高松市に観光交流拠点開設 市場の活性化や観光情報発信(JTB)

2024年5月2日(木)配信

1階の飲食店「クセモノズ」

 JTB(山北栄二郎社長、東京都品川区)は5月2日(木)、香川県高松市の同市中央卸売市場内の「うみまち商店街」に、観光交流拠点「SICSサステナブルラウンジ」を開設した。

 「サステナブルな交流拠点」をテーマにした2階建て施設で、1階に市場で破棄されてしまう未利用魚や野菜などを使った料理を提供する飲食店「クセモノズ」を設置した。営業時間は午前11時から午後2時と、午後6時から同9時まで(ディナータイムは金・土曜日・祝前日のみ営業)。水曜日休み。

 2階はコミュニケーションラウンジで、地域と旅行者をつなぐようなイベント開催のほか、レンタルスペースとしても活用する。

 JTBと高松市は2月、商店街の店舗が減少傾向にあるなか、「高松市中央卸売市場を中心とする地域活性化に向けた包括連携協定」を締結。新たな人流創出に向け、飲食と交流スペースからなる施設を整備し、市場内のフードロスの減少をはかるとともに、高松市や瀬戸内エリアの魅力発信をはかる。

日旅G・エムハートツーリスト 情報セキュリティの国際規格ISO27001の認証取得

2024年5月2日(木) 配信

エムハートツーリストはこのほど、国際規格ISO27001の認証を取得した

 日本旅行(小谷野悦光社長)のグループ会社であるエムハートツーリスト(辻本直哉社長、大阪府守口市)はこのほど、国際標準化機構(ISO)から発行された情報セキュリティの国際規格ISO27001(ISO/ICE27001:2022)の認証を取得した。

 同社は、出張手配や各種イベント・会議の運営支援などの法人向けサービスを中心にした旅行会社として1980年に設立。2006年から日本旅行グループとして、法人旅行事業を展開している。

 認証取得について同社は、「クライアント企業よりお預かりする情報に対するセキュリティ目標を実現し、より一層安心してサービスを利用してもらうために取得した。今後は強固な情報管理体制のもと、法人向けソリューションを提供する」考えだ。

旅館・ホテルの60%が「景況感良い」、75%が「販売単価が上昇」(帝国データバンク調べ)

2024年5月2日(木) 配信

 帝国データバンクがこのほど発表した2024年3月の景気動向調査によると、「旅館・ホテル」の60・0%の企業で景況感を「良い」と回答した。他方、「悪い」とする企業は16・7%にとどまった。前年同月は「良い」が61・5%、「悪い」が21・2%と堅調に推移している。

 3月は春休みシーズンを迎えるなか、企業からは「海外を含め、国内のお客様も多い」「ようやくコロナ前の売上水準に戻ってきた」など、明るい声が寄せられているという。

 また、「販売単価が上昇した」とする割合は、22年8月以降20カ月連続で60%を超え、直近の24年3月は75・3%と、全体の4分の3が上昇したと捉えている状況だ。

 コロナ禍で低下していた設備稼働率は、「上昇した」が59・7%に対し、「低下した」が19・4%となった。帝国データバンクは「観光・レジャー需要に加え、出張需要の復活なども好材料となっている」と分析する。

 一方で、深刻化する人手不足への対応のほか、食材やアメニティ、リネン関連費用、冷暖房費の高止まりなどは企業収益を圧迫する要因とし、今後も「宿泊料金の値上げは続く」と見込む。

 この結果、国内のリベンジ消費が一巡する方向にあるなかで、消費者の宿泊離れを回避するためには、「独自性や希少性、高級感などへの対応が迫られることとなり、生き残りをかけ優勝劣敗が顕著となっていく」(帝国データバンク)と予想している。

鉄印で台湾を応援、「台湾応援デジタル鉄印」発売

2024年5月2日(木) 配信

台湾応援デジタル鉄印(イメージ)

 第三セクター鉄道等協議会は、台湾・花蓮沖を震源とする地震の被災地を支援するため、Webアプリ「鉄印帳デジタル」上で、「台湾応援デジタル鉄印」を5月2日(木)から売り出した。売上金は、決済手数料などを控除したうえで、日本赤十字社を通じて台湾の被災地に寄付される。

