「フラシティいわき」をトコナツ歩兵団がプロデュース!福島県いわき市

2018年10月24日(水) 配信

いわきの地域資源をデザインしたロゴマーク

全国各地のオモシロ企画を発信する面白企画創造集団「トコナツ歩兵団」は、全国各地の魅力を再発見する活動である「日本創造面白プロジェクト」第7弾として、福島県いわき市のシティセールス「フラシティ いわき」のメッセージとロゴの制作、基本方針の策定をプロデュースした。

 いわき市がシティセールスに取り組む背景には、少子高齢化の進展に伴う人口減少がある。2060年のいわき市の人口は、2015年の半分以下の約16万人になると想定されている。シティセールスは人口やまちの活力維持のために取り組まれ、市民にとって「住み続けたい」と思える“自信と誇りに満ちたまち” を、市外の人や企業にとって「行きたい」「住みたい」「進出したい」“選ばれるまち”を目指す。

 シティセールスの基軸として位置付けたのが「フラ」だ。国内におけるフラ文化発祥の地「いわき市」に根付いているアイデンティティは「フラ」であることを改めて認識し、既存の地域資源と調和・融合をはかりながら、市内外に対する訴求力の高いコンテンツとして磨き上げ、市外からの「人の流れ」と市内での「稼ぐ仕組み」を作り上げていく。

 今後、ターゲットごとに異なるアプローチを行い、市民向け、フラに関連する取り組み、プロモーション、市役所の取り組みなどを展開する。

メッセージ「フラシティ いわき」とロゴマーク

 メッセージの制作は、さまざまな地域資源を掘り起こすところから始めた。その後、他と差別化された資源として「フラ・アロハ・ハワイ」を選び、さらに言葉の意味や歴史と照らし合わせ「フラ」を選出。外向けに、具体的に、シンプルに、という観点から「フラシティ いわき」を制作している。

 ロゴマークは「フラシティ いわき」を視覚的に表現する構成要素の選出から始めた。中心にフラを踊る女性の顔を配置。過去、現在、未来を感じてもらうため、昔風でもあり、今風にも見えるようにデザインしている。イメージカラーは市のシンボルマークを踏襲し、いわきの海と空を表す青、太陽やいわき人の熱を表す赤の2色で構成。いわきの表記はHAWAIIとIWAKIの文字がかぶるため敢えてアルファベットにして、波のウェーブを加えている。市の花であるツツジはハイビスカス風にアレンジし、いわき七浜にかけて7つ配した。今後のパターン展開を考え、背景には失われた海を取り戻す象徴として、ウミガメ、メヒカリ、カモメ、カジキマグロ、カツオ、クロマツ、サンマも配置。国際姉妹都市ハワイ・カウアイ島の花 モキハナも入れました。最終的には、インパクトがあり、いわき市らしく、過去から現在、未来までの時間を示すもの、という観点から制作している。

面白企画創造集団 トコナツ歩兵団

 団長・渡部祐介を中心に、多彩なクリエイターが集う面白企画創造集団。ニッポンをオモシロくすべく、エンターテインメントの視点から、まちづくりや商業施設、商品企画、プロモーション等を手がける。主な実績に「島田市緑茶化計画」(静岡県島田市)、若手陶芸家集団「ミノヤキセンパイ」(岐阜県土岐市)、「フラ女将」(福島県いわき湯本温泉)、テラスゲート土岐「まちゆい」(NEXCO中日本開発株式会社)、「三重あそび」(三重県)、熊本県山鹿市「山鹿あそび」など。

日本創造面白プロジェクト

トコナツ歩兵団が手掛けたプロジェクトは下記の通り。今回のプロジェクトが第7弾となる。

第1弾「福井県大野市・縁(えにし)のあかり-春日神社・良縁の樹イルミネーション-」
第2弾「岐阜県土岐市・若手陶芸家集団 ミノヤキセンパイ」
第3弾「静岡県島田市・島田市緑茶化計画」
第4弾「福島県いわき湯本温泉・フラのまち宣言とフラ女将」
第5弾「三重県+11市町の観光プログラム・三重あそび」/「ちょこっと松阪牛」など
第6弾「熊本県山鹿市の観光プログラム・山鹿あそび」
第7弾「福島県いわき市 フラシティ いわき」
番外編「印旗沼ヒーローカード付き ちばエコニンジン」

福島県いわき市について

 いわき市は、福島県の東南端に位置し、南端は茨城県と接する。東は太平洋に面しており、寒暖の差が比較的少なく、気候に恵まれている。市内には15の工業団地を有し、製造業を基幹的産業として、水産業や農林業、そして日本三大古泉の一つに数えられる「いわき湯本温泉郷」や「アクアマリンふくしま」、「いわき・ら・ら・ミュウ」などがある小名浜港エリアを中心とした観光サービス産業など、多様な産業が活発に展開されている。東日本大震災では甚大な被害を受けたものの、国内外の支援と協力を受け、復興への歩みを着実に進めている。

