6月下旬、「日比谷OKUROJI」オープン 東京初出店・新業態を含む44店舗の出店

2020年1月21日(火) 配信

「日比谷OKUROJI」外観イメージ

 ジェイアール東日本都市開発は6月下旬、東京・山手線の有楽町駅~新橋駅間の100年の歴史を刻む煉瓦アーチが特徴的な高架下空間に、商業空間「日比谷OKUROJI」をオープンする。

 連続した高架柱が特徴の300㍍に及ぶ通路を整備し、日比谷側へ5カ所の出入り口を設けることで、街に開かれた高架下として新たな回遊性のある商業空間を創出する。

 同施設には、東京初出店・新業態を含む44店舗の出店が決定。スタンディングやオーセンティックなどさまざまなスタイルのバー、羊肉料理、そうめん専門店などさまざまな素材や調理法にこだわった飲食店、ファッション、アウトドア店舗、職人技の道具や染物、革小物などのショップ、スイーツ店など個性的な店舗がそろう。

「日比谷OKUROJI」内観イメージ

東京湾の中心で愛を叫ぶ シーライン東京が「愛妻の日」にイベント実施

2020年1月21日(火) 配信

愛を叫ぶ参加者(昨年11月22日のイベントのようす)

 シーライン東京は1月31日(金)、初のイベント「東京湾の中心で愛を叫ぶ」を行う。日本愛妻家協会が「愛妻の日」に定める日に、愛妻に東京湾の中心で愛を叫びたい参加者を募集している。

 同社が運航するクルーズ船は、上空から見ると航路がハートのカタチになることから、「恋人の聖地サテライト」に選定されている。

 これまでいい夫婦の日(11月22日)のランチクルーズで、夫婦のなれそめなどを聞くイベントを6回実施してきた同社。今回のイベンでは、より気軽にイベントに参加してもらうため、船上で愛を叫ぶカタチにした。

 参加者は停泊している船で愛を叫んだのち、50分のアフタヌーンクルージングを楽しめる。なお、参加費は無料。

 愛妻の日は、「妻というもっとも身近な存在を大切にする人が増えると世界はもう少し豊かで平和になるかもしれない。という理想のもと、日本独自の伝統文化かもしれない愛妻家というライフスタイルを、世界に広めていこう」と日本愛妻家協会が制定した。

「東京湾の中心で愛を叫ぶ」 概要

日時:1月31日(金)雨天決行

会場:東京ベイ・クルージングレストラン シンフォニー・クラシカ(デッキ)
   叫びイベント終了後、モデルナに移動しクルージング

集合場所:日の出埠頭 シンフォニーのりば

スケジュール:

午後1:15、集合

午後1:20~午後2:50、イベント

午後3:00~午後3:50、アフタヌーンクルーズ

参加費:無料

参加条件:愛妻家を目指す志のある男性

参加人員:30人

※応募者多数の場合は抽選。当選者の発表は本人への通知。

応募方法:下記事項を明記の上メールでエントリー下さい。

①氏名・年齢・生年月日 ②住所 ③電話番号

メール応募:i.wanchu@slt.jp

応募締め切り:

1月31日、午後1:15までにシンフォニーのりばを訪れれば、当日申し込みも可能

https://www.symphony-cruise.co.jp/information/1467
https://www.symphony-cruise.co.jp/information/1467
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128施設を表彰、JALパックアワード2019 授与式は3月から

2020年1月21日(火)配信

JALパックアワード2019のロゴマーク

 ジャルパック(江利川宗光社長、東京都品川区)は2020年1月21日(火)、利用客から高評価を得た施設などを表彰する「JALパックアワード2019」を発表した。同事業は今年で6回目。19年にジャルパックのツアー企画、運営に協力したすべての施設を対象とし、国内を7つのエリアに分けて施設を表彰する。

 今回のアワードは金賞、銀賞をあわせて128施設が表彰された。授与式は、3月上旬から各地で開かれる「JALパック商品説明会」などに合わせて行う。

昨年の授与式のようす

表彰内容と主な表彰施設(抜粋)

