【関西支社訪問】和歌の浦や高野山麓など 和歌山キャラバン隊がアピール

2020年3月17日(火)配信

宣伝隊一行

 和歌山県の観光キャラバン隊が2月20日、本紙関西支社を訪問し、絶景の宝庫「和歌の浦」や高野山麓エリア、今年5月に旧社地大斎原(おおゆのはら)の大鳥居建立20周年を迎える熊野本宮大社(田辺市)などをアピールした。

 来社したのは、和歌山県観光キャンペーンスタッフ「きのくにフレンズ」の角谷奈緒さん、田辺市観光振興課の田中大吉さん、和歌山県伊都振興局企画産業課の森本有衣副主査、和歌山県観光振興課の今本祐輔主査、湯川真代主事の5人。

 和歌山市の和歌の浦エリアは、多くの万葉歌人が詠い、江戸時代の画家が描いた絶景が魅力。急峻な地形にびっしりと建物が並ぶ雑賀崎の町並みは「日本のアマルフィ」と呼ぶ人も。西国三十三所第2番札所の紀三井寺は今年で開創1250年。期間限定で秘仏御本尊の御開帳も行われる。

 世界遺産にもなっている高野参詣道「町石道」は、空海が切り開いたとされる高野山への主要道。空海が入定した旧暦3月21日の前日に当たる4月12日には、語り部とともに、慈尊院から高野山までの約20㌔を歩くウォーキングイベント「空海の道」を実施する予定。

 また、熊野本宮大社では5月11日まで、大鳥居建立20周年を記念した特別御朱印を授与する。田辺市では近年、「わかやまのウユニ塩湖」と称される天神崎も、“映えスポット”として人気を集めている。

 角谷さんは「和歌山県は気候も温暖で、春はとくに一日中、過ごしやすくおすすめ。歴史探訪や自然散策、花見など、県内の魅力をおもいっきり満喫してください」とPRした。

東武トップ、東京五輪公式観戦ツアー第6弾抽選 16日から

2020年3月16日(月)配信

特設サイトでの抽選販売受付は3月16日午後3時から開始する

 東京2020オリンピックオフィシャル旅行サービスパートナーである東武トップツアーズ(坂巻伸昭社長)は3月16日(月)、第6弾となる「東京2020オリンピック公式観戦ツアー」の抽選販売受付を始める。同ツアーは、観戦チケットと宿泊や交通機関、観光などをセットしたもの。受付期間は同日の午後3:00~3月30日(月)午後5:00まで、同社ホームページ内の特設サイトで行う。

 今回は、 オリンピックスタジアムでメダルセッションの陸上競技の観戦をはじめ、組み合わせが決定した競技のプランを用意。セーリング競技を専用クルーザー船上から観戦するプランと江の島ヨットハーバーから観戦する2つのプラン、バレーボール競技で日本戦を観戦するプラン、日本代表の試合を2試合観戦するソフトボール観戦プランの合計5プランの抽選販売を行う。

 抽選結果の発表は、4月7日(火)~8日(水)の間に、受付時に登録したメールアドレス宛てに連絡が届く予定。なお、特設サイトから事前登録ページに登録した人には、 新しいコンテンツや観光スポットの案内などを配信している。

東武トップツアーズは抽選販売する今回の5プラン

A.陸上競技観戦 2泊3日プラン

B.セーリング 専用クルーザー洋上観戦 2泊3日プラン

C.セーリング 江の島ヨットハーバー観戦 1泊2日プラン

D.バレーボール(日本戦)&ビーチバレーボール観戦 2泊3日プラン

E.「福島復興応援・オープニングゲーム ソフトボール観戦 2泊3日プラン」

特設サイト

東武トップツアーズ 東京2020オリンピック・パラリンピック特設サイト:

東武トップツアーズ 東京2020オリンピック・パラリンピック特設サイト | 東武トッ...
http://tobutoptours.jp/tokyo2020/
東武トップツアーズは「東京2020オフィシャル旅行サービスパートナー」として様々な競技観戦ツアーをお客様にご提供いたします。全世界が注目する世紀の瞬間を会場でリアルに感じ、かけがえのない思い出を残して頂くための特設サイトです。

各種問い合わせ先

*商品受付などの問い合わせ:東武トップツアーズ(株)メディア東京支店

 TEL:03-5843-9615、年末年始休業

 営業時間:平日午前10:30~午後6:30、土日祝日午前10:30~午後6:00

*商品内容・事前登録サイトに関する問い合わせ:

 東武トップツアーズ(株)スポーツ・東京2020事業推進部

 東京2020オリンピック・パラリンピックツアーデスク

 TEL:03-5348-2734、E-mail:top-sports@tobutoptours.co.jp

 営業時間:平日午前9:30~午後5:30

  ※土日祝日・年末年始休業

そばや日本酒が楽しめる「大江戸和宴」、駒沢オリンピック公園で開催

2020年3月16日(月) 配信

日本各地のさまざまなそばが食べられる

 大江戸和宴実行委員会は5月28日(木)~31日(日)の4日間、駒沢オリンピック公園(東京都世田谷区)で「WELCOME TOKYO EVENTそばと日本酒と花の博覧会 大江戸和宴2020」を開く。2016年から19年まで代々木公園を会場に、毎年15万人の来場者を迎えていたが、今年は場所を移しての開催となる。

 日本三大そばと称される戸隠そば(長野県)、出雲そば(島根県)をはじめ、辛みの効いた大根おろしで食す越前そば(福井県)、わさびをたっぷりのせた奥多摩天然わさびそば(東京都)など、日本各地の有数なそば処から、職人が選び抜いた素材、熟練の腕前を来場者の目の前で披露し、打ち立て、ゆで立ての絶品そばを提供する。

日本酒の飲み比べもできる

 日本酒は、十四代(山形県)や獺祭(山口県)などの全国への出荷量が少ない希少銘柄や国内外のコンクールで受賞した銘柄、これからの暖かい季節にぴったりの季節限定酒などを出品する。季節に相応しい切り花や、丹精込めて作られてきた盆栽の名品も販売する。

イベント概要

名称:WELCOME TOKYO EVENTそばと日本酒と花の博覧会 大江戸和宴2020

日程:5月28日(木)、29日(金)午前11:00~午後8:00

 30日(土)午前10:00~午後8:00

 31日(日)午前10:00~午後6:00

※開催時間は予定

※一部そば店舗ラストオーダー午後6:00を予定

会場:駒沢オリンピック公園 ※雨天決行、荒天中止

参加料金:入場無料

 そば一律700円(税込)※トッピングは別料金

 日本酒 杯売り 300円~(税込)

 大江戸和宴セット(3種飲み比べ)1,000円~(税込)

 花、盆栽ほか有料販売あり

 一部の体験プログラム有料あり

開催内容:

【そばゾーン】日本全国のそば何処のそばの実食販売 ※約15ブースを予定

【日本酒ゾーン】全国の地酒のコップ販売

【花ゾーン】盆栽・鉢植え・切り花などを中心に販売

【和体験ゾーン】盆栽、フラワー教室、着付け体験など

【ステージゾーン】和を中心としたエンターテインメントステージ

 ※出店の詳細は、随時公式サイト等で発表する。

主催:大江戸和宴実行委員会

後援:世田谷区、フード・アクション・ニッポン推進本部

協力:日比谷花壇

TEL:070-1351-7761(平日午前10:00~午後5:00)

日本空港ビルデングとJTBが包括的業務提携契約を締結 羽田空港起点の事業共創目指す

2020年3月16日(月) 配信

羽田空港(イメージ)

 日本空港ビルデング(横田信秋社長兼COO)とJTB(髙橋広行社長)は3月13日(金)、羽田空港を起点とした新たな魅力づくりや交流創造、体験価値の向上につながる事業共創を目的に、包括的業務提携契約を結んだ。トランジット客向けの周遊型定期観光バスや観光案内など、新たなサービスを提供していく。

 主な協業項目は、①訪日客などへの観光案内や情報発信機能強化②コト・モノ・トキの交流を軸とした地方創生③トランジット客などを想定した羽田空港起点の回遊創出④カルチャーやキャリアがクロスオーバーする空港を活用した学びの場――とする。

 羽田空港起点の回遊創出は、トランジット客などをターゲットにした乗り降り自由の周遊型定期観光バス「スカイホップバス」のコース開発と実証実験を行い、本格展開を目指す。羽田空港周辺エリアの回遊プラン・ツアーなども企画する。

 そのほか、第2ターミナルに新設されるウェルカムセンターでの観光案内や、食材を起点として地域の魅力を伝えるカフェの連携プロデュースなどを行う。

 日本空港ビルデングが運営・管理する羽田空港の年間利用者数は8500万人を超え、世界有数の利用者数となっている。3月29日(日)からは国際線発着便数が増加し、さらに海外と日本各地を結ぶハブ空港としての機能が向上する。

 一方、JTBは全国各地にあるネットワークや、コト・トキ体験のプロデュース力などを生かし、双方が連携しながら訪日客をはじめとする旅行者の体験価値の向上や地域活性化への貢献を行っていく。

北海道上川町で地域おこし協力隊「KAMIKAWORKプロデューサー」本格始動  2020年度メンバー募集中!

2020年3月16日(月)配信

プロジェクトPRイベント「KAMIKAWORK cafe」の様子

 北海道上川町では、2019年度から町の魅力づくりを担う地域おこし協力隊を採用し、2019年4月から本格的に活動を開始した。町の移住定住促進プロジェクト「KAMIKAWORK(カミカワーク)」の推進役となる人材として、現在も隊員を募集している。

 協力隊の肩書はKAMIKAWORKプロデューサー。「KAMIKAWORK」の活動を推進する主要人員で、メンバーはそれぞれ「フードプロデューサー」「アウトドアプロデューサー」などの職種に分かれ、まちづくりで具体的な領域を担っている。19年7月に主な活動拠点となる「大雪かみかわヌクモ」が開業。KAMIKAWORKプロデューサー主導のイベントやセミナーも精力的に行った。なかには早々と町内での起業を志すメンバーもいて、20年6月に「ラーメンプロデューサー」によるラーメン店が開業する。

 KAMIKAWORKプロデューサーは全員、町外からの移住者。募集活動は継続的に行い、札幌や東京で開催したプロジェクトのPRイベント「KAMIKAWORK cafe」では、先輩プロデューサーや町に関わる著名人との交流ができる場を設けている。

KAMIKAWORKプロデューサーとは

 上川町の地域おこし協力隊。職種は「コミュニティプロデューサー」「フードプロデューサー」「アウトドアプロデューサー」「ランプワークプロデューサー」「ラーメンプロデューサー」の5種で、それぞれ得意な領域で町の魅力づくりを進めている。2019年にはコワーキングスペース「KAMIKAWORK Lab.」もオープンし、KAMIKAWORKプロデューサーたちの住居やオフィスとして稼働している。

KAMIKAWORKプロデューサーの活動

<主な活動拠点>大雪かみかわ ヌクモ

KAMIKAWORK Lab. 居住スペース

 2019年7月、KAMIKAWORKプロデューサーの主な活動拠点「大雪かみかわヌクモ」がオープンした。ヌクモは、廃校になった小学校をリノベーションした交流体験型複合施設で、チームラボによる体験型デジタルアート「あそぶ!天才プログラミング」も常設している。ヌクモ内のカフェスペースは、「フードプロデューサー」絹張龍平さんが中心となり開発したオリジナルのブレンドコーヒーや、上川町の食材を使ったスイーツなども提供。現在オリジナルスイーツも開発中だ。

 ヌクモでは、「コミュニティプロデューサー」が主体となり、各種イベント・セミナーも精力的に開かれている。町外の出店者を集めたマルシェイベント「ヌクマルシェ」は、町内外からの参加者でにぎわった。

<クラウドファンディングで資金集め>ツリーハウスプロジェクト

 「アウトドアプロデューサー」上野洋平さんを中心に、「上川町に『子供の頃夢見た秘密基地』を作りたい」と、層雲峡オートキャンプ場にツリーハウスを作るプロジェクトを進めている。資金調達は、クラウドファンディング「READYFOR(レディーフォー)」も活用。支援募集は3月27日(金)まで。

<ついに起業!>ラーメンプロデューサーが上川町で店舗開業

上川町内で開業を目指すラーメンプロデューサーの高橋さん

 「ラーメンプロデューサー」高橋圭介さんが2020年6月、上川町内に自らのラーメン店を開業する。高橋さんは旭川からの移住者で、移住後の19年6月から上川町内のラーメン店で修行に励んでいた。新店はちょうど上川町で閉業となっていたところを引き継ぐことができ、念願のラーメン店開業に向けて準備も大詰めだ。

「KAMIKAWORK cafe」東京・札幌で大盛況

 2019年度は、上川町での新しい働き方を考えるイベント「KAMIKAWORK cafe」を札幌で1回、東京で2回それぞれ開催した。層雲峡HOTEL KUMOIのオーナーでもあるホテルプロデューサー龍崎翔子さんなど、町にゆかりのある著名人もゲストで登場し、町でのビジネスの魅力を語った。KAMIKAWORKプロデューサーメンバーも登壇し、自らが行なっている新しい取り組みについて紹介した。

「提言!これからの日本観光」 「令和」2年度を前に

2020年3月16日(月) 配信

 2019年の訪日外国人旅行者数は、3189万人で、外国人旅行者旅行消費額は4・8兆円だったと発表された。この実績と過去の施策を検証し、反省したうえで、今後の観光の方向を考え、前進を期すべきと考えられる。観光施策のほとんどが事業年度単位となっているなか、4月は目前だ。「令和2年度」では令和の観光推進の基盤となる次の2点について、適確な施策策定と実行が出発点となると考えられる。

 第1は「災害対策」である。とくに、多くの学者が高い確率で発生するという大地震と津波への対策の確立である。ようやく近年、自治体や経済団体などで本格的な検討、取り組みが見られるようになってきたが、まだ充分とは言えない。原因は観光シーズンの大災害の経験が乏しく、先例がないことにもある。

 また、当面の最大危機とも言える南海トラフ大地震は最近まで、誰もが予知可能と思い、それを前提に国と自治体が具体的対策を考え、詳細な避難誘導計画なども策定してきた。しかし、急に予知不能となり、対策の作り直しを迫られ、観光における災害対策の確立の遅れにつながった。各地域は近年の大地震を踏まえ、観光客の命を守る前提で、避難、誘導、食事の提供を含めた収容対策の練り直しを始めた。なかでも観光客の帰宅困難者対策は大地震のほか、異常気象でも発生するので、対策の早期確立に努めなければならない。

 第2に観光「統計数値」の整備である。観光は観光意思の有無に左右されるので、調査、把握が難しいことは事実である。しかし、統計手法、統計集計技術は近年急発達し、AI(人工知能)とICT技術の進歩も考えれば、観光統計をとる環境は整ってきた。もちろん、観光は観光意思の有無に左右されるため、観光統計には統計的手法を駆使して、一定の仮説の設定も必要となる。国も現在、一定の推計基準を検討のうえ、観光統計の整備に努めている。

 しかし、今もって、邦人の国内観光客総数さえ分からないのは残念なことだ。それは一部の自治体が国の統計基準による統計を行っていないか、未集計として数値を公表していないため、合計数値が示せていない。統計は国全体の数値把握が必須であり、国が定めた手法に応じない自治体があるのは大変理解に苦しむ。国の観光数値目標も2割弱の訪日客に関わるものが中心とならざるを得ず、国内観光客の8割強を占める邦人観光客は目標値が設定できない。

 このため一部地域では、訪日客の増加だけに国の施策の重点が置かれているとの誤解をする原因になっていると思う。観光統計の整備こそ、「観光立国」の羅針盤を確立することに他ならない。

 「オリンピック年」という「観光立国」に向かって節目となる新事業年度が出発する。そのための基盤ともいうべきは「観光安全」への信用確立と観光施策の指針「観光統計」整備への格段の前進を期待し、努力しなければならないと痛感する次第である。

須田 寛

 

日本商工会議所 観光専門委員会 委員

 
須田 寬 氏

教育旅行は福井県へ 大阪で誘致説明会開く

2020年3月16日(月)配信

受入態勢や魅力をアピール

 福井県への教育旅行誘致を目的とした「ふくい教育旅行PR会」が3月2日、大阪市内で開かれ、越前エリアや若狭エリア、あわら温泉など、県内各地から来阪した担当者たちが、参加した各旅行会社の担当者らに、それぞれの受入態勢や魅力をアピールした。

 教育旅行誘致に熱心な県内各地の団体や施設などが集まり、毎年、東京と大阪で実施するもの。

 会場では、事務局を務める「ふくい教育旅行」の伊藤弘晃事務局長が、総延長990㍍のメガジップラインが話題の「ツリーピクニックアドベンチャーいけだ」(池田町)や、化石発掘体験が人気の「福井県立恐竜博物館」(勝山市)、7万年分の年縞を展示する「福井県年縞博物館」(若狭町)といった体験学習スポットや、越前海岸・若狭湾などで楽しめる海のアクティビティなど、県内各地の体験メニューを紹介。

 さらに、越前エリアでの農村民泊や、若狭エリアでの漁家民泊、あわら温泉の各旅館や廃校を利用した宿泊施設など、さまざまな要望に対応できる豊富な宿泊形態もアピールした。

 また、ロハス・ビジネス・アライアンス共同代表の大和田順子氏を交えて、近年、注目を集める「SDGs(持続可能な開発目標)」を採り入れたプログラムやモデルコースも提案。あわら温泉で取り組む、木を燃料とした木質バイオマスによる熱供給システムの事例などを紹介した。

 今年の幹事を務める「越しのくに共和国協議会」の堂下雅晴代表は「福井県は歴史文化、自然、伝統工芸などのものづくり、そしておもてなしと、あらゆる魅力が詰まっており、まさに日本の縮図といえる場所。ぜひ、福井県への教育旅行を」と呼び掛けた。

「旅館コンサルタント大坪敬史の繁盛旅館への道(55)」 東京五輪対策プラン

2020年3月15日(日) 配信

 2020年は「東京オリンピック・パラリンピック」の年と、日本全国で盛り上がっていると思っていたら、さまざまなオリ・パラ規制が事業者にかかってきています。

 OTAのプラン文章を作成する注意点でも、「オリンピックやワールドカップを連想させる表現(平昌、オリンピック、パラリンピック、五輪、ワールドカップ、W杯、がんばれ!ニッポンなど)を使ったプランは、商標法などに抵触する恐れがありますのでお控えください」との記載があります。

 要するに、スポンサーにお金払っていない事業者は「関連ワード」を使ってはいけない、と言うわけです。

 オリンピックは「お金を払ってスポンサーになっている企業のもの」と言いながら「日本全体で盛り上がっていきましょう」とは、おかしな話です。

 私が子供のころ、「阪神タイガース」が奇跡的に優勝し、近所の商店街で「阪神タイガース優勝セール」が大々的に行われていたのを記憶しています。今の時代「オリンピック応援セール」など、スポンサー以外の企業や団体が行えば、すぐに中止の連絡が来ることでしょう。

 一方で、オリ・パラ選手を応援する、という純粋な気持は変わりませんが、現段階でも東京オリンピック開催期間中の混雑具合は心配されています。

 また、真夏の大会開催での熱中症や、人の大移動による大混雑など以前から懸念されていますが、抜本的な解決策は出ていません。

 「東京オリンピックを会場に行って応援するぞ」という方も多いと思いますが、地方の観光地では、それによる宿泊減を心配される方もおられます。

 そこで、東京オリンピック期間の宿泊落ち込みを回避するため、あるクライアント先で7月22日―8月9日限定の「喧噪の東京を離れ温泉旅館で湯っくり観戦プラン~連泊特典あり~」という宿泊プランを造成しました。

 プラン冒頭では「2020年夏、東京で大きな大会があります。詳細は諸事情により書けません。喧噪の東京を離れ温泉旅館でごゆっくりされたい!というお客様のお声に応え、本プランを作成いたしました。騒がしい東京をはなれ、温泉旅館でご湯っくり観戦されてはいかがでしょうか」とのあいさつ文。

 特典では「2泊以上ご宿泊のお客様2020円分のお土産プレゼント♪」(※1室に付き1つ)と記載し、東京オリンピックのワードは一切使っていません。

 東京(関東)在住の方で、混雑やトラブルを避けて地方に移動(避難)したいという人たちもいると思いますが、実際は蓋を開けてみないと分かりません。

 このプランは、「オリンピックの期間、東京(関東)にいたくないな」と思っているお客様に「そうだ!地方に旅行する手があった!」と思っていただけるようなプランです。全国の弊社クライアントにも同様のプランを造成いただき、「地方でも楽しめる」とPRしようと考えています。

コラムニスト紹介

大坪敬史氏

旅館コンサルタント 大坪 敬史 氏

大手旅行会社での実務業務を経て船井総合研究所入社。インターネットを駆使したWeb販促&直販売上倍増&即時業績向上ノウハウには定評があり、数多くの宿泊産業の業績向上に貢献。観光文化研究所を設立し代表取締役。

「津田令子のにっぽん風土記(59)」地域に根差した居心地のよい店に~ 豊島区・要町編 ~

2020年3月14日(土) 配信 

日本酒が好きで賀茂鶴の資料館を訪れる
栄寿司 3代目店主 和田晋一さん

 生まれも育ちも豊島区要町という和田晋一さんは、3年前に急逝した父親の跡を継ぎ、要町通りから少し入った地で「栄寿司」を構えている。創業1949年なので70年を過ぎたところだ。

 
 藍色の暖簾をくぐり、ジャズのBGMが流れる檜の一枚板が美しいカウンターで、3代目・和田晋一さんに話を伺った。先代は倒れる前日まで店に立ち、その日の夜にも予約が入っていたという。晋一さんへのバトンタッチが、いかに突然だったか伺い知ることができる。「永きにわたって親父の寿司を食べに通って下さった方々の顔を思い浮かべると、不安ではあるけれど店を閉じるという選択肢はなかったですね」。
 
 半年の充電期間を経て、父親が遣り残した仕事や思いを明日につなげていこうと、再オープンしたのは半年後(晋一さん37歳)の17年10月2日。以来、先代からの常連客や同世代の若い方々が気軽に立ち寄れる地元に欠かせない店として、母親の淑枝さんと二人三脚で切り盛りをしてきた。昨年11月には結婚し新しい家族が加わったことで、今まで以上に強い責任感が生まれたという。
 
 古きを守りながら幾つもの新しい試みが行われている。その1つが、人数限定で行う「日本酒の夕べ」だ。料理とともに店主がチョイスするおすすめの日本酒を存分に楽しみながら語らうという企画で好評を博している。店には常時20―30種類の日本酒が用意されているのだが、時間があれば各地の酒蔵を回り自分の目で見、試飲し買い入れを行うというこだわりよう。 
 
 「昔から日本酒が好きで先々週も妻と広島県西条市を訪ね、賀茂鶴の資料館に行ってきました」と晋一さん。「一押しの日本酒は?」との問いに、「寿司によく合い料理を邪魔しないすっきりとした味わいの福島の廣戸川ですかね」と応える。東京メトロ有楽町線の駅で配られている小冊子に「地元ひと筋! 和とモダンが融合した江戸前寿司」と紹介されたときには、自慢の一品・カツオのレアフライ和風タルタル添えを注文する若いカップルや、女性客が何組も訪ねてきたという。
 
 毎朝、豊洲へ足を運び仲卸のアドバイスを受けながら目利き術を磨いている晋一さんを支えるお母様は「皆さんに、よくしてもらっているんですよ。鍛えられているというか、育てていただいているというか。とにかく健康第一でやってもらいたいですね」と話す。若くして老舗店を背負うことになった3代目を労う姿が印象に残る。
 
 

津田 令子 氏

 社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

京都丹後鉄道、宮福線で新車両「KTR302号」を運行開始

2020年3月13日(金)配信

新車両「KTR302号」のメインイメージ

 京都丹後鉄道(丹鉄)を運行するWILLER TRAINS(寒竹聖一社長)は3月14日(土)、宮福線で「KTR302号」の運行を始める。KTR300形は、MF100形とF200形の後継車両として順次入れ替えを実施。2022年までに同形車両をさらに3両導入し、計5両での運行を予定する。

 ボディカラーのコンセプトは、「丹後の自然と歴史と伝説」。丹後の歴史を秘めた山々の深い森を表現し、大江山の鬼伝説の青鬼のような力強さと緑の優しさを併せ持つ、「千歳緑(せんざいみどり)」色を採用した。

 デザインのコンセプトは、丹後地方のいにしえから現在の歴史や伝説の舞台となった山々と天橋立をはじめとする「丹後の海」。外観は車両を囲むように配置された3本の帯に、気品を示すゴールドのグラデーションを取り入れ、海のさざ波と山々に漂う朝霧を表現している。

「KTR302号」の車内イメージ

 車内はシックなインテリアで統一。車窓から見える天橋立の情景をモチーフに、細かいさざ波を表現した青いシートや床は一面に広がる海を、茶色の壁や窓柱は海辺に林立する松林を、細かい木目を配置した天井は伸びやかな砂浜を、それぞれ表現している。

車内は機能面を充実、安全面と燃費も向上

 無料でネットワーク接続が可能な「WILLER_Free_Wi-Fi」のほか、各席にPCやスマートフォン端末などの充電が可能なUSBポートを配置。ベビーカーや車いすの人も利用できる多機能トイレなどを設け、機能面も充実させている。

 安全面では、霧や積雪が多い丹鉄沿線でより安全に運行するために、フォグランプや耐雪ブレーキを装備し、車両前方部分の強度もあげている。これまで以上に環境に配慮するため、エンジンは排気ガス成分のクリーン化が可能なコモンレール式ディーゼルエンジンを採用し、車両の軽量化で燃費向上も実現している。

グッズ販売

 新車両運行開始に合わせ、3月13日(金)から宮津駅構内のカプセルトイで、新デザインのピンバッチを売り出す。ピンバッチのデザインは、新車両「KTR302号」と、今後新車両の導入に伴い順次引退する「MF100形/MF200形」(2種類)の合計3種類がある。

料金:1回500円

新型車両概要

旅客定員数:座席41 人、立積64人、合計105 人

最大寸法:最大長18,500ミリメートル、

 車体長18,000ミリメートル、最大幅3160.4ミリメートル

車輛重量:33.6トン(空車時)

運賃表示器:液晶式2台

座席:転換クロスシート、ロングシート

トイレ:車いす対応多機能トイレ

照明:LED(車内・行先表示機・ヘッドライト)

設備:USB ポートあり、車内無料Wi-Fiあり