平成の薩長土肥連合、4県知事が観光連携を宣言

(左から)鹿児島県・伊藤知事、山口県・村岡知事、高知県・尾﨑知事、佐賀県・山口知事
(左から)鹿児島県・伊藤知事、山口県・村岡知事、高知県・尾﨑知事、佐賀県・山口知事

 2018年の明治維新150年に向け「薩長土肥」、現在の鹿児島県(薩摩)、山口県(長州)、高知県(土佐)、佐賀県(肥前)の4県が連携する新たなプロジェクトがスタートした。4県の知事(鹿児島県・伊藤祐一郎知事、山口県・村岡嗣政知事、高知県・尾﨑正直知事、佐賀県・山口祥義知事)は8月31日、東京の明治記念館で広域連携開始を宣言する「平成の薩長土肥連合」の盟約締結式を行った。

 共同事業の展開で、幕末・維新をテーマとする新たな広域観光周遊ルートの形成や各県観光の知名度の向上を進め、明治維新150年に向けた観光需要の拡大をはかる。また、全国的にも珍しい遠隔地での連携という特徴を生かし、相互送客の体制構築などを目指す。

 4県への誘客に向けた旅行商品の造成促進については、観光素材集の作成、旅行会社のヒアリングによるテーマ・ルート構築、合同説明会の開催、クルーズ誘致などを展開する。

 4県それぞれが座長を務めるプロジェクトチームを設け、各県役割分担のもと、鹿児島県は広域観光ルート形成、山口県は観光プロモーション推進、高知県は共同イベント開催、佐賀県は旅行商品造成の各プロジェクトを推進するという。

1日13往復に決定、来年3月26日開業へ(北海道新幹線)

紫の帯が特徴の北海道新幹線
紫の帯が特徴の北海道新幹線

 JR北海道とJR東日本はこのほど、北海道新幹線の新青森―新函館北斗間約149キロが来年3月26日に開業し、1日13往復すると発表した。ダイヤの詳細は後日発表されるが、東京―新函館北斗間が最速約4時間で結ばれる。

 13往復の内訳は、東京―新函館北斗間が10往復、仙台、盛岡、新青森と新函館北斗間を結ぶ列車がそれぞれ1往復する。列車は10両編成で乗車定員は731人。座席は新幹線のファーストクラス「グランクラス」をはじめ、「グリーン車」「普通車」の3クラス制。

 新函館北斗から函館駅には新幹線アクセス用電車「はこだてライナー」(基本3両編成)を16往復運転し、すべての新幹線との接続をはかる。札幌方面へは、函館―札幌間を1日12往復する特急「スーパー北斗」「北斗」を函館北斗駅に停車させ、利便性を高める。

 新幹線開業にともない、特急「スーパー白鳥」「白鳥」(新青森―函館間)、急行「はまなす」(青森―札幌間)、寝台特急「カシオペア」(上野―札幌間)は廃止する。

全国の病院などで配布、16年版「ピンクリボンのお宿」冊子

全国100宿泊施設のお風呂情報を紹介
全国100宿泊施設のお風呂情報を紹介

 「ピンクリボンのお宿ネットワーク」(会長=畠ひで子「匠のこころ吉川屋」女将、事務局=旅行新聞新社)は、10月1日、参画する宿泊施設の情報をまとめた「2016年版ピンクリボンのお宿」冊子を発行した。

 旅先で気兼ねなく入浴を楽しんでもらうことを目的に、誌面では「入浴着をレンタルできる」「大浴場の洗い場に間仕切りがある」「貸切風呂がある」「タオルを多めに用意している」など、全国100の宿泊施設のお風呂情報を紹介。プランや送迎、食事への配慮、禁煙ルームの有無などの情報も記載する。活動に賛同する女将会などの団体や企業の紹介、HOPEプロジェクト理事長の桜井なおみさんによるコラム、巻末には宿泊者に向けた特典クーポンも掲載する。

 冊子は毎年ピンクリボン月間である10月に発行し、今回が4冊目となる。全国の乳腺科のある病院などを通じ、乳がん経験者やその家族などに旅のガイドブックとして手に取ってもらえるよう、フリーペーパーとして配布する。仕様はA5版フルカラー80㌻で、発行部数は10万部。「ピンクリボンのお宿ネットワーク」ホームページ上から1部取り寄せもできる。

 問い合わせ=ピンクリボンのお宿ネットワーク事務局(旅行新聞新社内) 電話:03(3834)2718。