福島県・喜多方で棚田オーナー募集中

2018年3月30日(金) 配信

秋には稲刈り体験を!

福島県喜多方(きたかたし)で今年も棚田のオーナー(12組)を5月1日(火)まで募集している。田んぼで収穫されたコシヒカリ玄米が送られるだけでなく、年4回の農業体験への参加など、楽しみが盛りだくさんの企画だ。オーナー料金は年間3万円。

 棚田がある喜多方市の「高郷町揚津(たかさとまちあがつ)集落」は41世帯 140人程の小さな集落だ。集落には山間から流れ出る清らかな水が潤う棚田が広がり、コシヒカリやひとめぼれが栽培されている。寒暖差の大きい高地で栽培される揚津(あがつ)そばは、ひときわ風味豊かで、他所では食べることができない幻のそばとも言われている。集落の活性化や都市と農村の交流を目的に「棚田オーナー」を募集している。

柳津揚津棚田オーナー2018

オーナー料金:年間 3万円

内容:

 コシヒカリ玄米20㌔と毎回揚津の野菜や特産品のお土産、年間4回の農業体験などの料金と昼食代、傷害保険料を含む。※天候不順などにより玄米20㌔に満たない場合もある。

募集数:12組

申込期限:2018年5月1日(火)(※定員になり次第締め切り)

1組の体験プログラムへの参加可能人数は5人、オーナー以外は毎回参加メンバー変更が可能。また、申込み多数の場合は先着順。

体験プログラム(2018年度)

第1回   5月26日(土) 開始式、田植え、山菜取り

第2回   6月24日(日) ころばし除草、大豆種まき

第3回  10月  7日(日) 稲刈り

第4回  11月11日(日) 収穫感謝祭・純米酒「棚田の煌」仕込み体験・しめ飾り作り

時刻は午前10:00~午後3:00(受付は午前9:30から)

※天候等により実施内容、日程を変更する場合もある。

その他案内:

1)農業体験イベントの昼食は揚津の母ちゃんたちが作った田舎料理を楽しめる。

2)イベント開催の連絡は、およそ2週間前に郵送またはメールで行われる(出欠の確認有り)。

3)宿泊を希望する場合は、集落内の農家民宿や宿泊施設などの紹介可。

4)「ふれあいランド高郷」で農作業後に入浴することができる。

棚田オーナーの申込先・問い合わせ先

喜多方市グリーン・ツーリズムサポートセンター(福島県知事登録旅行業者代理業第94号)

住所:〒966-0024 福島県喜多方市熊倉町熊倉字大竹1364番地

Tel:0241-24-4488、Fax:0241-24-4489

メール: info☆kitakata-gt.jp (☆を@に読み替えて送信)

「幕末維新回廊」を開催へ 明治150周年のオリジナルICカードで周遊を

2018年3月30日(金) 配信 

幕末維新回廊銘インイメージ

山口県は5月12日(土)~12月31日(月)の約8カ月間、明治150年の県全域をまたいだイベント「幕末維新回廊」を行う。県内各地に点在する、幕末・明治期の資料を持つ施設など34カ所をつなぐ。このルートを「回廊」に見立て、県内周遊を促していく。明治150周年オリジナルICカード「山口めぐりっとカード」を発行し、イベントとあわせてポイントラリーも実施する。

 山口県は吉田松陰をはじめ、高杉晋作など多くの志士を輩出した「維新胎動の地」。幕末の騒乱のなか、多くの歴史舞台が、偉人が生まれ活躍した。県内各地域には、幕末・明治期の貴重な歴史・文化資産を有している。

 これらを踏まえ、今回は県内34の歴史・文化施設などを「点」から「線」へと結びつける「回廊」を作り上げる。多くの施設を「巡れば、巡るだけ」楽しみが増すような仕掛けを展開していく。

 メイン会場の1つは、山口きらら博記念公園(山口市阿知須)にある「山口ゆめ花博」(9月14日~11月4日)。会場内に「維新体験館」を設け、VR(仮想現実)を使って幕末の長州を仮想体験できる。幕末にタイムスリップして、吉田松陰や高杉晋作などとともに、歴史の名場面を楽しめるようにした。

 もう1つのメイン会場は、山口県庁前のパークロード周辺会場(県立博物館・県立美術館ほか)。山口県立美術館では、7月13日~8月26日の間、明治150年記念特別展「激動の幕末長州藩主 毛利敬親」を開く。特別展では、200点を超える幕末の一級資料を一挙公開する。宮内庁から特別に借り受けた、坂本龍馬が裏書した「薩長同盟覚書」や「五箇条御誓文」などを展示している。

