HIS、安中市に人材派遣 国内と訪日旅行の需要回復はかる

2022年5月9日(月) 配信

(左から)大竹将夫安中市産業環境部長と粟野好映副市長、岩井均市長、 高野清執行役員、小林健二官公庁・自治体営業グループ統括部長、五日市一訓氏

 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)と群馬県安中市(岩井均市長)は4月28日(木)、総務省が推進する「地域活性化起業人制度」を活用し、同社から安中市へ人材を派遣する協定を締結した。観光資源の開発や磨き上げを行い、魅力を国内外に発信することで、国内と訪日旅行の需要回復と産品の販路拡大をはかる。

 群馬県西南部に位置する安中市は、温泉記号「♨」の発祥地という「磯部温泉」や鉄道遺産の観光地「碓氷峠鉄道施設」、ぐんま三大梅林「秋間梅林」などの観光資源を有する。

 HISは、海外60カ国に展開する集客・送客機能とこれまでの事業を通じて培った経験を生かし、観光振興と課題解決に取り組んでいく。

 同制度は、3大都市圏に所在する企業などの社員が、地方自治体で地域独自の魅力や価値の向上、安心・安全につながる業務に従事する。地方自治体と企業が協力して、地方圏へ人の流れを創出する狙い。

「街のデッサン(253)」 いま一度、「易経」で観光を考える、ツーリズムの本源とは何か

2022年5月8日(日) 配信

私の所有する「易経」研究の原点

 文明開化以前の日本の知の歴史で識者の多くが学んだのは、四書五経と呼ばれる中国の古典だった。四書とは「大学」「論語」「中庸」「孟子」であり、五経は「詩経」「書経」「礼記」「易経」「春秋」だ。支配階級や学識者の家庭では、子供時代からこれらの古典を素読し、暗記することが教育の基盤だった。

 近年、渋沢栄一がテレビの大河ドラマや1万円札の顔になり衆目を集めたが、「論語と算盤」が彼のお題目だった。渋沢は、武蔵国(現埼玉県)血洗島の藍を扱う豪農の出身だったが、親戚筋に学者が多く、やはり幼いときからこれらの古典に親しんでいただろう。それらの学習が役立ったのは、日本の資本主義の父と言われ、経済社会での欲望をコントロールする道徳のようなものが不可欠だ、と認識していたことである。この哲理は、経済学の始祖とされるアダム・スミスの思想と同一で、日本の健全な資本主義の軌道を描いた渋沢の存在は崇高である。

 一方で注視が必要なのは五経の中の「易経」である。「易経」は実に面白い古典だ。「論語」は孔子の教えを、弟子たちがまとめた人間の「仁」を高める言行録であるが、「易経」の出自はそのタイトル通りに「占い」の本だ。占いは、私たちが判断に迷ったときに頼りにするものだ。従って、権力者が争いの戦略選びや勝敗の行方を占い、商人たちが商売の盛衰を占うのに使ったと推察できる。

 しかし、この書物の本質は、実利的ではあるが地球社会の自然の摂理に倣った物事の「動態(変化や推移)」の「構造」を読み解く書物である、と多くの易経を解説する本から私が得た結論である。街の凹みにいる占い師が手相を見て、あなたの将来はこうなりますよと断定するのとは違って、易経は宇宙の原理である陰と陽の大極を見据え、これまでの人類や社会にストックされた経験知と集合知を駆使し、書を紐解く人が自らの運命を切り拓いていく引導の書であるのだ。

 ここでは、その実に驚くべき設計と使い方を解説する余裕はないが、私たち観光関係の研究者や実利者が引用する易の20番目の卦「風地観」の4番目の爻(こう)である「国の光を観る」から、誰しもが語る「国の宝を見せるのが観光」という呪縛を、超克するときが来ているように思える。この卦には、観音菩薩の「観」と同じく「人生を深く愛し洞察する生き方」が秘められていて、「観光」がUX(ユニバーサル・トランスフォーメション)に直面している現在、大いなる道標となるべきものである。

