2019年4月9日（火） 配信
青森県・大鰐（おおわに）温泉の「星野リゾート 界 津軽」が2019年4月1日（月）に、パブリックスペースや客室を改装し、 リニューアルオープンした。津軽文化と四季を感じる「津軽四季の水庭」が新たに誕生し、全客室がご当地部屋「津軽こぎんの間」になった。
□津軽文化と四季感じる「津軽四季の水庭」
＜誕生の背景＞
界津軽を代表する池には、津軽伝統の刺し子「津軽こぎん刺し」のモチーフでデザインした「津軽こぎん燈籠」を夏に期間限定で浮かべ、夜の幻想的な空間を演出してきた。より深く、津軽の地に根付いた文化や芸能をたん能し、季節ごとの風情を感じてほしいとの思いから、新たに「津軽四季の水庭」が誕生した。水辺にせり出したテラスがあり、ゲストは散策をしながら、より身近に津軽の文化や四季を感じることができる。
＜4つのポイント＞
津軽の伝統工芸品に触れる
「津軽こぎん燈籠」の他にも、深みのある独特な風合いが特徴の「津軽金山焼（かなやまやき）」、色ガラスを美しく調合した「津軽びいどろ」、塗り重ねた色漆の文様鮮やかな「津軽塗」など、さまざまな伝統工芸品に触れることができる。
津軽の伝統芸能を体験
夏の時期には、ご当地楽（がく）として毎夜披露している「津軽三味線」の演奏を水庭で行う。津軽の美しい四季の景観とともに、津軽三味線の力強い音色が楽しめる。
津軽の四季を感じる空間
界津軽は、青森県の中でも一年を通して四季の移ろいをはっきり感じられるといわれる津軽地方に位置する。水庭にはさまざまな植栽が点在し、春は幻想的に咲き誇る枝垂れ桜、秋は色鮮やかに紅葉したもみじなど、四季により異なる景色が広がる。
昼は湯涼み、夜はBARで寛ぐ
昼は湯上がり処として、桜茶、りんご茶など季節のお茶やジュースを飲みながら入浴後に寛ぐことができる。夜はBARスペースとして、開放感のある空間で地酒を中心としたお酒をたん能できる。
□全客室がご当地部屋（※）「津軽こぎんの間」へ
＜改装の経緯＞
界 津軽では、2013年から青森県出身のkoginデザイナー・山端家昌（やまはたいえまさ）氏とコラボレーションし、「津軽こぎんプロジェクト」を進めてきた。その一環として、2015年3月に、こぎん刺しの模様を現代風にデザインした障子や掛け軸などを取り入れたご当地部屋「津軽こぎんの間」が誕生した。今回の改装では、和室34室を改装し、全41室が「津軽こぎんの間」になった。
※）ご当地部屋とは、歴史や名産品などその土地の特徴を表現したモチーフや伝統工芸品を使用した客室で、地域の文化を存分に感じることができる。
＜2つのポイント＞
心地よい和にこだわった空間
界は、現代に合ったくつろぎを追求した和の空間を提供することを約束している。今回新たに改装した和室はローベッドとソファーを備え、より快適な空間へと生まれ変わった。津軽こぎん刺しのシンメトリーなデザインは洗練された印象を与え、落ち着きを感じる和の空間を演出している。
「津軽こぎん刺し」へのこだわり
津軽こぎん刺しの基礎模様を「モドコ」と呼ぶ。文献などに記録されているモドコは200～300種と言われ、その中でも明るい、または縁起の良いイメージのある41種類の伝統的なモドコを山端氏監修のもと各客室に採用した。今回新たに改装した34室には、壁に飾られたアートワーク「こぎんウォール」や障子、洗面台や玄関にある行燈に、それぞれ津軽こぎん刺しの模様を用いている。今回新たに津軽金山焼の作家・野呂理紗子氏の協力により、津軽こぎん刺しの模様をあしらった茶器をオリジナルで制作し、全客室に配した。
□津軽こぎん刺しとは
水平・垂直にシンメトリーな菱形がモチーフとして使われている伝統工芸品。津軽地方の雪深い冬を温かく過ごすため、また仕事着の強度を高める工夫として、重ねた麻布に細かな刺し子を施したのが津軽こぎん刺しの発祥とされている。
□星野リゾート 界津軽（青森県・大鰐温泉）
津軽地方の奥座敷に佇む、津軽文化が光る宿。2019年4月にリニューアルし、津軽文化と四季を感じる「津軽四季の水庭」が誕生。歴史のある名湯・大鰐温泉を古代檜の湯殿でたん能し、大間のマグロを地酒と共に味わえる。日本画の巨匠・加山又造の壁画『春秋波濤』の前で披露する津軽三味線は圧巻。
住所：青森県南津軽郡大鰐町大鰐字上牡丹森36-1
電話：0570-073-011（界予約センター）
料金：1泊2食付 22,000円～(2人1室利用時の1名料金、税サ込)
