オンリーワンサミット開催へ 認定先の連携深める(NPOふるさとオンリーワンのまち)

2018年3月30日(金) 配信

3月23日に開かれた総会

 NPO法人ふるさとオンリーワンのまち(津田令子理事長)は3月23日、2018年度総会を東京都内で開いた。これまで10件の「ふるさとオンリーワンのまち」を認定。今年度は認定先の連携を深めるため、「オンリーワンサミット」の開催を目指す。

 津田理事長は「独特の風土や伝統文化、産物、無形のおもてなしなど、地域のユニークな観光資源を発掘、発見するふるさとオンリーワンのまち認定先は10件となり、活動は活発化している。今年度も2件の認定を予定している」と語った。

 17年度は認定先の嬬恋村(群馬県)や飯島町(長野県)、御前崎市(静岡県)のお祭りにもブースを出展。認定先地域商品の相互販売などにより、交流を深めた。今年度は認定先のさらなるブランド化と、活性化に向けて事業を進める。

ホスピタリティの質を統一 案内所向けシステムを無償提供(トラベリエンス)

2018年3月30日(金) 配信

 現在、日本政府観光局(JNTO)が認定する外国人観光案内所は、全国に909施設。2012年に制度がスタートして以来、急速に数を伸ばしてきた。今回は、外国人観光案内所らをネットワークし、受入体制の充実を目指す無料のウェブサービス〝planetyze touch〟(プラネタイズタッチ)に注目した。
【謝 谷楓】

低コストで最大限の効果

 2月にサービスの提供が始まった“プラネタイズタッチ”。インバウンド対応に従事する外国人観光案内所や宿泊施設向けのウェブサービスで、問い合わせへの多言語対応と観光ガイド機能を併せ持つ。タブレットやスマートフォン、パソコンなどあらゆる端末に対応し、設備投資は必要ない。施設はあらかじめ翻訳した回答を入力し、来訪者は端末画面を介し必要情報を入手できる仕組みとなっている。フローをまとめた動画を再生することも可能。シンプルな操作性で、回答入力や動画のアップロードは、ブログの更新と同等の容易さだ。

 例えば、地域の観光スポット・飲食店情報や施設内でのWi―Fi利用に関する質問を想定し、多言語で回答を入力しておけば、逐次口頭での回答は不要となる。昨今、英語や中国語などが堪能なスタッフが1人はいるものの、常時配備することは難しいという案内所・施設も少なくない。“プラネタイズタッチ”を導入し事前に回答を入力すれば、対応可能なスタッフが不在時でも来訪者は母国語で情報にアクセスできるようになる。施設にとっては、今ある資産を活用できるため、インバウンド対応に掛かるコストを最小限に抑えつつ、受入体制のさらなる充実を期待できる。

サービスを無償で提供

 「自社で運営するホステルでは3人の外国人スタッフがいるのですが、英語以外に対応可能な言語は各々異なります。ユーザーの話す言語によっては、内容は容易なのに答えられないことも多々ありました」と、提供元であるトラベリエンスの橋本直明社長が開発の経緯について説明してくれた。新たな通訳案内士制度のあり方に関する検討会(観光庁)委員を務め、訪日外国人と通訳案内士のマッチングプラットフォーム(トリプルライツ)の運営も行う。東京・浅草橋で営むホステル(プラネタイズホステル、104人収容)での経験をもとに、“プラネタイズタッチ”の仕組みを考案したという。

 「ホステルということもあり、長期滞在する傾向にある欧米からのバックパッカーの利用が多いですね。渡航前に、1週間の予定をすべて決定する方は少数です。目的地を当日の朝に決めるということも珍しいことではありません。“プラネタイズタッチ”では、観光スポット情報の提供も併せて行っていますので、人気な目的地へのアクセス方法を翻訳した回答を入力しておけば、目的地の選定をサポートする電子ガイドブックとしても活用できます」。

 “プラネタイズタッチ”の無償提供は、外国人観光案内所やローカル地域の宿泊施設をネットワークするためでもある。案内所らの横のつながりを強化することで、都市からローカル、地方の中心部から点在する観光スポットへの送客を伸ばすことも可能だと考えるからだ。

