ホテルこうしゅうえん、和のリゾートヘ 改装費に5億円(HMI)

2018年5月28日(月) 配信

改装イメージ

ホテルマネージメントインターナショナル(HMIホテルグループ、比良竜虎社長、東京都中央区)は、石川県輪島市にある 旧ホテル高州園を3月29日(木)付で輪島観光開発から事業承継し、「ホテルこうしゅうえん」としてオープンした。5月16日(水)には事業継承記念披露宴を開いたほか、新たな運営計画を発表。今後、能登・輪島地域で本格的な「和のリゾート」を目指していくとした。

客室の改装イメージ

 新計画には5億円の改装費を投入。和の一流リゾートとして顧客に愛される充実した施設とすべく、1階のロビーからつながる木製デッキの設置などのパブリックスペース機能を充実させる。一部の客室は、一般的な和室を格調と趣を備えた和モダンな洋室に改装し、インバウンドやファミリー層にも利用してもらいやすい施設とする予定。さらに、2階のギャラリースペースは日本海の恵みが堪能できるレストランにし、広大な日本海のオーシャンビューが望めるスペースとする。

 また、輪島市の協力のもと、ビーチサイドリゾートに相応しい散策コースや子供向け遊具の整備なども行いながら、日本の原風景を実現し、能登・輪島地域の振興をはかりたい考え。

 2019年3月の完了を目指し、整備を進めていく。

施設概要

 ■所在地
〒928-8588 石川県輪島市塚田町2-31-6
TEL: 0768-22-8888  FAX: 0768-22-7010

 ■建物概要
敷地面積/4093.98平方㍍
ホテル延床面積/16286.65平方㍍
階層/地上9階  地下1階

■営業施設
客室数/132室(和洋室、和室、洋室)
宿泊可能人数/650人

食事処/まいもん街 (142席)<2F>、和食処「くいしんぼう」(21席)<1F>
宴会場/松・竹・梅:270畳400人
あすなろ:104畳130人
椿・藤:72畳100人
鶴・亀:72畳100人
水仙:36畳35人
百合:21畳20人
その他施設/おまつり広場<地下1F>、シーサイドラウンジ「漁り火」<1F>
大浴場・露天風呂<1F・2F>、売店<1F>
駐車場/乗用車100台、バス30台

JTB、先行投資で17年度増収減益 22年に営業利益200億円へ

2018年5月28日(月) 配信 

JTBの髙橋広行社長(5月25日、国土交通省で会見を開く)

JTB(髙橋広行社長)がこのほど発表した2017年度通期(17年4月~18年3月)連結決算によると、売上高は海外M&Aなどによる増加分257億円を上積みし、前期比2・0%増の1兆3230億円となった。一方、海外M&A関連に約30億円、大幅な組織改正や、経営改革に約50億円の合計約80億円を費やしたことで収益は縮小。営業利益は同49・5%減の51億円、経常利益は同27・7%減の94億円、当期純利益は同80・1%減の10億円と、増収減益となった。5月25日(金)に開いた会見で髙橋社長は「意志を持って先行投資したうえでの減益」と説明した。

 部門別の売上高をみると、国内旅行が同0・7%減の5751億円、海外旅行が同0・1%増の4627億円、訪日旅行が同5・0%減の679億円、グローバル事業が同50・3%増の823億円。

 国内旅行は、九州エリアに復調の兆しがあったものの、中部以東の東日本地域が伸び悩んだ。台風や大雪など自然災害が相次ぎ減収に。エースJTBは同1・4%減、法人営業は同0・1%増となった。

 海外旅行は欧州が回復基調、ハワイも好調に推移した。ルックJTBは同2・3%増、法人営業も2・3%増と堅調。グローバル・デスティネーション・キャンペーンの第1弾を実施したシンガポールが大きく伸び、第2弾のオーストラリアに期待をかける。

