心ゆくまで北陸の食を楽しむ旅 9月1日「HOTEL AO KANAZAWA」開業へ

2024年8月1日(木)  配信

HOTEL AO KANAZAWA 外観イメージ

 建設や開発、不動産事業などを手掛ける西松建設(東京都港区、細川雅一社長)は飲食やホテル運営などを行う、フォンス(小山正・吉井拓也代表、長野県・軽井沢町)との共創プロジェクトとして、9月1日(日)に石川県金沢市にリノベーションホテル「HOTEL AO KANAZAWA」を開業する。オーベルジュスタイルで「心ゆくまで北陸の食を楽しむ旅」を提案する。

 新ホテルは神奈川県・鎌倉の「HOTEL AO KAMAKURA」と同ブランドの2軒目としてオープン。太平洋の湘南に面する鎌倉のホテルと日本海側に位置する金沢のホテルと立地でも対照的な2ホテルは、土地の食や快適な機能性、デザイン性のある空間などのコンセプトを共有しながら、それぞれの風土や文化と響き合い魅力的なホテル滞在を提供する。

 「HOTEL AO KANAZAWA」は兼六園下という絶好の立地。1966年に建てられた6階建てのビルで、外観は昔の面影を残しながら内部を改築・改装し、快適で機能的な空間に生まれ変わらせる。アクセスはJR金沢駅からバスで約15分。

 客室は5タイプの全15室で、畳敷きの和モダンの部屋からサウナを備えたスイートルームなどを用意する。

 ダイニングの1つ「食処 金沢 酢重」では、北陸の新鮮な魚を刺身や煮魚、焼き魚で提供する。野菜は石川や長野の伝統野菜をさまざまなカタチで調理するほか、「漬物」に注目。常時10種類以上の漬物を店内の発酵部屋で作る。米はそれらの食を際立たせるため、店内で玄米から精米し、オリジナルの銅釜で炊き上げるこだわり。

 また、「金沢 鮨 松の下」は、北陸・日本海の多彩な魚介を主役に、長野の食材も鮨に調和させるという。コース仕立ての食べ放題と、厳選したネタが並ぶセットメニューを提供。どちらの店舗も地酒や国内外のワインをはじめ、豊富な飲み物をそろえる。

 開業から1カ月間の9月中はプレオープン期間として、特別価格で利用できる宿泊プランを用意する。素泊まりの「シンプルステイお試しプラン」として、1人1万円から利用できる。

「ZOOM JAPON(ズーム・ジャポン)(7月号)」

2024年8月1日(木) 配信

https://zoomjapon.info

特集&主な内容

 本誌が7月・8月の合併号で取り上げたのは、日本の釣り文化です。日本に数百万人もいる釣り人たちのことは、日本国外ではまだあまり知られていません。取材したのは、北上川でのサクラマス釣りや東京都心の釣り堀、そして奄美大島では、ゴールデンウイークに小型船で沖釣りをしたグループに同行しました。また80年近く発行を続けている専門誌“釣り人”の編集長山根和明さんからもお話を伺いました。そして、在日42年、日本に惹かれ、日本の釣り文化に惹かれたアメリカ人からは、フランスの読者にもわかりやすいように、愛好家の立場で日本の釣りの魅力について語っていただきました。また世界中の釣り愛好家にも知られているDaiwaやShimanoなどの日本のメーカーのさまざまな道具がそろっている釣具店も紹介しています。

〈フランスの様子〉フランスの朝市グランプリ

「ニオールの市場が最も美しいフランスの市場の決勝で優勝」。地方紙La Nouvelle Republiqueのウェブサイトより

 6月27日、今年の「最も素晴らしいフランスの朝市」に選ばれたのは、フランス中西部のドゥー=セーヴル県にあるニオール市の朝市(マルシェ)。◆これは、民放TF1が昼のニュース内で2018年から行っている企画だ。TF1の13時のニュースと言えば、フランスの地方の話題を取り上げることで知られている。◆この「朝市グランプリ」では、地方新聞の協力のもと、まずは地域予選があり、決勝トーナメントでは、視聴者も投票できるシステムで、フランスの年度末、バカンス直前の6月末に発表され、選考過程も昼のニュース内で紹介されていた。◆さまざまな地元の物産がそろうフランスの朝市は、パリも含めフランスのどこでも必ずあるもので、フランス国内には1万近くの朝市がある。日本で言うと、日本全国に中学校の学区ごとに輪島の朝市があるような感覚だ。◆夏のバカンスでは、フランス人は普通、同じ所にとどまり何もせずに2週間ほど過ごすが、バカンスの楽しみの一つは、地元の朝市に通うことにある。

