毎月のauの請求を見て、ahamoにすればいくら浮くのか、自分で手続きを終えられるのかを調べ始めた方は多いはずです。
今のスマホと電話番号はそのまま使えるのか、契約解除料や端末の残り、家族割はどうなるのか。
気になる点を1つずつ確かめないと、申し込みボタンは押しにくいものです。
この記事では、auとahamo、ドコモ、総務省の公式ページを読み込み、2026年10月16日時点の情報で、auからahamoへの乗り換え手順と注意点、損をしない申し込みのタイミング、使えるキャンペーンを整理しました。
メリットだけでなくデメリットも、auで受けていた割引の額と並べて示します。
家族やauひかりを含めた世帯の通信費が本当に下がるのかも、具体的な金額で試算しています。
金額はすべて税込です。
auからahamoへの乗り換え手順は申し込みから開通まで自宅で完結する

auからahamoへの乗り換えは、店舗に行かずにスマホ1台と自宅のWi-Fiで終えられます。
auは「MNPワンストップ方式」に対応しているため、auで電話番号を持ち出す手続きを先に済ませる必要はありません。
ahamoの申し込み画面からauのサイトへ自動で移り、解約前の重要事項を確かめて戻るだけで、番号の引き継ぎまで進みます。
auからahamoへ移る全体の流れは、次の5段階です。
今のスマホがahamoで使えるかを確かめ、本人確認書類と本人名義の支払い方法を手元に用意します。
乗り換え(MNP)を選び、auの電話番号を入力します。
予約番号は「取得していない」を選べば、そのままauのサイトへ案内されます。
SIMカードは最短4日程度で届き、eSIMは最短で当日から3日程度で利用開始の案内メールが届きます。
ahamoのサイトかアプリで開通の手続きをします。
この時点でauの回線は自動で解約されます。
SIMを入れ替えるかeSIMを読み込み、必要ならAPNを設定して、111へ発信して確かめます。
ahamoの申し込みの流れはahamoの公式ページ「お申し込みの流れ」にもまとまっています。
ここからは、各段階でつまずきやすい点と注意点を順に見ていきます。
申し込む前に端末の対応とSIMロックと必要なものを確かめる
最初に確かめるのは、今のスマホがahamoで動くかどうかです。
ahamoの対応端末一覧に機種が載っていて、SIMロックがかかっていなければ、機種を替えずに使い続けられます。
auの場合、発売日が2021年10月1日より後の機種なら、購入した時点からロックなしで売られています。
2021年9月24日に発売されたiPhone 13シリーズも同じ扱いです。
それより前に発売された機種は、ロックがかかったまま手元にある可能性があります。
ロックが残っていても心配はいりません。
SIMロックの解除はMy auのWebから無料で手続きできます。
さらにauは2026年8月19日から、手続きをしなくても他社のSIMで使えるよう、端末側の設定を順次変えています。
待たずに確実に済ませたい人は、申し込みの前にMy auで解除しておくと安心です。
国の方針としても、総務省の携帯電話ポータルサイト「Q3」が、2021年10月からはスマホにSIMロックをかけることを原則として禁じていると説明しています。
- 本人確認書類:マイナンバーカード、運転免許証、在留カード、特別永住者証明書のいずれか。申し込みの氏名・住所・生年月日と一致し、現住所が書かれたもの。2026年6月14日以降に交付された第二世代の在留カード・特別永住者証明書は、Webの申し込みでは使えません
- 支払い方法:申し込む本人の名義になっているクレジットカード、または口座振替に使うキャッシュカード
- auのサイトにログインするためのau IDとパスワード
dアカウントは、持っていなくても申し込めます。
持っていない人は開通後に自動で発行されます。
ただし、すでに持っているdアカウントの連絡先がauのメールアドレスなどキャリアメールのままだと申し込めないため、GmailなどのWebメールに変えておきます。
MNPワンストップで申し込めばauで予約番号を取らなくてよい
以前の乗り換えでは、auでMNP予約番号を発行し、その番号をahamoの画面に入力する二度手間がありました。
ワンストップ方式ではこの手順がなくなります。