 訪日旅行はG7伊勢志摩サミットの反動などにより減収となったが、個人旅行向け商品が好調。JAPANiCAN、サンライズツアーとも取扱人員が増加した。

 グローバル事業は海外M&Aによる175億円分の増収に加え、店舗網の拡大や既存事業の強化に取り組み、奏功した。

 18年度通期は、売上高は同2・0%増の1兆3500億円、営業利益は同75・3%増の90億円、経常利益は同6・6%増の100億円、当期純利益は389・0%増の51億円を見込む。

 髙橋社長は「営業利益200億円を安定的に達成できる企業に向けて、22年までの5年間で1千億円規模の先行投資を計画している」と述べた。今後、M&Aの継続や、デジタルテクノロジーを活用した次世代店舗の展開、デジタル人材の育成などへ積極的に投資していく考えを示した。

機内誌「AGORA」6月号掲載、JMBプレミアムツアー販売開始 ジャルパック

2018年5月28日(月) 配信

花火イメージ

ジャルパックはこのほど、JALグループ機内誌・会員誌「AGORA」の6月号に掲載されるJMBプレミアムツアー「ポレイア」「ポレイア ネオ」「JMBセレクション」の各商品を売り出した。国内は「東京花火大祭2018」と市川海老蔵氏の舞踏を楽しむツアーなどを設定する。

「AGORA」 6月号掲載ツアー

出発日:2018年7月~2019年3月発 (コースにより異なります)

■JMBプレミアムツアー 「ポレイア」 「ポレイア ネオ」
 部屋・食事はもちろん、随所にこだわり贅を尽くした極上の時間を過ごせるプレミアム海外ツアー「ポレイア」、 1人から催行の海外ツアー「ポレイア ネオ」。日本発着JALビジネスクラスまたはプレミアムエコノミークラスを利用する。

■JMBプレミアムツアー 「JMBセレクション」
 ホテル・食事・旅程・テーマにこだわった上質な国内・海外ツアー「JMBセレクション」。ポレイアのこだわりはそのまま、快適になったエコノミークラスで楽しみむ。海外ツアーでは、 JALビジネスクラス/JALプレミアムエコノミークラスも用意する。

【国内】
新コース:JMBセレクション

3年振りに復活する東京の夏の風物詩と歌舞伎が融合

「東京花火大祭 2018」と市川海老蔵の舞踊を特別桟敷席で愉しむ 2日間

市川海老蔵氏

 2018年8月11日(土)、日本各地から内閣総理大臣賞クラスの花火師が集結し、東京の夏の風物詩が「東京花火大祭 2018」として復活する。
 オープニングを飾るのは、歌舞伎俳優・市川海老蔵氏。大輪の花火を背に海老蔵氏が披露する新作の舞踊は、江戸文化と東京モードのクロスオーバ“EDOMODE”をコンセプトにする「東京花火大祭 2018」にふさわしい幕開け。東京湾を彩る花火大祭と市川海老蔵の舞踊をじっくり観覧できる特別桟敷席で堪能できる。宿泊は会場からほど近い「グランドニッコー東京 台場」を用意する。

出発日:2018年8月11日(土・祝)
出発地:大阪

JMBセレクション

圧倒的な大自然と、癒しの空気に包まれて
「種子島・屋久島 4日間」(観光タクシープラン)

屋久島いわさきホテルとモッチョム岳

 世界自然遺産の「屋久島」と、隣の島の「種子島」を全日、地元に詳しい観光タクシーで見どころを一巡する。両島で感じられる自然の雄大さと、独特の空気感は数ある国内離島のなかでも格別なもの。 ゆっくりと楽しみたい。
 宿泊は当地トップランクの宿。屋久島では温泉に2連泊する。登山行程のない優しい旅程なので、体力にあまり自信のない人でも、気軽に参加できる。

出発日:2018年7月16日(月・祝)~11月24日(土)
(ただし、 8/8~18、 9/12~17、 9/19~24、 10/3~8の出発を除く)
出発地:東京・大阪