コラムニスト紹介

望月 照彦 氏

エッセイスト 望月 照彦 氏

若き時代、童話創作とコピーライターで糊口を凌ぎ、ベンチャー企業を複数起業した。その数奇な経験を評価され、先達・中村秀一郎先生に多摩大学教授に推薦される。現在、鎌倉極楽寺に、人類の未来を俯瞰する『構想博物館』を創設し運営する。人間と社会を見据える旅を重ね『旅と構想』など複数著す。

 

「観光革命」地球規模の構造的変化(246) 夜景サミットの開催

2022年5月8日(日) 配信

 ロシアによるウクライナ侵攻で一般市民への虐殺が生じており、国際司法裁判所(ICJ)が調査を開始した。日本ではコロナ禍の長期化と共に、諸物価も上昇し、旅行・観光の復活は容易ではない。

 暗い話題が多いなかで明るいニュースを知って嬉しくなった。3月25日に北海道・札幌で一般社団法人夜景観光コンベンション・ビューロー主催による「夜景サミット」が開催された。美しい夜景を観光資源に生かしたいと願う全国の行政・民間企業の関係者が一堂に会した。

 目的は「夜景の魅力」と「夜の観光コンテンツ」を時代に即した観光視点から、より強力な夜景資源へと昇華させることだ。全国各地の夜景観光の成功事例のケーススタディが行われ、4年ぶりとなる「日本新三大夜景」と「日本三大イルミネーション」が発表された。

 日本新三大夜景は15年に夜景観光活性化を目指して誕生した夜景ブランドで基本的に3年に一度の更新が行われている。全国の約6千人の夜景観光士による投票結果に基づいている。今回の最終ランキングは以下の通り。①北九州市②札幌市③長崎市④神戸市⑤静岡市⑥横浜市⑦東京都⑧函館市⑨大阪市⑩京都市――。その結果、日本新三大夜景は北九州市と札幌市、長崎市に決まった。

 日本三大イルミネーションも発表された。夜景マイスターなどによる投票結果の最終ランキングは①あしかがフラワーパーク「光と花の庭」(群馬県足利市)②ハウステンボス「光の国」(長崎県佐世保市)③さっぽろホワイトイルミネーション(北海道札幌市)④湘南の宝石:江ノ島を彩る光と色の祭典(神奈川県藤沢市)⑤伊豆高原グランイルミ(静岡県伊東市)⑥さがみ湖イルミリオン(神奈川県相模原市)⑦東京ドイツ村ウインターイルミネーション(千葉県袖ヶ浦市)⑧レオマリゾート・レオマ光ワールド(香川県丸亀市)⑨SENDAI光のページェント(宮城県仙台市)⑩大阪・光の饗宴(大阪府大阪市)――。この結果から上位3カ所が選定された。

 夜景観光コンベンション・ビューローは「日本夜景遺産活動(日本各地に埋もれている美夜景を再発見&発掘し紹介する活動)を主導し、自治体や観光事業者と一体となって夜景観光の発展に貢献する。さらなる活動に期待し、注目したい。

 

石森秀三氏

北海道博物館長 石森 秀三 氏

1945年生まれ。北海道大学観光学高等研究センター特別招聘教授、北海道博物館長、北洋銀行地域産業支援部顧問。観光文明学、文化人類学専攻。政府の観光立国懇談会委員、アイヌ政策推進会議委員などを歴任。編著書に『観光の二〇世紀』『エコツーリズムを学ぶ人のために』『観光創造学へのチャレンジ』など。

 

 

「観光人文学への遡航(22)」 福祉施設から学ぶ新たなホスピタリティ

2022年5月7日(土) 配信

 最近は福祉施設もホスピタリティを重視するという方針が多くの組織で取り入れられ、ホテルマンやマナー講師からのホスピタリティ講座を職員に対して受講させている施設もかなり多くなった。

 このため、入所者の方々への対応、家族への対応が昔とは大きく変わったと言われることが多くなった。しかし、そのようなホスピタリティ教育が施された福祉施設で働く人々と接したときに、上述したような一流のホテルマンやキャビンアテンダントと接したときの感覚とは違う感覚を抱くことが何度もあった。