ahamoの申し込み画面で電話番号を入れ、予約番号の欄で「取得していない」を選び、利用中の会社にauを選ぶと、auのサイトへ自動で移ります。
そこでau IDでログインし、解約にあたっての説明を確かめれば、ahamoの画面に戻って入力を続けられます。
総務省の電気通信番号制度のページによると、ワンストップ方式は2023年5月24日に始まった仕組みです。
回線が切り替わった時点で元の会社との契約は自動で解約されるため、auに解約を申し出る必要もありません。
例外として、ahamoのFAQは、セット割などを契約していると申し込みの途中でエラーが出ることがあると案内しています。
auスマートバリューなどを使っていてエラーになったときは、My auかauの電話窓口(0077-75470、午前9時〜午後8時)で予約番号を取り、改めて申し込みます。
予約番号の期限が残り10日を切っているとahamoでは使えないため、取ったらすぐ申し込みます。
SIMカードは届いた日に回線を切り替えてから入れ替える
SIMカードで申し込んだ場合は、届いたその日に開通まで済ませるのが安全です。
回線の切り替えは、ahamoのサイトかアプリにログインして「回線切り替え」を押すだけで終わります。
ただし受付は午前9時から午後9時までで、夜遅くには手続きできません。
切り替えを押した瞬間に、auのSIMでは通話もデータ通信もできなくなります。
手順を逆にしないことが大切です。
先にスマホの電源を切ってauのSIMを抜き、ahamoのSIMを入れる段取りまで準備してから切り替えると、電話が使えない時間は数分で済みます。
eSIMは自宅のWi-Fiにつないでプロファイルを読み込む
eSIMは、スマホの中に回線の情報を書き込む方式です。
カードが郵送されないため、最短で申し込んだ当日に使い始められます。
手順は、eSIMの利用開始の案内メールを受け取ったら、Wi-Fiにつないだ状態でahamoのサイトかアプリから回線を切り替え、続けてプロファイル(回線の設定データ)をダウンロードする流れです。
「開通のご連絡」というメールは、切り替えが済んだかを確かめる目安になります。
Wi-Fiが必要なのは、回線を切り替えた時点でauのデータ通信が止まるためです。
外出先でモバイル通信だけに頼っていると、プロファイルを取りに行く手段がなくなります。
eSIMの手続きは自宅のWi-Fiにつながる場所で、午後9時の受付終了より前に始めます。
iPhoneなら、設定アプリを開くと「モバイル通信」の項目に読み込みの案内が出ます。
読み込みが終わったら、スマホを再起動してから次の確認に進みます。
APN設定と発信テストが終われば通話もデータ通信も使える
APN設定は、スマホがどの会社の回線につなぐかを決める設定です。
iPhoneはAPNを入力する必要がなく、ahamoの案内に沿ってプロファイルをダウンロードすれば設定が終わります。
Androidは原則としてAPNの設定が必要で、SIMを入れるだけで通信できるのは一部の機種に限られます。
手順は、ahamoのサイトにある機種別の案内に沿って進めます。
設定が終わったら、111に電話をかけます。
111は通話料が無料の試験用の番号で、着信試験の音声ガイダンスが聞こえれば、発信も着信も問題ありません。
続けてWi-Fiを切り、ブラウザでWebページが開くかも確かめます。
iPhoneで電話はできるのにデータ通信だけできないときは、以前に入れた構成プロファイルが残っていないかを見ます。
格安SIMを使っていた時期がある人は、古い構成プロファイルを設定アプリから削除すると直ることがあります。
プロファイルの一覧は「一般」の中の「VPNとデバイス管理」にあります。
データ移行が必要になるのは新しい機種をあわせて買う場合
ahamoの初期設定の流れでは、データ移行は端末を購入した場合の手順として案内されています。
電話番号はMNPでそのまま引き継がれます。
今のスマホを使い続ける場合も、手続きの前にバックアップを取っておくと安心です。
ahamoと同時に新しい機種を買う場合は、データの移行が必要です。
iPhoneからiPhoneへは「クイックスタート」、Androidどうしはメーカーやグーグルの移行機能を使うのが一般的です。
LINEのトーク履歴を移す方法は、LINEの公式ヘルプで確かめてから進めます。
ahamoの開通より前に移行を済ませておくと、新しいスマホでSIMを読み込むだけの状態にできます。