 「“プラネタイズタッチ”の普及が進めば、ホステルという宿泊の場は、地域や観光スポットへの送客を実現する役割を担うこととなります。価格帯で競合する民泊施設との差別化にもつながります。外国人観光案内所でも同様の効果を期待できます。作成された多言語による回答は、導入施設間でシェアされますから、高度な語学力がなくとも、送客対応を充実させることが可能なのです」。

 同社では、オウンドメディア(プラネタイズ)を運営しており、地域の観光コンテンツを紹介する映像制作などにも携わっている。“プラネタイズタッチ”の普及は、導入施設の受入体制をレベルアップさせると同時に、自社メディアの価値を高めることにも寄与する。双方にとってプラスとなるよう工夫を施すことで、無償提供を実現した。

 「各外国人観光案内所の課題と予算事情を踏まえたうえで、無償提供できる仕組みを構築するべきだと考えました。“プラネタイズタッチ”の利用が普及すれば、自社のオウンドメディアへのアクセス増も期待できます。映像コンテンツの制作は有償で行っていますから、普及はコンテンツ制作の依頼増につながるとみています」(橋本氏)。

認定区分間の差を縮める

 現在、日本政府観光局(JNTO)が認定する外国人観光案内所は、全国に909施設(12年から認定開始)ある。パートナー施設を除き、認定区分は3種類、同社が運営するホステルも“少なくとも英語で対応可能なスタッフが常駐。広域の案内を提供”するカテゴリー2に位置する。最上位にランクするカテゴリー3の案内所は49件と全体の5%ほど、5割以上をカテゴリー1(英語対応可のスタッフの常駐が必須でない)の施設が占める。宿泊施設のほか、空港や道の駅が運営主体となる例が多い。

 「多言語対応と一対一のコミュニケーションを取ることのできる外国人観光案内所の存在は、インバウンドにとって頼もしく、旅後の口コミ効果やリピーター増につながる可能性も高いはずです。一方、多言語対応に潤沢な予算があるという案内所はほんの一部に過ぎません。カテゴリー2に認定された当社のホステルとて同じです。少ない予算で最大の効果を発揮するためにも、一つひとつの案内所をネットワークする“プラネタイズタッチ”の仕組みは大変有効だと考えています」。

 カテゴリー3の認定を獲得するためには常時、英語以外の言語対応も求められるなどハードルは高め。案内所の業務自体が無償奉仕となるため、運営主体に予算配分を期待することは困難だ。

 “プラネタイズタッチ”は、提供元である同社のビジネスモデルを補完する役割も担うことで無償提供を可能とし、各案内所・施設の懐事情にマッチする仕組みを実現した。外国人観光案内所は、インバウンドの受入体制の質向上を果たすためには欠かせない存在であるだけに、個々をネットワークする基盤づくりは、ローカル地域にとっても心強い取り組みである。今後、新たに案内所の設置を検討する地域や施設にとっても、安心材料となるはずだ。

 2月には、300ほどの外国人観光案内所が集うセミナー(JNTO主催)でも紹介された。全国レベルで観光情報の集約も期待できるため、導入と回答内容のシェアが進めば、認定区分間でのサービスレベルの差も縮まるかもしれない。

 

【特集 No.488】エコ・小活動を全国に 少しの工夫で大きなコスト削減

2018年3月30日(金) 配信

 「国際観光振興に技術で貢献する」を理念に掲げる国際観光施設協会(鈴木裕会長)は、協会活動の柱として「エコ・小活動」を推進している。宿泊施設が大きな投資をせずに、水光熱使用量のムダを省き、小さな工夫で収入増につなげる取り組みだ。節電や節水を意識し、宿にあわせた設備運用を行うことで、大きな成果に結びつける。活動を牽引するエコ小委員会の佐々山茂委員長と小川正晃副委員長に話を聞いた。
【後藤 文昭】

 エコ・小活動は、「エコロジーの考えから、人間と自然が共生するために、小さなエネルギーで施設を運営し、利益を増やすとともに、環境も美しくする」運動。

 同協会の中核事業を担うエコ・小委員会の佐々山委員長は、「この考え方を実現するためには、ランニングコスト(運転費)の削減が有効だ」と話す。「経営者が水光熱のムダ遣いに気がついていない場合いが多い。まずは水光熱使用量の見直しが必要だ」。

