うつのみや観光、旅行商品にPCR検査のオプション追加 地元の医療機関と提携

2020年9月14日(月) 配信

うつのみや観光とインターパーク倉持呼吸器内科で提携してPCR検査オプションを販売

 うつのみや観光(原賢一社長、栃木県宇都宮市)は、インターパーク倉持呼吸器内科(倉持仁院長、栃木県宇都宮市)と提携し、PCR検査を旅行商品に組み込めるオプション型商品を売り出した。政府の「Go Toトラベル」と栃木県「県民一家族一旅行推進事業」で予約した旅行プランに組み込める。

 同オプションを利用したPCR検査の流れは、申し込み後、うつのみや観光からPCR検査の結果を通知する事の同意書を得たうえで検体キットを郵送する。旅行の5日前を目安に唾液を採取し、うつのみや観光の指定受付場所に持ち込む。検査結果は2日程度で電話で通知する。その後、改めて書面での通知も行う。陽性者が出た場合の保健所への報告などはインターパーク倉持呼吸器内科が担当する。

 9月下旬には、あらかじめPCR検査費用を組み込んだ旅行商品も発売する予定。観光業を通じた経済の段階的な回復と地域の活性化のため、積極的に感染防止対策に取り組む。

商品概要

商品名:「PCR検査付き 旅行商品」

「貸切バス乗客向け PCR検査オプション型商品」

「PCR検査旅行オプション型商品」

料金:検査費用(税別1万5千円/件)+うつのみや観光事務手数料(税別2千円/件)。旅行後の再検査は検査費用(税別1万5千円/件+事務手数料税別2千円/件)。

販売期間:2020年9月14日(月)~

対象:うつのみや観光の旅行もしくは貸切バスの申込者、旅行に行くことを前提とした旅行客のうち無症状者

TEL:028-662-4166

JTB、自宅で海外旅行気分を シンガポールのバーチャルツアー始める

2020年9月14日(月) 配信

第1弾は人気スポットを巡る(イメージ)

 JTB(山北栄二郎社長)は9月14日(月)、シンガポール政府観光局(マーカス・タン北アジア局長)と共同で、シンガポールバーチャルツアーを制作したと発表した。コロナ禍のなか、自宅で海外旅行気分を味わってもらおうと企画した。また、再び海外旅行が自由に行けるようになった際にシンガポールを訪れてほしいとの思いが込められている。

 ツアーコンセプトは「もっと夢中に出会う場所」。同国の観光スポットや名物料理、ホテル、新しい旅のスタイルなどを紹介する。コンテンツは、シンガポールの人気スポットのほか、女子人気スポットなど第1~第5弾まである。9月27日(日)~来年2月27日(土)まで、計10回実施する(偶数回は再放送)。所要時間はいずれも1時間。

 第1弾は、定番のマーライオン公園のほか、昨年オープンしたガーデンズ・バイ・ザ・ベイなどのスポットを巡る。主にシンガポールに行ったことがない初心者向けに仕上げた。

 第2弾は、日本で見られない多種多様な動物に接近。シンガポール動物園とリバーサファリを訪問し、子供も楽しめる内容となっている。統合型リゾート「マリーナ・ベイ・サンズ」、「ザ・リッツ・カールトンミレニアシンガポール」などのホテルも紹介する。

 さらに、第2弾以降に参加したお客には土産セットが自宅に届く。プラナカンコーヒー1箱とマーライオンクッキーなど、ツアー内容に合わせている。

 料金は、第1弾は無料、第2弾以降は1人20シンガポール㌦(約1600円相当)で、定員は各回50人となっている。申し込みは「マイバスアジア」のWebサイトで受け付けている。

【北海道】ウポポイー二風谷コタン間に直通バス 10月から

2020年9月14日(月)配信

バス車体にはアイヌ文様を取り入れたデザインを施す。

 札幌観光バス(福村泰司社長、札幌市清田区)は2020年10月1日(木)から、北海道の新千歳空港発着、白老町の民族共生象徴空間「ウポポイ」と平取(びらとり)町の二風谷(にぶたに)コタンとを結ぶ周遊バス「セタプクサ号」の運行を始める。両アイヌ文化拠点を結ぶ直通バスの運行は初めて。旅行代金は大人3千円。

