琵琶湖ミシガンクルーズ、小学生以下7月の乗船無料

 滋賀県・琵琶湖でクルーズ船を運航する琵琶湖汽船(中井保社長、大津市)は、7月1日から31日まで、ミシガンクルーズの小学生以下の乗船料を無料にする。ミシガン就航30年と県が定める「びわ湖の日」30周年を記念した特別企画。

 大津港を発着するミシガンモーニング(午前10時発)、ミシガン90(11時45分発、午後1時40分発)、ミシガン60(3時30分発、4時45分発)、ミシガンナイト(6時30分発)が対象。それぞれ、土・日・祝日と、7月16-31日の毎日運航する。大人1人乗船につき、小学生以下5人までが無料になる。

 船上から夜景や音楽ショーが楽しめる「ミシガンナイト」は小人料金が通常1450円かかるが、無料になる。期間中は、キャンドルの灯りで船内を落ち着いた雰囲気に演出する「キャンドルライトクルーズ」として運航するという。なお、ミシガンナイトの乗船料は大人2900円、中高生2400円。船内でディナーを楽しむ場合は、乗船料と別に食事代が必要になる。

 琵琶湖汽船ホームページ

岡山・湯郷温泉 ホタルが見頃!!

 岡山県・湯郷(ゆのごう)温泉のホタルの乱舞がピークを迎えています!

温泉街近くの清流・大谷川周辺で鑑賞でき、毎晩幻想的な雰囲気に。ちょうちん片手に浴衣姿での散策は、まさに至福の瞬間。柔らかな光を放つ「天然のイルミネーション」をぜひ現地で楽しんでください。

例年6月中旬頃まで見ることができ、各旅館からは送迎バスも運行されています。

詳細は下記ホームページで。

湯郷温泉旅館協同組合

共同購入でコスト削減、下呂温泉

「旅館など出資し会社設立」

 岐阜県・下呂温泉の旅館経営者らが3月3日、温泉街の活性化事業などに取り組むまちづくり会社「GSO(ジー・エス・オー=下呂サービスオペレーション)」を設立。5月から業務を開始した。

 おもな事業は、旅館の共同購入などによるコスト削減、顧客情報管理などの代行業務を核として、下呂温泉を中心とする下呂市への誘客事業やイベントの企画提案、コンサルティングなどを手がけ、サービス向上や経営強化をはかる。

 会社は旅館経営者や企業などが計100万円を出資。下呂温泉旅館協同組合が所有するビルに事務所を構える。

 社長には老舗旅館「水明館」の滝康洋専務が就任し、社外役員として経営改善の専門家である日本総合研究所フェローの毛利俊夫氏と、VTCコンサルティング役員の淵上久史氏が就任した。

 団体から個人中心への旅行形態の変化などを背景に、下呂温泉の宿泊客数は1990年の約165万人をピークに減少傾向にあり、2010年度は東日本大震災の影響もあり約96万5400人と39年ぶりに100万人を割り込んだ。

 宿泊客の減少を食い止めようと岐阜県は昨年、下呂温泉旅館協同組合に委託して宿泊客のヒアリング調査などを実施。その結果、良質な温泉への評価は高いが、サービスや旅館経営上の課題など問題点も指摘された。そこで顧客満足度を高める為の継続的な事業を展開するため、今回のまちづくり会社設立となった。

 滝社長は「リバースオークションなどを活用した共同購入や、間接業務代行、仲居の教育支援などのコンサルティングを通じて、下呂エリアの事業者の経営力強化支援に取り組む。また、下呂温泉への誘客プロモーションやイベントの企画提案を展開する。例えば、美や健康に目利きの厳しい40代女性が満足するような“質の高いサービス”を核とした誘客コンテンツ開発や、地産地消グルメの開発など、下呂の“経営企画部”として活動し、下呂の魅力的なまちづくりのコーディネーター役を果たしたい」と語った。

原発補償、東電に要望、中原支部長を再選

国観連九州支部通常総会

 国際観光旅館連盟九州支部(中原国男支部長)の通常総会が5月12日、鹿児島市内の鹿児島サンロイヤルホテルで開かれ、2010年度の事業経過、収支決算報告を承認。11年度事業計画、収支予算を原案通り可決した。役員改選では中原支部長を再選した。

 中原支部長は「国観連は1948年12月の、戦後間もない時期に外国人観光客への宿泊施設提供と国際事業推進の役割を担い発足した」と述べたうえで、「1980年に2379軒だった会員も現在は1200軒近くに減少している」と厳しい現状を訴えた。