【海外】

JMBセレクション
JALビジネスクラス/JALプレミアムエコノミークラス利用

アトラス山脈を越え、モロッコの2つの顔を満喫
マラケシュのアマン・リゾートに泊まるモロッコ周遊とサハラ砂漠の旅 11日間

アマンジェナ

 本コースでは、雪を頂いたアトラス山脈を境に、北側の大西洋に面した温暖な地域と、南側の荒涼とした砂漠地帯の“2つの顔”を紹介する。アトラス山脈をバスで越えることで、地形や風景のダイナミックな変化が体感できる。 イスラム文化の美しい建築物や、迷路のような路地にスパイスの香りが漂うスーク(市場)が異国情緒あふれるモロッコの町。なかでも家々の外壁、ドア、階段など町全体が青く彩られ、神秘的な雰囲気を味わえることで人気の高い町シャウエンや、珠玉のラバト、フェズ、マラケシュ、カサブランカを巡る。

 世界遺産の町フェズやマラケシュでは、それぞれ2連泊するので終日かけてたっぷり観光楽しめる。宿泊は、古都フェズでは旧市街の中心に佇む、ルレ・エ・シャトー加盟の邸宅を改装した「リヤド・フェズ」、マラケシュではイスラム建築の優美な漂うアフリカ大陸初のアマン・リゾート「アマンジェナ」を用意。アラビアの雰囲気漂うラグジュアリーホテルの最高のホスピタリティを堪能でき、モロッコらしい旅情が満喫できる。

 また、壮大な自然もモロッコの魅力。世界最大の砂漠、サハラ砂漠では、 4WDに分乗してメルズーガの大砂丘から美しい日の出を観賞するほか、「モロッコのグランドキャニオン」といわれるトドラ渓谷、標高2,260㍍のティシュカ峠からアトラス山脈の眺望が望める。また、土レンガの城塞(カスバ)とオアシスが点在するカスバ街道をドライブし、世界遺産のアイト・ベン・ハッドゥの集落を散策。 1月、 2月の出発は、桜に似た春を告げる花、アーモンドの花も楽しめる。

出発日:2019年1月19日(土)、 2月9日(土)
出発地:羽田

「変なSIMカード」7月1日にサービス開始へ 75の国と地域で通信可能

2018年5月28日(月) 配信 

サービス開始に向け、キャンペーンも実施

HISモバイル(猪腰英知社長)は7月1日(日)から、海外旅行時に75の国と地域で通信できる「変なSIMカード」のサービスを始める。

 1日500円で200MBまで。200MBを超えると低速(128kbps)通信となる。利用時の通信設定(APN設定)は専用アプリが自動的に書き換えを行う。通常レンタルWi-Fiでは返却が必要だが、変なカードは1度本体を買えば何度でも使える。「煩わしさを減らしつつ利用しやすい仕様」(同社)とした。夏に向け、変なカード本体と海外通信費1日分が無料になるキャンペーンなども実施する。

変なカードを利用した通信の手順

 同サービスの対象者は日本からの海外渡航者で、「SIMフリー」「SIMロック解除」のスマートフォン保有者。1日単位でプラン設定できるので、現地にいる間だけ利用することができる。高速4G・LTE回線を利用し、テザリング機能で変なカードを持っていない同行者も通信可能だ。出国前に専用アプリで渡航先の通信プランを購入すると、到着後はアプリが自動接続し通信できるようになる。

アプリイメージ

 親会社のHISと連携してCPも展開する。HISが全国で開催する“スーパーサマーセール”の期間中(5月26日~6月18日)、①40日以上前②7月20日~10月31日に出発――の旅行に成約すると、「変なカード」本体と海外通信費1日分が無料になる。HIS各店舗に来店して成約した先着1万人が対象。なお、9月30日までは本体を980円(通常1980円)で販売する。

プラン | 海外SIM 変なSIM
https://www.his-j.com/mobile/hennna-sim/index.html
H.I.S.モバイルのオフィシャルウェブサイトです。製品、サービス、サポート情報などをご紹介しています。

ルートイングループ、台湾東部地震に対し義捐金1千万円寄附

2018年5月28日(月) 配信

台湾の人々から受けた支援に対し、ルートイングループが義捐金を寄附(写真はイメージ)