 さらに言うと、ホスピタリティとよく口にする人ほど、どこかにあざとさやずるがしこさを見てしまうこともしばしばあるのだが、福祉関係者の方々からは、あざとさやずるがしこさを感じることが明らかに少ない。この違いに対して説明がつかないため、先進的な取り組みをしているという福祉施設を訪ねて対話を重ね、その違いの由来に迫った。

 神奈川・湘南地区を中心に高齢者と保育事業を広げている福祉法人伸こう福祉会では、「入所者の方にありがとうと言わせるな」としているそうである。「ありがとう」などの感謝の言葉こそが、接客時のモチベーションの源泉のようにいわれている。しかし、あまりにそれがフォーカスされ過ぎて、お年寄りの側は常に「ありがとう」、「すみません」を言い続けなければならない状況に陥っている。利他といいながら自分に見返りを求めていることからこそこの現象は起こっている。

 伸こう福祉会では、その「相互信頼関係」を無理に結ぼうとするあまり、相手に感謝を強要することの矛盾を日常業務から見抜いていた。

 一流ホテルは非日常であるから、ありがとうも連発できるけれど、福祉施設は日常である。だからこそ余計にそのような一時的、表面的な対応だと化けの皮が剥がれてしまうのである。

 さらに、ディズニーやリッツカールトンといった感動経営、感動のホスピタリティの事例が世間にあふれ、ときには感動の強要まで至っている場合もあるが、観光のプロセスにおいてお客様はすべてにおいて感動を求めているわけではない。自然に、普通に、さわやかな空気のような存在で気持ちよくサービスを受けることも求めているはずである。

 また、お客様のために誠心誠意尽くしたとしても、それが伝わらないことがある。そして、「相互信頼関係」を構築できたと思っても、信頼は往々にして裏切られることがある。サービスの現場でも、サービスの達人と言われる人からも、心を尽くすサービスをしたときにその恩をあだで返される話を耳にする。

 一方で、福祉関係者の方々とお話をすると、お客様に裏切られるという感覚が一様にない。ここにも福祉施設から学ぶ意味が込められている。

 

島川 崇 氏

神奈川大学国際日本学部・教授 島川 崇 氏

1970年愛媛県松山市生まれ。国際基督教大学卒。日本航空株式会社、財団法人松下政経塾、ロンドンメトロポリタン大学院MBA(Tourism & Hospitality)修了。韓国観光公社ソウル本社日本部客員研究員、株式会社日本総合研究所、東北福祉大学総合マネジメント学部、東洋大学国際観光学部国際観光学科長・教授を経て、神奈川大学国際日本学部教授。日本国際観光学会会長。教員の傍ら、PHP総合研究所リサーチフェロー、藤沢市観光アドバイザー等を歴任。東京工業大学大学院情報理工学研究科博士後期課程満期退学。

世界旅行ツーリズム協議会の副会長、JTB会長の髙橋氏が就任

2022年5月6日(金)配信

新副会長の髙橋広行氏

 世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)が4月にフィリピンで開いたグローバルサミット2022で、WTTCの副会長にJTB会長の髙橋広行氏を選任した。任期は2022年4月から3年間を予定する。

 これまで副会長を務めていたJTB相談役の田川博己氏は退任。世界のツーリズム産業発展への貢献が評価され、「GLOBAL ICON 2022 AWARD」を受賞し、日本人で初となるWTTCアンバサダーに就任した。今後ツーリズム業界における持続可能な観光の推進を担う。

 WTTCは、世界の主要ツーリズム関連企業や団体のトップ178人で構成される、世界最大の国際観光領域の民間非営利団体。国連世界観光機関(UNWTO)の民間団体としてのカウンターパートとして、ツーリズムに関わる調査研究や、各国政府・国際機関に対するさまざまな働き掛けを行っている。