幕末維新回廊をめぐるICカード「山口めぐりっとカード」

山口めぐりっとカード

・プレミアムカード

全施設の共通入館券機能が付いたICカード「山口めぐりっとカード」を「ふるさと納税返礼品」として発行。する(特典例/特別企画監修者と巡るプレミアムギャラリーツアー、山口ゆめ花博維新体験館へ並ばずに入場できるファストパスなど(抽選や予約制などの条件あり))

ふるさと納税サイト「さとめぐり」

・レギュラーカード

 ポイントラリーに参加できるカードを全国のイオン各店舗で販売。※「山口めぐりっとカード」は「ご当地WAON」となっており、利用した金額の一部は山口県の歴史資料・遺産の保存に役立てられる

・「山口めぐりっと」

 「めぐる」+「グリット」を合わせた言葉。「グリット」(grit)は困難にあってもくじけない「闘志」「気概」「気骨」を意味し、明治維新の原動力となった志士たちをイメージした。その精神を内包した記念事業を展開している山口県内を巡ってほしいとの願いを込めているという。

「幕末維新回廊」概要

イメージ画像
参加施設

開催期間:2018年5月12日(土)~12月31日(月)

※5月12日は長州ファイブがイギリスへ向けて横浜を出航した日

容:

1、イベントガイドブックの作成。第1弾は3月29日(木)発行

2、「明治150年オリジナルデザインICカード」を発行し、ポイントラリーを実施する。参加施設は34施設、全6会場

みどころ

○メイン会場A(山口ゆめ花博)

山口ゆめ花博 維新体験館(山口市)

・「山口ゆめ花博」期間中、山口ゆめ花博会場に限定設置

 幕末・明治期の未知の時代を切り拓いた郷土の先人たちの「志」や「行動力」を楽しみながら学び、明治維新を体感できる。時代を切り拓く力を受け継ぐことを目的としたテーマ館となる。VR体験のほか、郷土の偉人パネル展示などがある。

場所:山口きらら博記念公園 多目的ドーム内

期間:9月14日(金)~11月4日(日) 9:00~21:00

料金:「山口ゆめ花博」の料金に含む。

○メイン会場B(パークロード周辺)

山口県立美術館(山口市)

・明治150年記念特別展『激動の幕末長州藩主 毛利敬親』

 毛利敬親(もうり たかちか)は激動の幕末維新期に、長州藩主として藩政改革を断行。有能な人材育成、国事周旋などで難局を乗り越え、明治維新達成に大きく貢献した。その生涯と事績を中心に、幕末~明治期の毛利家の活動を、国指定重要文化財・県指定文化財を含む約200点の歴史資料と美術工芸品で紹介する。リーダーとして、時代の変化にどう対処したか、藩主から華族へ、身分の改変にいかに順応したか。幕末から明治へという社会の大きな変革の流れを、旧藩主の視点から辿る。

場所:山口県立美術館

期間:7月13日(金)~8月26日(日)

料金:一般 1300円(1100円)、学生・シニア 1100円(900円)

※( )は前売り

高輪花香路 訪日客向けに芸者遊び体験付きの宿泊プラン販売

2018年3月30日(金) 配信 

芸者イメージ

「高輪 花香路」(山本誠総支配人、東京都港区)は、約100平方㍍の和室で芸者衆によるお座敷遊びとしゃぶしゃぶ会席を堪能する宿泊プラン「GEISHA~Japan Bucket List~」を2018年4月16日(月)~2019年3月31日(日)まで販売する。

 より深く日本文化に触れたい、日本を探究したい訪日外国人旅行者に向けて、ほかにはない「オンリーワン」の過ごし方を提案。滞在する部屋内でしゃぶしゃぶ会席を味わいながら、伝統ある日本橋葭町(よしちょう)の芸者衆によるお座敷遊び体験ができるプランを用意した。

 「高輪 花香路」ならではの特別な過ごし方を提案することで、日本滞在にさらなる期待を高める訪日外国人旅行者のリピーター需要の取り込みを狙う。

滞在中のオンリーワン体験

<GEISHA遊び>

1.日本橋葭町芸者衆による和のおもてなし

2.芸者衆と日本庭園を散策し鐘つき体験

<日本文化体験>

1.日本庭園内の茶室でお点前体験

2.日本酒の利き酒体験

3.お部屋でしゃぶしゃぶ会

しゃぶしゃぶ会席イメージ

「GEISHA~Japan Bucket List~」概要

宿泊:高輪 花香路(グランドプリンスホテル高輪内)