乗り換えのタイミングはauの料金が日割りにならないため月末が得になる

auからahamoへ移る日は、月末に近いほど無駄な支払いが減ります。
乗り換えのタイミングを決めるときは、申し込む日ではなく、回線を切り替える日を基準に考えます。
理由は、auとahamoで、乗り換えた月の料金の計算方法が違うからです。
auは解約した月の基本料を1か月分まるごと請求する一方、ahamoは開通した日から月末までの日割りで請求します。
月の初めに移ると、auの1か月分とahamoの約1か月分を二重に払うことになります。
ここでは、損をしないタイミングを3つの観点から整理します。
- auの基本料は解約月でも満額なので、開通は月末に近い日がよい
- SIMカードで月末に開通するなら、各月17日ごろまでに申し込む
- 月末の最終日は避け、数日の余裕を残す
auは月の途中で解約しても1か月分を満額で請求される
auの解約にあたっての重要事項説明書には、解約月の基本使用料やオプション料は、月の途中で解約しても1か月分かかると書かれています。
通話料など使った分の料金だけが、解約日までで計算されます。
auの料金は毎月1日から末日までを1か月として締めるため、10月3日に移っても10月31日に移っても、auに払う10月分の基本料は変わりません。
一方で、ahamoの料金は開通の手続きをした日からかかり、最初の月は日割りになります。
申し込んだ日ではなく、回線を切り替えた日が基準です。
つまり、auの最終月は満額のまま、ahamoの初月だけを短くできるのが月末の開通です。
auの使い放題MAX+ 5G/4G(割引前7,788円)を使っている人なら、月初に移るか月末に移るかで、ahamoの初月分としてほぼ1か月分の差が出ます。
月末に開通させたいなら各月17日ごろまでに申し込む
月末に開通させるには、申し込む日を逆算して決めます。
ahamoのFAQは、月末に開通したい場合は各月17日ごろまでに申し込むよう勧めています。
SIMカードが届くまでは最短4日程度ですが、申し込みが集中すると発送まで1週間ほどかかることがあり、本人確認書類の不備があれば出し直しの時間も加わるためです。
2026年10月16日時点では、ahamoの申し込みの流れのページに、混雑のためSIMカードが届くまで1週間前後かかる可能性があると表示されています。
eSIMは最短で当日から使えるため、もう少し遅く申し込んでも間に合います。
ただ、審査や書類の確認で日数がずれることはeSIMでも起こります。
auも、月末の最終日に手続きすると解約月が翌月にずれることがあると案内しています。
開通の受付は午後9時までなので、月末の最終日に回線を切り替える計画は立てないほうが安全です。
12月からはahamoの料金がデータ量に応じた3段階に変わる
乗り換えのタイミングを考えるときに、もう1つ知っておきたいのがahamoの料金改定です。
ahamoの料金は、2026年12月1日の利用分から、その月に使ったデータの量で決まる段階制に変わります。
40GB以下なら3,135円、60GB以下なら4,125円、120GB以下なら5,115円です。
11月30日の時点で契約している人には、手続きなしで12月から新しい料金が適用されます。
今は月2,970円で、8月1日から11月30日までは増量キャンペーンによりデータ量が40GBになっています。
10月や11月に乗り換えても、12月からの料金は同じです。
そのため、改定を理由に申し込みのタイミングを早めたり遅らせたりする必要はありません。
改定の詳細はドコモの料金改定の案内で確認できます。
乗り換えの費用はahamo側が0円でもau側で発生することがある

auからahamoへの乗り換えでかかるお金は、ahamo側とau側に分けて考えるとわかりやすくなります。
ahamo側は、オンラインで申し込めば手数料がかかりません。
費用が出るとすれば、auとの契約の残り方によるものです。
契約してからの期間、端末の分割払いの残り、スマホトクするプログラムへの加入の3つを、申し込む前にMy auで確かめておきます。
| 費用 | 金額 | かかる条件 |
|---|---|---|
| ahamoの事務手数料 | 0円 | オンラインで申し込んだ場合 |
| auのMNP転出手数料 | 0円 | 2021年4月1日から無料 |