 台湾東部沖で今年4月3日(水)に起きた地震は、花蓮県を中心に多くの被害が発生し、余震が続いている。第三セクター鉄道等協議会は、加盟する鉄道会社の10社以上が台湾の鉄道会社と姉妹鉄道協定を結んでいるなど深い関係を築いてきた。このうえ、台湾からは東日本大震災や熊本地震、能登半島などの日本で災害が起きるたびに温かい支援を受けてきたとして、鉄印帳デジタルを活用した被災地支援を決めた。

 鉄印帳デジタルは、読売新聞大阪本社と読売旅行の子会社である旅行読売出版社が、第三セクター鉄道等協議会に加盟する鉄道各社と協力し、今年3月にサービスを開始したWebアプリ。通常は、駅などに設置されたQRコードを読み取り、NFT(非代替性トークン)化された「鉄印」を購入できるものだが、台湾応援デジタル鉄印はアプリ内で購入できる。価格は税込550円、販売期間は5月31日(金)まで。

杖立温泉鯉のぼり祭り(5月6日まで) 夜間は幻想的なライトアップも

2024年5月2日(木) 配信

3000匹以上の鯉のぼりが泳ぐ雄大な風景は杖立温泉の春の風物詩

 杖立温泉(熊本県・小国町)は5月6日(月)まで「杖立温泉鯉のぼり祭り」が開かれている。

 春風がそよぐ杖立川の上空を3000匹以上の鯉のぼりが泳ぐ雄大な景色は、杖立温泉の春の風物詩。

 今年で44回目を迎えたお祭りには、地元住民と熊本県立小国高等学校のボランティアの方々が協力して飾り付けを行った。

 夜間(午後7~10時)にはライトアップされ、昼間とは違った幻想的な雰囲気を味わうことができる。

 例年ゴールデンウイークや、子供の日のお出掛け先として人気を博している。

【精神性の高い旅~巡礼・あなただけの心の旅〈道〉100選】-その37-大阪・四天王寺&番匠堂めぐり(大阪府大阪市) 大きな愛情で包まれる寺院 極楽浄土“日想観”の聖地 

2024年5月2日(木) 配信

 大阪の地元の人々から、「天王寺さん」と親しまれている四天王寺。私が東洋大学大学院で「グリーフセラピーとしての巡礼」について論文を執筆する際、さまざまな寺院を調べていくなかで、一番感銘を受けた寺院でした。

 古くから大阪へ旅する観光客が必ず参拝したのが、この四天王寺と住吉大社でした。オランダの医学者・博物学者のシーボルトも、「江戸参府紀行」の中で、1828(文政9)年に、四天王寺の五重塔にのぼり、「塔の上はすばらしく遠見きいた」と感動したことを書いています。

 

 

 四天王寺の歴史は、約1400年前の飛鳥時代、推古天皇元年の593年、大阪の中心部に3万3000坪という広大な敷地に、聖徳太子により建立された、日本仏法最初の官寺。

 聖徳太子が制定した「十七条の憲法」は「和を以て貴しと為す」の言葉に則って、寺の宗派は「和宗」。浄土宗、浄土真宗、日蓮宗、曹洞宗など宗派の違いを超えて、多くの人々がお参りにきます。

 この四天王寺では、「四箇院制度」というものを取り入れました。寺の伽藍に、薬を栽培して人々に与える「施薬院」、あらゆる人々を入院させた「療病院」、貧しくて身寄りのない人々を住まわせた「悲田院」、人々を悪の世界から救い、悟りの境地に導かせるための修行道場である「敬田院」という、4つの施設を設けました。

 金堂には、ご本尊の救世観世音菩薩が安置されていて、その四方に四天王が祀られています。鎌倉時代の歴史物語「水鏡」によりますと、救世観世音菩薩は、聖徳太子の生まれ変わりともいわれています。

 

四天王寺内にある番匠堂

 四天王寺内に、「番匠堂」という小さなお堂があります。番匠とは、大工さんを意味する言葉。この番匠堂の中に、「曲尺太子」と呼ばれる、右手に大工さんが使用する曲尺を持っている聖徳太子像が祀られています。四天王寺を建立するとき、聖徳太子は百済などから多くの大工さんや技術者の方たちを招いて、進んだ技術を積極的に導入したようです。