 一方、九州の会員について「経営者研究会や従業員の資質向上セミナーなど積極的に参加し善戦している」と説明。「国観連は低利の融資や固定資産税の減免措置などに取り組んでいる。日本文化の伝統を守るためにも頑張っていきたい」と決意を述べた。

 来賓では玉木良知九州運輸局長、福寿浩鹿児島県観光交流局長、小関政男国観連専務理事があいさつした。このなかで、小関専務は震災による宿泊キャンセルなど厳しい状況を報告し、「九州から日本を元気にしてほしい」という佐藤義正会長メッセージを伝えた。

 新年度事業計画は(1)観光宣伝イベントへの参加(2)九州観光推進機構への積極参加(3)訪日外国人旅行者受入対応(4)女性経営者、従業員対象の経営セミナー、研修会開催(5)国際観光ホテル整備法改正への対応(6)税制問題への対応(7)クレジットカード手数料率引き下げ――の7項目を重点に取り組む。金融問題、送迎バス対策など継続事業、組織活動、指導育成、広報・宣伝など経常的事業も行う。

 本部総会提出議題では、小原健史副支部長が東京電力原発事故に伴う海外客の宿泊キャンセルに対して、「東京電力への補償を要望する」ことを緊急アピール。議題として提出を決定した。

 同日は女将および従業員会長表彰が行われ、11人が表彰された。

復興に向けて支援、宮城県でボランティア

東京城東ボランティアグループ
東京城東ボランティアグループ

 全国旅行業協会東京都支部城東地区の有志による「東京城東ボランティアグループ」は4月7―9日の3日間、宮城県名取市で、バス会社「東京ワーナー観光」と温泉旅館「遠刈田ホテルさんさ亭」の協力のもと、東日本大震災の復興支援ボランティアの手伝いを行った。

2千個のおにぎり作り
2千個のおにぎり作り

 全旅協東京城東地区の有志26人が宮城県入りし、被災者を対象にした日帰り温泉入浴ツアーと、被災地での救援活動を実施。避難所で不自由な生活をしている被災者の方に温泉でリフレッシュしてもらおうと、名取市内4カ所の避難所を回り、8日午前・午後、9日午前の計3回、総勢130人を遠刈田温泉に案内した。気分転換に楽しみたいという参加者の意向を汲み、バス車内では旅行業に従事するスタッフの添乗時のおもしろいエピソードや綾小路きみまろのDVD観賞で盛り上がり、遠刈田ホテルさんさ亭では1時間ほどの温泉入浴を楽しんだ。

救援物資の仕分作業
救援物資の仕分作業

 救援活動では、避難者のための2千個のおにぎり作りと、ばらばらに段ボール詰めされている救援物資の仕分け、10キロの米袋が3個入った段ボール移動を行った。

 全旅協東京都支部城東地区長の駒井輝男氏(東日本ツーリスト)は、「被災地の復興にはまだまだ時間がかかるが、国や地方自治体とともに、復興支援を行うのは全旅協に課せられた使命の一つでは」と話す。日帰り温泉入浴ツアーの最後に、参加者からお礼の手紙をもらい、「東北の人たちの頑張る姿には、本当に頭が下がる」と涙が止まらなかったという。

 東京城東ボランティアグループは今回の支援活動に合わせ、おむつ1500枚やタオル600枚、その他生活に必要な物資を被災者へ届けた。

九州運輸局を表敬訪問、初の福岡開催を前に

前列右から有村委員長、安藤局次長、湛副委員長
前列右から有村委員長、安藤局次長、湛副委員長

 第22回全国旅館おかみの集い運営委員会(運営委員長=有村政代・清流山水花あゆの里女将)は5月17日、九州運輸局を表敬訪問し、6月28日に福岡市内で「女将サミット」を開くことを報告した。

 運営委員を代表して、有村委員長をはじめ、湛しのぶ副委員長(和風旅館華もみじ女将)、石井貞徳特別委員(旅行新聞新社社長)の3人が安藤昇局次長を訪ねた。有村委員長は、過去21年の歴史で初めて「福岡開催」することを報告。全国大会を意識し「懇親パーティーで九州の魅力を大いにPRしたい」と意気込みを伝えた。安藤局次長は「今、九州が1番元気を出せる地域。女将さんの華やかさで観光が盛り上がることを期待しています」とエールを送った。

 同日、集いの後援企業・読売新聞西部本社の池田均販売局長にも表敬し、広報活動の協力をお願いした。池田局長は「参加者が心をひとつに、全国を元気づけられる会に」と激励した。

 第22回全国旅館おかみの集いは6月28日、福岡市のグランド・ハイアット・福岡で開催する。「今心をひとつに 続けよう、全国に仲間がいるから」をテーマに掲げ、プログラムでは基調講演に裏千家15代家元の千玄室氏を講師として迎える。危機管理をテーマにした全体勉強会も開き、福島県穴原温泉・匠のこころ吉川屋の畠ひで子女将が登壇。このほかテーマごとに分かれて意見交換する「分科会」や懇親パーティーも開き参加者同士交流を深める。

訪日外客62.5%減の30万人、4月の推計値発表

 日本政府観光局(JNTO)が発表した2011年4月の訪日外客数推計値は、前年同月比62.5%減の29万5800人。4月として過去最高を記録した10年と比べ、約49万2400人少なかった。

 震災発生後の3月12-31日までの73%減よりは減少幅が縮小したもの、月次ベースでは、過去50年間のなかで最大の減少幅。単月の数値で30万人を割ったのは、SARSの影響を受けた03年5月以来、7年11カ月ぶりとなった。減少幅の大きい順に、香港が87.6%減、シンガポールが82.6%減など。

 一方、出国日本人数は、前年同月比9.0%減の110万4000人で、2カ月連続の減少となった。

楽天トラベルが国内2位に浮上

 観光庁はこのほど、2010年度主要旅行業者旅行取扱状況を発表した。総取扱額は前年度比2.9%増の5兆9303億7289万円とプラス成長となった。

 国内旅行は同2.1%減の3兆6648億5283万円、海外旅行は同12.1%増の2兆2013億4762万円、外国人旅行は同19.0%増の641億7245万円となった。

 旅行会社別にみると、国内旅行では楽天トラベルが同15.6%増の2379億円で、トップのJTB(7092億円)に次いで、2位に浮上した。3位は日本旅行の2349億円、4位は近畿日本ツーリスト(KNT)の2347億円。

東北6県の女将が結束、国交相に支援と観光PR

国交相に支援と観光PR

 東北観光推進機構は5月25日、青森・岩手・秋田・宮城・山形・福島の東北6県を代表する女将と、ミスなど総勢約20人で国土交通省の大畠章宏大臣と観光庁の溝畑宏長官を訪問し、東北支援の呼びかけと観光PRを行った。

 大畠大臣は「皆さんには被災者の受け入れなどでもご協力いただき大変感謝している」とお礼を述べ、「正確な情報を正しく日本内外へ発信し、一日でも早く、東北地方を含め日本がにぎやかになるよう一生懸命やっていきたい」と語った。

 女将を代表して山形県の佐藤洋誌恵女将(日本の宿古窯)は「とにかく東北を見捨てないでほしいという思いで来た。こんなときだからこそ、女将の結束を深め、世界へ東北の良さ・日本の良さを発信していきたい」と決意を述べ、面会後には「大臣に励ましをいただき、大変心強い」と笑顔で取材に答えた。

出向者121人が集結、研修会で活動スタート

横山青年部長があいさつ
横山青年部長があいさつ

 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会青年部(横山公大部長)は5月18日、長野県上田市の塩田公民館で2011、12年度全旅連青年部出向者研修会を開いた。120人を超える青年部出向者が集まり、2年間の本格的なスタートを切った。

 20代青年部長の横山氏が登壇。「11、12年度の青年部組織では、前期を上回る147人の出向者が集まり、今日がそのスタート。こんな時代だからこそ若い世代が手を取り合って変革していかなくてはいけない。今日をきっかけにたくさんの仲間と出会い、楽しく意義のある青年部活動をともに送りましょう」と、集まった出向者へ呼びかけた。

 今期の活動スローガンは「利他精神―夢を語り背中を見せる―」。7つの部会と、総務委員会、広報委員会、財務委員会、組織維新(これあらた)!委員会、政策立案委員会、観光連携委員会、旅館アカデミー委員会、観光平成維新委員会、ドリーム旅館プロジェクト委員会、夢未来創造委員会、緊急特別対策委員会の11委員会を設置。青年部の出向で培うものに(1)人的ネットワーク(2)経営者としてのスキルアップ(3)業界力向上の3つを挙げた。「青年部の良さは、OB会を含めたくさんの良き先輩達がいて、何でも聞けること。先輩たちの生きた知恵と経験はかけがえのない財産になるので、初出向の人は遠慮せずどんどん聞いてほしい」と話した。

 講演では16代青年部長を務めた松田賢明氏(K’s Act社長)が登壇。「自分を楽しくするために」をテーマに、旅館の取り組みや青年部で学んだことなどを、事例を交えながら紹介した。

 その後の懇親会では別所温泉花屋へ場所を移し、情報交換と交流を深めた。