学生と共同開発!学生向け旅行メディアIMATABIとオリジナルツアー企画、旅工房

2018年10月24日(水) 配信

旅工房(高山泰仁代表取締役会長兼社長、東京都豊島区)はこのほど、VOYAGE MARKETING(古谷和幸CEO、東京都渋谷区)が運営する学生向け旅行メディア「IMATABI」と共同で、オリジナル学生ツアーを開発した。費用や観光スポット、ホテルなど、旅好きなIMATABI公式学生アンバサダーのさまざまな要望を取り入れ、旅行のプロであるトラベル・コンシェルジュが組み立てたオリジナルツアー。「アメリカ(グループ旅)」「バリ島(女子旅)」「カンボジア(チャリティー旅)」の3ツアーを売り出す。

IMATABI×旅工房コラボ学生ツアー

1)アメリカ(グループ旅):

グランドサークル8大観光スポットも制覇!ロサンゼルス&グランドサークル&ラスベガス8日間の旅。

https://www.tabikobo.com/tour/TLALVXX8-FHHA-IMATABI
https://www.tabikobo.com/tour/TLALVXX8-FHHA-IMATABI

2)バリ島(女子旅):

SNSで話題の「バリスウィング」や女子旅に欠かせない注目スポットを盛り込んだ6日間の旅。

https://www.tabikobo.com/tour/TDPXTN6LH-HSS0-RIM0
https://www.tabikobo.com/tour/TDPXTN6LH-HSS0-RIM0

3)カンボジア(チャリティー旅):

ボランティア体験をしながら、アンコール遺跡や負の歴史を学ぶスポットなどを巡る7日間。

https://www.tabikobo.com/tour/TPN2RE3NH7P-ECO-IMATABI
https://www.tabikobo.com/tour/TPN2RE3NH7P-ECO-IMATABI

■IMATABI 編集長メッセージ

 学生のうちに旅に出ることで世界が広がり、価値観が彩られ、人生を豊かにする人が増えて欲しいという想いで学生向け旅行メディアを運営しています。今回のコラボ企画では、すでに旅を楽しんでいる学生IMATABIアンバサダーによる学生のための渾身の卒業旅行プランが完成したと思います。学生の締めくくりである大切な卒業旅行で、ぜひ最高の思い出を残してください!

 IMATABIは、学生時代にこそ旅を通じて多くの発見をして欲しいという想いで、「学生×旅」をテーマに6つの事業を展開しているサービス。学生×旅に特化したWebメディアの運営事業から、旅好き学生と地方をつなげる地方創生事業まで各方面から学生旅のサポートをしている。

「JR飯山線アートプロジェクト」全作品を特別公開 十日町市がツアー実施

2018年10月24日(水) 配信

ジミー・リャオ「Kiss&Goodbye」(土市駅)(photo by Gentaro Ishizuka)

新潟県・十日町市観光協会は11月11日(日)、「大地の芸術祭 秋の清津峡とJR飯山線アートプロジェクト作品をめぐるツアー」を行う。当日は、イベント開催時以外は見ることのできない「JR飯山線アートプロジェクト」の作品を、参加者に特別公開する。

 「JR飯山線アートプロジェクト」は、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」のプロジェクトとして2012年に始動。今年十日町市内すべてのJR飯山線の駅に、アート作品が展開された。ツアーはではこのイベント時以外は非公開の「JR飯山線アートプロジェクトの全作品」と、今年の大地の芸術祭で大人気だった日本三大峡谷清津峡にあるマ・ヤンソン/MADアーキテクツの「ライトケーブ」、「ペリスコープ」を巡る。担当者のおすすめは、台湾の絵本作家ジミー・リャオ氏が、JR 飯山線を舞台に描き下ろした新作絵本 『幸せのきっぷ Kiss &Goodbye』 を軸に土市駅と越後水沢駅に展開した作品「Kiss&Goodbye」。「土市駅の作品の中で見ることができる絵本のアニメーション映像がとてもかわいいです。雪景色や棚田など妻有らしい風景も描かれています」とPRした。

清津峡_マ・ヤンソン/MADアーキテクツ「ライトケーブ」(Photo by Tsutomu Yamada)

ツアー概要

日時:11月11日(日)

料金:8800円(作品鑑賞料金、昼食、保険料、移動費、消費税含む)

   ※子供料金は、十日町市観光協会に確認

定員:27人(最小催行14人)

行程:

越後湯沢駅(午前9:20発)―下条駅「下条茅葺きの塔」―魚沼中条駅「Repetitive Objects」―十日町駅東口「喫茶TURN/10thDAYMARKET」(外観のみ)―土市駅「Kiss&Goodbye」<JR飯山線乗車体験> 越後水沢駅「Kiss&Goodbye」―岡本太郎ゆかりのそば屋で昼食(名代そば由屋)―越後田沢駅「船の家」―清津峡渓谷トンネル「ペリスコープ」「ライトケーブ」―越後湯沢駅(午後3:40着)

