うめきたガーデンに本物の雪が登場!スノーランド開設

2017年12月18日(月) 

今年2月のようす

都会の中の花畑「うめきたガーデン」(大阪市北区)に、兵庫・但馬などから累計30トンの雪を運び込み、自由に遊べる子供向け雪遊び場「スノーランド」が12月16日(土)から開設される。

 JR大阪駅近くで雪を楽しめる唯一のスポットで、クリスマスに向け花火やライトアップなど各種のイベントを開催する。

スノーランド

 12月16日(土)から連日午前10時-午後5時に開催(12月30日~来年1月4日を除く、2月末までの予定)。参加者多数の場合は時間交代制で案内する。参加料は無料(うめきたガーデンへの入園料が別途必要)。

 天候により中止の場合がある。事務局(TEL06-6633-2274)に問い合わせを。

クリスマス ファイアーイリュージョン

 12月22日(金)-24日(日)の午後8時から音楽と花火のショーを開催する。真冬の都会で花火を楽しめるのは「うめきたガーデン」だけだ。

うめきた音楽祭

 12月23日(祝・土)、24日(日)の週末、大阪の学校を中心に、中学校・高校の吹奏楽部や合唱部によるコンサートを開催する。

 12月23日(土・祝) 大阪府立市岡高校吹奏楽部

           信愛女学院中・高校合唱部

 12月24日(日)   四天王高校・中学校コーラス部

クリスマスライトアップ

クリスマスライトアップ

 12月25日(月)までクリスマスのライトアップを実施。都会の夜景とツリーや花畑のイルミネーションが楽しめる。

うめきたガーデン概要

 「うめきたガーデン」は、うめきた二期区域の暫定利用コンペで当選した企画で、平成28年10月に梅田北ヤード跡地に誕生した約7500平方メートルの巨大な庭園。来年3月18日(日)までの期間限定で開園している。

 世界的庭園デザイナーである石原和幸氏監修の2本の滝が流れるメインガーデン、「御所の庭」を中心に、壁面に植物を使った「みどりの小径(こみち)」や花咲く丸太小屋(第2期で終了)などで構成される。

 日々変化し続けるなか、第2期では欧風のガーデンや花のメリーゴーランドを新設した。花畑の花も、ずい時植え替えられ、いつ来ても季節の花々が楽しめる。

 第3期となる「うめきたガーデン FINAL」では、花を50種類10万株から80種類12万株にボリュームアップする。緑や花が少ないといわれる大阪の「みどりの種」となるべく活動を続けている。

期間:平成30年3月18日(日)まで

開場時間:午前10:00-午後5:00(入場は午後4:30まで)

     ※12月25日まではライトアップのため午後9:00時まで開場

休園日:12月30日~平成30年1月4日

料金:一般(大学生以上)1000円、小・中・高生500円

※未就学児は無料(保護者の同伴必須)※障がいのある方は半額。同伴者1人まで半額。

主催:うめきたガーデン実行委員会

共催:リョーケン、大阪観光局、KADOKAWA関西ウォーカー

銀座にいながら石川をVR観光

2017年12月18日(月)配信

銀座にいながら兼六園の散策も

東京・銀座にいながら石川県の観光スポットをVR(バーチャルリアリティ)で体験。公共施設の運営や自治体業務などを行うシダックス大新東ヒューマンサービスが運営する「いしかわ百万石物語・江戸本店」(東京・銀座)で、無料サービスを開始した。

 VRは、店舗2階のカフェスペースで自由に体験可能。金沢市の「兼六園」や、輪島市の「白米千枚田」からサービスをスタートし、今後スポット数を増やしていく。東京・銀座のアンテナショップで石川県をバーチャルに楽しく仮想旅行することで、より具体的な旅のイメージを喚起し、旅行動機につなげる。