期間:2018年4月16日(月)~2019年3月31日(日)

料金:1人 17万6,200円~(1室2人利用時)

 ※料金には下記内容、消費税・サービス料が含まれる。(宿泊税別)

 ※宿泊日12日前までの予約制。

内容: 

■檜と十和田石で出来た風呂を備える、約100平米の和室に宿泊

■夕食時に日本橋葭町(よしちょう)芸者衆による舞や三味線、唄によるおもてなしとお座敷遊び

■お座敷遊びをしながらしゃぶしゃぶ会席のご夕食

 前菜五種/鮪トロや伊勢海老(国産)などのお造り盛り合わせ/甘鯛柚香焼きなど二種の焼き物/和牛サーロインのしゃぶしゃぶ(13種の薬味付き)/稲庭うどん/デザート

■芸者衆と日本庭園での鐘つき体験とご自身のカメラでの記念撮影

 (午後5:00※11~2月は午後4:00)

■「ラウンジ 桜彩」にて伝統的な和朝食

■高輪 花香路のお香をプレゼント(1室1個)

■ザ・プリンス さくらタワー東京のサウナ&ブロアバス利用無料

高輪花香路の客室(和室A)

予約・問合せ先:宿泊予約係 03-3447-1111(午前9:30~午後6:30)

プラン詳細:GEISHA ~Japan Bucket List ~ |グランドプリンスホテル高輪
http://www.princehotels.co.jp/takanawa/plan/2426.html/
機能性と落ち着きを兼ね備えた客室、バラエティ豊かなレストラン、「貴賓館」をはじめとする宴会場、日本庭園など施設が充実したホテル。

JATA、海外旅行の数値目標国へ求める 双方向交流で観光大国へ

2018年3月30日(金) 配信

生田亨JATA海外旅行推進委員会副委員長(JTBワールドバケーションズ社長)

日本旅行業協会(JATA)は3月16日(金)、観光庁に海外旅行の政策提言「ツーウェイツーリズムによる交流大国の実現に向けて~双方向交流9000万人時代を見据えて~」を提出。訪日旅行が順調に数字を伸ばすなか、先進国としては、双方向の交流を拡大して観光大国を目指すべきだと主張した。3月30日(金)に開いた会見で、JATA海外旅行推進委員会の生田亨副委員長は「訪日一辺倒ではなく、海外旅行の数値も政府目標に組み込んでほしいという強い気持ちを込めた」と言及。2020年に日本人の海外旅行者数2千万人、30年に同3千万人という数値目標を示した。

 海外旅行に関する提言を提出するのは15年以来となる。19年から導入される国際観光旅客税の4割は海外旅行をする日本人が負担することを踏まえ、「日本人旅行者の利益のためにも今後の観光政策に反映されるよう、今回提言を行った」と述べた。項目によっては予算要望も組み込み、新税の使途などを提案。「成果を求めたい」と意気込んだ。

 今回は①政府推進課題の解決へ向けての提言②双方向交流の促進③安心・安全④価値創造産業への進化に向けた旅行産業の高度化⑤若者の国際化支援――の5つのテーマのもと、10項目を挙げた。生田副委員長は「地域と若者」が大きなキーワードとし、海外旅行者の増加には地方からの出国数と若者の旅行者の増加が不可欠だとした。

〈旬刊旅行新聞4月1日号コラム〉少しずつ手を入れる“味わい” 愛情を受けたモノには輝きが備わる

2018年3月30日(金) 配信

大事なモノに手を入れる工具にもこだわりたい

 最近気になっているのが、ドイツの総合工具メーカー「スタビレー」だ。このスタビレー社のコンビネーションレンチセットが欲しくて、色々と調べている。頑丈であるのに、軽く、ネジを閉めたり、緩めたりする際の支点の位置も作業しやすいように深く考えられている――といった評価もある。

 オートバイに乗るとき、私はいつも鞄の中に必要最小限の工具を入れている。スパナやレンチ、ドライバー、黒いビニールテープなどである。メンテナンスの時にも、これら工具を使用する。だが、そのほとんどが日曜大工の店で、安く買いそろえた工具なので、堅く締まったボルトやナットを緩めるときに、ネジ山をなめてしまうことが多々あった。また、無理な角度から回すために、オートバイや自分の手を傷つけてしまうことも少なくなかった。

 ある日、クルマを整備に出したときに、ピットクルーのスタッフが「クルマのワイパー部分にこれが置いてありましたけど、お客様のものですか?」と1本のめがねレンチを差し出してきた。長年、風雨にさらされていたためか、錆だらけになっていたが、手にするとずっしりと重くしっかりとした造りのものだった。