※移動は土市駅と越後水沢駅間の「JR飯山線乗車体験」を除いて中型バス。時間は予定。

参加特典:「芸術祭オリジナルトートバッグ」(非売品)

申込締切:10月30日(火)

※定員になり次第、締め切り。

問合せ先:十日町市観光協会

TEL:025-757-3345 

FAX:025-757-5150

〈出番です〉 堀川遊覧船 船頭 武田 いさきさん

2018年10月24日(水) 配信

武田いさきさん

船から松江の魅力PR 気配りでおもてなし

 「約50分間の遊覧船は、お客様とのコミュニケーションの場。まさに一期一会です。船全体の雰囲気や空気感を大事にしています」。

 そう語るのは、国宝・松江城(島根県松江市)のお堀で運航する堀川遊覧船の最年少船頭、武田さん。約3年前、船頭募集を見つけ、「変わったことにチャレンジしたい」と飛び込んだ。

 研修期間を経て、初めての乗務では「顔が引きつり、足がガクガク震えていた」と振り返る。

 名古屋出身で結婚を機に島根へ越してきた。都会から地方での生活に最初は少し戸惑いもあったが、松江のこと、島根のことを好きになろうと努力した。今では、「お客様に松江の良さを知ってもらいたい」と思うまでになった。

 堀川遊覧船ではガイドの基本的なマニュアルはあるが、多くの船頭さんが独自色を打ち出しているのが特徴。「お客様が何を知りたがっているのか。それを察知することが大事です。インバウンドも増えてきています。カタコトでもコミュニケーションをとれば、雰囲気が変わってきますね」と話す。

 船の操縦では、着岸の停船が一番難しいという。潮の流れや風を計算しながら寄せていくもので、経験がモノをいう。しかし、「今ではその停船が一番楽しい」と笑う。

 「まだまだ勉強することはたくさん。私らしさを忘れず、日々取り組んでいきたいです」と意気込む。

九州の観光列車「A列車で行こう」貸切企画 阪急交通社が発売へ 

2018年10月23日(火) 配信

特急「A列車で行こう」

 

阪急交通社(松田誠司社長)はこのほど、「80名様限定!!特急『A列車で行こう』完全貸切in鹿児島 日帰り」を売り出した。

 「A列車で行こう」はステンドグラスが美しい車内やスタイリッシュな車体が人気の、九州旅客鉄道(JR九州)の観光列車。ジャズのBGMが流れる車内には、ハイボールサーバーを備えたバーカウンターで、特製ドリンクを楽しめる。

 通常、JR三角線を約40分かけて運行しているが、同企画は、特別に熊本駅から鹿児島中央駅までの区間を貸切り、約6時間かけてゆっくりと走る。昼食は、特急「かわせみ やませみ」のみで車内販売している駅弁を用意した。

 出発日は、11月13日(火)限定となっており、代金は大人1人1万5千円。

「A列車で行こう」車内

商品概要

コース名  :80名様限定!!特急「A列車で行こう」完全貸切in鹿児島 日帰り
出発日       :2018年11月13日(火)限定
旅行代金  :1万5千円(大人1人)
コース番号 :7F120
募集人数  :80人
行程      :JR博多駅=<九州新幹線>=JR熊本駅=<「特急A列車で行こう」貸切 約6時間>=
       JR鹿児島中央駅 … 鹿児島市内 自由散策(約3時間30分)… JR鹿児島中央駅=
      <九州新幹線>=JR博多駅

80名様限定!!特急「A列車で行こう」完全貸切in鹿児島 日帰り|阪急交通社
http://bit.ly/2AigPQ5
80名様限定!!特急「A列車で行こう」完全貸切in鹿児島 日帰り・九州ツアー・九州・沖縄発のツアー商品詳細画面です。24時間オンライン予約可能!阪急交通社トラピックス

問い合わせ:阪急交通社 トラピックス福岡

tel:092-725-1400
(月~金 午前9時30分~午後5時30分 土・日・祝 午前9時30分~午後1時30分)

スクラッチで宿泊割引クーポンが当たる!若年層の旅行喚起を、DMM.com

2018年10月23日(火) 配信

DMM.com(DMM、片桐孝憲最高経営責任者、東京都港区)はこのほど、3つの旅館で利用できる宿泊割引クーポンサービス「DMMスクラッチ めくたび」を開始した。1枚から購入できる、はずれなしのオンラインくじ「DMM スクラッチ」の機能を活用したサービス。1回500円でその価値以上の割引クーポンが必ず当たるという。同社は平日に時間のある大学生を中心とした若年層の旅行喚起を目的としているが、購入は誰でも可能。スクラッチは11月21日(水)まで。

 旅館は繁忙期の平準化や若年層へのアプローチなどを課題にしている一方、大学生は平日に休みはあっても金銭的余裕がないという状況がある。同社はこの2者のマッチングが課題解決につながると考え、新しいプラットフォームづくりに乗り出した。第1弾は都心の学生がアクセスしやすい3軒を厳選。当面はDMMスクラッチのコーナーで不定期開催とする。同社は「このサービスを通じて多くの若者に日本各地の魅力を実際に体験してもらいたい」としている。