 多くの旅館は団体旅行を想定して設計されているため、個人旅行中心の今の旅行形態では館内設備を効率的に運用できず、必然的に水光熱使用量が増えている。

 このためエコ・小委員会では、旅館の相談を受ける際は、必ず年間水光熱使用量の提出を求めることから始める。

 佐々山委員長は「大きな投資をしなくても、工夫次第で水光熱費用の削減はできる。宿にあわせた施設運用をするために、まずは、館内設備を把握するべき」と強調する。とくに「調理場」と「大浴場」には多くのムダがあり、少しの工夫で大きなコスト削減を達成できるという。

 また、水光熱使用量のムダを見直す過程で、作業のムダも省け、余剰人材を人手が足りないところにまわすことも可能になる。「エコ・小活動が、生産性の向上にもつながる」(佐々山委員長)としている。

水光熱費、1200円以上で削減に期待

 委員会は、宿泊客1人当たりの水光熱費900円を数値目標としている。実現目安は、1人当たり水600リットル、油2・5リットル、温泉500リットル、電気22・0キロワットアワー、ガス0・3立方メートルとしている。

 調査した60軒の宿で900円以下に抑えられていた宿はわずか17%。1300円が全体の平均値であるが、「1200円以上の場合は大きな削減効果が期待できる」(同)と語る。…

 

※詳細は本紙1708号または4月4日以降日経テレコン21でお読みいただけます。

 

いまからでも間に合う スカイスキャナージャパン、新潟と北海道のお花見場所を紹介

2018年3月30日(金)配信

お花見旅行の計画は、今からでも間に合う(写真はイメージ)

国内外の航空券、ホテル、レンタカー情報の一括比較検索サービスを提供するスカイスキャナージャパンは現在、同社HP上で北海道と新潟県のお花見スポットを紹介している。

 新潟空港から車で約30分とアクセスしやすい桜遊歩道公園(新潟市内)は、鷲ノ木大通川の両岸に並んだ200本のソメイヨシノが川面に映る、風情ある桜の名所。見頃は例年、4月中旬〜5月上旬。新潟市から少し南下した上越市には、“日本三大夜桜”の一つとされる高田公園がある。そびえ立つ高田城を背景に約4千本の桜が咲き競うさまは、圧巻の美しさ。4月6日(金)〜22日(金)に行われる「高田城百万人観桜会」の期間中は、約3千個のぼんぼりでライトアップされた桜が堀の水面に映り、ロマンティックな雰囲気を醸し出す。

 北海道は、5月下旬まで桜が楽しめる地域があり、ゴールデンウィークを利用して、道内で桜を追いかける旅がおすすめ。新千歳空港からアクセスできる北海道立真駒内公園には、85万平方㍍に及ぶ敷地内に約5万本の自然木が残り、新緑に囲まれて約1千本のエゾヤマザクラとヤエザクラが咲くさまを、例年4月下旬から楽しめる。定番観光0地の函館でお花見を楽しむなら、五稜郭公園が外せない。約1600本の桜が花を咲かせ、中には北海道の名物、ジンギスカンを楽しむことができるエリアも。例年4月下旬から見頃だが、ここの桜は満開時だけでなく散り際も必見。城郭をとりまくお堀の水面が花びらに覆いつくされ、ひと味違った趣を楽しめる。

 5月上旬のお花見は、旭川空港から車で約30分の距離にある旭山公園へ。濃いピンク色のエゾヤマザクラは、5月上旬ごろから満開になる。さらに遅い時期にお花見がしたいのなら、5月下旬に“日本一遅い桜まつり”が開催される釧路町の別保公園へ。釧路町からさらに東に進んだ、厚岸湖を臨む子野日(ねのひ)公園も、道内有数の桜の名所。今年は5月12日(土)〜20日(月)まで「あっけし桜・牡蠣まつり」が開催され、出店で販売されるカキやアサリなどの新鮮な海産物を味わいながら、約1200本の桜を堪能することができる。