「いしかわ百万石物語・江戸本店」

住所:〒104-0061 東京都中央区銀座2-2-18 TH銀座ビル

TEL: 03-6228-7177

休日:年末年始のみ

営業時間:午前10:30~午後8:00

2階カフェスペースで金沢の観光をVR体験

 

伊豆で横60㍍の巨大スクリーンによる立体イルミ

2017年12月18日(月) 配信 

『Sweets Lantern』1

伊豆ぐらんぱる公園(静岡県伊東市富戸1090)は2017年12月23日(土)から、「グランイルミ3rdシーズン」で、横60㍍の巨大スクリーンによる立体験型イルミネーションを始める。

 巨大スクリーンは、横60㍍、縦13㍍、地上20㍍の高さにあり、圧巻のスケールだ。クリスマスシーズンには、世界最大級のクリスマスツリーが映し出されるなど、「終わりなき、進化し続ける立体験型イルミネーション」(同社)と位置付ける。18年1月からは、スクリーンを用いて「光と音のショー」を絡めた演出を予定している。

 グランイルミは、17年11月9日に東京都で行われた「第5回イルミネーションアワード」で、総合エンタテインメント部門4位を受賞、全国イルミネーションランキング第1位を獲得※した。体験型イルミネーションとして幅広い世代から高評価を得ている。同社は「3rdシーズンは、身長より高い巨大なお菓子のへ世界へとみなさまを導きます」とコメントしている。

※walker+ 2017.10.5調べ 

開催概要 さらなる進化!立体験型イルミネーション

期間:2018年8月末日(予定)※2018年4月以降、平日定休日あり

場所:伊豆ぐらんぱる公園内「グランイルミ」特設エリア

時間:午後4時30分~午後9時30分(予定)※季節により変更がある

入園料金:大人(中学生以上)1500円、小学生800円、幼児無料※小学生以下は要保護者同伴

駐車場:約1千台、グランイルミ駐車料金無料

グランイルミ ~3rdシーズン~

『夢のトンネル』フォトジェニックNo.1。さらなる夢の世界
『お菓子を求めて海底2万マイル』カラフルなお菓子たちと海の仲間たちが踊り出す。

伊豆ぐらんぱる公園

 

新しい地域交流プロジェクト始動!

2017年12月18日(月) 配信

地域活性の場を提供していく

JTBコーポレートセールスは2017年12月15日(金)から、農業ITベンチャーのファームフェス(小平勘太社長、鹿児島県鹿児島市、)と協業し、地方の耕作放棄地や遊休農地を都市の企業向けにレンタルし、地方創生に貢献するプロジェクト「RE FARM」を販売している。

 地方では高齢化や過疎化に伴う営農人口の減少により、今後農地として利用される予定のない耕作放棄地が年々増加。農村環境への影響が社会問題になっている。その一方で、都市の企業において、職場環境の多様化や働き方改革の浸透により、社内行事や福利厚生メニューの充実などの動きが活発化している。

 同社は、地方と都市の課題をマッチングし、新たな交流を創造するためファームフェスが契約する農場を使った企業向けの同商品を開発・販売。同商品は比較的大規模な農園を企業向けに特化して企画したプロジェクトが特徴。企業は農場の命名権、現地での大人数での収穫体験や農家との交流、収穫物の受け取りなどのサービスを受けることができる。

 プログラムの第1弾として、都市部から車で約2時間の山梨県の八ヶ岳地域の農場からスタート。今後は、全国10拠点を開発し、その地域ならではの体験コンテンツなどを企画していく。

RE FARMでできること

農家との交流も楽しみの1つだ

「マイ農場を契約」
企業が契約した農場は「マイ農場」となり、契約期間中、オリジナルの農場名がつけられる。作付けしたい作物は、農場ごとの「作付けカレンダー」から選ぶことができる。農場は約150㎡~1000㎡ほどで、予算や希望に応じて、提案する。

「農場は農家が管理」
農場は地元の農家が責任を持って管理。安全で美味しい農産物を育ててもらうだけではなく、社員が農場を訪問することで、農家たちとの交流が生まれる。耕作放棄地の解消に加え、農家のやりがいにもつながる地域貢献の形だ。