ルートイングループ(永山勝利会長)は5月22日(火)、台湾東部地震に対する義捐金を台湾の衛生福利部に寄附したと発表した。寄附総額は、1053万5520円。

 今回の支援は、東日本大震災や熊本地震など日本の災害発生時に台湾の人々から受けた支援への恩返しとして実施。2月14日(水)、ルートインジャパンから1千万円を寄附。その後2月14日~4月1日(日)まで全国のグループ施設に募金箱を設置し、利用客の協力で集まった義捐金に従業員からの寄付を併せた53万5520円を、5月16日(水)に寄附した。

「旅館コンサルタント大坪敬史の繁盛旅館への道(44)」タブレット対応HPは必須か?

2018年5月27日(日) 配信

スマホ、タブレット対応のホームページの構築を

 当社のクライアント先のスマホ比率を、グーグルアナリティクスでリサーチしたところ、最高でスマホ比率が80%超えの施設がありました。これには非常に驚きました。

 およそ、スマホ比率の平均は50から65%の範囲内でしたが、近年タブレットで検索する比率が上がってきたことも影響して、(タブレット比率が)15%近くの数値を計上している施設もありました。

 ここまで読んで、内容がご理解できない方は、まず自社のホームページ(HP)製作会社(管理会社)に問い合わせてみて下さい。
 「うちの宿のスマホ比率どうなっていますか」と確認をすれば、すぐに分かると思います。

 さて、ここから本題ですが、HPのレスポンシブ対応の必須が言われて久しい昨今、早めにレスポンシブ対応を実施した施設ほど、
「PC」ホームページ、「スマホ」ホームページの2つのサイトを構築されておられます。

 これら2つの対応サイトを構築しているだけで、モバイルフレンドリーテストには合格します。
 ※モバイルフレンドリーテストについては、下記にアクセスして参照下さい。 

ぜひ、皆さんの施設のURLも確認してみてください。

 ただ、いくらPCサイトを作り込んでも、モバイルフレンドリーでないと意味をなさない、というのが最近の潮流です。

 話を戻しますが、タブレットで検索した場合「スマホ」ホームページが表示されます。
しかし、タブレットの大きさに対して、「スマホ」ホームページは「スマートフォン」向けの大きさに作られていますので、歪な画面に見えてしまいます。

 タブレットを使う人は、PCページをご覧になって操作することもありますが、多くのサイトはタブレットで検索した場合に「スマホ」ページがヒットしてしまいます。そうなると、タブレットで検索したお客様のイライラ感がつのり、離脱率が上昇します。その結果、転換率が下がって、せっかくHPを検索いただいたお客様を逃してしまうことにもなりかねません。

 ただ、タブレットを使ってHPを見る人の比率が今までは低かったので、積極的な対処はしていませんでした。皆様の施設でも、タブレットの比率が10%未満の場合は、早急な対処は必要ないかと思われます。

 しかし、10%を超えたとなると、今後は対策をした方が公式HPからの受注は増えることでしょう。結論からいいますと、今さら言うまでもないことですが、スマホ対応は必須です。

 さらに、タブレット比率が10%を超えたら、タブレットでも最適化されるホームページの構築が望ましいと断言できます。

 成果の測れない紙媒体や、ムダな広告をかける費用があるのであれば、今一度公式HPを見直されることをオススメいたします。

コラムニスト紹介

大坪敬史氏

旅館コンサルタント 大坪 敬史 氏

大手旅行会社での実務業務を経て船井総合研究所入社。インターネットを駆使したWeb販促&直販売上倍増&即時業績向上ノウハウには定評があり、数多くの宿泊産業の業績向上に貢献。観光文化研究所を設立し代表取締役。

 

「観光ルネサンスの現場から~時代を先駆ける観光地づくり~(160)」「農泊」と地域の魅力づくり(宮城県登米市)