| auの契約解除料 | 最大1,100円 | 2025年10月1日以降に新規契約した回線を1年以内に解約した場合 |
| 端末代金の残り | 機種による | 分割払いが残っている場合(解約後も支払いが続く) |
| スマホトクするプログラム+の特典利用料 | 最大22,000円 | 端末を返して特典を使う場合 |
ahamoへの申し込みは事務手数料もSIMの発行料も無料
ahamoは、オンラインで申し込めば契約事務手数料が0円で、SIMカードの送料もかかりません。
auからの乗り換えでも新規契約でも同じです。
電話番号を持ち出すau側のMNP転出手数料も、2021年4月1日から無料になっています。
費用が出るのは、店舗で手伝ってもらう場合です。
ドコモショップの「ahamo WEBお申込みサポート」は3,300円かかり、操作するのはあくまで本人です。
また、家電量販店などで開かれる「ahamo乗り換え・新規契約フェア」で契約すると、事務手数料として4,950円がかかります。
この記事の手順どおりに自分で進めれば、どちらも払わずに済みます。
SIMだけで乗り換えれば、後で紹介するキャンペーンのdポイントも受け取れます。
auの契約解除料は契約から1年以内の解約にだけかかる
今のauの料金プランには、2年縛りのような長い契約期間はありません。
契約解除料が発生するのは、2025年10月1日以降に新規契約した回線を、契約から1年が経たないうちにやめる場合だけです。
金額は最大1,100円です。
ahamoへの乗り換えもこの解約にあたります。
2025年9月30日までに契約した回線は、通常は0円です。
ただし1年以内の解約で、利用実態がないなどの条件にあたる場合は最大990円かかります。
何年も同じ番号でauを使ってきた人なら、契約解除料を気にする必要はほぼありません。
契約したばかりの人は、My auで契約日を確かめ、1年を過ぎてから移ると1,100円を払わずに済みます。
端末の残債は解約後もauに分割で払い続けられる
auで買ったスマホの分割払いが残っていても、ahamoへの乗り換えはできます。
auの重要事項説明書によると、回線を解約しても分割払いの契約は続き、残りは引き続き請求されます。
auのFAQでは、解約後も契約していたときと同じ支払い方法で請求されると案内しています。
乗り換えたからといって、残りを一度に払えと言われることはありません。
まとめて払い終えたい人は、auのお客さまセンターに連絡すれば一括で精算できます。
ただし、一度一括にすると分割には戻せません。
残りの金額と支払い回数は、解約後もMy auのWebで確認できます。
解約後の請求をクレジットカードや口座振替に変える手続きもMy auで行えます。
スマホトクするプログラムは端末を返すかどうかで支払いが変わる
スマホトクするプログラム+は、購入から13か月目〜25か月目に端末を返すと、最終回の支払い(残価)がなくなる仕組みです。
au回線を解約しても、このプログラムは続けて使えます。
気をつけたいのは、返すときにかかる費用です。
返却と同時にauで次の機種を「機種変更」か「機種のみの購入」で買えば、特典利用料(最大22,000円)と同じ額が割り引かれます。
新規契約や他社からの乗り換え、番号移行で機種を買う場合は、この割引の対象外です。
しかし、ahamoなど他社で次の機種を買う場合は、特典利用料の最大22,000円をそのまま払うことになります。
画面割れなどがあれば、別に故障時利用料(最大22,000円)がかかることもあります。
返さない場合は、25か月目を過ぎると、残価を改めて24回に分けて払い続けます。
一括で払うこともできます。
今の機種を長く使うつもりなら返さずに分割を続け、ahamoで新しい機種に替えるなら特典利用料と残価のどちらが安いかを比べてから決めます。
auからahamoに乗り換えるメリットは料金とドコモ回線の安定感にある

auからahamoへ移る一番のメリットは、毎月の料金が下がることです。
ahamoはドコモが提供するオンライン専用のプランで、使う回線はドコモと同じです。
安くなる代わりに通信の品質が落ちる心配は小さく、全国で使えるエリアの広さもドコモと変わりません。
料金のほかにも、5分以内の通話、海外でのデータ通信、使い切ったあとの速度という3つのメリットがあります。