「WEBページでの交流」
農場を契約すると、契約企業専用のWEBページができる。専用WEBページでは、マイ農場の農作物が育っていくようすなどを農家が定期的に掲載、更新していく。さらに、農家に農産物の収穫時期や美味しい食べ方、地域の天候やイベントなどを質問したり、動画を楽しんでもらうことで、WEB上でコミュニケーションをとることができる。

「農業体験をする」
マイ農場では、専用WEBページから予約後に品目や時期に応じて作付けや収穫体験ができる。澄んだ空気と土の感触、農産物の匂いに直にふれることで、心と身体をリフレッシュ。職場のコミュニケーション向上につながる。

「農産物を味わう」
マイ農場で収穫しきれなかった農産物は農家が収穫し会社に発送。新鮮で美味しい農産物を農家おすすめの食べ方などでご賞味あれ。

「津田令子のにっぽん風土記(32)」「国境越え音楽で人の輪が広がる」 ~ 神奈川県川崎市編 ~

2017年12月17日(日) 配信

川崎市での「歌声の会」のようす
フリーミュージシャン
舩田 忠雄さん

 舩田忠雄さんはもともと音楽が趣味で、トロンボーンやギターなどを演奏していたが、妻と共働きの状況で子育てとの両立が難しくなると、替わりに旅行を趣味とした。毎年時間をかけて計画を練り、子供たちや義父も連れてのヨーロッパ旅行を10年ほど続けた。その後、長女は米国の大学に留学し、長男は国際空港で働いている。国際的な視野が養われたのは「旅行の影響があると思います」と舩田さんは話す。

 子供たちの独立後に音楽活動を再開し、定年退職後はより力を入れている。海外旅行も、好きな金管アンサンブルのコンサートに合わせて行くようになった。

 あるとき、コンサート後にグループのメンバーに声を掛けてみると「ビールを飲みに行こう」と誘われ、仲良くなった。交流は続き、昨年には彼らと、日本で金管楽器のフリーランスプロの若い奏者を集めて自身が代表をしているブラスアンサンブルがコラボしたコンサートが、ロンドンで実現した。

 舩田さんは地域での音楽活動にも力を入れている。その一つが、川崎市での歌声の会だ。同市を中心に、高齢の方々とともに音楽活動をしている団体が開いているもので、舩田さんは参加者の歌にギターで伴奏をつけている。伴奏者の募集を見つけて応募したのがきっかけで始めたが、最初はなかなか人が集まらなかった。しかし、好きな曲を一緒に歌う楽しさが徐々に広まり参加者が増えていった。数多くのレパートリーを持ち、その場でさまざまなリクエストに応じて伴奏してくれることも人気の理由の一つのようだ。

 この会での出会いをきっかけに、昨年は川崎市内のお寺で、金管アンサンブルとソプラノ歌手によるコンサートライブを開催した。また、今年は川崎市幸区の「さいわい健康福祉プラザ(老人福祉センター)」の講座として「うたごえサロン」が開講し、そこでも伴奏を務めている。講座には定員の2倍近い申し込みがあった。「自分は下手だから、などと言っていないで、飛び込んでみると意外とすんなりできることもあるのです。それはロンドンでも川崎でも同じですね」。

 川崎市は「音楽のまち・かわさき」を掲げ、コンサートやストリートライブなどを多く開催し、情報発信もさかん。舩田さんもさらに活動を広げたいと考えており、「もっと演奏の場がほしいですね」と話す。音楽とその人柄がともに伝わるからこそ、舩田さんをとりまく人の輪は温かく広がっていくのだろう。