 聖徳太子は、日本に多くの寺を建てた人であり、建築に深い理解がある人として、とくに大工さんや職人さんたちから尊敬されていて、熱心な太子信仰があります。

 この番匠堂に「南無阿弥陀仏」という幟が掲げられています。聖徳太子は、大きなお堂を建てるときには、あらゆる生命が犠牲になってしまうということで、「南無阿弥陀仏」と唱えて、祈りをささげられたようです。

 

四天王寺の石の鳥居

 四天王寺の西に向かっている「西大門」は、昔は「西の大門」と呼ばれていましたが、今は「極楽門」と称されています。この門には、大きな石の鳥居があります。

 彼岸の中日には、この鳥居の真ん中に、太陽が沈んでいくのが見えるというので、「夕陽は極楽の方向を示す」ということから、昔からこの西門には多くの人が集まって、夕陽が沈むころ、念仏を唱えながら西の方角を拝んでいたのです。そのため、四天王寺の西門は「極楽の東門」であるという信仰が生まれ、西門は「極楽門」と呼ばれています。

 弘法大師・空海は、この西門で「日想観」という瞑想の修行をしました。日想観とは、心の中で極楽浄土を強くイメージして、それが自然と見えるように念じる行のこと。現在でも彼岸の3月21日に、多くの人々がこの西門に集まって、聖徳太子への和賛や念仏が唱えられ、鳥居の彼方に浮かぶ夕陽を見ながら、西の極楽浄土をイメージして、とても皆さん盛り上がるようです。この四天王寺は、心が悲嘆にくれたとき、大きな愛情に包まれるような感覚になれる聖地です。

 

旅人・執筆 石井 亜由美
カラーセラピスト&心の旅研究家。和歌山大学、東洋大学国際観光学部講師を歴任。グリーフセラピー(悲しみのケア)や巡礼、色彩心理学などを研究。

マップトラベル、水島想像させる青色のビール開発 認知度や地元の誇り再認識へ

2024年5月1日(水) 配信

MIZUSHIMA BLUE

 マップトラベル(大道哲平社長、福井県敦賀市)はこのほど、敦賀市の観光資源で「北陸のハワイ」といわれる水島を想像させる鮮やかな青色のクラフトビール「MIZUSHIMA BLUE」を売り出した。国内外の消費者に、敦賀市や水島の認知度を高め、地元の人に誇れる観光資源があることを再認識してもらいたい考え。

 水島は7~8月だけ観光船で渡ることができる無人島。エメラルドグリーンの遠浅の海と白い砂浜で海水浴を楽しめるという。景観を守るため、簡易トイレがあるのみで、お店はない。水上バイクとバーベキューが禁止されている。

水島

 同社は2021年から、水島とコラボレーションした商品を販売し、売上の一部を水島地区とハワイ州NPO法人「Aloha Ocean Plus」に寄付し、海の環境を守る活動に役立ててもらっているほか、水島のビーチの清掃に取り組んできた。そうしたなか、北陸新幹線が敦賀駅まで延伸することから、市を代表するお土産として水島をテーマにしたMIZUSHIMA BLUEを開発した。

 同ビールは、南国のパイナップル風味でハワイを演出している。市の地場産品「おぼろ昆布」の製造過程における端材を隠し味として用いた。低アルコールで苦みがないため、普段ビールを飲まない人、お酒に弱い人でも美味しく飲めるという。デザインは「SNS映え」を意識した。価格は1本330㍉㍑の3本セットが2860円(税込)。年間売上の1%をマウイ島復興支援に寄付する。

23年国内旅行消費額は21兆9101億円 前年比27・7%増に(旅行・観光消費動向調査)

2024年5月1日(水) 配信

観光庁はこのほど、旅行・観光消費動向調査2023年年間値の確報を発表した

 観光庁がこのほど発表した旅行・観光消費動向調査2023年年間値の確報によると、23年の国内旅行消費額は19年比0・1%減、前年比27・7%増の21兆9101億円だった。

 日本人国内旅行消費額のうち、宿泊旅行消費額は19年比3・7%増、前年比29・7%増の17兆7960億円。日帰り旅行は19年比13・8%減、前年比19・7%増の4兆1141億円。