どれが大きく効くかは使い方で変わるため、自分に当てはまるものを見ていきます。
| 比較項目 | au(使い放題MAX+ 5G/4G) | ahamo(2026年12月からの料金) |
|---|---|---|
| 月額料金(割引前) | 7,788円 | 40GB以下3,135円/60GB以下4,125円/120GB以下5,115円 |
| 国内通話 | 30秒22円(定額はオプション) | 1回5分以内は無料、超えた分は30秒22円 |
| 海外でのデータ通信 | au海外放題が毎月15日分無料(使い放題MAX+の場合) | 追加料金なしで使える(12月から40GBまで) |
| 申し込み・サポート | 店舗とオンライン | オンラインのみ(店舗の支援は有料) |
毎月40GB以内に収まる人ほど月額料金が大きく下がる
auの使い放題MAX+ 5G/4Gは、割引前で月7,788円です。
ahamoは12月から、月40GB以下なら3,135円になります。
データの使用量が40GBに収まる人は、割引前の比較で毎月4,653円、1年で55,836円下がります。
使用量が60GBまでなら4,125円なので、差は毎月3,663円です。
このメリットが大きくなる理由は、auの使い放題プランが、1GBを超えるとどれだけ使っても同じ料金になる設計だからです。
データの利用が月1GB以下の月だけは1,650円が自動で割り引かれますが、1GBを超えれば月20GBの人も200GBの人も同じ額を払います。
ahamoは上限が120GBまでの代わりに、使った量に合った料金になります。
My auの「データ利用量」で直近3か月の使用量を確かめると、ahamoでどの段階に入るかがわかります。
1回5分までの国内通話が料金に含まれている
ahamoは、国内への通話が1回5分以内なら、回数に関係なく無料です。
病院や美容院の予約、家族への短い連絡なら、ほとんどがこの範囲に収まります。
auで通話の定額オプションを付けている人は、その分の料金も浮きます。
5分を超えた分は30秒ごとに22円かかります。
仕事で長い電話をする人は、通話時間に制限のないかけ放題オプション(月1,100円)を足せば、時間を気にせず話せます。
なお、0570から始まるナビダイヤルや104の番号案内などは無料の対象外です。
海外でも追加料金なしでデータ通信が使える
ahamoは、海外の91の国・地域で、追加の料金なしにデータ通信を使えます。
海外で使える量は国内の利用分と合わせた上限で、増量キャンペーン中の11月30日までは40GB(大盛りオプションを付けている人は30GB)、2026年12月からは40GBです。
旅行のたびにWi-Fiルーターを借りたり、現地のSIMを買ったりする手間がなくなるのは、海外へ行く機会がある人にとって見逃せないメリットです。
ただし、海外での利用が15日を超えると速度が制限されます。
長期の出張や留学には向かないため、旅行や短い出張で使うものと考えておきます。
容量を使い切っても最大1Mbpsで通信できる
ahamoは、月のデータ量を使い切ったあとも、通信速度が最大1Mbpsに落ちるだけで使い続けられます。
速度制限にかかっても連絡手段が途切れない点は、毎日使うスマホでは効いてきます。
1Mbpsあれば、LINEのメッセージや地図アプリ、音楽の再生くらいは問題なくこなせます。
12月からの段階制では、120GBを超えた時点で月末まで1Mbpsになります。
速さを戻したいときは、1GBを550円で追加できます。
また、12月からは無料の「上限設定オプション」で、使えるデータ量を40GBか60GBに決めておけます。
上限を決めておけば、うっかり使いすぎて高い段階の料金になる心配がありません。
デメリットはauで受けていた割引や通話の機能がなくなること

auからahamoに乗り換えるデメリットは、auの契約に付いていた割引やサービスが、解約と同時に終わることです。
メリットとデメリットは、どちらか一方だけで判断しないことが大切です。
総務省の電気通信番号制度のページも、MNPをすると今の会社の料金プランや割引サービスは解約とともに終わると説明しています。
ahamoの月額が安くても、auで受けていた割引の額によっては、差がほとんど残らない場合があります。
ここでは、乗り換えたあとに困りやすい5つのデメリットを確認します。