◆お客さま評価賞

(お客からのアンケートの評価が総合的に高かった取引先に贈る)

金賞:ホテル日航アリビラ(沖縄県)

銀賞:シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル(千葉県) 他計18施設

◆JALPAK賞

(ジャルパックが目指す商品の取り組みに協力された取引先に贈る)

金賞:株式会社プリンスホテル 北海道エリア(北海道)

銀賞:大阪マリオット都ホテル(大阪府) 他計17施設

◆セールス賞

(ジャルパック商品の販売に協力した取引先に贈る)

金賞:京急EXホテル品川(東京都)

銀賞:ホテル日航熊本(熊本県) 他計93施設

表彰スケジュール(会場)

3月3日(火) 関西・南紀・山陰・山陽地区(大阪府 ホテル日航大阪)

3月4日(水) 四国地区(徳島県 アオアヲ ナルト リゾート)

3月10日(火) 九州・奄美地区(福岡県 ホテル日航福岡)

3月24日(火) 北海道地区(北海道 札幌グランドホテル)

3月26日(木) 沖縄地区(沖縄県 ザ・ナハテラス)

5月8日(金) 関東、東北・北陸・中部地区(東京都 セルリアンタワー東急ホテル)

「JALパックアワード2019」コンテンツサイト

ご当地グルメが当たる、観光ポスター投票CP 2月21日まで

2020年1月21日(火)配信

投票者に抽選で、ご当地グルメをプレゼント

 日本観光振興協会(山西健一郎会長)は2020年2月21日(金)の正午まで、観光振興を目的として19年に制作・活用した「日本各地の魅力を伝える観光宣伝ポスター」の投票キャンペーンを実施している。投票者の中から抽選で合計30人に、賞品として昨今災害で被災した各地のご当地グルメをプレゼントする。応募方法は、同協会の投票キャンペーンサイトから。

 同キャンペーンでは、「第68回日本観光ポスターコンクール」の第1次審査を通過した作品から魅力的に感じた作品を、1人最大3点まで選んで投票する。投票結果は、審査会で国土交通大臣賞、総務大臣賞、観光庁長官賞、日本観光振興協会会長賞などとともに決定。3月下旬に日本観光振興協会のWebサイトで発表する。

投票キャンペーンの概要

名称:第68回 日本観光ポスターコンクール オンライン投票キャンペーン

実施期間:2020年1月20日(月)~2月21日(金)正午まで

主催:公益社団法人 日本観光振興協会

概要:

 日本観光ポスターコンクールは、観光宣伝ポスターの質的向上と国内観光振興の促進を目的として1947(昭和22)年から開催。日本で唯一の全国的レベルでの長い歴史を持つ観光ポスターコンクールであり、今回で第68回を数える。

投票方法:

 ご当地の魅力をアピールする第1次審査通過作品から、「この地を訪れてみたい」「魅力的な旅行先」と感じたポスター作品を1人3点まで選んで投票する(重複での投票は無効。なお投票の際、個人情報提供許諾を得たうえで投票する)。

賞品:被災地の産品3,500円相当(30人)

※下記6県・15賞品の中から好きな商品を1点選ぶ。

福島県(浜通り地方)

(1)福島牛、(2)喜多方ラーメン、(3)いわきの漬けもの

千葉県(房総)

(1)干ものセット、(2)ポークステーキ、(3)コシヒカリ

長野県(東御)

(1)くるみ、(2)リンゴジュース、(3)イチゴジャム

岡山県&広島県

(1)お米3種セット、(2)ジャンボ牡蠣、(3)レモンケーキ

熊本県

(1)野菜の詰め合わせ、(2)からし蓮根、(3)馬刺しセット

投票サイト:

日本観光ポスターコンクールの概要

名称:第68回 日本観光ポスターコンクール

主催:公益社団法人 日本観光振興協会

後援:国土交通省、総務省、観光庁、日本政府観光局(JNTO)、一般社団法人日本旅行業協会、一般社団法人全国旅行業協会、一般社団法人日本旅館協会、公益財団法人日本交通公社、公益財団法人日本交通文化協会、公益財団法人日本ナショナルトラスト、一般社団法人日本民営鉄道協会、定期航空協会、一般社団法人日本旅客船協会、公益社団法人日本バス協会、北海道旅客鉄道株式会社、東日本旅客鉄道株式会社、東海旅客鉄道株式会社、西日本旅客鉄道株式会社、四国旅客鉄道株式会社、九州旅客鉄道株式会社

各賞:国土交通大臣賞(1点)、総務大臣賞(1点)、観光庁長官賞(1点)、日本観光振興協会会長賞(1点)、インバウンド賞(1点)、特別賞(該当作品がある場合)、入賞(日本観光振興協会より授賞予定)

審査員:山田五郎(評論家)、宮澤正明(写真家・映画監督)、左合ひとみ(グラフィックデザイナー)、他に主催者・後援者による審査員

審査会:

 2019年12月26日 第1次審査

 2020年1月20日~2月21日 オンライン投票キャンペーン実施期間

 2020年3月4日 専門審査会

結果発表:

 2020年3月下旬、日本観光振興協会Webサイトで審査結果を発表。受賞作品は、同協会発行の季刊誌「観光とまちづくり」に講評を添えて掲載される。

稲取温泉、「雛のつるし飾りまつり」開催 118段のひな人形も

2020年1月21日(火) 配信

会場の「文化公園雛の館」

 稲取温泉旅館協同組合(村木康之代表理事、静岡県・東伊豆町)は3月31日まで、「第23回 雛のつるし飾りまつり」を開いている。

 伊豆稲取温泉では、ひな祭りのときにひな壇の両脇に手作りの人形をつるす「雛のつるし飾り」という伝統文化が残っている。娘の健やかな成長を願い、思いを人形に込めてひな祭りを祝う風習だ。

 福岡県柳川市の「さげもん」や山形県酒田市の「傘福」と並び「日本三大つるし飾り」と呼ばれている。

期間:1月20日(月)~3月31日(火)

会場:文化公園雛の館(300円)、むかい庵(300円)、なぶらとと(100円)、ふたつぼり(無料)、八幡神社(無料)

開館:午前9:00~午後5:00(午後4:30最終受付)全会場共通

素盞鳴神社雛段飾り

素盞鳴神社のひな人形

 真っすぐに伸びる118段の素盞鳴(すさのお)神社の階段に雛人形を展示する。昨年まで、隣町の伊東市・佛現寺(ぶつげんじ)の展示段数と同数で、ともに日本一をうたっていたが、今年から佛現寺の展示が行われなくなったため、単独で日本一の段数(組合調べ)となった。

期間:2月20日~3月10日

時間:午前10:30~午後3:00 ※雨天中止

雛フェス

 商工会青年部が中心となり、雛のつるし飾りまつりで賑わう2月29日と3月1日に、地域活性化を目的としたイベントを実施する。伊豆稲取駅から文化公園雛の館までの空き店舗でのワークショップや、歩行者天国に露店の出展、ステージでさまざまなパフォーマンスを行う。

雛のつるし飾りまつり 2019|稲取温泉こらっしぇ|稲取温泉旅館協同組合公式サイト
https://www.inatorionsen.or.jp/hina_sp/
「雛のつるし飾りまつり」のイベント情報や各展示会場の開館時間など関連情報をご案内いたします。

宿研ら、WEB集客、外国人雇用などのセミナー開く 宿泊施設向けに和倉温泉で

2020年1月21日(火) 配信

宿泊予約経営研究所はWEB集約と外国人雇用をテーマにセミナーを開く

 宿泊予約経営研究所(矢津達彦社長、神奈川県横浜市)は外国人材を紹介するダイブのほか石川県・和倉温泉観光協会、和倉温泉旅館協同組合と連携して2月27日(木)、和倉温泉観光協会の2階中ホールで「WEB集客と外国人雇用戦略セミナー」を開く。