2018年5月26日(土)配信

栗原市側から見た伊豆沼の景色

 ようやく春めいてきた3月下旬、宮城県登米市を訪ねる機会を得た。週末には、「東北フードマラソン」を控えた格好の時期でもあった。赤ワインで有名なメドック地方(ボルドー)で、約1万人近くの仮装ランナーが、美しいぶどう畑のコースを楽しみながら走る「メドックマラソン」にヒントを得て4年前から開催している。主会場の長沼フードピア公園では、地元グルメの飲食・物販ブースが並ぶ「登米フードフェスティバル」や、被災地の復興状況を見学する「東北風土ツーリズム」も同時開催される。いわば地域ソリューション型のスポーツ大会であり、昨年の「スポーツ振興賞」では見事、大賞を受賞した。その運営に携わってきた阿部康彦実行委員長などとも、久々の再会であった。
 

 その登米市は古くから東北屈指の穀倉地帯として知られ、ラムサール条約の伊豆沼・長沼の周囲には悠々たる美しい田園風景が拡がっている。また、旧登米(とよま)町は、かつての伊達家の城下町の風情が残り、「東北の明治村」とも呼ばれている。
 

 登米市での今回のテーマは、「農泊・インバウンドセミナー」。農林水産省「農泊」推進事業の一環である。新たに発足した「食農体験ネットワーク登米協議会」代表の農業生産法人・伊豆沼農産の伊藤秀雄社長や事務局を務めるブランド総合研究所の田中章雄さんから、農泊の動向と意義や登米の現状などについて講演と報告があり、私も農泊における地域資源活用の手法などについてお話をさせて頂いた。
 

 いわゆる「農家民宿」を核とする日本のグリーンツーリズムは、1992年に農水省主導の研究会に始まり、以来、四半世紀もの長い間、活動を続けてきた。農家民宿、農業体験、農家レストランや直販などのメニューを軸に展開してきたが、必ずしも成功してきたとは言えない。その主たる理由は、顧客からみた農村エリアの魅力を総合的にマネージメントし受け入れる体制ができてこなかったこと、農家側の主体的な取り組みが育つ前に補助金に頼る体質になっていたことなどであろう。全国で500地域を目指すという今回の「農泊」は、これまでの政策・取り組みとどこが違うのか。これらは上記の課題にどこまで応えられるのかといった検証が不可欠である。

伊豆沼農産の農家レストラン「くんぺる」(登米市HPより)

 登米では、伊豆沼農産などの農業生産法人が「農泊の中核を担う法人」としてマネージメントに乗りだす。伊豆沼・長沼や地域に古くからある農村と食などの固有景観、個々の農家の主体的参加を促すマネージメント体制など、地域魅力を総合的に活かす取り組みが重要である。30年前、わずか4㌶ばかりの水田と豚10頭で事業をはじめ、今や40人の従業員を抱える伊豆沼農産・伊藤社長の銘は、「農業を食業に変える」である。高付加価値農業の自立と地域を巻き込んだ「大人のファームステイ」への取り組みが次の大きな目標である。

(東洋大学大学院国際観光学部 客員教授 丁野 朗)

日韓交流人口1千万人時代に向け、「7人7色」のテーマ旅行をPR 韓国観光公社

2018年5月25日(金) 配信     

シンサンヨンKTO日本支社長があいさつ。約60人が参加し、熱心に聞き入った

 

韓国観光公社(KTO)は5月25日(金)に、東京都内で旅行・航空業界、マスコミ向けに2018年の韓国テーマ観光説明会を開いた。同社は今年2月に7人組の韓流グループBTOBを韓国広報大使に任命。平昌冬季オリンピック後の新たな観光素材としてメンバーを活用した「7人7色」のテーマ旅行を設定し、力を入れている。日韓観光交流人口の1千万人時代に向け、改めて韓国の魅力を紹介した。