サービス概要

 「DMMスクラッチ」を検索し、TOPページにある「めくたび」ページへ。好みの旅館を選び、購入枚数を指定しオンラインくじを購入。

■導入施設
・藤田観光株式会社 伊東小涌園(静岡県伊東市)
・株式会社HATANO観光グループ 若松ゆがわら石亭(神奈川県・湯河原町)
・株式会社ワールドリゾートオペレーション ゆとりろ西伊豆(静岡県伊豆市)

A賞:【1泊2食付き】宿泊券(確率:1%)
B賞:【素泊まり】宿泊券(確率:2%)
C賞:【70%OFF】宿泊券(食事なし)(確率:17%)
D賞:【50%OFF】宿泊券(食事なし)(確率:30%)
E賞:【30%OFF】宿泊券(食事なし)(確率:50%)

例:通常宿泊料金12,960円 → C賞70%OFFクーポン利用3,888円

その場で当選したクーポン内容が分かり、その内容のクーポン券が自宅に届く。クーポンが届く目安は、購入した日から14日以内。

若松ゆがわら石亭

<クーポン利用方法>
・クーポンの発送完了時に、予約方法や予約サイトのURLを記載したメールをDMMから送信。 (※予約方法は各施設によって異なる。)
・自身の都合に合わせたスケジュールで予約。(※施設の利用状況によっては希望に沿えない日程もある。)
・予約が成立した日程に宿泊できる。(※当日クーポンを忘れた場合は、割引を適応させることができない。クーポンは宿泊時に必ず持参を。キャンセルや変更は各施設に要問合せ。

めくたび - DMMスクラッチ
https://scratch.dmm.com/lp/mekutabi/
~めくる!めぐる!国内旅行~はずれなしのオンラインくじDMMスクラッチから、ホテルや旅館に「おトクに泊まれるクーポン」が登場!今すぐ数量限定クーポンをGETしよう!

クラツーと星野リゾート、新しい「冬旅」を企画

2018年10月23日(火) 配信

星のやバリ、宙に浮く「カフェガゼボ」(イメージ)

クラブツーリズムと星野リゾートはこのほど、自由な発想で一緒に作り上げた旅のカタログ「クラブツーリズム×星野リゾート」第2号を発行した。インドネシアにある「星のやバリ」に滞在する海外ツアーも初めて掲載した。

 昨年7月にスタートした星野リゾートが運営する宿泊施設を利用した新しい旅行商品を企画する共同プロジェクト。今年3月に発行した創刊号で発表した春・夏の新商品が好評だったことを受け、「冬の旅」とは何かをテーマに議論を重ね5つの共同企画商品を造成した。また「プレミアムステージ」や「美食探訪」、「ゆったり旅」など、さまざまな旅のニーズに合わせた星野リゾートの施設を利用した旅行商品も掲載している。

共同企画商品概要

1・「星のやバリ」神々が住む聖なるバリ島5日間

 19年1月に開業2周年を迎える星のや初の海外施設「星のやバリ」に滞在するツアー。「星のやバリ」にとっては、初めての国内向け募集ツアーとなる。緑豊かな内陸の避暑地として知られ、神秘的な寺院やライステラスの景観が美しいウブドに位置する「星のやバリ」での滞在と、奥深いバリ島の世界遺産を堪能できる。

 2・「星のや竹富島」に2連泊 八重山5島チャータークルーズ4日間

 クラブツーリズムの国内旅行最上級ブランド「ロイヤル・グランステージ」では、この冬「星のや竹富島」でスタートする冬限定の料理コンセプト「島テロワール」をいち早く体験できるツアーを提供。「島テロワール」は、八重山の土地・天候・人・歴史が育み、冬に旬を迎える八重山の食材をフレンチの技法で昇華させたコース料理。食事だけではなく、重要伝統建築保存地区に指定され、沖縄の原風景が残る竹富島での滞在と、八重山を巡りそれぞれの島の異なる魅力を感じるチャータークルーズを通して、八重山エリアが持つ魅力を存分に味わえる。

3.厄を払い縁起を担ぐ ロテルド比叡に泊まるしあわせの開運旅 3日間

 比叡山延暦寺の「やくよけ参拝」と日吉大社での「やくばらい参拝」の両方を体験できるスペシャルツアーを、「ロイヤル・グランステージ」として用意した。比叡山延暦寺での「やくばらい参拝」は朝の勤行から始まる比叡山内に宿泊した人が参加できる特別な体験。琵琶湖をのぞむレストランでは、古来より近江に伝わる発酵の知恵を用いた鮒鮓や近江食材を取り入れた新しいフレンチも楽しめる。