 「いや、心当たりはないですが……」と私が応えると、「では、処分しときますね」とクルーは踵を返した。

 「あ、ちょっと待ってください。処分するのだったら、ください」と私は言った。再び、その錆だらけのめがねレンチを手にすると、その錆びた体の端々から鈍い輝きがあった。握った感触はただものではなかった。長年プロである整備士の手のひらに握られ、数々のクルマのボルトと格闘してきた歴戦の残影が伝わってきた。自分がいつも持ち歩いている工具は、いわば「素人集団」であることがすぐにわかった。

 私は、なんだかうれしくなり、家に帰ると早速オートバイを出して、幾つかのボルトを緩めてみた。やはり、想像していた通り、オートバイや自分の手を傷つけることなく、滑らかにボルトは回転していった。

 今では、私の鞄の中でこの錆びためがねレンチが常に同行している。そして、それ以来〝しっかりとした〟工具セットを欲するようになったのである。

 工具でオートバイをメンテナンスするのは楽しい。構造が少しずつ理解できてくるし、大事にしようという気持ちや愛着も湧いてくる。空冷エンジンでキャブレター車なので、コンピューター制御に依らない単純な構造なのも気に入っている。

 現在のクルマやオートバイはハイテク化し過ぎていて、一部分が壊れてしまうと、総取り換えしなくてはならない構造になりつつある。便利になるのはいいのだが、〝味わい〟が薄らぐ気がする。

 建築物もそうである。古くても少しずつ手を入れて、大事に使われているレトロな建物には、深い味わいがあり、温かみを感じさせる。山の秘湯宿などに行くと、古い木造建築に出会うことがある。最新の機能を備えた空間で働く都市生活者には不便を感じることもあるかもしれない。しかし、それら人々も時を重ねた建物が醸しだす空気に引き寄せられるものである。長い時間、人の愛情を受け続けた〝モノ〟にも、輝きが備わるのだと、感じる機会が増えてきた。

(編集長・増田 剛)

新理事長に清野智氏 (日本政府観光局・JNTO)

2018年3月30日(金) 配信

2016年に、台湾でのPRイベントに出席した清野新理事長(トラベルリッチ・旅奇週刊=提供)

 清野智氏が、日本政府観光局(JNTO)の新理事長に就任することが分かった。任期は、4月1日からの5年間。現理事長の松山良一氏は退任する。

 新理事長に就任する清野氏は1947年生まれ。宮城県出身で、東北大学法学部卒業後、70年に日本国有鉄道に入社。仙台鉄道管理局総務部長や東日本旅客鉄道(JR東日本)東北地域本社(現・仙台支社)総務部長、財務部長、人事部長などを経て2006年にJR東日本社長に就任した。15年から東北観光推進機構会長も務めている。

 退任する松山氏は3月23日(金)のイベントで、本紙の取材に応じ「今後は、富裕層の取り込みが一層重要となる。富裕層間でも趣味嗜好は異なるため、多様なニーズに応えなければ来訪を促すことは難しい」と語り、ベストマッチングを実現するための仕組みづくりが課題との考えを示していた。2011年10月に日本政府観光局(JNTO)理事長に就任。在任中には、地域プロモーション連携室を立ち上げるなど、地方に拠点を持たないJNTOの課題克服に努めた。

〈観光最前線〉昼の青、夜の青

2018年3月30日(金) 配信

国営ひたち海浜公園のネモフィラ

 「いつも訪れている」「いつかは見たい」――春に見られる「青」の絶景を2つほど。

 昼の部代表は、茨城県・国営ひたち海浜公園。例年5月連休にネモフィラが見ごろを迎える。丘一面が青に染まり、空や海のブルーと溶け合う様は、息をのむほど美しい。斜面を見上げるように花を撮ると、スマホの画面はパンフレット写真そのもの。毎年来て、毎回夢中になっている。カメラを置いた時に感じる、海風の心地よさも格別だ。

 夜の部は、富山湾押しで。3―5月の「新月」前後、ホタルイカが海岸沿いに打ち上げられ、青い光が延々と続くことがある。「ホタルイカの身投げ」という、美しくも儚い名で呼ばれる現象だ。今年は5月15日が最後の機会とか。ただ波が穏やかなどの条件も。「いつか」見てみたい春の絶景だ。

【鈴木 克範】

システムで課題解決 宿の直販力をサポート(ダイナテック)