 7つのテーマは公演と伝統市場、スポーツ、国際イベント、異色体験、食べ物、クルーズ。メンバー7人がそれぞれ1つ担当しPRしていく。

 とくに「公演(ソ・ウングァン氏担当)」は新たな韓国の観光素材として浮上してきた。韓国・大学路には約165カ所の劇場がある。英・ウェストエンドの約50カ所、米・ブロードウェイの約40カ所と比べ3―4倍ほども多い。

 「韓国らしく、韓国でしか見られないし、ここでしか体験できない旅行テーマが『公演』。これほど劇場が集まっているところは世界にない」。同日の会見で、チョンジンスKTOテーマ商品チーム長は自信をみせた。

 大学路では9月28日~10月31日から、韓国最大の公演観光フェスティバル「ウェルカム大学路」を開く。昨年から同社が行っている。韓流ドラマやK―POPなどのように、韓国の次なるコンンテツ“K―ミュージカル”として育てていく方向だ。

BTOBメンバーのソ・ウングァン氏

 同日にスペシャルゲストとして登場したBTOBのソ・ウングァン氏は「日韓の文化が共有できる場が今後もできてくれればいい。私たちもさまざまな活動を通して頑張っていきたい」と語った。

 このほか、アジア最大規模のEDMイベント「ワールドクラブドームコリア2018」などを紹介した。昨年は約12万人が参加し、今年は23のステージで約200人のDJが集うという。期間は9月14~16日の3日間。

 17年の日韓観光交流人口は945万人で、今年にも1千万人を超える見通し。KTO日本支社長のシンサンヨン氏は「平昌冬季オリンピック後は訪韓日本人旅行者も増えて、明るい兆しが見えてきた」と期待を述べた。

目指せダイバーシティ東北!LGBTツーリズムが復興庁の選定事業に

2018年5月25日(金) 配信

アウト・ジャパン(小泉伸太郎社長)が新通(樋口荘一郎社長)と共同で復興庁に提案した、「目指せ!ダイバーシティ東北【LGBTツーリズム】」がこのほど、2018年度「新しい東北」交流拡大モデル事業(広域型)に選定された。事業内容の1つである、LGBTツーリズムセミナーを6月14日(木)から東北6県で開く。

 復興庁が行う「新しい東北」交流拡大モデル事業(広域型)は、東北への外国人旅行者の誘客を促進するため、観光先進地を目指す民間の新たな試みを支援する取り組み。「目指せ!ダイバーシティ東北【LGBTツーリズム】」は、東北でインバウンドのLGBT誘客に向けた取り組みを実施する。東北6県でセミナーを実施し、LGBTフレンドリー化を進めることや、世界各国のLGBTマーケットに集中したプロモーションを行うことで「LGBTツーリズム」の実現を目指す。

LGBTツーリズムとは

 LGBTツーリズムは、LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダーなど)旅行者をマーケティング対象にした観光施策です。国際旅行においてゲイ・レズビアンの旅行客が占める割合は約10%に上り(実数で約7千万人※1)、世界のLGBTツーリズムの市場規模は2,020億㌦(約22兆円)※2と試算されている。 

 LGBT旅行者は、差別や暴力を受けることなく安心して過ごせるLGBTフレンドリーな旅行先を繰り返し訪れる傾向があるという調査結果が上がっており、現に、欧米のLGBTフレンドリーな都市は、毎年100億円単位で経済効果を上げているという。
 
※1 Travel University,2000、※2 Out Now Consulting,2014

事業の内容

1.LGBTツーリズムに関するセミナー実施
LGBTインバウンドの基本施策となる、LGBT旅行客に「フレンドリー」と感じてもらえる接客ができるようになるための必要な情報を提供するセミナーを、東北6県で実施する。

2.モニターツアーの実施
LGBT当事者のインフルエンサー、海外LGBT関連の旅行会社・メディアなどによるモニターツアーを実施。東北の観光地を巡り、LGBTフレンドリーな温泉宿泊施設の体験、地元との交流イベントや賛同施設との意見交換会などを行う。