 2018年の「北海道」命名150 年、今年7月の「ウポポイ」開業などを機に、アイヌ文化への関心が高まっている。平取町では生活に根付き生業となっているアイヌ文化を「体験して」学び、白老ではアイヌ文化を「見て」学ぶことにより、アイヌ文化への理解・交流を深める環境が整いつつある。一方、両施設を結ぶ直通の交通手段がないことが、2拠点を跨いでのアイヌ文化交流のハードルとなっていた。周遊バスの運行で、新千歳空港と白老を直通で繋ぎ、さらに平取も繋ぐことで、道内外の観光客を問わず、アイヌ文化を気軽に学ぶ環境づくりの一助となることを目指す。バスには添乗員の資格を持つバスガイドが同乗し、各地の見どころやポイントを案内する。

 バスの愛称「セタプクサ」はアイヌ語で「すずらん」の意味。平取町内に、住民によって大切に守られてきた北海道原種のすずらんの、日本一の群生地があることにちなんでいる。

セタプクサ号

 運行日:2020年10月1日(木)~11月5日(木)※ただし月曜日は運休
 運行スケジュール:1日1便運行
  新千歳空港         /午前10:00出発
  ウポポイ   午前11:00到着/午後 1:00出発
  二風谷コタン 午後 2:30到着/午後 4:30出発
  新千歳空港  午後 5:30到着
 ※事前予約で札幌駅(北口)でも乗車(午前8:40)、降車(午後6:30)が可能。
 旅行代金(各税込):
  札幌駅・新千歳空港→ウポポイ→二風谷コタン→新千歳空港・札幌駅 3千円
  札幌駅・新千歳空港→ウポポイ→二風谷コタン          2千円
  ウポポイ→二風谷コタン→新千歳空港・札幌駅         2千円
  ウポポイ→二風谷コタン             1千円
  二風谷コタン→新千歳空港・札幌駅      1千円

事前予約のみ利用可
 問い合わせ:札幌観光バス ツーリズム営業部 電話011-206-0225

2020年9月25日(金)、旅行代金について一部追記・削除を行いました。

 

訪日客の対応力高める 人材育成15地域を募集 観光庁

2020年9月14日(月) 配信

観光庁

 観光庁はこのほど、地域の観光人材のインバウンド対応能力を高め、観光サービスの質を向上させる目的で、「『みらいをつくる』観光共創イニシアティブ」に参加する地域・団体を募集する。15地域で実施される「現地プログラム」と、誰でも視聴できる「オンデマンドプログラム」で構成する。

 同プログラムは、観光業界を牽引する講師陣が、経営力の向上に資するオンデマンドコンテンツ活用の反復研修を行う。また、ありたい未来をビジョン化し、アクションを起こせる地域リーダー・実践「人財」を育てる。

 地域内でのビジョン共有と実践につなげることで、地域独自の観光を共創することを目指す。

 「オンデマンドプログラム」は10月中旬以降でのスタートを予定。

 このほど募集するのは、10月以降~来年2月まで行う「現地プログラム」で、全4回、6日間を予定している。

 応募の受付期間は、資料請求が10月8日(木)の午後5時まで。申請書提出が10月9日(金)の午後5時までとなる。どちらもメールにて受け付ける。

JTB、おせち料理で宿泊施設を応援 「新春おせちの鉄人」申込受付中

2020年9月14日(月) 配信

1人用のおせちも拡充

 JTB(山北栄二郎社長)は12月15日(火)まで、日本各地の旅館やホテル、料亭のおせち料理が自宅で味わえる、エースJTB「2021年新春おせちの鉄人」を売り出している。コロナ禍で影響を受けている宿泊施設や食事施設を、おせちやギフトで応援する。

 旅館やホテル特製のおせちのほか、料亭、レストランなど、定評のある施設の料理を厳選。さらに全国各地のお取り寄せグルメ商品も設定し、全159商品を展開している。昨年と比べて約1.5倍のギフト商品の設定数・在庫数を準備。発売時期も例年より1カ月以上早い8月下旬から開始し、期間を拡大している。

 エースJTB「2021年新春おせちの鉄人」専用に開発した商品には、「花蝶」(東京都中央区)の【音楽家の旅と宴】和洋二段重が2万3544円(送料・消費税込、以下同)、「四季彩一力」(福島県・磐梯熱海温泉)の新春おせち三段重の3万9600円などがある。