ズーム・ジャポン日本窓口 
樫尾 岳-氏

フランスの日本専門情報誌「ZOOM JAPON」への問い合わせ=電話:03(3834)2718〈旅行新聞 編集部〉

「台湾観光通信」~台湾の最新情報一挙公開~①

2024年8月1日(木) 配信

夏の伝統行事 鶏籠中元祭(2024年8月3日~9月3日)

昨年の鶏籠中元祭(基隆市)

 毎年旧暦7月15日(2024年8月18日)の満月を迎える日を中心に無病息災、家内安全を祈願したさまざまな中元の伝統行事が台湾各地で催されます。

 期間中は市場や商店、百貨店などで、中元にちなんだお供え用の食品や伝統菓子のセールが行われ、街中は買い物客で賑わいます。基隆市で催される「鶏籠中元祭」は、100年以上続く歴史ある中元の民俗祭典の1つとして国家文化財に指定され、特別にライトアップした寺廟での祈願や、山車パレードほか、伝統パフォーマンス、放水燈(精霊流し)など合計15の伝統儀式が、約1カ月間にわたり執り行われます。このほか、北東部の宜蘭県頭城や南部の屏東県恆春では、搶孤祭が中元伝統行事として盛大に催されます。

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台湾塩生活フェスティバル(2024年8月10日~10月13日)

台南市七股塩山

 北緯23度の北回帰線が走る台湾では、毎年6月21日の夏至を皮切りに9月にかけて「涼をとる」、「暑さを和らげる」、「冷たいデザート」をテーマに、交通部観光署(台湾観光庁)国家風景区と地方自治体による「仲夏フェス観光イベント」を各地で開催しています。 

 8月10日からは、天然の塩田が広がる南部の台南市七股にて「台湾塩生活フェスティバル」を開催。塩をテーマにしたアート作品や生活用品の展示ほか、天然塩を活用したDIY体験教室などもお楽しみいただけます。かつては、台湾最大の塩の天日干し場だった七股塩場は、6階建てビルの高さほどの塩山景観や、塩田足踏み水車、ワークショップをはじめ、各種体験プログラムを提供するなど、観光客に人気の施設として再生し活用されています。台湾に現存する最古の井仔脚塩田と合わせてぜひお立ち寄りください。

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台湾観光庁×日本旅行業協会 合同天燈上げ特別観光イベント(2024年10月26、27日)

昨年の合同天燈上げ特別観光イベント

 昨年の開催で大好評を得た台湾観光庁と日本旅行業協会(JATA)とのコラボによる合同天燈上げ特別観光イベントが本年も開催することが確定し、協賛旅行会社各社によるツアーや、グループ旅行の募集受付を開始しました。

 無数の天燈(スカイランタン)に火を灯して、夜空に一斉に放ち美しく舞う幻想的な光景は、台湾のスペシャルな観光プログラムとして人気を博しています。開催日限定の貴重な特別観光イベントに参加ご希望の方は、下記の特設サイトにある旅行会社各社主催のイベントツアーサイトおよび協賛各社手配窓口までお問い合わせください。

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台湾観光庁

東京事務所 03(3501)3591 大阪事務所 06(6316)7491

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〈旅行新聞8月1日号コラム〉――「佐渡島(さど)の金山」が世界文化遺産登録決定 衰退の反省を根底に新たな挑戦へ

2024年8月1日(木) 配信

 インド・ニューデリーで開催されたユネスコ(国連教育科学文化機構)の世界遺産委員会は7月27日に、「佐渡島(さど)の金山」の世界文化遺産登録を決定した。

 新潟県佐渡市(渡辺竜五市長)は審査期間中に、東京・新潟・佐渡の3会場でパブリックビューイングを実施。登録が決まると、関係者や市民が喜びを分かち合った。1997(平成9)年に、市民団体による世界遺産登録に向けた運動が始まってから、27年の年月を経ての〝悲願の達成〟となった。

 昨年12月16日には、国、新潟県、そして地元の島民が一体となって登録への取り組みを進めていこうと、島内で「佐渡島世界遺産登録・島民団結シンポジウム」が開催され、私は同シンポジウムの取材のため、現地に赴いた。

 20代のころ、太宰治の短編小説「佐渡」を読んで以来、佐渡島はずっと胸の中にあった。舞台は太宰が晩秋に訪れた佐渡島。作中で「死ぬほど淋しいところ」と何度も表現していたため、私の佐渡島への印象は、著しく小説に引っ張られていたのかもしれない。10年近く前の真夏、佐渡島を初めて仕事で訪れたとき、佐渡のイメージは一転した。青い日本海の波光がきらきらと眩しく、「風光明媚」という言葉以外に何も思いつかなかった。

