津田令子の「味のある街」「噴湯盛り」――奈良偲の里玉翠(静岡県・熱川温泉)

2021年11月6日(土) 配信

熱川温泉 奈良偲の里玉翠「1泊2食」2万7500円~(2人1部屋)▽ 静岡県賀茂郡東伊豆町奈良本39-1▽☎0557(23)2171。

 
 今年6月、3つの部屋をリニューアルした奥熱川にある「奈良偲(ならしの)の里(さと)玉翠(ぎょくすい)」で提供される名物料理「噴湯盛り~紡(つむぎ)~」が評判を呼んでいる。

 
 同館の姉妹店である玉翠館は、100年以上前の1914(大正3)年に、熱川の海岸線沿い、現在の道灌の湯付近で産声を上げた。その20年後、紆余曲折を経て熱川の坂の上、現在の駅前に移転する。海は伊豆旅行に欠かせない観光の目玉の1つだが、新天地は海岸線から離れ、宿から海を眺めることはできない場所だった。海がないのであれば、温泉と料理にこだわり抜くことを決意したという。

 
 新鮮な海の幸を使用した豪快な伊豆料理の味だけでは、他の宿との違いが出ない。「目と舌で楽しめる料理を」との願いから発案されたのが「噴湯盛り」だ。目でも楽しんでいただけるよう器や演出にもこだわった。

 
 熱川温泉の名物である温泉やぐらをモチーフにしたのが噴湯盛りと名付け意匠登録を行った。時は流れ、玉翠館はこの地区で一番の老舗となった。その姉妹店である奥熱川奈良偲の里玉翠と、伊豆高原大室の杜玉翠でも、伝統ある噴湯盛りをいただけるようになった。創業以来のこだわりである、目と舌で楽しめる料理を形にするため、新たに器作りから始めたという。

 
 「今回の噴湯盛りは、創業の地である、坂に富んだ熱川温泉の地形をイメージしております。そして、先代たちからの料理、温泉への思いを紡ぐという意味も込め、「噴湯盛り~紡(つむぎ)~と命名いたしました」と太田宗志専務はおっしゃる。「あふれ出る湯けむりは、我われにとっては先代たちの思いが、お客様にとっては、料理の中でも温泉地らしさを感じるものであってほしいと切に願っております」。お料理からあふれ出る湯けむりは話題性に富み、「新鮮で温泉地らしさがにじみ出ている」と、お客からも好評だ。

 
 湯守が丁寧に見守る源泉掛け流しの湯舟に浸かれば心が解けてゆくのがわかる。玉翠の木のぬくもりに包まれた客室にある露天風呂と、2つの大浴場で、心地のよい時間を過ごしている。

 

(トラベルキャスター)

 

津田 令子 氏

 社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

LINKED CITY参画企業に迫る③ 街を作るホテル「HOTEL NUPKA」(十勝シティデザイン)

2021年11月6日(土) 配信

HOTEL NUPKAの外観

 十勝シティデザインが北海道帯広市に開業したリノベーションホテル「HOTEL NUPKA(ホテルヌプカ)」は、食の名店が集中する中心市街地エリア内の恵まれた立地にあります。1階カフェ&BARでは、十勝産大麦100%麦芽のクラフトビール「旅のはじまりのビール」と地元食材を生かした料理が楽しめます。宿泊ゲストと地元生活者との交流の場となるイベントも定期的に開き、新しい街のにぎわいを作り出す「街を作るホテル」として、ユニークな取り組みを展開しています。

 夜には、ばんえい競走で活躍した馬が曳く馬車ツアー「馬車BAR」が街を巡り、「旅のはじまりのビール」を片手に、最高の十勝時間を堪能できます。ホテルを拠点に、昼は雄大な自然を楽しむ時間を、夜は街なかで十勝の恵みの食べ歩きを楽しめます。

 今年4月に新規開業した別館「NUPKA Hanare」は、ワーケーション滞在に最適化された「暮らしたくなるゲストルーム」。安心してテレワークできるコワーキングスペースもあり、長期滞在にも最適で、新しい暮らし方・働き方のヒントを十勝・帯広で見つけてください。

