「トラベルスクエア」アイコンタクト手紙

2018年6月23日(土)配信 

大切なのは「アイコンタクト」

 先日、大学生に向けたマナー講座の授業を見させていただいた。

 挨拶で頭を下げる角度、名刺をもらうときの仕草など、接客時の基本動作だから教えていただいてありがたいことだが、肝心の目と目を合わせる、が抜け落ちていてどうしても気になった。

 僕は毎回の授業の時に、出席票代わりのコメント用シートを一人ずつ手渡すようにしている。普通は机の上にたばねて置いて、受講生に勝手に取らせればいい話だが、僕は手渡しながら、おはよう、の一言も掛けて、相手の目をきちんと見るようにしている。もちろん、それに気づいて、きちんとこちらの目を見て微笑みを返してくれる人はいるが、まず10人に1人以下の含有量だ。だいたいが目を伏せて、そのまま通り過ぎる。たまに、学生さんの1人をピックアップして、目を見ながら紙を渡してと代打ちを頼むのだが、感想は「先生、本当に目を合わせてくれないものですね」というのが多い。

 アイコンタクトは日本人の動作の中で、最も不得手とされるものかもしれないが、ここはしっかりやってほしいところだ。インストラクターの先生にもここは押さえてほしい。皆さんもね。

 思い返せば月刊食堂編集部時代、20代の終わりだったか、アメリカ西海岸の繁盛レストランチェーンの社長を取材していて、「繁盛の秘訣をワンワードで!」と無理な質問を投げかけたら、「そりゃ、君、アイ・トゥ・アイコンタクトに尽きるよ」と明快な答えが返ってきたものだ。

 若々しい諸君には細かい動作のチェックよりも、こういう心掛けをコーチングする方が早い。

 そういえば、ことが済んだら、お礼状を書こう、という提案。間違ってはいないし、大事なことだと思うが、ルールの押しつけが厳しすぎる。

 白い封筒、白い便箋、時候の挨拶はきちんと用語の使い方を間違えずに、誤字が出たら、全部、書き直すほうがいい、といった指導だ。

 これは怖すぎる。いくらなんでも、これじゃ委縮して、とても手紙など書く習慣など身に付かないと思う。僕は手紙というのは、こちらの感謝の意を伝達することが第一義で、多少の形式は逸脱したっていいじゃないか、という意見だ。大きな葉書に、ありがとう!とたった5文字を大きく書いただけのものだっていい。というより、そっちの方が生き生きして印象的ではないか。

 マナー講座もそろそろ「形式知」から脱出していいのじゃないだろうか。そんなことを考えさせられた。形式が整っていて死んでいる手紙はいやだし、丁寧に頭を下げても、アイコンタクトのない挨拶も虚ろだろう。これからは、そういう簡単なところから接客指導を始めようではないか。

(跡見学園女子大学観光コミュニティ学部教授 松坂 健)

 

コラムニスト紹介

松坂健氏

跡見学園女子大学観光コミュニティ学部教授 松坂 健 氏
1949年東京・浅草生まれ。1971年、74年にそれぞれ慶應義塾大学の法学部・文学部を卒業。柴田書店入社、月刊食堂副編集長を経て、84年から93年まで月刊ホテル旅館編集長。01年~03年長崎国際大学、03年~15年西武文理大学教授。16年から跡見学園女子大学教授、現職。著書に『ホスピタリティ進化論』など。ミステリ評論も継続中。

JATA、田川会長を再選 新副会長に日旅の堀坂社長

2018年6月22日(金) 配信

新正副会長。(左から)坂巻副会長、田川会長、菊間副会長、堀坂副会長

日本旅行業協会(JATA、田川博己会長、1190会員)は6月21日(木)、東京都内で2018年度の通常総会を開き、任期満了に伴う役員改選で田川会長を再選した。田川会長は今年の取り組みについて、年初から発している「備える」を改めて強調。「2019年の大きな変化に向け、攻めのディフェンスで年度内にしっかりとカタチづくりをしたい」と述べた。また、副会長には日本旅行の堀坂明弘社長が新たに就任した。堀坂副会長は丸尾和明副会長のあとを引き継ぎ、訪日旅行推進委員会の委員長を務める。