4.冬季ならではのイベントも盛り沢山 「星野リゾート トマム」と星野リゾート新ブランド「OMO」 北海道周遊旅3日間

 創刊号で約1100人が参加した北海道周遊旅。冬ならではの北海道を追及し、「リゾートステイ」と「都市ステイ」の楽しさを一度に満喫する第2弾を企画した。今年4月28日に誕生した星野リゾートの新ブランド「OMO」の第1号施設「星野リゾート OMO7旭川」では、旭川のディープな街の魅力を「ご近所ガイドOMOレンジャー」が案内する。地元民だから知っている情報を提供し、ガイドブックには載っていない北海道の魅力が楽しめる。また2日目は、雄大な自然の中でリゾートステイを楽しめる「星野リゾート トマム ザ・タワー」で、冬だけ現れる氷の街「アイスヴィレッジ」や「霧氷テラス」など冬限定の体験を満喫。ペンギン散歩でも有名な「旭山動物園」やフォトスポットとして有名な「美瑛の丘」など、冬の周遊旅の定番スポットも押さえているので、初めての北海道旅行にもおすすめ。

5.山梨・信州の7つのワイナリーと「リゾナーレ八ヶ岳」・「界 松本」でワインの世界に酔いしれる3日間

 「バスツアーだからこそ、気兼ねなくワインを楽しんでいただきたい」― との想いから、日本有数のワインの産地“山梨県“と“長野県“2つの県の厳選した7つのワイナリーを3日間に分けて案内するツアーを企画。宿泊先でもワインにあった美食や体験が楽しめる。1泊目は日本初のワインリゾートである「リゾナーレ八ヶ岳」で、メインダイニング「OTTO SETTE」にてシェフが厳選した食材を使ったワインに合うイタリア料理のコースディナーを、2泊目の「界 松本」ではソムリエ資格を持つ総料理長考案の「ワインすき鍋」を味わう。

富山県小矢部市でご当地キャライベント開催 10月27・28日

2018年10月23日(火) 配信 

小矢部市のメルギューくん・メルモモちゃん

富山県小矢部市は2018年10月27日(土)・28日(日)の2日間、小矢部市のシンボルキャラクター「メルギューくん」「メルモモちゃん」の活用推進の一環として、イベント「おやべメルヘンパーティー」を開催する。

 ゆるキャラ(R)グランプリ2015で5位になり、人気・知名度も上がってきた「メルギューくん」「メルモモちゃん」をはじめ、全国から30体を超えるご当地キャラクターが参加し、ステージPRとブースを展開する。ご当地キャラ大好きアイドル・寺嶋由芙さんがMCとなるキャラクターイベントや、テレビや舞台などで活躍の場を広げる俳優・猪野広樹さんのトークショーも開催する。

 さらに「メルヘンのまち」として、コスプレイヤーなどから人気の高い小矢部市・源平合戦の地で知られる倶利伽羅エリアを、ゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」のキャラクター「大倶利伽羅」のコスプレイヤーで人気の所詮千尋さんが進行役となり、聖地巡礼ツアーを行う。

「おやべメルヘンパーティー」主なコンテンツ

俳優・猪野広樹トークショー

俳優・猪野広樹さん

日時:2018年10月28日(日)

 第1回 開場/午前10:30 開演/午前11:00

 第2回 開場/午後1:00 開演/午後1:30

場所:クロスランドおやべ セレナホール

前売り券:全席指定 2千円(税込)

当日券:2,500円(税込)

プレイガイド:ローソンチケット(Lコード/55114)、チケットぴあ(Pコード/640-567)、イープラス

歴史ロマンのまち 聖地巡礼ツアー

コスプレイヤー・所詮千尋さん

 人気コスプレイヤー・所詮千尋さんが進行役となり、義仲・巴御前ゆかりの地である埴生護国八幡宮や、倶利迦羅不動明王伝説の地である倶利迦羅不動寺の山頂までを巡るツアー。

日時:2018年10月28日(日)

 午前の部 午前10:00~午前12:30

 午後の部 午後1:00~午後3:30

参加料金:500円(国内旅行傷害保険として)