 

JTB、市民ライターを育成に向けたプログラム「まち歩きプロデュース」を販売

2018年3月30日(金) 配信 

地域密着型の新しプログラム、観光コースを制作する市民ライターを育成市へ

JTBコーポレートセールス(皆見薫社長、東京都千代田区)は2018年4月2日(月)から、地方自治体向けに観光コースを作成する市民ライター育成プログラムの販売を始める。観光地巡りなどを紹介するメディア「デカケルJP」を運営するLibalent(リバレント)と共同企画した。地域住民が、地域魅力の詰まった観光コースを作成できるようにする。作成した観光コースはデカケルJPの公式チャンネルで発信し、地域活性化もはかっていく。

 同プログムの名称は「まち歩きプロデュース」。市民ライターに対して、観光コースを企画、作成できるHow To講座とワークショップを開く。ワークショップで企画した観光コースを実際に歩き、取材や撮影方法を実地研修する。コースの企画や記事作成時は、 JTBコーポレートセールス、リバレントそれぞれの企業で培ったノウハウを生かして監修する。

 「デカケルJP」は、地元民ようにディープな体験ができる観光情報をコース形式で紹介している。初めての場所でも迷わないようにコースマップも掲載している。広域な観光情報ガイドとは異なり、地域をよく知る市民ライターが作成した「地元の観光コース」の紹介で、各地域の魅力を発信する場として、活用されることも目的としている。

4月2日から販売開始

地域住民と作る!観光コース5パックの内容

HOW TO講座:観光コースの作成方法から事例まで紹介

ワークショップ:地域住民とワークショップスタイルで地元自慢の観光コースを1コース企画

取材撮影ツアー:ワークショップで企画した1コースを地域住民の方と巡りながら撮影やライティング方法についてレクチャー

企画・記事の監修:残り4コースは地域住民で作成するが、コース企画、記事については監修をする

デカケルJP公式チャンネル:地域住民が作成した観光コースはデカケルJPの公式チャンネルで紹介

商品概要

「まち歩きプロデュース」パッケージ料金:80万円(税別)

・HOW TO講座/ークショップ( 1日)

・取材撮影ツアー( 1日)

※HOW TO講座とワークショップは同日開催

※交通費、宿泊、ロケ時にかかる費用等については、別途追加料金

・5コース企画、記事の監修:2年契約

※チャンネルID、パスワードを発行

※契約更新がない場合は、チャンネルトップページは削除される

※観光コースについてはデカケル編集名義でデカケルJP内に表示する

・デカケルJPトップページ注目コース、テーマ、エリアでの表示

※注目コースには掲載本数、コース内容によって掲載できない場合がある

 

問い合わせ先:

JTBコーポレートセールス企画開発局…TEL:03-5909-8007/FAX:03-5909-8444

Libalent担当:甲斐…TEL:03-5155-0464 e-mail:info@libalent.com

民泊EXPO、秋に開催決定 大手企業の出展可能性も

2018年3月30日(金) 配信

昨年10月、大阪会場のようす

民泊EXPOプレミアム2018(主催・トーキョウサンマルナナ)が9月22日(土)と10月8日(月・祝)にそれぞれ、東京と大阪で開催される。住宅宿泊事業法(民泊法)施行後の催しとなるため、業界をめぐる最新状況をリアルに感じ取れるイベントとなりそうだ。

 出展ブースに関しては、29日(木)から受付中とのこと。東京と大阪会場各々で、50ブース(社)ほどの枠を用意する予定だ。同社は問い合わせに対し、「一部上場企業など、民泊への参入を前向きに検討してきた大手企業の参加する可能性が高い。これまで以上に話題性の高いイベントとなるはずだ」とコメントした。

多くのプラットフォーマーが会場に集結、情報交換が活発に行われた(昨年10月のようす)

 物件オーナーにとっては、新しい仲介業者・管理業者とのマッチングを期待でき、販路拡大やコスト削減を達成する機会でもある。個人法人問わず、幅広く来場を呼びかける。記者も昨年10月、同催しに参加しており、その活況ぶりを目の当たりにしている。セミナーでしか得られなかった情報も多かった。