企業情報

HOTEL NUPKA

TEL:0155-20-2600

参画企業が進めるLINKED CITYの全容

NAA、五輪関係者で利用増 21年度4~9月約262万人

2021年11月5日(金) 配信

田村明比古社長。「1日当たり3500人としている入国者の上限が緩和されない限り、コロナ禍前の利用水準に戻らない」との見通しを示した。

 成田国際空港(NAA、田村明比古社長)が10月28日(木)に発表した2021年度上期(4~9月)の航空発着回は、前年同期比35%増の6万4544回、航空旅客数は同93%増の261万6325人となった。このうち、国際線は発着回数が同31%増の4万9526回。旅客数は同81%増の93万3863人。

 東京2020オリンピック・パラリンピックの関係者の出入国が増えたことが主な要因。

 夏には帰省やレジャーなどの需要が増えたため、国内線は発着回数が同49%増の1万5018回、旅客数は同100%増の168万2462人となった。

 田村社長は「1日当たり3500人としている入国者の上限が緩和されない限り、コロナ禍前の利用水準に戻らない」との見通しを示した。

 国際線貨物便の発着回数は同28%増の2万4945回と最高だった。旅客便の運休 で貨物スペースが減少し、臨時便が多数運航されたことや、北米などでの自動車需要の回復で、部品の輸出が増加した。

 今後については、「急な国際線旅客便の回復が見込めないため、貨物便の便数は好調を維持する」(同社)と見越す。

 同日に発表された9月の総発着回数は前年同月比30%増の1万1076回。総旅客数は同50%増の30万5641人。太平洋とアジア線でビジネス需要が増えたことが影響した。

国内線の発着改善 宣言解除で旅利用増

 10月1(金)~23日(土)までの国際線発着回数は、前年同期比44・8%増の3319回、出国旅客数は同26・7%増の4万2500人だった。

 国内線の発着回数は、同45・0%増の2016回。前々年比では同35・0%減で21年9月同期の同47・0%から改善した。緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が解除され、旅行利用が増えた。

 田村社長は「Go Toトラベルキャンペーンの再開を待ち、航空券を買い控える消費者が増加している。国内線の本格的な回復にはGo Toが必要だ」と述べた。

日本専門新聞協会、より正確な報道へ 第74回専門新聞大会開く

2021年11月5日(金) 配信

入澤亨理事長。「時代が大きく変わろうとしている現在の潮流を見誤ることなく、協会を運営していく」と決意を述べた

 日本専門新聞協会(入澤亨理事長)は10月19日(火)、帝国ホテル(東京都千代田区)で「第74回日本専門新聞大会フェスティバル」を開いた。コロナ禍で不確かな情報が国民の混乱や分断をもたらすなか、より正確で公正に報道することを確認した。

 入澤理事長は冒頭、SNSの普及により情報伝達手段が多様化し、昨年教育現場での著作権利用が有料化されたことに触れた。そのうえで、「時代が大きく変わろうとしている現在の潮流を見誤ることなく、協会を運営していく」と決意を述べた。

 時局講演会では、ジャーナリストの後藤謙次氏が「これからの日本の政治・外交はどうなる」をテーマに登壇した。

後藤謙次氏。「新しい資本主義の具体案を早急に発表するべきだ」と述べた

 後藤氏は「岸田文雄政権は原油高による物価の上昇を抑制した場合、コロナ禍で経済的に苦しむ多くの国民に評価され、長期政権になるのではないか」と持論を展開。さらに、「国民の多くが30年以上、賃金が上昇しておらず、一部が多くの所得を得ているため、新しい資本主義の具体案を早急に発表するべきだ」と述べた。

 菅義偉前首相については「9月に行われた自民党総裁選で、1日の感染者数が4000人となり、多くの一部の国民が反発していた五輪期間中に出馬を表明した。感染状況が落ち着いた8月下旬に立候補していれば、総裁の職を続けられた」との見方を示した。

 同日に行われた第28回写真コンクールの表彰式では、976点の作品の中から20点が受賞した。併せて、同会はコロナ後の社会の変化を見つめる専門紙の使命と役割を表彰する第74回新聞週間キャッチフレーズの入選作3点を発表した。このうち、優秀作には「コロナ後の 社会読み解く 専門紙 欠かせぬ情報 確かな未来」が選ばれた。

日本初、奈良が開催地に 第7回ガストロノミーツーリズム世界フォーラム(観光庁)