 来賓としてあいさつに立った、観光庁の田村明比古長官は「世界でも見劣りのする日本人の旅行消費を促すための取り組みを、官民連携して進めていきたい。国として外部環境の改善に努力する。そのうえで、旅行業界の皆さんには日本人に対し、旅行を伴う自己実現や社会貢献のための多様な活動の魅力、長めの休暇でゆったり過ごす新たなライフステイルなどを積極的に提案してほしい」と期待した。

 田川会長は会長メッセージのなかで、好調な訪日外国人観光客の数字や回復基調にある海外旅行者数に触れ、「6千万人の相互交流時代を迎えつつある。このなかで旅行会社は企画力や提案力、斡旋力、添乗力の真価を発揮し、マーケットをしっかりつかむことが重要。これが今年度の事業骨子になる」と言及。そのうえで、旅行業の基盤を確立するため①昨年のてるみくらぶ破綻からの旅行業の信頼回復②商慣習のグレーゾーンの整備③産業の高度化――の3点に取り組むとした。また、観光産業全体については①ハッピーマンデー維持を始めとする政治課題への取り組み②ツーリズムEXPOジャパンの活用拡大③国際観光旅客税の使途への提案――の3つに力点を置く。

沖縄県・ゆいレールでもAlipay 実証実験スタート、7月20日まで

2018年6月22日(金) 配信

ゆいレールで、モバイル決済アリペイを導入する実証実験が始まった

沖縄県を走る「ゆいレール」(運営=沖縄都市モノレール)で、モバイル決済サービスAlipay(アリペイ・支付宝)を利用して乗車する実証実験が本日から始まった。Alipayを提供するアントフィナンシャル ジャパンの加盟店契約会社・オリックスらと共同し、7月20日(金)まで行う予定。沖縄都市モノレール(美里義雅社長、沖縄県那覇市)に問い合わせたところ、「本格導入の是非含め、実験を通じて課題を洗い出す」とした(同社・担当者)。

 ゆいレールでは2014年10月から、2次元(QR)コードが印刷された切符の発行を開始し、専用の読み取り機も改札に設置した。スマートフォン端末用アプリから、決済用QRコードを表示するAlipayとの相性の良さが、実証実験を後押しした。

 アントフィナンシャル ジャパンが、専用ソフトウェアの開発に協力。インバウンドユーザーらは、スマートフォン1つでモノレールに乗ることができる。

 沖縄県でもFIT(個人旅行客)を中心に、訪日外国人旅行者(インバウンド)数が増加傾向にある。中国本土からの来訪者数は2017年に初めて50万人を突破し、来訪者数全体の2割を占める一大市場となっている。16年と17年の対前年増加率も、プラス10~20%と大きい。

 中国本土では、Alipayを含むモバイル決済利用率が高く、ユーザー数は7億人を超えるという統計データも。沖縄都市モノレールでは導入を通じ、インバウンドの移動サポートや乗車増を目指す。

ブッキング・ドットコムと中国の春秋航空がパートナーシップ結ぶ

2018年6月22日(金) 配信 

ブッキング・ドットコム特別塗装機が登場

Booking.com (ブッキング・ドットコム)はこのほど、中国最大の民間航空会社である春秋航空との戦略的パートナーシップを結んだ。両者は互いのプラットフォームが持つ資源をすべて共有することで、中国国内市場の取り込みを狙う。

 今回で、両者初となる共同ブランドの特別塗装機が登場する。ブッキング・ドットコムのブランドロゴを冠するオリジナル航空機は、春秋航空すべての航空路線で運航するという。中国国内外を問わず、利用の多い旅先はすべてカバーされる予定だが、日本とタイにはとくに重点が置かれる。日本国内は東京(羽田)と大阪、茨城、名古屋、高松、佐賀などの空港での発着便に使われる見通し。

 特別塗装機は、春秋航空の運行する通常のエアバスA320と異なる。外観デザインにロゴと青色を用いた。内装はブッキング・ドットコムアプリと宿泊レビューのスクリーンショットなどを配した。利用者に向けたプレゼントで、シートの背面には、限定のディスカウントコードを記載する予定だ。コードを使えば乗客は200人民元相当のクーポンを獲得でき、ブッキング・ドットコムを介した旅行のあと、キャッシュバックを受けることができる。