 出展や来場に関する問い合わせは、下記公式ホームページにて受け付けている。

 

丹鉄初のクラウドファンディング 丹鉄珈琲カフェの開業に向け

2018年3月29日(木) 配信 

クラウドファンディングを開始へ

京都丹後鉄道を運行する WILLER TRAINS(寒竹聖一代表)は2018 年 3 月 29 日(木)から、「丹鉄珈琲~114kmCAFE」の開業に向けたクラウドファンディングを始めた。目標金額は200万円。丹鉄初の試みとなる。同社は昨年8月から地元事業者と、ご当地コーヒーの丹鉄珈琲の販売を始めている。今回は丹鉄珈琲の周知をはかるとともに、地域事業者との連携を強化する。地元の人々のにぎわいの場を作り出すことで、地域活性化もはかる考え。

 珈琲片手に旅に出る人々への、旅の窓口とする。今回のカフェのコンセプトは「旅の始まりと終わりに、こだわりの商品を」。丹鉄珈琲のほかには、地元のこだわりの食材を使用したスイーツの提供を行う。京都北部の日本海に面した「もう1つの京都」と「ローカル鉄道」の魅力を発信する拠点としても活用していく。

 4 月 16 日(月)には、地域の事業者へ向けた「クラウドファンディングを活用した新しい地域活性化への取り組み方」を説明するセミナーを開く。先着40人までで、受講料は無料となる。

プロジェクト概要

実施期間:2018 年 3 月 29 日(木) から 2018 年 5 月 20 日(日)まで

目標金額:200 万円

資金使途:「丹鉄宮津駅」内に建設予定の「丹鉄珈琲~114kmCAFE」店舗オープンに伴う費用

プロジェクトページ:

クラウドファンディングセミナー詳細

日時:4 月 16 日(月)午後2:00~4:00

会場:市民交流プラザふくちやま/視聴覚室

内容:京都丹後鉄道の取り組み/京都丹後鉄道 代表取締役 寒竹 聖一、クラウドファンディングの概要及び事例/CAMPFIRE マネージャー遠峰 正之、地方創生の事例/株式会社 umari 代表 古田 秘馬、但馬信用金庫の取り組み及び当地の事例/但馬信用金庫 常勤理事 宮垣 健生

※申込みについては京都丹後鉄道 HPを確認

大原富枝文学館が新装 「志国高知幕末維新博」の地域会場に

2018年3月29日(木) 配信 

かつて本山町簡易裁判所だった建物をもとに、平成3年に開館

高知県では、歴史観光をテーマにした博覧館「志国高知 幕末維新博」を昨年3月から開催中。2018年4月1日(土)には、嶺北地域で唯一の地域会場となる「大原富枝文学館」(高知・本山町)が新たにオープンする。県内22カ所目の地域会場。

 施設のリニューアルオープンにあたり、「大原作品で紐解く本山の歴史と野中兼山の功績」をテーマに、幕末維新博にちなんだ企画展やイベントを開催していく予定。

4月1日、リニューアルオープン

野中兼山関連コーナー(1階常設展示室)

 大原富枝の代表作「婉という女」に、主人公の父親として登場する野中兼山。野中兼山は、ここ本山町で領主をつとめていた歴史がある。江戸時代以降、本山町の産業発展に大きな影響を与えた野中兼山と、彼の人柄や足跡を女流作家ならではの感性で描いた大原富枝。文学館では、兼山に関連するコーナーを、より充実した歴史への学びが深まる空間へと、全面改修した。本山町ゆかりの2人の生涯をわかりやすく紹介するとともに、施設が所有する資料や新たに登場する展示物を通じて、幅広い世代の方が楽しめるという。

リニューアルの見どころを紹介

◇見どころその1◇ 「野中兼山」がもっとわかる!パネル展示

 兼山の生涯、本山町における彼の功績や県内に残る兼山の足跡など、当時の時代背景を交えてわかりやすく展示。あわせて、大原富枝の作品に登場する兼山についての記述や兼山直筆の書簡(複製)を読み解くことで、兼山の人物像を浮かび上がらせる。

野中兼山関連コーナーパネル展

◇見どころその2◇ たどってみよう!「土佐藩の参勤交代」

 兼山が生きた江戸時代に行われていた参勤交代。江戸時代半ばまで、土佐藩の参勤交代は主に本山を経由して行われていた。参勤交代のルートと、江戸時代の地図を照らし合わせながら、手で触れて学ぶことができる。

土佐藩の参勤交代

◇見どころその3◇ 本山土居図をもとに、立体模型が登場!