2021年11月5日(金) 配信

第7回ガストロノミーツーリズム世界フォーラムの開催地に、日本で初めて奈良が選定された

 観光庁はこのほど、2022年6月13(月)~15日(水)に開かれる「第7回ガストロノミーツーリズム世界フォーラム」の開催地に奈良県が選ばれたことを発表した。同フォーラムが日本で開催されるのは初めてとなる。

 開催地は、ベルギーのブルージュで開かれた第6回フォーラムで発表された。

 「ガストロノミーツーリズム」は、その土地の気候風土が生んだ食材や習慣、伝統、歴史などによって育まれた食を楽しみ、その土地の食文化に触れることを目的とした旅行形態。

 国連世界観光機関(UNWTO)は、ガストロノミーツーリズムの普及のため、15年のスペインフォーラムから毎年「ガストロノミーツーリズム世界フォーラム」を開いている。官民が一堂に会し、世界での観光や食文化の理解を促進させるため、有益な情報を提供する。また、歴史的・文化的な背景が育んだ固有の食文化を、世界に向けて発信するPRの場にもなっている。

 各国の観光大使級・政府関係者や、自治体関係者、教育関係者、シェフ、観光関連事業者、出版社など、国内外から延べ1800人程度が参加する予定だ。

KNT-CT、「世界遺産カレンダー」 22年版の予約受付始める

2021年11月5日(金)配信

2022年版「近畿日本ツーリスト 世界遺産カレンダー」

 KNT-CTホールディングス(米田昭正社長、東京都新宿区)は11月1日(月)、2022年版の「近畿日本ツーリスト 世界遺産カレンダー」の予約受付を始めた。価格は1本2200円(税込)、別途送料500円(同)が必要。22年1月9日(日)まで、近畿日本ツーリスト公式ホームページで販売している。

 1996年に制作を始めた同社オリジナル「世界遺産カレンダー」は、22年版で27作目となる。当初、取引先などに配布していたものが好評を受け、これまで複数のカレンダーコンテストで上位を獲得したことから、お客から購入依頼の声が高まり、販売を開始した。

 表紙は年間カレンダーとして使用できるほか、ひと月ごとに作成された中面には、その月の世界遺産の説明や場所を示す地図が入る。貴重な建造物や遺跡などの文化遺産や、景観・自然環境などの自然遺産の四季折々に合わせた選りすぐりの写真で1年間楽しめる。

 サイズは、760ミリ×520ミリのB2判カラー13枚綴り。商品代金の入金が確認でき次第、12月上旬から順次発送する。

ONSEN・ガストロノミーツーリズムコラム 雲の上の避暑地と海辺の湯治場(長崎県雲仙温泉・小浜温泉)

2021年11月5日(金)配信♯旬刊旅行新聞♯雲仙♯ONSENガストロノミーツーリズム

雲仙・小浜の魅力を一枚に

 日本初の国立公園にある山の雲仙温泉は、元来「温泉」と書いて「うんぜん」と読まれていた歴史を持つ地域です。

 そのお湯は、硫黄を含んだ強い酸性泉で、殺菌効果や美肌効果があります。本来硫黄泉は透明ですが、雲仙地獄からの自然湧出を引湯するので、硫黄を含んだ鉱泥と伴に流れてくるため、白く濁って見えます。施設や日によって温泉の透明度が異なり、色や香りなどの違いを感じるのも楽しみ方の1つです。

 新しくできた「極楽公園」で雲仙地獄を眺め、地元のこだわりの食材を使った「雲仙ジオバーガー」を食べるのが私のオススメです。

 かつて、湯治場として利用されていた海辺の小浜温泉は、源泉の温度が105度と高く、豊富な湯量を掛け合わせた熱量は日本一とも言われています。それにちなんだ長~い足湯「ほっとふっと105」では、蒸し釜で、たまごや野菜などを蒸して食べられます。

 11月開催の海と山のONSENガストロノミーでは、2つの温泉地が有する山から海まで変化に富んだ景観や泉質の異なる温泉、豊富な食、人々の営みなど、多様で独自性の高い地域資源を十分にご堪能いただけるイベントにしたいと考えています。併せて開催される第1回ナショナルパーク・サミットでは、国立公園をはじめとした自然資源を活用した持続可能な地域活性化について学び合いたいです。


