは何かを考え積み重ねる」。意識の統一をはかり、全社的に行うことで、最終的にブランドが構築され、自分たちのやりたいことができるようになります。

 ――出張ファクトリエといった取り組みを行っていますが、この意図は。

山田:出張ファクトリエは「いいものを長く大切に、目の前のものを大事に使う」などを、企業に出向いて伝えています。3カ月前から実施していますが、出向いた企業は100社を超えています。実際にメイドインジャパンの品質を話で知るだけでなく、体験することで、ファンになってもらいたいと思っています。

 商品は安く作ろうとすればいくらでもできます。そうではなく、しっかりと価値を発揮する必要があります。一方で「いいものを長く使う」という根底の考え方や、消費マインドもつくっていかなければなりません。

 ――「ラーチーゴー!日本」では、今年4月から体験型ツアーの予約サービスを行っていますが、地域活性化のため、工場の体験型ツアーなどの実施は。

吉田:将来的にはチャンスはゼロではないと思っています。非常に重要なのは、背景やストーリーの啓発と感化です。台湾の所得水準が高い人は、本物志向の人が多い。ものづくりの背景やストーリーなどを啓発、感化できればハードルは高くはないはずです。さらに工場体験だけではく、本物の日本食や酒を体験させるなどを組み合わせていけば面白いかもしれません。

 ――ありがとうございました。

訂正:「本記事は、2017年10月16日(月曜日)午後5:00に、「私が自分の足で工場を5年間で60軒以上回り」を「私が自分の足で工場を5年間で600軒以上回り」と改めました。お詫びし訂正致します。