募集定員:各回20人 ※当日受付

申込み:おやべメルヘンパーティー公式HP

その他コンテンツについて

ご当地キャラクター出演 クロスランドおやべ メインホール

10月27日・28日両日開催

<ご当地キャラクターPR>

 出演キャラクター:えちゴン(新潟県・柏崎青年会議所)、木曽っ子(長野県・開田高原地域協議会)、キラリン&ピッカ(富山県・滑川市)、くろべえ&でんちゃー(富山県・黒部峡谷鉄道)、さきちゃん&さいたろうくん(富山県・チューリップテレビ)、笹だるま(新潟県・笹だるま本舗)、利長くん(富山県・高岡市)、のっティ(石川県・野々市市)、ばいにゃこさん(富山県・ばいにゃこさんプロジェクト)、ひこにゃん(滋賀県・彦根市)、ひみぼうずくん(富山県・氷見市)、ふっかちゃん(埼玉県・深谷市)、ぽすくま(日本郵便)、マナーティ(NEXCO東日本)、みちまるくん(NEXCO中日本)、向嶋言問姐さん(東京都・墨田区向島)、ムズムズくん(富山県 射水市港湾・観光課)、メルギューくん&メルモモちゃん(富山県・小矢部市)、モーリーズ モリスケ(富山県・ダイナム小矢部店)、ユズ太くん&リップちゃん(富山県・砺波市)、与一くん(栃木県・大田原市観光協会)、よしなかくん&ともえちゃん(石川県・津幡町)、義仲くん&巴ちゃん(長野県・日義地域自治振興会)、ライカくん(富山県・カターレ富山)、ライティー(富山県・富山GRNサンダーバーズ)、レルヒさん(新潟県・エヌキャラネット事務局) (以上、50音順)

<キャラクター Trick or Treat>

 出演キャラクターに、ハロウィンにちなんだ上記の言葉で話しかけてスタンプを集める。スタンプを集めると、キャラクター大ビンゴ大会に参加できる。

<だるまさんがころんだ> 午後1:00~午後1:40

 ご当地キャラクターと来場者であそぼう!キャラクターたちのコミカルな動きがとってもかわいい!

<キャラクター大ビンゴ大会> 午後3:05~午後3:55

 各キャラクターからも素敵なプレゼントがもらえる!

<以上イベントMC> ご当地キャラ大好きアイドル 寺嶋由芙さん

ご当地キャラ大好きアイドル・寺嶋由芙さん

 ※寺嶋由芙さんは両日の午後2:35~午後3:00にライブステージも開催

【アイドル 空野青空 ライブステージ】

10月27日(土) 午前12:15~12:35

アイドル・空野青空さん

小矢部市総合会館 駐車場

10月27日(土)・28日(日) 午前10:00~午後3:30

【まちなかカート体験】

 参加料:100円

 対象:アクセル・ブレーキに足が届く方

※なりきり撮影会(無料)同時開催。仮装して写真撮影・カート走行が可能

※雨天時はなりきり撮影会のみ実施

※空野青空さんの飛び入り参加予定

10月27日(土)28日(日) 午前10:00~午後4:00

(※受付は午後3:00終了)

【キッズコスプレ体験コーナー】 クロスランドセンター1F 会議室

 いろいろな衣装を準備。仮装してなりきっちゃおう!

 料金:着替えを含め60分無料 延滞料金500円/30分

  返却時の過度な汚れは別途500円

※大人も仮装OK(2Fに更衣室あり)。レンタル衣装はなし。

10月27日(土)・28日(日) 午前10:00~午後4:00

【メルヘンワークショップ】 クロスランドセンター1F エントランスホール

 メルギューくん・メルモモちゃんのオリジナルマスキングテープを使って、貯金箱をつくろう

 参加料:500円

 (2人まで参加可能、オリジナルマスキングテープ3種とポストカードセット付)

【ご当地グルメブース】

 小矢部市の名物・おやべホワイトラーメン、メルギュー焼などが登場!

「おやべメルヘンパーティー」開催概要

日時:2018年10月27日(土)28日(日) 午前10:00~午後4:00

実施場所:

クロスランドおやべ(クロスランドセンター・芝生広場)

 〒932-0821 富山県小矢部市鷲島10番地

小矢部市総合会館 駐車場(まちなかカート体験)

 〒932-0047 富山県小矢部市城山町1-1

おやべメルヘンパーティー公式HP

おやべメルヘンパーティー公式Twitter

2019年「旅の8大トレンド」発表 ブッキング・ドットコム

2018年10月23日(火) 配信 

簡単さが肝心

ブッキング・ドットコム・ジャパン(アダム・ブラウンステイン代表、東京都港区)はこのほど、2019年の「旅の8大トレンド」を発表した。1億6300万件もの口コミと、29カ国2万1500人の旅行者を対象とした調査の結果から導き出した。テクノロジーの発達により、AI(人工知能)やVR(仮想現実)、AR(拡張現実)などを駆使した新たな旅のツールが、旅のあり方を変えそうだ。

 最高マーケティング責任者であるパパイン・ライヴァース氏は「2019年は、旅行が大きく変化する1年になると断言できる」と調査を振り返った。

1. 学びに満ちた旅

学びに満ちた旅

 「新しい通貨や自己充足の手段の到来が象徴するように、19年には旅をさらに意義あるものにすべく、思い切った決断をする旅行者の姿が目立つことでしょう」(同社)。

 全世界の旅行者の56%は「旅を経て人生をより良く生きるための掛け替えのないスキルを得た」と答えた。教室やオフィスの外での経験が多くの企業に重要視されている現代。とくにZ世代(1990年代半ば以降に生まれた若年層)は、人生をより良く生きるスキルと、旅から得られる実用的な学びの価値、大学の高額な学位の価値をより冷静な目で比べるようになるという。