22年春の叙勲・褒章、國谷一男氏(元全旅協副会長)が旭日双光章

2022年5月6日(金)配信

國谷一男氏

 政府は4月29日(金)付で、2022年度春の叙勲および褒章受章者を発表した。本紙関連では、旭日双光章に元全国旅行業協会副会長・国谷観光社長の國谷一男氏、湯の浜ホテル社長の金道太朗氏、漁火の宿シーサイド観潮会長の坂口邦嗣氏らが受章した。

 本紙関連の受章者は次の各氏。

 【勲章】旭日双光章 國谷一男(国谷観光社長)=元全国旅行業協会副会長 観光事業振興功労▽金道太朗(湯の浜ホテル社長)=北海道ホテル旅館生活衛生同業組合副理事長、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会理事 生活衛生功労▽坂口邦嗣(漁火の宿シーサイド観潮会長)=和歌山県旅館ホテル生活衛生同業組合相談役、元全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会副会長 生活衛生功労

 瑞宝単光章 大橋義信(旅館寿亭取締役総料理長)技能検定功労

 【褒章】黄綬褒章 杉澤むつ子(杉澤興業会長・ホテルグランメール山海荘女将)=青森県旅館ホテル生活衛生同業組合副理事長 業務精励功労▽大澤守(西武・プリンスホテルズワールドワイド軽井沢浅間プリンスホテルサービスアシスタントマネージャー)業務精励功労

21年国内旅行消費額 7・9%減の9兆1835億円(観光庁)

2022年5月6日(金) 配信

日本人の国内旅行消費額の推移(観光庁資料より編集部作成)

 観光庁はこのほど、「旅行・観光消費動向調査」の2021年年間値を発表した。21年の国内旅行消費額は、前年比7・9%減の9兆1835億円となった。このうち、宿泊旅行消費額は、同10・0%減の6兆9925億円、日帰り旅行消費額が同0・5%減の2兆1910億円だった。

 日本人国内延べ旅行者数は、同8・6%減の2億6821万人。このうち、宿泊旅行が同11・8%減の1億4177万人、日帰り旅行が同4・7%減の1億2644万人となった。

 日本人国内旅行の1人1回当たりの旅行単価は、同0・7%増の3万4240円。宿泊旅行は、同2・0%増の4万9323円、日帰り旅行は同4・5%増の1万7328円となった。

 なお、21年の日本国内での旅行消費額は、同14・5%減の9兆4000億円だった。このうち、日本人海外旅行(国内分)が同66・7%減の1000億円、訪日外国人旅行が同85・7%減の1000億円だった。

 また、国内分の日本人海外旅行と、20年・21年分の訪日外国人旅行は、新型コロナの影響で調査が一部中止となったため、試算値としている。

静岡市「梅ケ島温泉郷」でONSEN・ガストロノミーイベント 5月10日から募集開始

2022年5月6月(金) 配信

赤水の滝

 梅ケ島温泉郷活性化事業実行委員会は5月10日(火)から、静岡県静岡市「梅ケ島温泉郷」で実施するONSEN・ガストロノミーイベントの募集を始める。

 7月2日(土)に行われる同イベントは、静岡市街地から車で約1時間、「秘湯」という文字が似合う山深い温泉地「梅ケ島温泉郷」を舞台に行われる約6㌔のウォーキングイベント。

 コース上には数カ所のガストロノミーポイントが設けられており、わさび、原木しいたけ、ジビエ肉など、山深い温泉地ならではの地域食材を最大限に生かした料理を楽しめる。国民保養温泉地にも指定されている同温泉郷は療養効果が高い泉質が特徴で、古くから湯治場として栄えた場所。

 担当者は、「ゴールまでは登坂が続きますが、おいしい料理を味わいながら、自然豊かな美しい景色の中を進むので、楽しく歩けます。ゴール後、温泉にゆっくり浸かれば、歩いた疲れも忘れてしまうはず。療養効果が高い温泉、山の幸を最大限に生かした料理、最高級のおもてなしで参加者の皆様をお迎えしますので、国民保養温泉地 梅ケ島温泉郷の魅力をご堪能ください」とPRする。