 兼山も領主となった本山土居(領主が住んだ屋敷)を、現在に残る資料をもとに立体模型で再現。展示を見た後に、本山町上街公園内の土居跡に足を運んでみるのもおすすめ。現在に残る土居屋敷の跡から、当時の家老の暮らしぶりや建物に思いを馳せてみてはどうか。

本山居住区の立体模型が登場

◇見どころその4◇ 映像で辿る、野中兼山の足跡

 リニューアルに伴い、野中兼山の足跡を辿る映像コンテンツが新登場。本山町の豊かな自然の映像とともに、兼山の生涯をより親しみやすく、よりリアルに楽しむことができる。

映像で辿る、野中兼山の足跡

 「志国高知 幕末維新博」地域会場の施設情報と、周辺の観光情報の詳細については公式サイトで公開されている。

「大原富枝文学館」施設情報

入館料:一般・大学生300円(240円)、小・中・高生100円(80円)

 ※括弧内は団体20人以上の料金

開館時間:午前9:00~午後5:00(最終入館午後4:30)

休館日:月曜(月曜日が祝・祭日の場合はその翌日)、12月28日~1月4日まで

所在地:高知県長岡郡本山町本山568-2

「ビーチ・マリンスポーツの聖地」浜松 官民協働の推進協発足

2018年3月29日(木) 配信

「マリンスポーツの浜松・浜名湖」をPRするポスター

静岡県浜松市は、「ビーチ・マリンスポーツの聖地」としてのブランドを確立し、魅力発信を行うことで、観光誘客や移住促進、ベンチャーなどの企業誘致につなげていくことを目的に、官民協働による「ビーチ・マリンスポーツ推進協議会」を発足させた。

 浜松市は、市の中心部から約30分圏内で遠州灘、浜名湖、天竜川などの水辺にアクセスできる恵まれた環境と年中温暖で晴れの日が多い気候が特徴で、新東名高速道路や新幹線といった交通網のおかげで、東京・大阪・名古屋などの大都市圏からもアクセス至便だ。このため、市内外から多くの人がアウトドアスポーツ・レジャーを楽しむために訪れている。

 この背景を生かして設立された「ビーチ・マリンスポーツ推進協議会」は、市長を会長とし、ビーチ・マリンスポーツの各競技団体、関連メーカー、観光協会、市内のベンチャー企業など40団体で構成され、官民一体でブランドの確立と魅力発信を進める組織だ。

 3月27日(火)の第1回協議会で鈴木康友市長は「身近に海・湖・川・山があり、これらの資源を活用した水に関するスポーツやレジャーは、市民はもとより、観光をはじめとした産業振興などによる地域経済活性化の実現が期待できる。それらが多数楽しめるマルチフィールドとして、『本州最後の楽園、仕事とレジャーが日本一近い街』の確立を目指すため、官民連携によるビーチ・マリンスポーツの聖地に向けた取り組みを本格化していきたい」と浜松市が「ビーチ・マリンスポーツの聖地」として魅力あふれる地域であることをアピールするとともに、推進協議会でより活力あるまちづくりを実践していく意気込みを語った。

 今後、施設整備や大会の誘致、競技者や観光客の来訪や移住促進に向けたプロモーション活動など具体的な取り組みを進め、スポーツ・レジャーと仕事・生活の距離が近いまちづくりを推進していく。

第1回協議会のようす(3月27日)

浜松市とビーチ・マリンスポーツについて

1)市街地から車で30分以内、多彩でアクセス至便な水辺環境

 遠州灘、浜名湖、天竜川などの水辺は市街地から約30分の移動でアクセスでき、また大都市圏の中間地点に位置する浜松市は、新東名高速道路や新幹線といった交通網を使うことで、東京・大阪・名古屋などの大都市圏からもアクセス至便なエリアだ。都市圏からマリンスポーツが近い暮らしの魅力に引き寄せられた移住者も増えている。