 世界の旅行者の間でとくに人気の高いものは、新しいスキルを習得できる文化交流(68%)や、ボランティアの旅(54%)、そして海外への就業体験制度(52%)であることが分かっている。

2. 簡単さが肝心

簡単さが肝心

 旅行関連のテクノロジーの主な評価基準は、「簡単さ」となる。これまではAIやVR、音声認識が話題に上がってきたが、今後はこれらの技術を応用した革新的なテクノロジーに注目が集まるという。

 ルームキー代わりになるスマートフォン機能や、母語でコミュニケーションが取れるロボットコンシェルジュなど、多彩な可能性が期待されている。

 一方で、「胸が高鳴るようなイノベーションは、何も遠い未来のテクノロジーのみに限った話ではありません」(同)。スマホアプリを介した荷物追跡(57%)や旅行の計画や予約、その他の雑務を担う多機能アプリ(57%)のほうが、旅先での自動運転車(40%)よりも多くの旅行者の期待を集めている。

 さらに、旅行を計画する際に役立つテクノロジーの開発も進むと考えられている。世界中の旅行者の31%は、旅行に関する質問に答えてくれる音声操作式の「バーチャル・トラベル・アシスタント」を自宅で活用すること、そして5人に1人はARなどの技術を使って「到着前に旅の行き先のようすを確認することを望んでいる」といった結果が出ているという。

3. 宇宙の夢は遠くとも、見果てぬ地への憧れは続く

宇宙の夢は遠くとも、見果てぬ地への憧れは続く

 旅行者の40%は、将来叶うであろう宇宙旅行を楽しみにしていると回答し、38%は実際に自分で体験してみたいと答えている。一方で、宇宙旅行が現実になるまでは時間がかかる。見果てぬ地へのあこがれは、地球上にある未開の地に対する冒険心として表れるという。

 「未開の地と言っても、人々の興味は大地の遥か下に向いており、旅行者の60%は海底の宿泊施設に泊まってみたいと回答している」。19年は、一見実現不可能ともいえるほど、まったく新しいタイプの別荘やホテルが登場していくことになりそうだ。

4. 個々の利用者に合った情報がより重要に

個々の利用者に合った情報がより重要に

 旅行についての情報の集め方や使い方は、急速に発達している。これまでの旅行ガイドに代わり、個人の興味や好みを反映した短期的なコンテンツが重要になってきそうだ。

 旅行者の34%は、「自分にピッタリな旅行の情報を集めてくれる存在」を求め、 41%は「AIなどのテクノロジーを用いて、過去の旅行の経験に基づいた旅行の提案を行うことを旅行関連の会社に期待している」と答えている。このほか半数以上(52%)は、「自分が心から望むものを案内してくれる、デジタルツアーガイドのような旅行にまつわるイノベーションを活用したい」と答えた。

 旅行コンテンツの制作に携わる団体らは、利用者のニーズが最も高いときに、コンテンツを配信できるようAIを駆使したより効果的な方法を編み出していくと予想される。

5. 社会問題を意識した旅

社会問題を意識した旅

 社会問題を意識した旅行者が際立つ年になるという。人権や平等、労働環境への関心が世界的に高まっているなか、旅先の検討時に49%は、「現地の社会問題」を非常に重要な要素とし、58%は「現地の問題がそこに暮らす人々に悪影響を与えている場合、その目的地は訪れない」と回答している。

 加えて、旅行者は、ジェンダーや人種、性指向を問わず安全に旅を楽しめるような環境を求めている。目的地がLGTB+にとって、どれほど過ごしやすいかをランキングで示すサイトも出てきたように、数多くの目的地と団体も女性の1人旅を支援する体制を今後さらに整えていくと考えられる。

 同社のデータによると、旅行者の19%はLGBT+の祭典「プライド」に参加するために旅行を計画していると答え、なかでも18~34歳の若年層は30%が参加の意思を示している。

6. 旅にもエコ意識を

旅にもエコ意識を

 使い捨てプラスチックなど資源に関する問題は引き続き世界的な関心事となると予想される一方で、このような環境への懸念が実際の大規模な環境活動へと変容していくという。

 ミレニアル世代とZ世代の旅行者は、目的地で持続可能な体験を求め、宿泊施設はプラスチックの使用量を減らし、持続可能性を高めようと取り組むという。世界中の旅行者の86%は「滞在による環境への負荷を相殺できるような活動に参加したい」と答え、37%は「ビーチや観光名所に捨てられたプラスチックやごみを取り除く活動に加わりたい」と回答。関心は高い。

 「環境への強い責任感から、旅行者が環境への配慮を基準にして旅の目的地と宿泊施設を選ぶようになっていくことを考慮すると、持続可能なスタートアップへの投資は今後さらに不可欠なものとなるはず」。19年は、旅行関連の新たなスタートアップや各企業が、画期的なテクノロジーを用いて、持続可能な動きを活発化させるはずだ。