 同セミナーの1部のテーマは「ブランドコンセプトに基づいたWEBメディアの活用法(HP・SNS編)」。HPとSNS(交流サイト)に特化した発信・表現方法を伝える。宿泊施設のブランド価値をWEBメディアで宿泊者に発信し、良いブランドイメージを持ってもらうことで予約率の向上につなげるのが狙い。

 2部は「今すぐに取り組むべき外国人雇用のポイントと成功事例」。優秀な外国人材を確保するために、採用のポイントと成功事例を説明する。

 「HPとSNSが上手く活用できない」や「施設ブランドが上手く表現できない」、「人材採用に課題を感じている」、「外国人採用に興味はあるが不安だ」などの悩みに対して、宿研は「解決策を提示していきたい」と語る。

 セミナーの受講者は30人までで、先着順に受け付ける。参加費は無料。申し込みの締切日は2月21日(金)の正午まで。申し込み先は宿泊予約研究所営業の平隆博氏(☎:070-1453-9798)などからできる。

 

ANAHD、高校生が旅先で学ぶ実践型教育プログラム「イノ旅」スタート 第1弾は宮崎県・新富町へ

2020年1月21日(火) 配信

イメージ

 ANAホールディングス(ANAHD、片野坂真哉社長)は1月20日(月)、高校生が旅先で学ぶ実践型教育プログラム「イノ旅」をANAの就航地を中心とした日本各地に展開するプロジェクトを始めた。次世代型教育の一環として若い時から旅をする動きを作るとともに、イノベーション人材の育成を目指す。

 イノ旅は、旅と学びを融合させた新しい教育サービスで、居住地から遠く離れた場所でフィールドワークとワークショップ、アイデア提案を行う。教育プログラムの提供は、i.club(小川悠代表理事)が行う。

 フィールドワークでは、地元事業者へのインタビューを通して、地域が抱える課題を見つけるとともに情報を収集。ワークショップでは他の参加者とディスカッションを行い、地域課題の根底にあるものを掘り起こしていく。

 アイデア提案では新しい発想をする際の心構えを学ぶとともに、心に訴える発表の仕方を身につける。

 第1弾は、こゆ地域づくり推進機構(齋藤潤一代表理事)と連携し、宮崎県・新富町を舞台としたプログラムの募集を開始した。

 これに伴い、「イノ旅説明会」が2月1日(土)に東京都内で実施される。定員は先着50人で会費は無料となっている。申し込みは、イノ旅WEBサイト(https://anainotabi.com)「説明会申込み」から可能。

イノ旅第1弾概要

日程:2020年4月1日(水)~3日(金)

行先:宮崎県児湯郡新富町/出発地:羽田空港

定員:20人(予定)

主題:お茶事業の課題解決につながるイノベーション提案

主催:i.club、こゆ財団、ANAHD

申し込み:イノ旅WEBサイトhttps://anainotabi.com

イノ旅説明会概要

日時:2020年2月1日(土)午後2:00~午後4:00 (午後1:45開場)

会場:point0 marunouchi(〒100-0005 東京都千代田区丸の内2丁目5—1 4F)

定員:50人(先着順)

会費:無料

主催:i.club、こゆ財団、ANAHD

スケジュール:

14:00-14:15 「イノ旅」のコンセプト紹介

14:15-14:45 パネルディスカッション「本質的な学びに旅が必要な理由とは?」

登壇者:東京学芸大学大学院准教授 小宮山利恵子氏/「イノ旅」トライアル参加高校生

14:45-15:00 休憩

15:00-15:30 「イノ旅」第一弾実施内容詳細について説明&および質疑応答

15:30-16:00 交流会

 

 

 

ギフト・ショー春2020 ビジネスガイド社主催 2月5―7日、東京ビッグサイト

2020年1月21日(火)配信

 日本最大のパーソナルギフトと生活雑貨の国際見本市「第89回東京インターナショナル・ギフト・ショー春2020」が2月5―7日の3日間、東京ビッグサイト全館、西展示棟・南展示棟・青海展示棟で開催される。主催はビジネスガイド社。

 今回のテーマは「心地よい暮らしの提案 PARTⅡ」。従来通り「第7回LIFE×DESIGN」(青海展示棟Aホール)、「第27回グルメ&ダイニングスタイルショー春2020」(西2ホール)を同時開催する。総出展社数は、海外17の国と地域から302社を含む、約3千社。延べ30万人の来場者を予定している。入場料は無料(事前登録制)。

 同ギフト・ショーの最大の特徴は、メイド・イン・ジャパンが多いこと。日本の職人の技を伝承しモダンにアレンジして作られた商品は、3100万人を超える訪日外国人観光客がおみやげに買っていくだけでなく、日本の若者が歴史や文化、匠の技に新しい価値を見出して購買している。

 グルメ&ダイニングスタイルショーでは、日本全国の地域のブランドを提案。農業、漁業、畜産、酪農などの一次生産者が、生産者の顔の見える安全安心な食品を紹介。プレミアムな上質なこだわりを持った食品、酒、クラフトビールなど作り手の熱い思いとこだわりを直接話が聞ける場となっている。

 問い合わせ=ビジネスガイド社 インターナショナル・ギフト・ショー事務局 ☎03(3843)9851。

〈旬刊旅行新聞1月21日号コラム〉日本人海外旅行者数2000万人達成 地方から海外旅行の活性化に期待

2020年1月21日(火) 配信

日本人海外旅行者数2000万人達成

 2019年の日本人海外旅行者数が史上初めて2千万人を達成した。日本政府観光局(JNTO)が1月17日に発表した出国日本人数(推計値)によると、前年比5・9%増の2008万600人と、旅行業界にとって長年の悲願だった2千万人の大台にようやく乗ることができた。

 
 17年3月29日に閣議決定された観光立国推進基本計画では、20年までに日本人海外旅行者数を2千万人にする政府目標を掲げたが、1年前倒しで達成したことになる。観光庁の田端浩長官も同日の会見で、2千万人達成を「国際感覚の向上や、外交関係においても重要なこと」と高く評価した。
 
 1月27日には観光庁と日本旅行業協会(JATA)が国土交通省内で「2千万人達成祝賀会」を開く。赤羽一嘉国土交通大臣も出席する予定で、観光業界の関係者とともに悲願達成を祝い、今後のさらなる飛躍を誓う会となる。
 
 19年は、元号改元によるゴールデンウイーク10連休の影響が大きかった。4月の出国日本人数(JNTO調べ)は前年同月比22・8%増の167万人と2割を超える伸び率を示した。LCC(ロー・コスト・キャリア)の浸透も、海外旅行をより身近なものに捉える傾向を強めている。さらに、年5日間の有給休暇取得の義務化も大きい。働き方改革などが進み、旅行しやすい環境が整うことを歓迎したい。
 
 一方、近隣諸国で難題も顕在化した年であった。香港の民主化を求めるデモは長期化し、今年に入っても収まる気配はない。日韓関係も19年7月に韓国向け輸出管理の見直しを行って以来、双方の交流は冷めた状態が続いている。このようななか、1年間で約113万人も増加したのは民間の努力も大きい。JATAは17年にアウトバウンド促進協議会を立ち上げるなど、海外旅行市場の活性化に取り組んできた。
 
 2千万人達成への道のりは、生半可なものではなかった。1990年に史上初めて1千万人の大台に乗った。今から30年近く前の話だ。
 
 その後、9・11の米国同時多発テロ、イラク戦争、新型肺炎SARSの発生、リーマン・ショックなどさまざまな逆風が上昇を妨げ、大枠で1600―1800万人規模の中で前後を繰り返していた。
 
 その間にも、「若者が旅行をしない」という傾向も業界内で大きな課題として取り上げられた。また、9・11後には日本人海外旅行者数の回復が他国に比べて遅れ、日本人の海外旅行市場の脆弱さが指摘されたこともあった。近年も自然災害などさまざまな困難が続いている。しかし、15年は1621万人、16年は1712万人、17年は1789万人、18年は1895万人、そして19年は2008万人と着実に上昇していることは心強い。
 
 観光業界は相互交流が大事としばしば語られる。19年の訪日外客数は前年比2・2%増の3188万人(JNTO推計値)と伸び悩んだが、20年には4千万人の達成を目指している。もしこの数値に近づくことになれば、出入国の規模は2倍に広がる。観光業界の健全な発展には、インバウンド、アウトバウンド双方が連動した活性化が不可欠だ。とりわけ地方空港から海外旅行の活性化に期待したい。
 
                                                                                                                    (編集長・増田 剛)

【特集 No.543】訪台日本人数250万人へ 東旅協、台湾視察で交流深める

2020年1月21日(火) 配信

訪台日本人250万人達成へ横断幕を掲げた

 東京都旅行業協会(村山吉三郎会長)は昨年12月18―21日、日台の双方向流促進に向け台湾視察旅行を行った。村山会長や市川享副会長ら9人の役員が参加した。深く現地に入り、台湾北部の硬直化した観光コース以外の魅力を探った。訪日台湾人数約480万人、訪台日本人数約200万人といった不均衡な状況を解決する一翼を担う。中華民国ホテル旅館・旅行業国際推進協会(徐銀樹理事長)から招待を受け、台湾北部の新北と新竹、桃園の3市のコアな地域を見て回り、現地事業者との商談会や現地観光局と交流会などを開いた。【平綿 裕一】

 台湾北部の新北と新竹、桃園の3市の観光局は近年、訪台日本人が伸び悩んでいることを懸念していた。現状を変えようと、今回、徐理事長らの協力を得て視察旅行を実現させた。初日の12月18日は商談会と交流会を開いた。19日以降、東旅協一行は3市のディープな観光地を巡り、新コース造成への糸口を探った。【現地視察・3面】

 商談会では、3市の宿泊・飲食・土産施設のほか、バス事業者ら約80―90人の観光関係者が詰めかけた。テーブルの前には順番待ちができ、自分たちの番が来ると熱心に商材を売り込んだ。

 2020年から、日本の大手旅行会社と契約を結んだという宿泊事業者は「まだまだ日本人は少ない。ぜひ活用してほしい」と息巻いた。

 一行も彼らの熱量に応えた。説明を受けたうえで、対応可能人数や現地での移動・予約方法などを確認し合った。

 「何度も訪れた台湾だが、こんな場所は知らなかった」「商品に組み込みやすい施設も多い」「熱心にPRしてくれた。受け入れにとても力を入れている」などと、一定の成果を得たようだった。

 18年、訪日台湾人数は約480万人だった。訪台日本人数は19年12月に初めて200万人を超えたものの、その差は依然大きい。

 徐理事長は18日に開かれた交流会で、日台における旅行者数の開きを縮められるよう、力を貸してほしいと呼び掛けた。

 今回の視察を通じ、新たな旅行商品の造成や誘客を一行に要請。そのうえで、22年までに「訪台日本人数250万人を目指す」と200万人達成後の新たな目標を掲げた。

 交流会で村山吉三郎会長はまず、東日本大震災発生時、台湾から200億円以上の義援金があったと謝辞を述べた。

 台湾北部エリアは魅力が多いがまだ日本人に知られていない箇所もあるとし、「(東旅協を挙げ)訪台日本人の増加に協力していく」と強調した。

 現地メディアからのインタビュー時には「航空座席が確保できないことが送客の壁だ」と業界全体の意見を代弁。フライト便数の増加や大型機の導入などの改善策についても言及した。

※詳細は本紙1784号または1月27日(月)以降日経テレコン21でお読みいただけます。