【雲仙市観光物産課 宮原祐二氏】

LINKED CITYの全容に迫る④ リゾベーションを新たな働き方に提唱

2021年11月5日(金) 配信

(右から)柏尾氏、岡村氏、川村氏

 国際観光施設協会(鈴木裕会長)の旅館観光地分科会(川村晃一郎分科会長)は今年3月、観光型スマートシティ「LINKED CITY」構築に向け研究会を発足した。地域資源とAI、IoTデジタルオープンプラットフォームによる事業インキュベーションで雇用を創出。都市と地域、地域と地域をつなげることで分散型社会の構築を実現させることが狙い。

 今回は地域が抱える課題解決や地域創生につなげるために、地元の人や自治体とともに取り組む地域資源の掘り起こしの活動に迫る。

 柏尾:私が育った北海道帯広市は、中心市街地の空洞化現象とモータリゼーション(車社会化)による問題を抱えています。昔は帯広駅周辺が働く場所や住民も集中する中心市街地でしたが、自動車の普及で住民が拡散し、中心市街地の空洞化が深刻になっています。

 そこで人生の折り返しとも言える40代を迎えたのを機に、空洞化に苦しむ地元の中心市街地再生に取り込み始めました。

 地元の仲間と十勝地方の魅力を発信する映画制作から始まり、「HOTEL NUPKA(ホテルヌプカ)」を開業。ホテルに訪れるゲスト向けにクラフトビールも作りました。そこから、ホテル自体の立ち上げからの構想である「街全体をホテルに」のコンセプトを具体的なカタチにするプロジェクトとして、夜の街を馬車で巡る「馬車BAR」を始めました。

夜の帯広の街を巡るツアー「馬車BAR」

 結果、これらの取り組みは昨年10月、地域総合整備財団(ふるさと財団)の「ふるさと企業大賞(総務大臣賞)」を受賞したことで、地元内外にも認知されつつある状況にまで至りました。

 岡村:私は京都府京都市の五条通で、働く環境の総合商社と銘打った会社を経営・運営しています。人の価値・個性を引き出して、そのような多様な人を混じり合わせて新たな価値を生み出させるお手伝いをする会社です。企業や組織、社会、イベントを始め、地域に人が集まり共創が生まれる拠点を作り、関係人口を増やして地域創生につなげるため、地域の資産と掛け合わせた価値創造に取り込んでいます。

 現在は丹後地域の京都府・与謝野町で、料亭だった場所を共創が生まれる拠点づくりの場にするためのプロジェクトを展開しています。丹後に人を集めるため、ものづくり系や体験型のツアー・研修の場として活用できるように、リノベーションを進めています。課題解決やイノベーション、創発を生み出すような場を目指しています。

 これに宿泊の機能は設けませんが、地域の宿泊施設とタイアップするなど、新たな共創が生まれることが想定できます。

地域共創イベント「京都流議定書」(会場:ATARIYA)

 柏尾:地域の中で色々なことを実現しても、地域内での人の移動にとどまるのであれば生まれる変化に限界があります。外から人が来ないところに盛り上がりは生まれません。そこで、私はホテル内に宿泊ゲストと地元の人に開かれたカフェやイベントスペースを設けました。ここでの交流から生まれる盛り上がりがホテル集客の起点になり、宿泊につながるようになりました。

 冒頭に話した馬車BARも同様で、宿泊につながる入口となっています。ところがこの馬車BAR事業は、元もとイベントで来てくれた地元のお客様からの提案でした。街に開かれた人の集まる施設にすることで、地元の人からの提案が生まれるのです。

 岡村: 人が集まってくるような街づくりの場にするには、我われ中小企業の経営と同じように、コンセプトを尖らせることが重要と考えます。

 柏尾:とくに今後は、人の活動空間・能力に対しテクノロジーを活用して拡張し、地域資源を付加価値の高いカタチに表現することがカギになってくると見ています。そのうえで、「地域の外、世界とまちをつなぐ」という動線のつなぎ方で新しい地域の可能性が生まれていくと思います。

 こうした考え方と「ワーケーション」は深くつながっていると思っています。ただし、ワーケーションが働く場所を移動するだけで、価値創造を変化させないのであればあまり意味がないと思います。私は「リゾート」「ワーケーション」に「イノベーション」を合わせた造語「リゾベーション」を、地方滞在の新たな働き方として提唱しています。ただの滞在ではなく、地域の人と積極的に交流して、新たな価値を生み出してほしいと考えています。