7. 現地での体験が旅の醍醐味に

現地での体験が旅の醍醐味に

 旅先での体験に重きを置いた旅行は昨年の主な旅行のトレンドの1つだった。旅行者の60%が「体験を物質よりも大切なものと認識している」事実から、 19年はこのトレンドがより一層拡大するという。「現地ですること」は「現地へ行くこと」と同等、またはそれ以上の価値を持つようになる。

 体験には、忙しい日々のストレスを和らげる効果がある。旅行者の42%が「19年に童心に帰れるような目的地を訪れる予定だ」と答え、同様に回答した旅行者の中でも、とくにミレニアル世代やZ世代の割合が顕著だった。

 これらの旅行者たちの想いを叶えようと、ボールプールや空気で膨らませた城など、子供らしい遊び心に溢れた設備を導入しようとする宿泊施設の登場が予想される。

8. 大満足の小旅行

大満足の小旅行

 世界の旅行者の半数以上(53%)は、「19年はさらに週末の旅行にでかけるつもりだ」と回答した。旅行者好みにカスタマイズしつつ、さまざまな魅力を短期間に詰め込んだ小旅行が流行すると、同社はみる。

 移動に関するイノベーションが小旅行の流行りの一助となる。移動に関する航空経路の拡大から、航空券の料金競争、シェアもできる手軽なオンデマンドのレンタカー、公共交通機関の状況をリアルタイムでどこでも簡単に確認できるシステムに至るまで、移動手段に関するイノベーションは発達を遂げている。

 これらの変化で、短期間の旅行は多様な個人のニーズを満たすことができるようになる。同時に、「ごく短い期間でも良いから旅行に出かけたい」と思わせる、個性が光る魅力的な宿への関心が輪をかけて高まっていくという。

「観光ルネサンスの現場から~時代を先駆ける観光地づくり~(165)」国後島を見渡す半島と幻の集落(北海道標津町)

2018年10月23日(火) 配信

日本一の砂嘴・野付半島(別海町郷土資料館提供)

北海道根室半島と知床半島に挟まれた標津町と別海町。その地先に半円形を描くように伸びた不思議な野付半島は、古くから国後島の渡海路として利用されてきた。対岸には、国後島の山々が手に取るように見渡せる。

 その半島の先端に、江戸時代「キラク」と呼ばれる幻の集落があった。地元伝によれば、ここには遊郭もあったという。残念ながら、その正確な記録はないが、集落はロシアとの交易や北前船の荷を受け入れた拠点であり、正式には野付通行所という。

 野付半島は標津町の付け根から、鳥の嘴のように大きく湾曲した日本一の砂嘴(さし)である。知床半島羅臼沖には2千㍍もの深い海溝があり、この海溝に沿って流れる速い潮流で削られた土砂が流れ着き、長い年月をかけて形成されたものだという。従って、土砂流量の変化によって砂嘴は成長したり衰退したりを繰り返す。通行所のあった遺跡の多くは、残念ながら今は海面下に沈んでしまっている。しかしその遺跡跡からは、食器や鉄鍋などの生活用品が散乱する姿を、今でも確認することができる。

 野付通行所は、記録によれば1799年に設置され、支配人と用人やアイヌの人足たちが詰めていた。幕末、1845―59年、この通行所の支配人を務めた加賀伝蔵はアイヌ語通詞であった。北海道の名付け親として知られる松浦武四郎とも親交があり、武四郎とともにアイヌを庇護した人物としても知られている。司馬遼太郎の「菜の花の沖」には、江戸時代に北方交易で活躍した廻船業者・高田屋嘉平衛が登場する。実は、嘉平衛がロシア船に拿捕されたのも、この野付半島沖である。事件の発端となった軍艦長・ゴローニンも国後島で捕縛され、野付半島を経由して松前に送られたという因縁の地でもある。

 この地の先住民であるアイヌは、漁業資源に恵まれたこの日本列島東辺の地を「メナシ(東方)」と呼んで住み続けた。近隣にあるポー川流域の台地には、伊茶仁(いちゃに)カリカリウス遺跡と称されるおびただしい数の国史跡の竪穴住居跡がある。また、海に面した高台には、「チャシ」と呼ばれる砦のような施設が数多くある。祭祀施設のようでもあるが、和人との戦いが激しくなって以降は、砦としても機能していたものと思われる。

伊茶仁カリカリウス遺跡(標津町)5

 まことに謎の多いこの地域だが、中標津空港はもとより、女満別空港、釧路空港からも近い。周辺には、世界遺産知床や、食の宝庫として人気のある釧路・帯広エリアなどがあるが、観光的にはまだまだ空白地帯でもある。

 アイヌと和人、ロシアとの濃密な交易、広大な根釧平野の酪農開拓の歴史など、実に魅力的な資源に恵まれている。最近は、野付半島に生息するオオタカ・オオワシなどの大自然を求めて英国からの写真マニアも増えたという。ここは北の大地に最後に残されたアルカディア(理想郷)かもしれない。

(東洋大学大学院国際観光学部 客員教授 丁野 朗)