3.ツアー造成・販売・実施
モニターツアーを踏まえツアーを造成・販売・実施する。

4.専用ホームページへの誘導施策
専用ホームページ「RainbowTOHOKU」を開設し、東北の観光地、LGBTフレンドリーな宿泊施設や店舗等を紹介。インバウンド関連メディア、LGBT関連メディア、LGBTイベントなどでホームページへの誘導施策を行う。

5.イベント連動型団体ツアー
LGBTの誘客の施策として、季節ごとに東北の魅力を満喫できるイベントや体験を盛り込んだ団体ツアーを企画する。

■セミナー概要
日程/会場:
【宮城県仙台市会場】

6月14日(木)午後3:30~5:30 仙台ガーデンパレス 鳳凰
【山形県山形市会場】
6月15日(金)午後1:30~3:30 ホテルメトロポリタン山形 霞城A
【福島県郡山市会場】
6月18日(月)午後2:00~4:00 ビッグパレットふくしま コンベンションホールA
【岩手県盛岡市会場】
6月19日(火)午前9:30~11:30 ホテルルイズ 万葉の間
【青森県青森市会場】
6月19日(火)午後3:30~5:30 ウェディングプラザアラスカ ダイヤモンド
【秋田県秋田市会場】
6月20日(水)午後1:30~3:30
秋田ビューホテル 飛翔Ⅰ 秋田市中通2-6-1
費用:無料
対象:当事業に関心のある団体・施設・企業の方
詳しい情報・申込み:

LGBTツーリズムセミナー | OUT JAPAN Co.Ltd.
http://www.outjapan.co.jp/event/15.html

LGBTとは?
LGBTとは、レズビアン(女性で同性を好きになる方。女性同性愛者)、ゲイ(男性で同性を好きになる方。男性同性愛者)、バイセクシュアル(女性を好きになることもあれば、男性を好きになることもある方。両性愛者)、トランスジェンダー(自認する性別と出生時の性別が一致していない人のこと。国内でホルモン療法や外科手術などを受ける場合、戸籍上の性別を変更する場合などは「性同一性障害」という診断を必要とします)の頭文字をとった単語で、セクシュアルマイノリティ(性的少数者)の総称のひとつです。LGBTはいわゆる「趣味嗜好」ではなく、基本的に生まれつきのものです。人口の5~10%がそのように生まれると見られています。国連は「LGBTの権利は人権の問題である」として、LGBTへの暴力や差別を禁止する声明を発表しています。

株式会社新通について
本社:大阪市西区西本町1丁目5番8号 新通ビル
代表者:代表取締役社長 樋口 荘一郎
創業:昭和11年7月1日
資本金:10,000,000円
URL:http://www.shintsu.co.jp/
事業内容:新聞・テレビ・ラジオ・雑誌・WEBサイトなど「メディア」と呼ばれる広告媒体の取扱とそのコンテンツの制作

株式会社アウト・ジャパンについて
本社:〒102-0074 東京都千代田区九段南3丁目3−6麹町ビル5階
代表者:代表取締役社長 小泉伸太郎
設立:2015年7月
資本金:2,000万円
Tel:03-3238-5228
MAIL:info@outjapan.co.jp
URL:http://www.outjapan.co.jp/
事業内容:
・LGBTに関する研修・セミナー・eラーニング・講演活動
・企業・団体へのLGBT施策コンサルティング
・国内・海外LGBT向けプロモーション
・訪日LGBT向け日本情報ポータル「OUT JAPAN」運営

新たに日本遺産13件を認定 

2018年5月25日(金) 配信

今後、地域ストーリーを核に地域の魅力を国内外にPRする

日本各地の魅力的な地域の物語を認定し、文化財を広く活用する日本遺産。文化庁は5月24日(木)、地域型(1つの自治体のみ)4件、シリアル型(複数の自治体で展開)9件の計13件を新たに認定した。伝統産業や古から伝承されてきた信仰や伝説など、地域の魅力を多面的に紹介する魅力的な物語が新たに加わり、日本遺産の総数は67件となった。