 ブッキング・ドットコム中国のマネージング・ディレクターであるマーシャ・マー氏は「今回のオリジナル航空機の発表は、当社が中国地域で力を注いでいる取り組みのひとつの到達点を意味する」と力を込める。

東武8000系 快速たびじ号を復活運行するツアー売り出す

2018年6月22日(金) 配信

2011年に定期運行を終えたセイジクリーム塗装の東武8000系

クラブツーリズムはこのほど、「セイジクリーム塗装・東武8000系 快速たびじ号と東武博物館、鉄道博物館 日帰りの旅」を売り出した 。

 同ツアーでは、2011年に定期運行を終えた東武鉄道を代表する「東武8000系(8111編成)」に乗車できる。現存する唯一の原型タイプ編成は、ファンの記憶に刻まれているセイジクリーム色で、今はなき「快速たびじ号」のヘッドマークを掲げて走行。懐かしい名車による約1時間の小旅行を楽しめる。列車乗車後は、同社が夜間貸切を行う鉄道博物館を自由に見学できる。

セイジクリーム塗装・東武8000系 快速たびじ号と東武博物館、鉄道博物館夜間貸切 日帰りの旅 概要

本ツアーのポイント 

1・今では旅客運転していない1編成のみが残る、原型タイプのセイジクリーム色が印象的な   「東武8000系(8111編成)」を貸切運行。往年の「快速たびじ号」のヘッドマークを掲げて走行する。
   

2・「東向島―大宮」間は、東武スカイツリーライン(伊勢崎線)から
   東武アーバンパークライン(野田線)へと乗り換えなしで直通運転

3・クラブツーリズムオリジナルの東武伊勢崎線の運転当時を再現した
 縮小版特製サボ(行先標)をプレゼント

4・7月5日に新館がオープンする鉄道博物館を夜間貸切します

出発日:8月19日(日)

旅行代金:大人9千円

※子供は1千円引き

募集人員:200人限定

行程:

東武博物館見学(現地集合)→「快速たびじ号」の復活運転で1時間の小旅行(東向島発〈午後3:45ごろ〉~〈東武スカイツリーライン〉~春日部~〈東武アーバンパークライン〉~大宮〈午後4:45ごろ着〉)→各自で徒歩にて移動→鉄道博物館の夜間貸切見学 (午後6:30の入場、午後8:30頃の解散まで自由見学後、現地解散)

※やむを得ない事由により時刻が変更になる場合がある。

天空の世界での告白イベント! 7月14日(土)に富山県で開催

2018年6月22日(金) 配信

大観峰駅ホーム到着 サプライズ演出

富山県の「立山黒部アルペンルート」を運営する立山黒部貫光は、立山ロープウェイの乗車時間7分間を、参加者カップルへ愛の告白タイムとして提供・演出し、アルペンルートでの旅の思い出が、2人の愛のスタートとなる記念日になるように応援する企画を、7月14日(土)に実施する。

 昨年10月14日に鉄道の日イベントとして実施し、成功を収めた企画を今夏も開催する。応募者のなかから1組限定で選ばれたカップルのうち、応募者が愛の告白者となり、受ける側が相手から告白されることを知らない状況で、完全貸切の立山ロープウェイに乗車する7分の間で想いを伝える。現地スタッフが完全サポートするなか、動く展望台・立山ロープウェイの車内で、大切な方への想いを伝えてみては?

概要

開催日:7月14日(土)

募集人員:大切な人への告白もしくはプロポーズをしたい人(限定1組)

事前に告白希望者を募集(下のサイトから応募)し、応募が多数の場合は抽選とする。

参加費:無料(アルペンルート乗車券は別途必要)

当日の流れ

大観峰駅中テラス 越中陶太鼓による祝福演奏

(1)告白者は、当日、黒部平駅でスタッフと事前に打ち合わせの上、ロープウェイに乗車。(ロープウェイホーム、ロープウェイ車内は完全貸切、臨時便対応、乗務員1名有)