2018年3月30日(金) 配信

齋藤克也社長

 宿泊施設に対し、直販サイトの予約システムの提供を行う業界大手のダイナテック(齋藤克也社長)は3月22日、東京都内でカンファレンス2018を開いた。「個を強くし、システムによって施設の課題を解決していく」と語った齋藤社長。今夏には主力商品である予約システム「Direct In(ダイレクトイン)」を刷新する。ウェブサイトのレスポンシブル対応(スマートフォン端末対応)やプラン詳細の改善など、利用施設の声に応えたリニューアルを行う予定だ。

 同社サービスの目的は、宿泊施設の自社サイトからの成約率向上と非常にシンプル。個々の宿の直販力をサポートすることで、OTA(オンライン旅行会社)との差別化を実現してきた。現在、導入施設は3千(ダイレクトイン)を超え、業界トップの実績を持つ。トラベルコとも連携を果たした。

 30年以上、システム開発に従事してきた同社。時代の要請を受け昨年、システム開発・提供企業からトータルソリューションプロバイダーへの転換をはかると発表した。納品して終わりではなく、成約率向上をともに実現するパートナーという立ち位置を模索する。SMS(ショートメッセージサービス)を介した決済サービス「Paidy」を提供するエクスチェンジコーポレーションとの連携も発表。直販サイトの可能性を広げている。

 同社は2015年、ヤフー(Yahoo!Japan)傘下に。連携サービス(D-RISE)を利用することで、OTA(Yahoo!トラベル)のサイト上でも宿泊プランを掲載できるようになった。3月13日には、メタサーチ大手のトラベルコとの提携を発表。宿泊施設の自社サイトで販売する宿泊プランと、旅行会社によるそれとの比較検討を実現した。

 「AI(人工知能)によるデータ解析など、ヤフーグループの持つビッグデータの活用も視野に取り組みを進めていく」と語ったのは、同社執行役員の入本泰光CTO。温度管理の見回りや、チェックイン・アウト時の手間を省くIoT(モノのインターネット)の活用などにより、今後はPMSのさらなる進化を実現することで、サポート力をさらに強化していく構えだ。

 なお、ダイレクトインといった同社サービスを利用し、直販で高い成果を出した施設を表彰する「Direct Sales Award」の表彰式も行われた。

あおき会が感謝の集い 今後も業界の発展に尽力(房総予約センター)

2018年3月30日(金) 配信

房総予約センターの青木一代表

 房総予約センターの協力会・あおき会(小林庄一会長)がこのほど、京成ホテルミラマーレ(千葉県)で40周年感謝の集いを行った。青木一代表が率いる房総予約センターと京葉リザーブセンター、ノービルの会員宿や送客を担う旅行会社ら関係者230人が集まり、節目を祝った。

 冒頭、青木氏は「先代から、会員の皆様に支えられてきた。これからも一丸となって貢献していきたい」とあいさつ。今後も、観光業界の発展に尽力すると強調した。

あおき会の小林庄一会長

 昨年、40万人の送客実績を誇る房総予約センター。あおき会の小林庄一会長は、その労をねぎらうとともに、「オンライン予約が主流となるなか、親身になって相談に乗ってくれる案内所として、ますます活躍することを期待している」と激励した。

 近年は、ビッグデータの解析やインバウンドの取り込みにも力を入れるなど、時代に適した案内所像をつくりあげてきた房総予約センター。業界を牽引する仕組みづくりにも余念がない。

 当日は、送客実績トップ5の旅行会社も発表された。次の通り。

 1位日東交通▽2位銀座プラネットサービス▽3位京成トラベルサービス千葉支店▽4位小湊鐵道▽5位タビックスジャパン成田支店

【訪日外客数・推計値 】主要・新興市場ともに過去最高

2018年3月30日(金) 配信

 日本政府観光局(JNTO)によると、2018年2月の訪日外客数は250万9千人で、前年同月比23・3%の増加となった。昨年、1月にずれ込んだ旧正月(春節)休暇が2月となったことで、主要市場の集まる東アジアからの来客数が大きく伸びた。各市場で過去最高を記録している。

 中国はビザ緩和によるFIT客の増加により、同40%の増加。香港と台湾、韓国も好調だった。新興市場では、シンガポールとマレーシア、英国の伸び率がとくに顕著。それぞれ同25―33%の増加となった。華人の多いシンガポールでも春節が追い風に、昨年8月に行われた「シンガポール旅行博(NATAS Holidays 2017)」でのプロモーションも功を奏した。マレーシアでは航空会社と連携した特別運賃キャンペーンが需要喚起につながった。デスティネーションとしての認知度が、英国では高まっている。