 昨年冬に佐渡島への取材が決まったとき、私は内心、再訪をとても楽しみにしていた。太宰が佐渡を訪れた季節とほぼ重なるため、太宰が見た80年以上前の佐渡と、同じ自然の景色や、風の冷たさを感じられるのでは、との淡い期待もあった。

 訪れた3日間の初日は絵に描いたような陰鬱な冬の雨だった。2日目の夜には冬の嵐が襲い、強弱の無い激しい風が海辺の宿の窓を叩いた。アーモンドチョコとじゃがりこを買うために、宿から最短のコンビニまでの約1㌔の道は、暴風が吹き続け、魔王でも現れるかのような不気味な夜空を何度も見上げた。

 最終日は朝から雪が降り始め、瞬時に白銀の世界に変えた。両津港から新潟に向かうジェットフォイルは早々に欠航を決めており、最後の砦・カーフェリーは大揺れのなか、かろうじて出航。雑魚寝部屋で浅い夢を見ながらウトウトしていると、船は新潟港に着岸していた。

 この冬の取材旅では、私の中で大きく育っていた「冬の佐渡島」のイメージを微塵も裏切らなかった。それが嬉しかった。佐渡島には仕事で2回訪れたが、次は秋にのんびり二ツ亀の辺りをバイクで巡りたい。

 世界遺産登録の多くの地がそうだったように、佐渡島もこれからしばらくの間、大勢の観光客で賑わうだろう。そして、多くの観光専門家が指摘するように、一時的なオーバーツーリズムや、その後の観光客の急激な減少も、地元島民はある程度予想と覚悟をしているだろう。

 佐渡島の観光は、昭和50年代にブームを迎え、団体客や個人客が押し寄せたが、その後衰退に向かった。その反省を根底に、今回の世界遺産登録への挑戦によって、「新しい佐渡島」を創っていく意気込みを現地のさまざまな人から受けた。

 昨年末のシンポジウムで「100年先の子供たちに佐渡文化を継承していく」理念を佐渡市の渡辺市長は力強く語った。長期的な視点こそが地域づくりには欠かせないと、事あるごとに感じる。

(編集長・増田 剛)

サービス連合、賃金改善額・率が最高に 労使ともに人材投資への重要性認識

2024年7月31日(水) 配信

櫻田あすか会長

 サービス・ツーリズム産業労働組合連合会(サービス連合、櫻田あすか会長)が6月19日(水)までに集計した2024年春闘のまとめによると、26組合の賃金改善額は平均1万5469円、改善率は定期昇給を併せて5.28%とそれぞれ過去最高となった。

 7月26日(金)に開いた会見で櫻田会長は「人手不足や訪日旅行が好調である背景から、人材に対する投資の重要性を労使共に認識できた結果」と説明した。

 業種別の改善額は、ホテル・レジャー業が1万3588円(改善率5.3%)。ツーリズムが1万5994円(同5.23%)となった。

 夏季一時金の平均支給カ月数については、前年同期比0.04カ月増の1.57カ月。このうち、ホテル・レジャー業は同0.19カ月増の1.36カ月と最高だった。ツーリズム業は同0.06カ月減の1.90カ月。円安で海外旅行需要が回復していないことや、BPO事業の縮小などが影響した。

 また、コロナ禍で多くの人が観光業から他産業に流出。サービス連合の組合員も減少したことから、サービス連合は組織拡大に力を入れた。

 この結果、1044人が加入しているクラブツーリズム労働組合のほか、阪急交通社労働組合において時給型契約社員180人で構成する組織がそれぞれ加盟した。

 人手不足の解決に向けて現場の声を訴えようと、5月に国民民主党の玉木雄一郎代表と立憲民主党の大島敦企業・団体交流委員会委員長、6月に自由民主党観光産業振興議員連盟の岩屋毅会長へ要請活動を展開した。

 櫻田会長は「人手不足の深刻さを理解し、対策の必要性を認識してもらえた」と成果を話した。

 同日に発表した24年秋闘と25年春闘方針では、24年春闘で初任給の大幅な改善がはかられた一方で、若年層に原資が多く費やされ、中堅層以上の改善が抑制されたことを受け、全体の賃金向上に取り組みながら、「35歳550万年収の実現」を求める。