家族割プラスやauスマートバリューはahamoでは受けられない
auの割引のうち、乗り換えで影響が大きいのは次の3つです。
| auの割引 | 1回線あたりの月額 | 乗り換えるとどうなるか |
|---|---|---|
| 家族割プラス | 2人で660円/3人以上で1,210円 | 本人の割引が終わる。残る家族も人数が減ると割引が下がる |
| auスマートバリュー | 1,100円(auひかりなどとのセット) | 本人の割引が終わる。残る家族の割引は続く |
| au PAY カードお支払い割 | 220円 | 本人の割引が終わる |
家族割プラスは、家族の人数で1人あたりの割引額が決まります。
auの公式ページは毎月末日の加入状況で割引額を決めると書いており、3人のうち1人が移ると、残る2人の割引は1,210円から660円に下がります。
auも、解約や転出の前の注意事項として、残る家族の料金が高くなる場合があると案内しています。
家族間の国内通話やSMSが無料になる家族割の特典も、移った人の番号とのあいだでは使えなくなります。
auマネ活プランなどでPontaポイントの還元を受けていた人は、その還元も終わります。
割引を多く受けている人ほど、このデメリットは大きくなります。
いくら失うかの具体的な計算は、後の「世帯の通信費」の章で示します。
auのメールアドレスを残すには解約後31日以内に持ち運びを申し込む
ahamoにはキャリアメールがないため、auで使っていたメールアドレス(au.comやezweb.ne.jpで終わるもの)は、そのままでは使えなくなります。
銀行や通販サイトの登録にauのアドレスを使っている人は、困る場面が出てきます。
アドレスを残したい人は、auの「auメール持ち運び」を使います。
月額は1アドレスあたり330円です。
申し込めるのはauを解約してから31日以内で、auを契約しているあいだに先に申し込むことはできません。
31日を過ぎると、メールサーバーに残っていたデータも消えます。
ahamoへ移った人の支払い方法はクレジットカードだけです。
au IDの会員情報に、連絡先の電話番号と、auメール以外のメールアドレスを登録しておく必要もあります。
解約から申し込みが終わるまでに届いたメールは受け取れないため、持ち運ぶと決めているなら、開通した日のうちに申し込みます。
使い続ける予定がなければ、各サービスの登録アドレスをGmailなどに変えていくほうが、毎月の330円もかかりません。
留守番電話やキャッチホンは有料のオプションになる
ahamoの基本料金には、留守番電話やキャッチホンは含まれていません。
どちらも月額のオプションとして申し込む形で、留守番電話サービスは月330円、キャッチホンは月220円です。
以前は「ahamoでは留守番電話が使えない」と説明されることがありましたが、今はオプションで付けられます。
電話に出られない時間が長い仕事の人や、取引先からの伝言を残してもらいたい人は、この330円を足して月額を比べます。
伝言はLINEやメールで足りる人なら、付けなくても困りません。
データの繰り越しも無制限のプランもない
ahamoには、使わなかったデータを翌月に回す繰り越しの仕組みがありません。
月10GBしか使わなかった月も、翌月の容量は増えません。
もう1つの違いは、使い放題のプランがないことです。
12月からの段階制では120GBが上限で、それを超えると月末まで1Mbpsに制限されます。
auの使い放題MAX+で毎月150GBや200GBを使っている人には、ahamoは向きません。
自宅で動画を長く見るならWi-Fiにつなぐなど、使い方を変えられるかを先に考えます。
ドコモショップでのサポートは有料になる
ahamoは、申し込みから契約後のサポートまでをオンラインで受け付けるプランです。
機種の故障の受付など一部はドコモショップでも扱っていますが、auショップのように店員に設定を任せることは基本的にできません。
ドコモショップでは、本人がahamoのサイトで手続きするのを店員が横で案内する「ahamo WEBお申込みサポート」と「ahamo WEBお手続きサポート」を、それぞれ3,300円で受けられます。
初期設定やデータの移行は対象外で、別の料金になります。