「井川今日子のおもてなし接客術(28)」 損をさせないおもてなし

2017年12月17日(日)配信

「選んで得した」と思わせる、おもてなしスキルを

 先日、接客研修した旅館様で、時間を割いて協議したのが「お客様に損をさせてはいけない」というテーマでした。

 例えば、お客様の到着順に優先的に夕食開始時刻を決める宿が多いかと思います。午後6―7時といった人気の時間帯が埋まってしまい、お客様の希望の時間に添えない場合に、スタッフの言い方次第では「選べなくて損した」と思わせることもあります。

 一方「自分の希望は通らなかったけど、スタッフの勧める方を選んで得した」と思わせることも可能です。

 おもてなしスキルを上げることで、一見損なことでも損と感じさせない体制を整えるよう注力するのが今回の目的でした。

 この旅館は夕食時間を2部制にしており、1部は午後5時30分、2部は午後8時という時間設定です。一般的に人気な夕食開始時間は午後6時30分や午後7時ですので、この時間設定では、早すぎる時間か遅すぎる時間かのどちらかで、食事をスタートしてもらわなければなりません。

 当然、この2つの時間設定だと、午後5時30分に集中しすぐに枠がいっぱいになります。この状況下で新たな予約が入ると、必然的に午後8時スタートの枠でお客様にご了承いただかなくてはなりません。

 スタッフ自身も午後8時には引け目を感じるようで、「大変申し訳ないのですが、午後8時でお願いできませんでしょうか」というスタンスで話をしてしまいます。

 そうするとお客様は、“人気の”午後5時30分の予約を取れなかったことで「損をした気分」に陥るうえ、「少しでも早く対応してもらえないか」とスタッフに交渉をし始めることになり、結果、スタッフが困り果てる、という悪循環を生んでしまいます。

 この現状を改善しようと、言い回しを改めることにしました。まずは「お客様のご希望には添えない午後8時の食事開始となってしまいますが、実は午後8時の方がお勧めです」と、伝える。

 次に「ご到着後は、まずはお風呂に入っていただき、浴衣に着替えてから是非ラウンジをご利用ください。午後8時までは、お食事中のお客様がいらっしゃるので、大浴場もラウンジも空いています。運が良ければ貸切状態でご利用いただけるかもしれません」と、食事時間までの時間の過ごし方を提案しながら、メリットを挙げて午後8時がお勧めである理由を伝える。

 このように一見お客様に宿の都合を押し付けてしまう場面でも、「実は得なんです」という“言い回し”を“自信を持って”すれば、お客様はすんなりと受け入れてくださることも少なくないと思います。お客様の御要望に応えられずに一見損をさせてしまうような場面でも、得と感じさせる提案・表現をして顧客満足を維持・向上させてこそおもてなしです。

(おもてなしコンサルタント 井川 今日子 )

コラムニスト紹介

井川 今日子 氏

おもてなしコンサルタント 井川 今日子 氏

大学で観光学を学んだ後、船井総合研究所を経て、10年に観光文化研究所入社。全国の旅館や観光協会を中心に、女性の感性を活かした集客・固定客化支援で活躍中。商品戦略や販売促進、現場接客サービスなど多岐にわたり提案。

「女将のこえ205」葛西 恵子さん、ホテルアップルランド(青森県南田温泉)

2017年12月16日(土) 配信

葛西 恵子(かさい・けいこ)さん ホテルアップルランド

アップルランドの女将

 ホテルアップルランドは、現在も経営する甚八りんごの卸売業から始まった。冬は極寒の地。創業者の義父が社員のために温泉を掘り、1972年にヘルスセンター「アップルランド」を、84年にコンベンションホールを有する現ホテルへと進化させたのだ。

 創業精神の象徴であるりんごは、大浴場、露天風呂、足湯に、年を通して大量に浮かべられており、すべての客室の冷蔵庫には甚平りんごが丸ごと入っている。りんご問屋ならではのサービスだ。

 さて、ヘルスセンターの開業当時は、地元にとって初の温泉施設とあって、農家を中心に大勢の人がやって来た。だが、次第に競合が増え、経理担当だった葛西さんは頭を抱えた。「晴れると農作業が忙しいのでお客さまは来られません。天気に左右されるのも悩みの種でした」。