 櫻田会長は「(ほかの産業と比べて観光業界は)労働条件・環境が良くない。人材獲得競争に勝つため、魅力的な産業の実現を目指す」と意気込みを語った。

横浜・シーバス 8月1日(木)から山下公園桟橋が再開 主要観光スポット4区間結ぶ航路で利便性向上へ

2024年7月31日(水) 配信

新ターミナルを背に、来賓の新保康裕横浜市港湾局長(中央)、齊藤社長(右から2番目)らがテープカット

 横浜港観光船「マリーンルージュ」、海上バス「SEA BASS(シーバス)」を運航するポートサービス(齊藤宏之社長、横浜市)は、老朽化により改修工事を行っていた山下公園桟橋の営業を2024年8月1日(木)から再開する。これに伴い「SEA BASS」は「横浜駅東口」から「新港ふ頭さん橋(ハンマーヘッド)」、「ピア赤レンガ」を経て「山下公園」に至る、横浜主要観光スポット4区間を結ぶ航路となり、利便性がさらに向上する。

 7月31日(水)には地元関係者やマスコミを招き、オープニングレセプションを開催。齊藤社長は「かつて山下公園エリアが横浜の中心だった。(横浜市が30年ごろの共用を目指し進める)山下ふ頭の再開発に向け、人でにぎわう場所にしていくことが大切。ささやかながら貢献していきたい」とあいさつした。

新ターミナルの階上デッキから望む横浜港

 新ターミナルの名称は「山下公園 SEA BASS CRUISE TERMINAL」。同社が1953年の創業以来「母港」としていた場所で、リニューアルに向け22年2月から閉鎖していた。ターミナルに1階には自動券売機や待合室のほか、同社山下公園営業所が入居。階上には横浜港を一望するデッキも設けた。

伊東市が今夏、伊豆最多の計15回の花火大会を開催中 最大4夜連続実施

2024年7月31日(水) 配信

第78回按針祭 海の花火大会

 静岡県伊東市(小野達也市長)は今夏、伊豆最多となる15回の花火大会を7月26日(金)から8月24日(土)まで開催している。今年は、最大4夜連続実施する。

 8月10日(土)には1時間に約1万発の花火を海上5カ所から同時に打ち上げる「第78回按針祭 海の花火大会」も開く。

 夏季期間中は、海の花火大会のほか、20分間の花火大会を実施するため、混雑するお盆の時期などに限らず花火鑑賞が楽しめる。

 開催スケジュールなど詳細は伊東市観光HP「伊豆・伊東観光ガイド」に掲載している。

新島村が初の食体験型キャンペーン展開へ 食から島の魅力を発信し観光誘客を

2024年7月31日(水) 配信

大沼弘一村長

 東京都・新島村(大沼弘一村長)は8月1日(木)~31日(土)までの1カ月間、島の魅力を発信して観光誘客につなげるため、初となる食の体験型キャンペーン「AMORE!新島~コーガ石が導いた新島食材と巡る南イタリアへの旅~」を展開する。イタリアの食文化を発信するグローバルブラント「EATALY」(イータリー・アジア・パシフィック、西条真義社長、東京都千代田区)とコラボレーションし、同社の国内全5店舗で新島村の明日葉やアカイカなど、地域食材を使用した限定メニューを提供する。

 伊豆諸島にある新島村は新島と式根島の2島で1つの村を構成。東京都心から南に約160キロで、高速船で約2時間半、飛行機で約35分で行くことができる。夏場は多くの観光客で賑わう東京・島しょ地域の1つだ。

 同村は7月31日(水)、イータリー銀座店で報道関係者向けに発表会を開き、大沼村長は新たな観光キャンペーンを模索するなか、世界でも新島と南イタリアのシチリア州リパリ島でしか採れないという「コーガ石(抗火石)」に注目したときっかけを説明。これを接点に展開するため、イータリーをパートナーに「食から魅力を知ってもらうことにした」と述べた。限定メニューのなかで、前菜はコーガ石から作られた新島ガラスの前菜皿で提供する。大沼村長は「コーガ石が結ぶ関係性を楽しんで」とし、「イータリーでの体験を通して興味を持ってもらい、島へ訪れてほしい」と呼び掛けた。

 同村産業観光課の釜靖昭課長によると、同村の観光客数はコロナ禍に比べ2倍ほどに増加しているというが、コロナ前との比較では8割ほどの回復という。同キャンペーンの展開で、新たな観光客の獲得を狙いたい考えだ。

「AMORE!新島~コーガ石が導いた新島食材と巡る南イタリアへの旅~」

新島食材の提供メニュー

 新島村の夏の食材を厳選し、村役場とイータリーで試作、協議を重ねながら各メニューを用意した。8月1日(木)~31日(土)まで、イータリーの銀座店、湘南店、原宿店、丸の内店、日本橋店の全5店舗で数量限定で提供する。