困ったときの相談は、ahamoのサイトのチャットなら無料で、スタッフは午前9時から午後10時まで対応しています。
手続きでつまずかないための注意点は名義と決済の準備に集まる

auからahamoへの手続きで止まりやすいのは、操作そのものよりも、申し込む前の準備です。
ahamoのFAQによると、申し込みがキャンセルされる主な理由は、名義の食い違いや本人確認書類の住所の違いです。
もう1つ、au側でしか気づけない落とし穴として、auかんたん決済で払っているサービスがあります。
ここでは、auからahamoへ申し込む前に済ませたい3つの注意点を確認します。
申し込む人とauの契約者と支払い方法の名義をそろえる
ahamoへのMNPは、auの契約者とahamoを申し込む人が同じ名義でないと受け付けられません。
親の名義でauを契約し、子どもが使っている場合などは、そのままでは申し込めず、キャンセルになります。
先にauで名義を変えてから申し込みます。
支払い方法も、契約者本人の名義に限られます。
家族名義のクレジットカードは使えません。
家族とまとめて払いたい場合は、契約したあとに「一括請求」を申し込めば、家族のドコモやahamoの料金と一緒に払えます。
ahamoを契約できるのは18歳以上です。
18歳未満の子どもが使う回線は、親が契約者になり、子どもを利用者として登録します。
1人の名義で契約できるのは、ドコモの回線と合わせて最大5回線までです。
auかんたん決済で払っている月額サービスは解約の前に支払い方法を変える
auかんたん決済(現在の名称はau PAY(auかんたん決済))の「通信料金合算支払い」は、auの毎月の請求にまとめて払える仕組みです。
この支払い方法は、au回線を解約すると使えなくなります。
登録中のサービスは決済に失敗し、サービスによっては自動で退会になります。
auからahamoへの乗り換えで見落とされやすい注意点です。
auの公式FAQは、続けたいサービスがある場合、au解約の当月中に支払い方法をクレジットカードに変えるよう案内しています。
手続きはau IDでログインし、「ご登録中のサービス」のページから行います。
「au PAY カード支払い」に変えられるサービスもあります。
- Pontaパス(旧auスマートパスプレミアム)、TELASA、auミュージックパス
- Netflix、Amazonプライム、YouTube Premium、Apple Musicなどをauの請求で払っているもの
- App StoreやGoogle Playの支払いにキャリア決済を選んでいるアプリの定期購入
App StoreやGoogle Playの分は、auの画面ではなく、Apple AccountやGoogleアカウントの支払い方法を変更します。
解約後も請求が続くものもあり、端末の補償サービス「故障紛失サポート」は自分で解約しないと月額がかかり続けます。
auのIDやPontaポイント、au PAYの残高は、回線を解約しても残り、続けて使えます。
申し込みができないときはブラウザと書類の不備を確かめる
申し込みの画面でエラーが出る原因として多いのは、使っているブラウザです。
GoogleアプリやYahoo!アプリの中で開いた画面では、手続きが正しく進まないことがあります。
iPhoneならSafari、AndroidならChromeを最新版にして開き直します。
それでも進まないときは、スマホの再起動、dアカウントへのログインし直し、キャッシュの削除を順に試します。
ポップアップがブロックされている場合は、ブラウザの設定でブロックを外します。
auのサイトがメンテナンス中で表示されないこともあり、その場合は時間を置いてから申し込みます。
申し込んだあとに止まる原因は、本人確認書類の不備です。
書類の住所が古い、入力した氏名と表記が違う、写真がぼやけているといった場合は、メールで出し直しの案内が届きます。
出し直さないまま一定期間が過ぎると、注文はキャンセルになります。
申し込み後はメールをこまめに確認します。
乗り換えで使えるキャンペーンはdポイントの進呈が中心になる

auからahamoへの乗り換えで使えるキャンペーンは、dポイントがもらえるものが中心です。
2026年10月16日時点では、SIMだけを契約する人向けのdポイントのキャンペーンと、端末をセットで買う人向けの割引が用意されています。