 そんなとき、移動中に結婚式に出くわした。「こんなに晴れていても、結婚式なら人は集まるんだ」。葛西さんは早速、アップルランドで結婚式を企画する。この地域で初めて会費制を取り入れ、最盛期には400人の参列があったという。

 会議を兼ねた団体客も増え始め、96年に客室を増設する。

 「ところが、その頃から個人のお客さまが増え、人手が足りないことからクレームも増えてしまいます。辛い時期でした。例えば、お客さまはお茶を飲みたいだけなのに、人が足りないから待たされて、不満が募っていく。喜ばれるどころか、謝ってばかりの毎日でした」。義母は売店で働いていたため、女将は葛西さんが一代目。見習う人はいなかった。

 ある日とうとう、「もう、女将やめようかな」と、ポツリつぶやいた。すると、そばにいた仲居頭たちが言ってくれたという。「女将さん、やめることないよ。みんなで力を合わせてやっていきましょうよ」。

 「あの言葉に救われました。やっぱり、社員からの言葉が一番うれしいですね」。

 具体策も考えた。「お席と、お刺身とお鍋を予めご用意しておくハーフバイキングを導入したんです」。これで人的なクレームはぴたりとなくなった。

 最近のヒットは社員考案のハイタッチ大作戦だ。子供向けで、スタッフとハイタッチする度にサインが増え、16個溜まるとプレゼントがもらえる。笑顔が生まれる企画だ。

 毎朝、朝食会場には葛西さんの姿がある。「これも社員の考えです。ここではすべてのお客さまに出会えます。何気ない会話がうれしくて、『女将をやっていて良かったなあ』と実感しているんです」。

 

(ジャーナリスト 瀬戸川 礼子)

     ◇

住所:青森県平川市町居南田166-3▽電話 0172-44-3711▽客室数:67室(357人収容)、一人利用可▽温泉:南田温泉(弱アルカリ泉)▽創業:1972(昭和47)年▽料金: 1泊2食付1万800円~▽日帰り用の浴場もあり。足湯りんご風呂は無料開放。フロントや客室など館内の花は葛西さんが生けている。韓国、台湾など外国人客も増えている。

「ZOOM JAPON(ズーム・ジャポン)(12月号)

2017年12月16日(土) 配信

12月号表紙
クロード編集長

〈巻頭言〉

 アフリカ政策の重要性をうたうエマニュエル・マクロン仏大統領は、11月末にアフリカ3カ国を訪れました。その歴訪直後に発行した今号の特集では、日本とアフリカの交流の歴史やビジネスの現状について、当事者たちのインタビューを中心にレポートしています。文化ページでは、今年のカンヌ映画祭の批評家週間でも上映され、フランスで1月末から公開される平柳敦子監督の映画「Oh Lucy!」に注目。食のページでは、多様化するおせちやお雑煮など「お正月料理」の古今東西に触れています。旅行ページは、広島県の神楽を紹介しました。

(編集長 クロード・ルブラン)

特集 「日本とアフリカ:良好な関係」

140平方メートルの場所で食べて、飲んで、アフリカに包まれる。浜松町のカラバッシュでは音楽も楽しめる

 最近は外交や経済面での関わりが顕著に見られるが、実は日本とアフリカのつながりは古い。サムライの称号を得た最初の外国人は、1579年にイエズス会の宣教師とともに来日し、織田信長に仕えた身長180センチのアフリカ人だという。その後の鎖国、開国、2度の世界大戦、そして高度成長期を経て、日本とアフリカの関係は多様化する。■1993年に日本がアフリカ開発会議の開催を始めると、アフリカとの結びつきはより強くなる。さらに、2012年、アフリカ全土で自動車や医薬品を扱うフランス系商社CFAOを豊田通商が買収したことに見られるように、日本の企業にとってアフリカ大陸は大きな市場としての成長が期待されている。■そうした歴史や社会背景を踏まえ、2015年から日本とアフリカ大陸をつないでいるエチオピア航空や、アフリカにも多くの拠点を持つ自動車輸出会社 SBT JAPANを取材し、今日の日本とアフリカを舞台としたビジネス現場の声を聞いた。■また、1990年に来日し、俳優としても活躍しながら外国人タレント事務所を経営するガーナ出身のエニング・サムエル氏や、ガーナ生まれ日本育ちの3兄弟による音楽ユニット「矢野ブラザーズ」、東京で本場アフリカの味を提供するレストランを経営する日本人男性など、日本に暮らしながら異なる文化の橋渡し役を担い続けている人々の思いにも耳を傾けた。

〈ZOOM・JAPON 編集部発 最新レポート〉日本茶はいかがですか?

お茶の入れ方を披露する能宗-LELONG美佐子さん

 どんよりとした空の下、すでに雪も降ったパリ。街角のカフェで普段コーヒーを注文する客が、ホットチョコレートに心移りし始めるのもこの季節です。そんなころ、料理教育機関コルドン・ブルー本校にて、日本茶輸出促進協議会によるお茶のセミナーが開かれました。主な参加者はお茶のプロや未来の料理人。試飲を交え、日本茶の歴史解説から始まり、和菓子作りや抹茶を用いた洋菓子作り、手もみ茶実演、そしてフランスの水を使った日本茶の入れ方などが披露されました。飲食業に関わる人々の関心をつかむという今回のような試みにより、将来的にフランスでも日本茶が身近な飲み物になるかもしれません。

フランスの日本専門情報誌「ZOOM JAPON」への問い合わせ=電話:03(3834)2718〈旬刊旅行新聞 編集部〉

 

お祭り専用SNS、地域と参加者の交流促す

2017年12月19日(火) オープン

お祭りに特化したSNS(交流サイト)が誕生する(写真はイメージ)

お祭りに特化したSNS(交流サイト)がまもなく誕生する。お祭りをめぐる、参加者と主催者のコミュニケーションを支援するの目的。12月19日(火)以降、オマツリジャパン社のWebサイトから利用できる。

 7月には、祭りの運営に必要な人とモノ、カネの行き交うプラットフォームを立ち上げるなど、お祭りを地域おこしの主要コンテンツと捉え活動してきた同社。今回立ち上げるSNSサービスでは、レポート記事や写真を投稿できるほか、「お気に入りお祭カレンダー」機能も搭載。一般ユーザーが、お祭を知り・訪れる機会増を狙った仕様となっている。

 2015年の設立以降、各地域でお祭りの企画運営やコンサルティングに従事してきたオマツリジャパン。来訪者や消費額増に結びつく施策を提案することで、地域貢献を果たしている。今年4月には、キリンホールディングスなどからの資金調達を実現するなど、業界内からの注目も高いベンチャー企業だ。

学習ドリル「牡蠣とり帳」 生産量全国一位の広島県が制作

2017年12月15日(金)配信 

牡蠣とり帳の表紙

牡蠣生産量全国一位の広島県は、“牡蠣”という漢字の書き方や、牡蠣を用いた例文のみで構成された学習ドリル「広島 牡蠣とり帳(かきとりちょう)」を制作した。

 広島県は「牡蠣で旅人をもてなすこと」をモットーに、観光プロモーション「カンパイ!広島県 牡蠣ングダム」を今年10月から開始。県の魚でもある“牡蠣”の知識を高めるとともに、愛着を深める取り組みとして学習ドリルを制作した。

 「広島 牡蠣とり帳」は2017年12月19日(火)以降に、生産量全国一位の自治体である呉市の全小学校(学校数36校)6年生を対象として配付。冬休みの自由課題や授業などで活用してもらう狙いで、さらに生産量全国2位の江田島市の小学校などにも配付する予定。

 配付校の一つである呉市立音戸(おんど)小学校では、冬休みにこの学習ドリルを活用して牡蠣について学び、2018年1月9日(火)に「牡蠣初め式(かきぞめしき)」と題して、牡蠣という漢字の書き取り成果を披露する機会を設ける予定だ。

※全国の市町村別かき類の収穫量
(農林水産省:平成27年漁業養殖業生産統計年報より)

1位

広島県呉市

25,835㌧

2位

広島県江田島市

25,822㌧

3位

広島県広島市

21,558㌧

「牡蠣とり帳(かきとりちょう)」概要

牡蠣に関する例文で楽しく学べる

発行元:広島県

ページ数:42ページ

サイズ:B5

制作数:5千部

特徴:

・例文すべてに”牡蠣”を用いた漢字ドリル

・牡蠣という漢字が97回練習できる

・例文は牡蠣に関する豆知識などから構成されており、ドリルを書き進めながら楽しく自然に広島牡蠣の歴史・栄養・種類や、生産・取り組みについて学べる内容となっている

例文:

・「牡蠣」のほとんどは内臓だよ。

・室町時代には、広島「牡蠣」の養殖が始まっていた。

・世界で四位。日本の「牡蠣」の生産量。

監修者:

広島大学大学院 生物圏科学研究科 准教授 海野徹也(うみのてつや)

広島県呉市生まれ。1996年広島大学博士(学術)取得。

1999年北アリゾナ大学・生物科学部(文部省在外研究員)に学ぶ。同年、広島大学生物生産学部助教授。

2000年広島大学大学院生物圏科学研究科助教授。現在、広島大学大学院生物圏科学研究科准教授。

主著に、「クロダイの生物学とチヌの釣魚学」(成山堂書店)、「アオリイカの秘密にせまる」(共著、成山堂書店)、「アユの科学と釣り」(共編著、学報社)。

牡蠣の都道府県別生産量の割合

配付先概要

配付先:呉市立小学校/全36校、江田島市立小学校/全7校の6年生ほか

配付日:2017年12月19日(火)から順次

牡蠣初め式(かきぞめしき)概要

日程:2018年1月9日(予定)

会場:呉市立音戸(おんど)小学校

内容(予定):

小学6年生(1クラス)の生徒約30名が、牡蠣という漢字を題材に新年の書き初めを実施。冬休みに練習した成果を披露。

※詳細は決定次第で発表される。小学校への直接の問い合わせはお控えください。

「カンパイ!広島県 牡蠣ングダム」の概要

 広島県は、2013年度は「おしい!広島県」、2014年度は「泣ける!広島県」を、2015年度からは「カンパイ!広島県」をスローガンに設定し、観光プロモーションを行ってきた。広島県は美しい景色、美味しい食べ物、人情あふれる人々といった人々の心を動かす高いポテンシャルを持っており、こうした多彩な魅力に酔いしれて欲しいという気持ちを「カンパイ!」というメッセージに込めている。

 「カンパイ!広島県 牡蠣ングダム」は、牡蠣生産量全国1位の広島県は牡蠣の王国であり、人々の食欲を受け止める豊かな国であることを宣言するためのスローガンで、「牡蠣で旅人をもてなすこと」をモットーに、広島県への誘客促進につなげていく。

 現在は一口牡蠣や焼き牡蠣など、多様な牡蠣料理をつまみながら「はしご酒」のように街のいろいろな名物店をまわる、広島ならではの食べ歩きのスタイル「広島はしご牡蠣」を展開中。広島県内の横川商店街と大須賀町駅西地区(通称:エキニシ)を中心に楽しめる。エリアの参画店がそれぞれの得意ジャンルでオリジナル牡蠣メニューを提供する。

 また、広島電鉄とも連携し、路面電車を使って横川商店街を訪れると、オリジナルてぬぐいがもらえる「広島はしご牡蠣きっぷ」を販売するなど、プロジェクトを盛り上げていく。