 海・湖・川が揃った水辺環境と、日照時間が多く温暖で穏やかな気候は、初心者からプロまでが安心して多彩なスポーツ・レジャーを楽しめる。

 マリンスポーツ関連企業や体験施設も多く立地し、2千メートルコースを持つ「天竜ボート場」など全国でも有数の設備を持つ施設も整備されている。

2)世界レベルの選手育成に貢献

 フライボートやスタンドアップパドルボード(SUP)などの新たなスポーツも楽しめる体験会や、大会が数多く開催されている。

 また全国区で活躍する有名選手を輩出するなど、選手育成にも力を入れるなか、天竜川で毎年3月に行われる「全国高等学校選抜ボート大会」は「ボートの甲子園」といわれ、世界レベルで活躍する選手も増えている。

3)「水泳大国ニッポン」のルーツは浜松にあり!

 2019年大河ドラマ「いだてん」の主人公の1人であり、「水泳ニッポン」の礎を築いて日本初の東京オリンピックの招致に貢献した「田畑政治」や、戦後、世界記録を33回更新し、“フジヤマノトビウオ”と称されたスイマー「古橋廣之進」など、浜松市は日本の水泳競技を世界レベルにまで押し上げた人物のゆかりの地だ。

 浜松市の小学校では30分間回泳や伝統的に浜名湖での遠泳が実施されているところもあり、幼い頃から水泳の基礎を習得する文化が根付いているといわれている。

参考:リンク集

■PRブック HAMA流 第27号「マリンスポーツの聖地 はままつ」

第27号
https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/miryoku/hamaru/27/index.html

■浜名湖周辺・浜松の体験型旅行プランの予約サイト「浜松・浜名湖ちょい旅ガイド」

西武線をより便利に 専用アプリの配信開始

2018年3月29日(木) 配信

池袋駅はじめターミナル5駅にタッチ式デジタルサイネージを設置する。

西武鉄道はこのほど、公式スマートフォンアプリ「西武線アプリ」の配信を開始した。西武線全線の列車走行位置をリアルタイムで見られるほか、駅ロータリーにあるバス停留所から発車するバス時刻を発車標形式で確認できるなど、より快適で便利に利用できるようにした。

 アプリでは、利用者が西武線を便利で快適に、安心して利用できるよう、スマートフォンを通じて列車のリアルタイムな走行位置情報などを提供。列車の遅延や運休が発生した場合は、プッシュ通知が行われる。自宅や勤め先などの最寄駅の情報にも簡単にアクセスできるほか、クーポン配信や参加型イベント(スタンプラリー)の実施も予定されている。

アプリ概要

利用料:無料(通信にかかる費用は、利用者負担)

利用できるOS:iOS(iOS 10.0以上)、Android(Android OS 4.4以上)

※機種によって上記OSでも一部正常に動作しない場合がある。スマートフォン以外のデバイス(タブレットなど)には対応していない。

ダウンロード方法:App Store、Google Playで「西武線アプリ」と検索し、ダウンロード。

主な機能一覧:

運行情報プッシュ通知、リアルタイム発車標、電車位置情報(電車アイコン)、駅からバス情報、降車駅お知らせ(池袋線特急電車の一部でサービス開始)、クーポン・スタンプラリー、画面着せ替え機能、多言語対応(英語・韓国語・中国語〈繁体字・簡体字〉。4月下旬公開予定。一部の列車は電車のアイコンで表示)、グルメ情報(4月下旬公開予定)

会員登録:アプリ内のスタンプラリーへの参加や、クーポン利用時に必要。

アプリオープン記念企画

 駅ナカ・コンビニ「TOMONY(トモニー)」で買い物時、レジで西武線アプリ内のクーポンを提示すると西武線アプリのイメージキャラクターのラッコのハンドタオルをプレゼント。

実施店舗:TOMONY全店舗

実施期間:2018年5月20日(日)まで

配布枚数:全店合計5千枚※各店舗ごと、なくなり次第終了。

特設サイト: