山形県・米沢の食文化をPR  統一夕食や土産セットを企画

2019年10月17日(木)配信

(左から)清野さん、赤木さん、鈴木さん

 山形県のオール米沢食文化推進協議会から、清野建さん(米沢観光コンベンション協会主任)、赤木博幸さん(米沢市農林課課長補佐)、鈴木琢朗さん(同主事)の3人が10月16日(水)に本紙を訪れ、地元食材を使った夕食「謙信コース」や土産セットなどの企画を紹介した。

 協議会は昨年度に発足。「和食」のユネスコ無形文化遺産登録(2013年)を好機ととらえ、「米沢味のABC(※)」や雪菜などの伝統野菜の消費拡大に向けた取り組みを行っている。(※米沢の特産品、Apple=舘山リンゴ、Beef=米沢牛、Carp=米沢鯉)

 米沢市内10店舗で楽しめる夕食・おしょうしな御膳「謙信コース」は提供各店が米沢の食材を使いコースメニューを創作。共通の米沢焼の箸置き、和紙風ランチョンマット、竹楊枝を添えてもてなす。お土産は、市内で販売されるさまざまな商品を選りすぐり「甘味セット」「家族向けセット」「米沢牛セット」の3点を発売する。

 このほか、伝統野菜や伝統工芸に触れられる四季折々の体験モデルコースも企画している。赤城さんは「米沢を感じて、味わって、楽しんでください」とPRする。

テーマは「伝統と革新」 カトープレジャーG、東京・渋谷にスペイン料理レストラン「ホセ・ルイス」開業 軽井沢に2号店も

2019年10月17日(木) 配信

 レストランなどを展開するカトープレジャーグループ(加藤友康代表兼CEO、東京都千代田区)は10月16日(水)、東京・渋谷に日本初出店となるスペイン料理レストラン「ホセ・ルイス」の開業を11月1日(金)に控え、スペイン大使館(東京都港区)で事業計画発表会を行った。

 同レストランのテーマを「伝統と革新」とし、歴史を守りながら日本の最先端のトレンドや食文化を取り入れたメニューを提供する。渋谷スクランブルスクエアにオープンする1号店に続き、現在、同グループが建設中の長野・軽井沢のホテル内に2号店を開業することも併せて発表した。

説明を行う加藤代表兼CEO

 同日の会見で加藤代表兼CEOは「スペイン国王が最も愛したといわれる、歴史や伝説がある『ホセ・ルイス」を日本に出店できることを光栄に思っている」と述べた。

 その上で、「伝統的なものを残しながら、革新的なチャレンジをしていきたい。味覚やテイスト、ノウハウは本店と連動させながら、日本のトレンドや食文化を研究し、渋谷に合う『ホセ・ルイス』を作り上げた」と自信をみせた。

 2号店については、「リゾートタイプの新しい『ホセ・ルイス』になる。画一的なホテルが多いなか、充実させるのは『食』だと思っている」との考えを示した。

 軽井沢に建設している新ブランドのホテルは「新しいライフスタイルの提案」をコンセプトに据える。同Gが展開する沖縄のリゾートホテルと比較して「カジュアルなラグジュアリーホテル」(加藤代表兼CEO)を展開していく。

スペイン国王陛下従兄弟君のアルフォンソ・フアン・スリータ・デ・ボルボン殿下

 会見では、スペイン国王陛下従兄弟君のアルフォンソ・フアン・スリータ・デ・ボルボン殿下も登壇し、「スペインの国境を越えてオープンすることを歓迎している。日本とスペインの経済関係にも大きく貢献するはずだ」と述べた。

 渋谷の店舗はさまざまな年齢層を想定し、幅広いメニュー構成とした。ワインは1本3千円台から、1万円を超えるものまで用意する。1人当たりの単価は5千~1万円を見込み、「スタイルに応じて使い勝手のいいレストランでありたい。若い人たちにも少し背伸びして来てもらえれば」(加藤代表兼CEO)と呼び掛けた。

エアビー、2020年注目の旅先ランキング発表 東京もランクイン

2019年10月16日(水) 配信

Tokyo Japan – Airbnb 20 for 2020

 Airbnb(エアビーアンドビー)はこのほど、同社サイトで予約率が急上昇している、2020年の旅先ランキングを発表した。トップ20には、2020年に東京五輪を控える東京もランクインした。

2020年に注目の旅先ランキング トップ20

1位 ミルウォーキー(米ウィスコンシン州) 前年比729%増 

2位ビルバオ(スペイン) 前年比402%増

 3位ブリーラム(タイ) 前年比383%増 

 4位サンベリー(豪ビクトリア州) 前年比356%増

 5位 ルーマニア  前年比298%増

 6位 西安(中国) 前年比255%増

 7位ユージーン(米オレゴン州) 前年比213%増 

8位 ルクセンブルク 前年比167%増 

 9位グアダラハラ(メキシコ) 前年比158%増

 10位 バヌアツ 前年比140%増

11位カリ(コロンビア) 前年比137%増

12位 ケープカナベラル(米フロリダ州)  前年比136%増 

13位 アバディーン(スコットランド) 前年比119%増

14位 コートニー(カナダ西海岸) 前年比114%増

15位 ウバツバ(ブラジル) 前年比108%増 

16位 レ・コンタミヌ・モンジョワ(フランス) 前年比108%増 

17位 東京(日本) 前年比103%増 

18位 ケーララ(インド) 前年比95%増 

19位 マリンディ(ケニア) 前年比88%増

20位 マーストリヒト(オランダ) 前年比55%増 

ピックアップ

1位 ミルウォーキー(米ウィスコンシン州) 前年比729%増 

Milwaukee Wisconsin  – Airbnb 20 for 2020

 「ミシガン湖に面した魅惑の古都。観光では後回しにされがちだが、すてきなレストランとバー、文化施設があって、名建築家カラトラバの傑作ミルウォーキー美術館もある。絶景が170㌔余り続く自転車レーンで風を切ってゆけば、人気沸騰な理由がきっとわかるはず」(同社)。

 2位ビルバオ(スペイン) 前年比402%増

Bilbao Spain – Airbnb 20 for 2020

「鉄鋼・造船の衰退とともに寂れた工業地帯ビルバオも、近年は文化の街として変貌を遂げている。2018年にはヨーロッパを代表する都市の年間大賞に輝いた。欧州サッカーの最強国を決するユーロ2020開催地にも入っており、欧州全土から熱狂的なファンが詰めかける1年になりそうだ」(同)。

3位 ブリーラム(タイ) 前年比383%増 

Buriram Thailand – Airbnb 20 for 2020

 「首都から遠く離れたブリーラムは、国内有数のクメール文明遺跡が残る。とくにパノムルン遺跡群は、隣国カンボジアの名所アンコールワットに勝るとも劣らない規模を誇る」。

17位東京(日本)前年比103%増

Tokyo-Japan-Airbnb-20-for-2020

 「夏季オリンピック開催地の東京が注目急上昇ランキングにランクインした。日本の五輪開催はこれで4回目。人口世界最大の東京首都圏では早くも節電や二酸化炭素排出削減、再生可能エネルギー、公共交通機関、低エネルギー車両の活用などを含めた環境にやさしい大会運営総合戦略を掲げている」。

* Airbnb社内のデータをもとに、2019年9月時点で確定している翌2020年の予約数を、前年同期の予約数と比べたもの

シートリップ、JR九州と連携 訪日市場拡大で地域活性化目指す

2019年10月16日(水) 配信

締結式のようす。(左から)JR九州の古宮洋二取締役専務執行役員とシートリップの孫波CMO

 旅行サイト「Trip.com」を展開する中国の大手OTA(オンライン旅行会社)のシートリップはこのほど、九州旅客鉄道(JR九州、青柳俊彦社長、福岡県福岡市)と九州への誘客に向けた基本合意書を結んだ。中国からのインバウンド市場を拡大し、地域活性化を目指す。JRとの締結は、JR東日本に続いて2件目。

  両者は、ホームページなどでの相互プロモーション活動を行うほか、シートリップによるレールパスなどの旅行商品の取り扱いや宿泊、観光地、商業施設などでの宣伝活動を展開する。

 シートリップは九州各地の自治体とともにプロモーションも行い、JR九州はモデルルートの提案や列車の提供などを通じて協力していく。さらにインバウンドに関する観光関連データの分析のほか、九州観光推進機構にも協力を得て、インバウンドの観点から九州への需要創造と地域活性化に努める。

  シートリップは2019年4月にJR九州とレールパスの直接販売契約を結び、旅行者の利便性をはかってきた。さらなる誘客をはかるため、オンラインを通じた九州の魅力の発信を行い、中国から九州への誘客に取り組むことがインバウンドの活性化になると考えたことから、今回の締結に至った。

 10月10日(水)に上海で行われた締結式でシートリップの孫波(ソン・ハ)CMO(最高マーケティング責任者)は、「九州は中国人旅行者に人気の場所。今回の協定を通じて、九州7県の魅力を積極的に発信することに加え、九州をより便利に快適に旅行を楽しんでもらうことが可能になる。距離的にも近く、中国人の身近な旅行先として根付かせ、地域の活性化にも貢献していきたい」と述べた。

 JR九州の宮古洋二取締役専務執行役員は「年間3億人以上のユーザーを有するシートリップとの連携を最大限に生かし、九州の魅力をより多くの中国の人たちに知ってもらい、双方の交流に寄与することで、地域活性化に繋げていきたい」と期待を込めた。

 現在、シートリップは日本におけるインバウンド拡大に貢献するのを目的に、地方自治体や企業と積極的な戦略的協定を拡大している。これまでに、大阪や北海道、横浜、大分などの地方自治体や観光局のほか、東京海上日動や第一交通など数社とも協定を交わしている。

□Ctrip(シートリップ)について

 Ctripは、中国での宿泊予約や交通機関の発券、パッケージツアー、企業旅行手配の大手旅行サービスプロバイダーで、中国国内の宿泊施設と交通チケットのオンライン取引量は業界最大規模を誇る。
 包括的な旅行関連情報を集約し、モバイルアプリ、インターネットWebサイト、無料通話サービスや24時間対応のカスタマーサービスからなる高度なプラットフォームを通じてサービスを提供することで、出張旅行やレジャー旅行に役立つ情報を提供しているほか、お客のバケーションパッケージやガイド付きツアーの予約のフォローも行う。
 さらに、企業の出張管理サービスを通じて、企業のクライアントが出張の要件を効果的に管理できるように支援している。1999年の創業以来、大幅な成長を遂げ、中国で最も有名な旅行ブランドの1つとなっている。

□Trip.com(トリップドットコム)について

 Trip.comは、3万人以上の従業員と3億人以上の登録会員を有する。2003年以来のNASDAQ上場企業(NASDAQ:CTRP)であるCtripグループの一部で、宿泊予約、交通チケット、パッケージツアーなどを提供する中国本社のOTA(オンライントラベルエージェント)『Ctrip.com International, Ltd.』が運営する中国国外向けOTAサービス。
 世界中の23の市場をカバーする19カ国語対応のウェブサイトとアプリを通じて、旅行商品のワンストップ予約サービスを提供し、提携ホテルは世界200カ国120万軒、フライトは200万ルート、5千都市を網羅している。
 いつでも快適な旅行を体験していただくため、24時間365日のカスタマーサービスにも対応している。

 

11月1日(金)、展望施設「SHIBUYA SKY」内にSHIBUYA SKY SOUVENIR SHOP」がオープン

2019年10月16日 配信#展望台 

SHIBUYAスノードーム(SHIBUYA109エンタテイメントと共同開発)

 東急レクリエーションは11月1日(金)、展望施設「SHIBUYA SKY(渋谷スカイ)」内に「SHIBUYA SKY SOUVENIR SHOP(シブヤスカイスーベニアショップ)」をオープンする。

 渋谷スカイは、地上47階建ての大規模複合施設「渋谷スクランブルスクエア第Ⅰ期(東棟)」の展望施設で、スーベニアショップと同じ日に開業する。施設は、14階~45階の移行空間「SKY GATE 」と、屋外展望空間「SKY STAGE」、46階の屋内展望回廊「SKY GALLERY」の3つのゾーンで構成されている。
 
 スーベニアショップは、同施設内45階と46階の2フロアに位置し、「日本・東京・渋谷」のカルチャーとライフスタイルを体感できる場所になっている。店内では、限定アイテムやユーハイムなどとのコラボレーションアイテムを多数展開するほか、展望フロアで撮影した記念写真を購入できるフォトカウンターも併設している。

SHIBUYA SKY SOUVENIR SHOP 概要

開業日:2019年11月1日(金)

営業時間:午前9:00~午後11:00予定  

※展望施設「SHIBUYA SKY(渋谷スカイ)」に準ずる

取扱いアイテム:雑貨、ステーショナリー、菓子、酒類、書籍など

コラボレーションアイテム(一例):

ヨックモック「プティシガール」

・コロンバン「フールセック」

・ユーハイム「バウムクーヘントゥルム」

・中川政七商店「渋谷ふきん」、「渋谷てぬぐい」

・IBUYA109エンタテイメント「SHIBUYAスノードーム」

※同店舗限定発売

工場夜景クルーズ+ハロウィンパーティー 10月27日限定で開催

2019年10月16日(水) 配信

工場夜景(イメージ)

 カワサキ ハロウィンプロジェクトは10月27日(日)、「工場夜景パーティークルーズ」を開催する。夜の「工場地帯」をクルーズする船上で、仮装とカワサキハロウィンでしか味わえない「夜のハロウィンパーティー」を楽しむことができる。

 今回の企画は、川崎市の大きな観光資源の1つである「工場夜景」を軸に「新しいエンタテイメント、ナイトタイムエコノミーを生み出すコンテンツを、カワサキハロウィンの場を通じて発信できないか」という思いから実験的に企画された。

 関係者は、「これまで川崎工場夜景ツアーとして、屋形船を使った観光クルーズは行われてきましたが、音楽、エンタテイメントを軸とした企画体験型のクルージングは初めての試みになります。川崎が誇る工場夜景を、他では味わえないクルーズコースで堪能できるチャンスですので、ぜひともご期待ください」とPRする。

「 工場夜景パーティークルーズ」概要

開催日:10月27日(日)

スケジュール:

午後5:00~受付=午後5:30、バス出発=午後6:00~午後8:00、クルーズ運航=午後8:30、バス帰着

受付、出発、帰着地:ラ チッタデッラ 

※アレーナチッタ(フットサルコート)裏

コース: 川崎港工場夜景クルーズコース

料金:前売り、6千円 

※送迎バス往復込。飲み放題と軽食付き

応募条件:20歳以上 

※仮装必須( ※ワンポイント仮装も可)

応募人数:100人

「星野リゾート リゾナーレ那須」11月1日オープン 農業と観光がコンセプト

2019年10月16日(水) 配信

アクティビティ施設「POKO POKO」

 星野リゾート(星野佳路代表、長野県軽井沢町)は11月1日(金)、栃木県那須町に「星野リゾート リゾナーレ那須」を開業する。コンセプトはイタリア語の農業と観光から取った造語「アグリツーリズモリゾート」で、リゾナーレブランドとしては4施設目となる。

 栃木県北部・那須岳の山裾、標高約500㍍に位置し、約4万2千坪の敷地を有する。宿泊棟、農園「アグリガーデン」、アクティビティ施設「POKO POKO」、2つのレストラン「OTTO SETTE NASU(オットセッテナス)」、「SHAKI SHAKI(シャキシャキ)」から構成される。

 東京から新幹線とバスで約1時間半の立地にあり、農作物を育む地域の風景に親しみながらアグリツーリズモを楽しむことができる。

農作業に触れ、食事も楽しめる

ファーマーズレッスン

 アグリツーリズモリゾートでの滞在の軸は生産活動に触れる体験となる。畑や田んぼは那須エリアの象徴的な風景であり、リゾート内でもその風景に親しみながら過ごすことができる。施設内には農園「アグリガーデン」があり、その中の畑や温室「グリーンハウス」では、通年で約80種類以上の野菜やハーブを育てる予定だ。

 アグリガーデンでは、地元農家による有機の農法を参考に、畑の耕耘(こううん)から肥料づくり、野菜やハーブの種まき、収穫まで一連の農作業を実践。収獲体験だけではなく、その日の農作業をスタッフが教える「ファーマーズレッスン」を開く。また、グリーンハウスでは、作物を無駄にしない農家の暮らしをヒントにしたワークショップ「農家の手仕事」や、さまざまな種類のハーブを自由に摘み、ハーブティとして楽しむ「オリジナルハーブティづくり」を開催する。

「OTTO SETTE NASU」前菜イメージ

 アグリガーデンで栽培する野菜やハーブは、ワークショップのほかに季節や収穫量に応じてレストランやカフェで一部活用する。リゾート内には、メインダイニング「OTTO SETTE NASU」、ビュッフェレストラン「SHAKI SHAKI」、POKO POKO内の「BOOKS&CAFE」があり、イタリア料理のコースや、ビュッフェスタイルの食事、ピッツァランチなどが楽しめる。

天然生林に点在する43の客室

本館内「デラックスメゾネット」

 約4万2千坪の広大な天然生林の中に43室の客室が点在し、本館・別館(別館内2エリア)の3つのエリアで計14種類の部屋タイプを展開。どの部屋からも移り変わる季節や自然を身近に感じることができ、少人数から大人数のグループ旅行まで幅広く対応する。内装は、リゾナーレ八ヶ岳・熱海の客室デザインを手がけた「クライン ダイサム アーキテクツ(KDa)」が設計。那須の大自然をテーマにしたデザインとなる。

施設概要

施設名:星野リゾート リゾナーレ那須

所在地:〒325-0303 栃木県那須郡那須町高久乙道下2301

電話番号:0570-073-055(リゾナーレ予約センター)

施設構成:宿泊棟(本館・別館)、メインダイニング、ビュッフェレストラン、アグリガーデン、POKO POKO、大浴場(男湯・女湯各1カ所)、スパ、ラウンジ

客室数:43室(部屋タイプ:14)

チェックイン:午後3:00

チェックアウト:正午

料金:1泊 2万1千円~(2人1室利用時1人あたり、税別、朝食付)

アクセス:電車 JR東北新幹線「那須塩原駅」から送迎バス40分

車 東北自動車道黒磯板室I.C.から30分

開業日:2019年11月1日

ウィラー、ベトナムで都市間バス 日本の知見生かし便利な移動を

2019年10月16日(水) 配信 

運行は10月14日から開始

 WILLERはこのほど、子会社のMAI LINH – WILLER(マイリンウィラー、ベトナム)がハノイからタンホアを結ぶ都市間バス「MAi LiNH WiLLER EXPRESS」の運行を始めたと発表した。日本で培ったバス運行の知見を生かし、安心安全で便利な移動を提供していく。

 約150㌔(ハノイ―タンホア間)の道のりを、大型バス約3時間15分、9人乗りリムジン約3時間5分で走る。1日8往復(計16 便)し、今後2カ月以内に11往復(計22便)に増やす見通し。

大型バス車両イメージ
9人乗りビークル車両

 同社によると、ベトナムの都市間移動はバスが主流だが、近年はバス運行の信頼を求める声が多くなっているという。マイリンウイラーでは今回、日本で運行している「WILLER EXPRESS」と同じサービスや運行管理を取り入れた。

 具体的には、「オンライン予約システム」「日本での運行管理体制」の導入や、「IoTを活用した遠隔での、車両の動態管理・運転者の健康管理」などを行う。バスにはウィラーオリジナルシート「リラックス」を搭載し、快適な乗り心地を提供する。

乗客イメージ

 一方、新たな試みとして、オンラインで都市間バスを予約するとき、シェアバスを同時に予約ができるサービスを始めた。家やホテルなどの出発地からバスターミナルまで、またバスターミナルからオフィスやショッピングモールなどの目的地までシェアバスを使えるようにした。

 ウィラーは同サービスによって、「ベトナムにおける渋滞や交通事故、環境汚染などの社会課題の解決を目指す」とし、「さまざまな運行データを集積・解析していき、さらなる促進をはかる」と述べた。

刀剣「村正・正重」、御大典記念で74年ぶりに披露 桑名宗社

2019年10月16日(水)配信

(左から)漆が塗られた状態の「村正」と「正重」

 三重県桑名市は2019年10月20日(日)~22日(火)の3日間、天皇陛下即位の御大典を記念し、桑名宗社(春日神社)で所蔵する刀剣「村正・正重」の特別公開を行う。錆防止のために漆が塗られていた刀剣を今回特別に研ぎ、本来の刀剣の姿として74年ぶりに披露する。

特別公開内容

 桑名宗社の御神宝「村正・正重」の太刀4振は、戦争により刀の正常な管理が不可能になることを見越し、先々代宮司により漆黒の漆が塗られ、錆防止のため空気に触れないようにされてきた。戦災を免れた刀剣は終戦から74年と時を経てもなお、漆が塗られていた状態。今回、本来の刀剣の姿として74年ぶりに披露される。

 「村正」「正重」各2振(すべて三重県指定文化財)あるうちの各1振ずつを研ぎ、甦った輝きを多くの人に観覧できるように公開される。公開中は、松村壮太郎氏(研ぎ師)と上畠誠氏(刀匠)の記念解説も行われる。観覧無料。

村正・正重について

「村正」

 伊勢国桑名の刀工で、数代にわたって桑名で作刀を行い、多くの戦国武将に愛用された。今回展示される「村正」は、1543(天文12)年の銘がある。

 全国的な刀剣ブームの中で、刀剣好きならだれもが知る「村正」。徳川家に忌み嫌われていたという「妖刀村正」のイメージも強いが、家康本人も所持していた三河武士に愛用された実用的な刀であった。

 「正重」

 村正を祖とする刀工集団の「千子派」の1人。初代正重は、初代村正の弟子だったとされ、数代続いた。作風は最も村正に迫り、今回展示される刀は1661(寛文元)年の銘がある。

開催概要

公開日時:2019年10月20日(日)~22日(火)の3日間

 午前9:00~午後4:00まで

公開場所:春日神社会館(三重県桑名市本町46番地 桑名宗社)

記念解説:

 松村壮太郎氏(研ぎ師)10月20日(日) 午前11:00~

 上畠誠氏(刀匠)10月22日(火・祝) 午前11:00~

※特別御朱印も用意する(数に限りがある)。

問い合わせ先:TEL 0594-22-1913(桑名宗社内)

HP:

イベントに関する問い合わせ

三重県桑名市/ブランド推進課

TEL:0594-24-1258

JKK、ホテル松本楼で「第2回定例会議」開催 全国から女将ら32人が参加

2019年10月15日(火)配信

勉強会のようす

 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会の女性経営者の会(JKK、会長=田中美岐・日昇別荘女将、85会員)は10月9、10日の2日間、群馬県・伊香保温泉のホテル松本楼で「第2回定例会議」を開いた。全国から女将ら32人が参加し、勉強会などを通して見識を深めた。

ホテル松本楼の松本光男社長

 勉強会では3人の講師が講演を行った。最初に登壇したホテル松本楼の社長の松本光男氏が「宿は人なり~旅館甲子園に出場させて頂いて~」をテーマに語った。

 半年で従業員30人が退職する状況から、旅館甲子園出場ごとに結束力が強まっていった経緯を説明。1人3役をこなす社内改革の失敗をきっかけに、人材育成や従業員の満足度に重きを置く〝社員を幸せにする経営〟にシフトした。

 松本氏は「旅館は人、というのがよく分かった。ぎすぎすした職場だったが、旅館甲子園に出場して会社全体がまとまった」と振り返った。そのうえで、自らの役割を「次世代を担う経営者や幹部を数多く輩出することが、私たち経営者の仕事」と結んだ。

接待係主任の深澤貴那緒氏

 現場の声として、旅館甲子園のプロジェクトメンバーを務めた深澤貴那緒氏も登壇し、「旅館甲子園で優勝することはできなかったが、ホテル松本楼は優勝以上に価値があるものを手に入れたと思う」と力を込めた。深澤さんは現在、接待係主任を務めるが、一度、同ホテルを退職し、5年前に復職した経歴を持つ。

オリジン・コーポレーション代表の杉井保之氏

 2人目の講師は、ホテル松本楼が旅館甲子園に出場する前からコンサルタントを担当するオリジン・コーポレーション代表の杉井保之氏が「会社を良くする秘訣~採用と教育~」について講演した。

 「社員さんが自分の人生のためにがんばって働くよう、教育しないとだめ。優しい社員になってもらうこと。優しくない人で、幸せな人を見たことがない」と指摘。経営側の視点では、「社長たちが変わらなければならない。商売とは人の気持ちを考えること」とメッセージを送った。

マンゴシードの技術営業部主任の平屋敷幸一氏

 最後は、マンゴシードの技術営業部主任の平屋敷幸一氏が「AI(人工知能)によるこれからのお客様対応~チャットボットの利用~」について説明した。「今後、人工知能との協業が必要になってくる。チャットボットは1年で78割の単純な質問に応えられるようになる。お客様の問い合わせに24時間対応できるので、宿泊業との親和性は非常に高い」と紹介した。

 講演後、田中会長は「1回で10回分の価値がある勉強会にしたいと思い、開催した。今回の勉強会でたくさんのお土産を持ち帰り、それぞれの宿で生かしてもらえれば」と今後の成果に期待を込めた。