 また、今年度は1人用の個食おせちも拡充。京都府・京都「しょうざん」京松山おもてなし2段重の1万800円などを展開している。

 そのほか、石川県・和倉温泉の「加賀屋」和風三段重と酒肴3品付きが3万6720円など、有名旅館が提供するおせち料理もある。

 申し込みは、JTB店舗またはJTB商品取扱店、JTBショッピング(Webサイト)で受け付ける。いずれも数量限定。締切は12月15日(火)午後7時(一部商品は、12月10日(木)午後7時)で、配達は12月29日(火)~12月31日(木)となっている。

「ガイド白書2020」刊行、人材育成や品質の向上に

2020年9月14日(月)配信

ガイド白書2020イメージ

 インバウンドガイド協会(久保成人会長、東京都文京区)は9月9日(水)、海外のガイド制度について調査・編纂した「ガイド白書2020」を刊行した。調査対象は、旅行者数が多い日本とイギリス、フランス、スペイン、中国、台湾、アメリカ、タイの8カ国・地域。調査事業を通じ、日本国内のガイド人材育成やガイドサービスの品質向上への寄与をはかる。

 同協会はこれまで、地域観光の担い手であるガイドの人材育成やサービス品質の向上に努めてきた。そのうえで、ガイドのあるべき姿を再考する必要があると考え、「ガイド白書」と題してガイドに関するさまざまな調査を行うこととした。

 「ガイド白書」の第1章「調査概要」では調査の意義や調査範囲、第2章「各国のガイド制度詳細」に8カ国・地域の詳細な調査内容を掲載した。第3章「調査結果」では各国制度に見られる傾向、第4章「考察」では特徴的な制度・施策とその有効性について述べている。協会ウェブサイトでは、ガイド白書の内容を確認できるほか、PDF版や要点をまとめたダイジェスト版をダウンロードできる。

 なお、ガイド制度に関して8カ国・地域を対象に網羅的に行われた調査は、日本国内では初めて。今後も、協会は定期的なガイド白書の刊行を計画している。

箱根にある6つの美術館を何度でも 「ミュージアムフリーパス」発売

2020年9月14日(月) 配信

星の王子さまミュージアム

 小田急箱根ホールディングス(抱山洋之社長、神奈川県小田原市)はこのほど、神奈川県・箱根にある6つの美術館を何度でも利用できる「ミュージアムフリーパス」を売り出した。

 7月23日に箱根登山電車が全線運転再開したことを記念し企画。6000枚限定で、10月31日(土)まで発売する。

 対象となるのは①箱根ガラスの森美術館②ポーラ美術館③星の王子さまミュージアム④箱根ラリック美術館⑤彫刻の森美術館⑥成川美術館――の6施設。券は2日券と3日券を用意した。

 また、期間中にすべての美術館を楽しむと、コンプリート賞として箱根の乗り物イラストが描かれた特製マスキングテープがもらえる。

東京都内に八戸都市圏交流プラザ「8base」オープン  青森県八戸圏域8市町村の魅力を

2020年9月14日(月)配信

外観イメージ

 JR東日本有楽町-新橋駅間の高架下空間を活用したエリア「日比谷OKUROJI」(ヒビヤオクロジ)内に2020年9月10日(木)、交流型アンテナショップ・八戸都市圏交流プラザ「8base」(エイトベース)がオープンした。

 八戸圏域8市町村の特産品販売や旬の食材をふんだんに使用した創作郷土料理、地酒などが楽しめるほか、圏域の魅力を体感できる各種交流イベントを開催するなど、首都圏にいながら八戸圏域の魅力をより身近に味わうことができる拠点だ。年中無休で営業時間は午前11時~午後10時。

 8baseの「8」は、青森県八戸圏域の「八」を組み合わせるとともに、「八戸」をシンボル化したもの。また、数字の「8」を横にしたときに無限大の意味も兼ねることから、八戸都市圏の可能性は無限大であり、それを発信する拠点(=base)であることも意味する。

 八戸圏域を構成するのは、八戸市を核とした8つの市町村(八戸市、三戸町、五戸町、田子町、南部町、階上町、新郷村、おいらせ町)。この地域は、江戸時代まで南部氏が治めていたことから「南部地方」とも呼ばれている。

 南部地方は、北三陸の海の幸や、豊富な果実、野菜、そしてバリエーション豊かな粉食文化、柔らかな響きの南部弁など、一般的な青森県のイメージとは違った多彩な魅力がある。そんな八戸圏域8市町村それぞれの魅力が一堂に会する8baseで、まだ知られていない青森の魅力を発信していく。

「旅館コンサルタント大坪敬史の繁盛旅館への道(58)」 Go Toトラベルを前向きにとらえよう

2020年9月13日(日) 配信

 宿側に明確なルールの提示がないまま、Go Toトラベルキャンペーンがスタートしました。  

 テレビでは、私も知らない観光系学校の学長が「今はGo Toはやるべきではない」と力説していました。「あなたは誰」と言いたくなる気持ちで、それだけ力説するのであれば、政策を「作る側」に回って事業を止める行動を取ればよいだけです。

 政府の施策に対しての批判なら誰にでもできます。テレビのワイドショーでしゃべっている人たちはこの程度だと思っておかないといけません。

 ただ、マスコミもこのような論調を公共電波で流すので、それに影響された消費者に、旅館などの「現場」は対応しなければならないことが一番問題です。

 実際、予約を受けている旅館の話では「あなたの旅館は、東京からのお客さんを泊めているの」と、いきなり攻める口調で電話がかかってくるようです。

 予約担当者は「旅館業として、特定のお客様の受入拒否はできませんので、東京からのお客様もご宿泊依頼がありましたら当館として拒否はいたしません」と回答しました。

 すると「あなたはそれで良いと思っているのか」と一方的に電話が切られる、という理不尽な行動をされると報告がありました。

 ほかにも、宿運営のインスタグラムやフェイスブックに「東京からの客はいるのか」とか、もはや大の大人のすることか? というようなイタイ事例が全国で発生しています。

 そもそも、Go Toはじめとする「政策」は、仕組みを「つくる人」、その組みに「縛られる人」、その仕組みを「利用する人」に分類することができると考えています。

 今回の場合、仕組みを「つくる人」である観光庁をはじめとした「官」の皆さん、その仕組みに「縛られる」仕組みがわかりにくい「今じゃない」など批判してる皆さん。そして仕組みを「利用する人」として、国からの補助を最大限活かしてお客様に来ていただこうと考え行動している皆さん、という分類になります。

 今この段階で、「Go Toトラベル」事業に対し意見しても、もう事業はスタートしてしまっています。それならば、その恩恵を最大限「利用しよう」と考えるのが宿泊・観光業の本懐です。(東京都の事業者の皆さんは対象外となってしまっているので、同じようには言えません)。

 実際、Go To真っただ中の夏休みで、その仕組みを活用し、過去最高の売り上げを記録したクライアント先もあります。

 しかし。この状況が今後も継続していくのかは分かりません。これだけ朝令暮改の「仕組み」なので、政府が「やっぱりGo To辞めました」とも言いかねません。

 その未来は誰にも分らないわけですが、分からといって、状況に流されるだけだと商売は面白くありません。混沌としているGo Toでも、本事業を通じて1人でも多くのお客様を獲得できることを願います。

コラムニスト紹介

大坪敬史氏

旅館コンサルタント 大坪 敬史 氏

大手旅行会社での実務業務を経て船井総合研究所入社。インターネットを駆使したWeb販促&直販売上倍増&即時業績向上ノウハウには定評があり、数多くの宿泊産業の業績向上に貢献。観光文化研究所を設立し代表取締役。

 

 

〈観光最前線〉観光客の少ない箱根

2020年9月12日(土) 配信

ロープウェイからの大涌谷の景色

 8月某日、箱根に旅行に出掛けた。コロナ禍の箱根は、人が少なく、いつもとは違う景色を楽しませてくれた。なかでも、貸切状態で乗ったロープウェイからの大涌谷の景色は格別だった。普段なら多くの人で隅々まで見られない上空からの谷底の景色は、それを的確に表現できる言葉を見つけるのが難しいと思うほどの美しさと、迫力を備えていた。最近は人が多く、ゆっくりできないからと、少し足が遠のいていた箱根。今回の旅では、おいしい蕎麦とプリンが味わえるお店や、素敵な眺望を楽しめる茶室など、新たなお気に入りスポットも多数発見できた。箱根はやはり魅力的なようだ。これで、手ごろな値段のお宿があれば、なおよいのに。にしても、今回の宿は、大失敗だった。宿選びのコツが知りたい。

【後藤 文昭】