 文化庁の宮田亮平長官は同日行われた認定式で、「地域の固有の強み、特色を武器に、認定地域がお互いを意識しながら切磋琢磨し、国内のみならず世界を相手に地域の魅力を存分に発信していただきたい」と要望。「 ともにさらに磨き上げ、日本遺産のブランド力を向上させるとともに、各地域での“文化” “観光” “経済”の好循環を促す契機となることを期待したい」と語った。

新規日本遺産認定リスト・主なストーリーの紹介

カムイと共に生きる上川アイヌ~大雪山のふところに伝承される神々の世界~

神居古潭

申請者

◎上川町、旭川市、富良野市、愛別町、上士幌町、上富良野町、鹿追町、士幌町、新得町、当麻町、東川町、 比布町(北海道)

 ストーリーの概要:

 美しく厳しい大雪山のふところに、カムイ~神~を見出し共に生き た“上川アイヌ”。 彼らは激流 迸 ほとばし る奇岩の渓谷に魔神と英雄神の戦いの伝説を残 し、神々への祈りの場として崇めた上川アイヌの聖地には、クマ笹で 葺かれた家などによりコタンを形成し祈りを捧げ続ける。 上川アイヌは「川は山へ 溯 さかのぼ る生き物」と考え、最上流の大雪山 を最も神々の国に近く、自然の恵みをもたらす、カムイミンタラ~ 神々の遊ぶ庭~として崇拝してきた。 神々と共に生き、伝承してきた上川アイヌの文化は、この大地に 今も息づいている。

地下迷宮の秘密を探る旅 ~大谷石文化が息づくまち宇都宮~ 

カネイリヤマ採掘場跡

申請者:宇都宮市(栃木県)

トーリーの概要:

 冷気が張りつめるこの空間は一体、どこまで続き、降りていく のだろう。壁がせり立つ巨大な空間には、柱が整然と並び、灯さ れた明かりと柱の影が幾重にも続く。柱と柱の間を曲がると、同 じ光景がまた目前に広がり、しだいに方向感覚が失われていく。 江戸時代に始まった大谷石採掘は、最盛期に年間 89 万㌧を出荷する日本屈指の採石産業として発展し、地下に巨大な 迷宮を産み出していった。 大谷石の産地・宇都宮では、石を「ほる」文化、掘り出された石を変幻自在に使いこなす文化が連綿と受け継がれ、この地 を訪れる人々を魅了する。

「百世の安堵 あんど 」~津波と復興の記憶が生きる広川の防災遺産~

広村堤防の松

申請者:広川町(和歌山県)

ストーリーの概要:

 広川町の海岸は、松が屏風のように立ち並び、見上げる程の 土盛りの堤防が海との緩衝地を形づくり、沖の突堤、海沿いの 石堤と多重防御システムを構築している。 堤防に添う町並みは、豪壮な木造三階建の楼閣がそびえ、 重厚な瓦屋根、漆喰や船板の外壁が印象的な町家が、高台 に延びる通りや小路に面して軒を連ね、避難を意識した町が築 かれている。 江戸時代、津波に襲われた人々は、復興を果たし、この町に日本の防災文化の縮図を浮び上らせた。防災遺産は、世 代から世代へと災害の記憶を伝え、今も暮らしの中に息づいている。

鬼が仏になった里「くにさき」

申請者:

◎豊後高田市、国東市(大分県)

ストーリーの概要:

 「くにさき」の寺には鬼がいる。一般に恐ろしいも のの象徴である鬼だが、「くにさき」の鬼は人々に幸せを届けてくれる。 おどろおどろしい岩峰の洞穴に棲む「鬼」は不思 議な法力を持つとされ、鬼に憧れる僧侶達によっ て「仏(不動明王)」と重ねられていった。「くにさき」の岩峰につくられた寺院や岩屋を巡れば、 さまざまな表情の鬼面や優しい不動明王と出会え、 「くにさき」の鬼に祈る文化を体感できる。 修正しゅじょう鬼会おにえの晩、共に笑い、踊り、酒を酌み交 わす――。「くにさき」では、人と鬼とが長年の友のようにつながれる。

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