 前菜の「アンティパストミスト新島」(980円)は、新島焼酎麹で発酵させたサラミや新島産のトマトやナスを使ったカポナータなどが並ぶ。また、「新島産アカイカと夏野菜のフリット」(1980円)は、新島で水揚げされた、“イカの女王”と称されるアカイカと夏野菜をイタリアン定番の揚げ物、フリットに仕上げた。

 伊豆諸島の特産品といえば、明日葉。今回は、新島産の明日葉を練り込んだパスタ「新島産明日葉タリアテッレ(フレッシュトマト入りヴォンゴレ)」(1980円)に変身した。このほか、新島の製塩業を復活させ、コーガ石を使った釜から作られている「しおさいの塩」を使ったジェラートやカンノーリ、マリトッツォなどドルチェも取りそろえた。

 これらが一度に楽しめる「新島夏のパスタコース」(2980円)も用意する。なお、一部メニューは取り扱いがない店舗もあるという。

朝日酒造「貯蔵原酒100本のきき酒会」 8月31日・9月1日に開催

2024年7月31日(水) 配信

朝日酒造の代表銘柄「久保田」

 朝日酒造(細田康社長、新潟県長岡市)は、日本酒を貯蔵しているタンクから少量の酒を取り出し分析を行い、酒質や熟成の進み具合をきき酒により評価する「初呑切り」を毎年夏に実施している。酒蔵ならではの伝統行事を一般の消費者にも体感してもらい、普段は味わえない原酒の奥深さを知ってもらおうと、8月31日(土)と9月1日(日)の2日間限定で「貯蔵原酒100本のきき酒会」を朝日酒造本社エントランスホールで開く。

朝日酒造本社

 初呑切りとは、貯蔵タンク内の清酒が健全に貯蔵されているか調べるために、貯蔵タンクの呑口から少量の酒を取り出し分析を行い、熟成度合い、味、色の変化を確認する酒蔵ならではの伝統行事。杜氏が貯蔵タンクの呑口から少量の酒を取り出し、香りや味わいを吟味し、その後の貯蔵管理の参考にすることから日本酒の「健康診断」とも考えられ、酒造りと同様に貯蔵も重要な管理の1つ。杜氏や蔵人は自分たちが仕込んだ酒が無事に熟成しているかどうか、貯蔵してから初めて確認する日でもある。緊張感に溢れ、ほっと胸を撫でおろす瞬間だ。

 「貯蔵原酒100本のきき酒会」は2015年に初開催し、コロナ禍の休止を経て5年ぶりの開催となる。タンク100本分から取り出した選りすぐりの原酒が朝日酒造エントランスホールにズラリと並び、好みの銘柄が堪能できる。

 開催時間は両日とも午前の部(午前10時30分受付~12時終了)、午後の部(午後2時受付~3時30分終了)。参加費は1000円(税込)、土産付き。

 定員は20歳以上の800人(午前の部200人、午後の部200人、各日400人×2日間)。応募期間は7月8日~8月19日、申し込み先着順。定員に達し次第、受付終了する。応募フォームは、https://amarys-jtb.jp/asahishuzo/

 問い合わせ=JTB長岡支店 ☎0258(35)3315。

秋山秀一〈著〉旅のエッセイ集「旅にでる、エッセイを書く」(新典社)発刊

2024年7月31日(水) 配信

「旅に出る、エッセイを書く」

 旅行作家・エッセイストの秋山秀一氏はこのほど、エッセイ集「旅にでる、エッセイを書く」(新典社)を発刊した。定価1650円(外税)。

 同出版社からは、2013年には「大人のまち歩き」、23年には「続・世界観光事情 まち歩きの楽しみ」など、10年間に5冊の「まちあるき」の本を発刊してきたが、エッセイ集は初めてとなる。

 同書の最後に載っている「希望という名の町へ」は1976年の作品。「26歳のときに雑誌に掲載されて、初めて原稿料をいただいたもの」という。それから48年間、さまざまな雑誌に旅のエッセイを書いてきたなかで、選りすぐりの50編を集めた。

 「セーヌ川遊覧とパリの道」「ウクライナ共和国 ヘルソンの道」など、秋山氏の旅の基本は「まち歩き」だ。

 あらゆるものに興味を抱きながら、まちを散策する秋山氏と、いつの間にか一緒に楽しい旅をしている気分を味わえる一冊だ。

 問い合わせ=新典社 ☎03(5246)4244。