 岡村:確かに今人気が高いワーケーションは、バケーション要素が強い。そうなるとバケーション要素の強い地域のワーケーションしか残らなくなります。丹後地域の場合、西陣織の下請け産地として京都に残り続ける限り、繊維の技術資産も残り続けます。丹後の技術や繊維、産物などの結び付きをワーケーションで訪れた人の会社の資産や仕事に結び付くようなものが良いでしょう。

 川村:ビジネスとつなげていくというのは、ある意味この資本主義社会で一番分かりやすい。ビジネスとして資産になるのであれば、会社はワーケーションの場として活用するでしょう。

 岡村:また、地域にとって何をやっているのかより、誰がやっているかが大事です。行政に関してもサポートしてくれるところに人が集まります。面白いことをする人たちをサポートする体制が、官民で上手くとれることが一番で、そこがポイントだと思います。

 川村:あとはそれをどう仕組み化していくか、ちゃんとビジネスの座組みの中に持っていくかが、今後の大きな課題になっていくと思います。

読売旅行、ID共通化を開始 読売新聞グループ事業の一環で

2021年11月5日(金)配信

読売IDだけでニュース閲覧や旅行予約が可能に

 読売旅行(坂元隆社長)は11月1日(月)から、読売新聞デジタルサービス用「読売ID」とのID共通化を始めた。読売新聞グループ本社(山口寿一社長)が推進するグループ会社とのID共通化事業の一環で、読売旅行はその第1陣となる。

 共通化により、両社が提供していたニュース閲覧や旅行予約など、幅広いサービスをより便利に利用できるようにした。今後、読売IDでログインできるグループ会社の会員サイトを増やしていき、利用範囲をさらに広がっていく予定だ。

 読売旅行は読売IDの顧客基盤に蓄積されたデータを活用し、各ユーザーの属性や趣味嗜好に合った、新しいデジタルマーケティングの展開をはかっていく。ギフト券や電子マネー、現金などに交換できる読売新聞グループのポイントサービス「よみぽ」も活用する。

 さらに11月30日(火)まで、同社ホームページから読売旅行IDと読売IDを共通化した人を対象に、抽選で2000人に500よみぽをプレゼントするキャンペーンを実施している。期間中にIDを共通化したうえで、読売新聞のポイント・プレゼントサイト「よみぽランド」から旅行商品を予約すると、貯まるポイントも通常の2倍になるキャンペーンも実施している。

21年秋の叙勲・褒章 渡邉和裕氏(山水荘)が旭日小綬章

2021年11月4日(木) 配信

山水荘社長の渡邉和裕氏

 政府は11月3日(水)付で、2021年度秋の叙勲および褒章受章者を発表した。本紙関連では、旭日小綬章に山水荘社長の渡邉和裕氏が、旭日双光章に筑波山江戸屋会長の吉岡昭文氏と、海栄館会長の渡邉幸一氏らが受章した。

筑波山江戸屋会長の吉岡昭文氏

 本紙関連の受章者は次の各氏。

海栄館会長の渡邉幸一氏

 【勲章】旭日小綬章 渡邉和裕(山水荘社長)日本旅館協会相談役、元福島県生活衛生同業組合連合会会長 観光事業振興功労・生活衛生功労・産業振興功労

 旭日双光章 吉岡昭文(筑波山江戸屋会長)元茨城県ホテル旅館生活衛生同業組合理事長 生活衛生功労▽渡邉幸一(海栄館会長)愛知県ホテル・旅館生活衛生同業組合理事長、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会副会長 生活衛生功労

 【褒章】黄綬褒章 鎌田昭男(東京ドームホテル顧問名誉総料理長)業務精励功労▽武田利史(琴平グランドホテル紅梅亭調理長)業務精励功労▽羽田満(仙台国際ホテル中国料理調理部長)業務精励功労▽宮田勇(ホテルニューオータニ東京日本料理料理長)業務精励功労

 藍綬褒章 西上佳孝(旅亭松屋本館社長)熊本県旅館ホテル生活衛生同業組合理事長 生活衛生功労