 同イベントの参加料金は飲酒ありで4500円、飲酒なしで4000円(子供料金の設定なし。未就学児は無料)。定員は100人で、定員になり次第募集締め切りとなる。また当日は、静岡駅からの無料送迎バスを運行する。

【重要なお知らせ】

本イベントはコロナ感染対策を講じて実施予定です。

参加の皆様におかれましてはご協力のほどお願い申し上げます。

コロナワクチン2回以上の接種をお済の方がご参加いただけます。なお、今後の新型コロナウイルス感染状況により開催内容の変更、参加者の居住地域を限定する場合もございます。ご了承ください。(主催者)

長崎県 平戸・宇久島・西海などで新ご当地グルメ誕生

2022年5年5日(木) 配信

平戸ジビエ南蛮カレー

 長崎県の平戸市、宇久島(佐世保市)、西海市、新上五島町の4つの地域で3月20日、新たなご当地グルメが誕生した。

 じゃらんリサーチセンター客員研究員で、全国各地でご当地グルメの開発を手掛けるヒロ中田さんがプロデューサーとなり、約1年7カ月かけて、それぞれの地元食材の使用にこだわり開発した。西九州新幹線(長崎―武雄温泉間)の開業を今年9月23日に控えるなか、長崎県の新たな魅力を創出し、さらなる誘客促進をはかる。

 平戸市の「平戸ジビエ南蛮カレー」は、南蛮貿易の史実をモチーフにした香辛料とイノシシ肉を使い、市内4店舗がカレーしゃぶしゃぶや、チリビーンズカレー付きスペイン風カフェめしなど、それぞれオリジナルメニューを提供する。

 宇久島の「宇久島鯛めし」は、宇久島の沖合で1本釣りされるレンコ鯛を使ったメニュー。2軒の飲食店ではどんぶり、4軒の旅館・民宿ではしゃぶしゃぶと、2種類の味が楽しめる。

西海シマアジ旨造り膳

 西海市の「西海シマアジ旨造り膳」は、高級魚のシマアジを使った豪華メニュー。活シマアジと2日寝かせた熟成シマアジの刺身食べ比べをはじめ、ステーキやフライ、煮付けなど、さまざまな調理法で堪能できる。市内4軒が提供する。

 新上五島町の「新上五島生マグロ刺身皿」は、水揚げ後、1度も凍らせていない本物の生の育成クロマグロ(本マグロ)を刺身で堪能するぜいたくメニュー。創作刺身やカルパッチョサラダなど、参加7施設がそれぞれ創意工夫したメニューを提供する。

発表会のようす

 3月18日に開かれた発表会で、各メニューを紹介したヒロ中田さんは「ご当地グルメは10年続いて一人前、20年続いて本物という格言がある。4地域が互いに協力し、切磋琢磨して、どの地域も脱落することなく長生きしてほしい」と期待を寄せた。

下電ホテル レストハウス運営 鯛粥など食べ放題で提供

2022年5年4日(水) 配信

下津井のタコを使用した「蛸粥」

 下電ホテル(永山久徳社長、岡山県倉敷市)は4月1日、同市の瀬戸大橋の絶景を望むレストラン「鷲羽山レストハウス」の新たな管理者として指定を受け、営業を始めた。

 これを記念したオープニングセレモニーが同月2―3日にあり、ハンバーガーやピザ、ワッフルなどのキッチンカーが登場。サックス&ピアノの演奏で会場を華やかな雰囲気に包んだ。

 今後の営業予定では、土・日・祝日の朝食(7―10時)に、県産米の「白粥」や下津井のタイやタコを使用した「鯛粥」「蛸粥」を食べ放題で提供する。昼食は県産米粉麺を使用した「汁そばと点心セット」を中心とした構成とする。土・日・祝日はフードトラックも設置する。夕方はカフェとして営業を行う。

 同社では「鷲羽山の朝から夕景までを楽しめる拠点として時間帯ごとにコンセプトを再構築する」としている。