(2)黒部平駅~大観峰駅間(上り便限定)を運行する立山ロープウェイの乗車時間7分間を利用して、告白タイムを設ける。

(3)告白が成功すれば、大観峰駅スタッフとお客様がホームで出迎えし祝福を行う。

(4)カップルを中テラスに誘導し、サプライズ演出にて祝福イベントを行う。記念撮影も実施。

告白が不成功の場合は、(3)(4)を省略して、通常通りのご案内にて対応。

(5)成功カップルへのお祝い

・アルペンルート立山駅~黒部湖往復乗車券+ホテル立山無料宿泊券

・雷鳥ぬいぐるみ

パラダ 日本最大級の「カブトムシドーム」を7月7日オープン

2018年6月22日(金) 配信 

カブトムシドームは子供に人気

上信越自動車道に直結する佐久平ハイウェイオアシス「パラダ」(運営=佐久平尾山開発、長野県佐久市)は、施設内の平尾山公園内にある飼育施設「カブトムシドーム」を2018年7月7日(土)にオープンする。

 日本最大級の「カブトムシドーム」は、直径18㍍と14㍍の巨大なドームをつなげたネット状の施設で、平尾山とその周辺に生息する昆虫の保護と育成、観察を目的とした、主にカブトムシの飼育・観察施設。今年で14年目を迎え、毎年7月上旬から8月中旬の期間中、約2万2千人が来園する。夏休みには小さな子供を連れた家族に人気の施設となっている。

 期間中は放し飼いにされた数百頭のカブトムシが、木々の間を飛び交う自然のようすを観察でき、実際にカブトムシにも触れ合える。ドーム内のカブトムシは採集(持ち帰り)できないが、入場料は無料で自由に見学できる。

最初は嫌がっていた女の子もチャレンジ!

 園内には、昆虫について学ぶことができる施設「昆虫体験学習館」もあり、生きている世界最大のカブトムシ、ヘラクレスオオカブトと触れ合えるコーナーや、平尾山公園に生息する虫の標本をはじめ、日本や世界各国のさまざまな昆虫の標本を展示している。昆虫をテーマにした「イベント」や「体験プログラム」など、さまざまな取り組みも行っている。

期間中、ドーム内にいる数百匹のカブトムシを観察できる

イベント概要

イベントタイトル:「カブトムシドーム」 7月7日オープン

開催日時:2018年7月7日(土) 午前9:00~

見学期間:2018年7月7日(土)~8月19日(日) 午前9:00~午後5:00

場所:上信越自動車道 佐久平ハイウェイオアシス「パラダ」

 平尾山公園内「カブトムシドーム」

見学料:無料

駐車場:無料 700台

アクセス:

<東京方面>

 関越道・上信越道 練馬I.C → 佐久平スマートIC 約147㌔ 約94分

<北関東方面>

 北関東道・上信越道 佐野スマートIC

  → 佐久平スマートIC 約133㌔ 約86分

<横浜方面>

 圏央道・関越道・上信越道 海老名IC→ 佐久平スマートIC 約187㌔ 約128分

<千葉方面>

 外環道・関越道・上信越道 三郷南IC→ 佐久平スマートIC 約180㌔ 約119分

<北陸新幹線>

 東京駅 → 佐久平駅 約80分

佐久平駅からタクシー約15分

施設概要

施設名称:上信越自動車道 佐久平ハイウェイオアシス「パラダ」

所在地:〒385-0003 長野県佐久市下平尾2681(南パラダ)

開設:1994年12月15日 ※カブトムシドームは2005年7月開設

TEL/FAX0267-67-8100/0267-67-8110

営業期間:通年営業

営業時間:午前8:00~午後6:00(各施設の営業時間は異なる)

入場者数:43万9千人

 ※昨シーズン実績(2017年4月1日~2018年3月31日)

駐車場:無料 南パラダ 約700台、(北パラダ 約800台)

アクセス:上信越自動車道 佐久平パーキングエリア直結

URL佐久平ハイウェイオアシス「パラダ」

TrustYou 、日本ホテルにプラットフォームを提供

2018年6月22日(金) 配信

日本ホテルは、東京ステーションホテルなどを運営する

ホテルの口コミ評価マネジメントとマーケティングを行うTrustYou (トラスト・ユー) はこのほど、日本ホテルに同社のプラットフォームを提供すると発表した。
 
 日本ホテルは、東京ステーションホテルやホテルメトロポリタン、ホテルメッツなど国内30ホテルを運営する。今後、同社の運営ホテルは、トラスト・ユーのプラットフォームを導入することで、経営戦略立案からサービス改善までさまざまな場面口コミの活用が可能になる。今決定に対し、トラスト・ユー日本支社アカウントマネジメント部長の希代翔氏は、「100年以上の歴史を持つ東京ステーションホテルをはじめ、日本の主要駅に多くのホテル運営する日本ホテル株式会社にプラットフォームをご利用いただけることを大変嬉しく思っています」とコメントした。