 日本人国内延べ旅行者数は、19年比15・2%減、前年比19・1%増の4億9758万人。うち宿泊旅行は19年比9・7%減、前年比21・0%増の2億8135億円。日帰り旅行は19年比21・5%減、前年比16・6%増の2億1623万人となった。

 また、日本人国内旅行の1人1回当たりの旅行支出(旅行単価)は、19年比17・9%増、前年比7・2%増の4万4034円となった。うち宿泊旅行は19年比14・9%増、前年比7・1%増の6万3253円。日帰り旅行は19年比9・8%増、前年比2・7%増の1万9027円だった。

東武鉄道、東上線開業110周年 記念乗車券3000セット発売

2024年5月1日(水) 配信

台紙中面と記念乗車券(イメージ)

 東武鉄道は、5月1日(水)から「東上線開業110周年記念乗車券」を、3千セット限定で売り出した。東上線の前身となる東上鉄道が1914(大正3)年5月1日に、池袋~田面沢駅間(現在の川越市~霞ヶ関駅間に位置)に開業して110周年の記念で販売する。

 記念乗車券は、東武池袋駅から大人常備片道普通乗車券670円区間、川越市駅から同乗車券330円区間の硬券乗車券2種類。開業当初から駅名が改称となった膝折駅(現朝霞駅)と川越町駅(現川越市駅)、廃止となった田面沢駅の各硬券乗車券(イメージ)3枚付き。台紙中面には、池袋~田面沢駅間を抽出した年表と、開業時の路線図を紹介している。

 発売金額は1000円。発売期間は6月30日(木)まで、1人10セットまで購入でき、売り切れ次第終了とする。有効期間は、5月1日(水)~6月30日(木)までの1回限り有効。東武鉄道の計55駅で販売している。

 なお、券番号「0001~0010」の記念乗車券は、「東武鉄道公式ファンクラブ」で抽選発売とする。

 発売箇所は次の通り。

 浅草駅▽とうきょうスカイツリー駅▽曳舟駅▽東武亀戸駅▽東武北千住駅▽西新井駅▽竹ノ塚駅▽草加駅▽新越谷駅▽北越谷駅▽春日部駅▽北春日部駅▽東武動物公園駅▽東武久喜駅▽羽生駅▽館林駅▽足利市駅▽太田駅▽伊勢崎駅▽東武佐野駅▽新桐生駅▽南栗橋駅▽東武栗橋駅▽東武栃木駅▽新栃木駅▽新鹿駅▽下今市駅▽東武日光駅▽東武宇都宮駅▽鬼怒川温泉駅▽東武大宮駅▽岩槻駅▽七光台駅▽野田市駅▽流山おおたかの森駅▽東武柏駅▽新鎌ケ谷駅▽東武船橋駅▽東武池袋駅▽下板橋駅▽大山駅▽上板橋駅▽成増駅▽和光市駅▽朝霞台駅▽志木駅▽ふじみ野駅▽東武川越駅▽川越市駅▽若葉駅▽坂戸駅▽東松山駅▽森林公園駅▽小川町駅▽武州長瀬駅――の計55駅。

夏たびCP2024 国内・海外ツアーで使える最大2万円クーポン配布(阪急交通社)

2024年5月1日(水) 配信

阪急交通社はこのほど、「夏たびキャンペーン2024」を始めた

 阪急交通社(酒井淳社長)は5月1日(水)から、夏休みの旅行需要喚起策として、「夏たびキャンペーン2024」を始めた。同社のWebサイトで会員登録を行うと、先着で国内・海外旅行に利用できる旅行割引クーポンが手に入る。

 旅行割引クーポンの配布総額は1億円。上限に達するまで1人につき何度でも取得可能。旅行代金に応じて1000円から最大2万円分まで用意した。

 5000円以上のツアーでは1000円割引、3万円以上のツアーでは3000円割引、5万円以上のツアーでは5000円割引、10万円以上のツアーでは1万円割引、20万円のツアーでは2万円割引。

 クーポンは予約1件につき1枚利用可能。適用となるのは代表者1人の旅行代金。

 予約期間は5月1(水)~31日(金)。対象商品は、国内・海外ツアー、国内ダイナミックパッケージ、国内宿泊プラン。

 対象期間は、国内旅行が7月1日(月)~9月30日(月)。海外旅行が7月1日(月)~10月31日(木)。