民泊物件の在庫確保を急ぐ、11の自治体が届け出数100件超え

2018年6月22日(金) 配信

民泊の仲介サイト運営・管理業務を手掛ける楽天ライフルステイ(太田宗克社長、東京都千代田区)はこのほど、運営代行エリアの拡大を発表した。名古屋市が、札幌市と東京都(23区内)、京都市、大阪市、沖縄県(本島)、宮古島に引き続き追加された。煩雑な清掃や申請手続きなどをサポートすることで、物件在庫の確保を狙う。

 6月22日(金)時点で、同社のユーザー向け民泊予約サイト(Vacation STAY)の総登録部屋数は1786。うち7割が許認可確認済みとなっている。掲載物件の目標数は非公開だが、「対象エリアについては、順次拡大していくつもりだ」(同社広報)とした。

 民泊は、家主が仲介・管理を企業に委託するビジネスモデルとなっているだけに、物件開発・掘り起こしは仲介・管理業者にとって再優先事項となる。

11の自治体が、届け出数100件超え

 6月15日(金)に住宅宿泊事業法(民泊法)が施行されたものの、未届け物件の大規模キャンセルなど混乱が続いた。民泊ビジネスで、本当に利益を産めるのか。 今後の展開を不安視する家主も出てきた。物件の届け出件数は3278件(観光庁長官会見・6月20日(水))、在庫確保を急ぐ国内外の仲介業者にとって、満足できる数字とは言い難い。

 各都道府県の届け出件数を見ると、100件を超えたのは北海道(140)と福岡県(164)、沖縄県(145)の3県に留まった。市と特別区(東京都)では、札幌市(570)と名古屋市(101)、大阪市(179)、新宿区(186)、台東区(122)、墨田区(100)、渋谷区(124)、豊島区(134)の8自治体となった(カッコ内は各地域の届け出件数、観光庁長官会見・6月20日(水)より)。

 なお、同社がサービスを提供する京都市の届け出件数は、46件だった。改めて見返すと、楽天ライフルステイの運営代行エリアと、届け出数100件超の自治体は重なっているのが分かる。

申請代行で在庫確保

 各自治体が、独自条例を設け規制強化が進んでいることも、数が伸びない理由とされている。そのため同社では、物件の届け出(申請)を代行・支援するオプションサービスも用意した。簡易宿泊所からホステル、特区民泊(旅館業法の特例)まで、民泊法以外のルールに対応する物件代行も併せて担うことで、在庫確保を目指す。

ジェイアイ傷害火災とソニー損保が海外旅行保険で業務提携へ

2018年6月22日(金) 配信 

提携イメージ

ジェイアイ傷害火災保険はこのほど、ソニー損害保険が6月21日からインターネット経由で始めた海外旅行保険において業務提携を結んだ。

 ジェイアイが取り扱うインターネット専用海外旅行保険「t@biho たびほ」を通じ、ソニー損保の海外旅行保険を支援。顧客に24時間365日、日本語の事故対応デスクなど充実したサポートサービスを提供していく。

 JTB総合研究所の調査によると、日本人の海外旅行者数は2012年の1850万人をピークに減少を続けていたが、16年に1711万人、17年は1788万人と上昇傾向にある。今年に入っても2月以外は前年度を超えるなど好調だ。

 近年、旅行業界の変化は著しい。海外旅行の約7割がインターネット経由で予約。旅行形態も個人手配旅行や自由行動型ツアーに移行し、海外旅行保険は最も保険契約のインターネット化が進んでいる商品ともいわれているという。

 ただ、損害保険会社が海外旅行保険に新規参入するときの壁は高い。顧客対応などの体制構築に伴う初期投資や、海外アシスタンスサービスの構築も必要になってくる。

  今回同社では、海外旅行保険の取り扱いに必要な各種オペレーションを第3者に提供できる体制を整えた。ソニー損保との提携で、「t@bihoたびほ」を通じたサポートサービスを提供し、「より多くの海外渡航者のさらなる安心と信頼を得られるよう努めていく。海外旅行保険のリーディングカンパニーを目指す」と意気込む。