どちらのキャンペーンを使うかで、申し込む画面の選び方が変わります。
キャンペーンには、エントリーの時期や、併用できない組み合わせといった条件があります。
SIMだけを契約するとdポイントがもらえる
ahamoの乗り換え向けのdポイントプレゼントでは、auなど他社からSIMだけで移ると、期間と用途が限られたdポイントを20,000ポイント受け取れます。
eSIMも対象です。
ポイントは4,000ポイントずつ5か月に分けて届き、1回目は条件を満たした月の翌々月の10日までです。
条件は3つあります。
ahamoのサイトで端末を買わずに乗り換えること、ahamoの申し込みに使うdアカウントで、開通した月か前の月にキャンペーンのサイトからエントリーすること、エントリーしたあとに併用できない別のキャンペーンにもエントリーした場合に、そちらの条件を満たさないことです。
申し込みと同時に「JALモバイルオプション」を付けた場合も対象外になります。
もらったポイントは、進呈された日から94日で期限が切れます。
このキャンペーンは、ahamoの紹介キャンペーンなどと同時には受けられません。
複数にエントリーした場合は、開通した月の月末時点で条件を満たしている最新のエントリーが有効になります。
開通した翌月以降に別のキャンペーンへエントリーしても、そのエントリーは無効です。
2026年10月は例外があり、10月19日時点で「ポムポムプリン×ahamo紹介キャンペーン」が最新のエントリーなら、そちらが適用されます。
キャンペーンの規約は改定されることがあると書かれているため、申し込みを決めた日にエントリーまで済ませておきます。
端末をセットで買うと機種代金の割引を受けられる
新しいスマホも一緒に替えたい人には、「5G WELCOME割」があります。
ahamoのサイトで乗り換えと同時に対象の機種を買うと、機種によって最大44,000円の割引を受けられます。
2026年10月15日時点で44,000円引きになっていたのは、iPhone 17e(256GB・512GB)、iPhone 17 Pro(256GB・512GB)、Google Pixel 10a(128GB)などで、同じ機種でも容量によって割引額が違います。
注意したいのは、端末をセットで買うと、SIMだけを対象にしたdポイントのキャンペーンは受けられないことです。
機種代金の割引か20,000ポイントか、どちらか一方を選ぶと考えます。
今のauのスマホを使い続けられるなら、SIMだけで乗り換えてポイントを受け取るほうが、手元に残る金額は大きくなりやすいです。
対象の機種と割引額は変わることがあるため、申し込む日にahamoの5G WELCOME割のページで確かめます。
乗り換えるべきかは家族や自宅のネット回線を含めた世帯の通信費で決まる

ahamoの料金がauより安いのは確かです。
しかし、auの割引は家族の人数や自宅のネット回線とつながっているため、自分の料金だけを比べると判断を誤ります。
auからahamoへの乗り換えで見るべきなのは、自分の値下がり額から、家族の値上がり額と、消える割引を引いた「世帯の差額」です。
ここでは、auの公式ページに載っている2026年10月時点の料金と割引額を使い、よくある3つの世帯で試算しました。
ahamoは12月からの40GB以下の料金(3,135円)で計算しています。
auの割引を使っていない1人暮らしならほぼ確実に安くなる
家族割プラスもauスマートバリューも使っていない1人暮らしの人は、乗り換えで失う割引がほとんどありません。
使い放題MAX+ 5G/4Gを割引なしで使っている場合、計算は単純です。
| 項目 | 乗り換え前(au) | 乗り換え後(ahamo) |
|---|---|---|
| 月額料金 | 7,788円 | 3,135円 |
| 差額 | — | 毎月4,653円、1年で55,836円安くなる |
au PAY カードお支払い割(220円)だけを使っている人でも、auの月額は7,568円で、差は毎月4,433円です。
この世帯なら、月のデータ量が120GBに収まる限り、迷わず乗り換えてよい条件がそろっています。
家族がauに残る場合は家族側の割引の減り方を差し引く
家族3人が全員、使い放題MAX+ 5G/4Gと家族割プラスを使っていて、そのうち1人だけがahamoへ移る場合を考えます。
| 項目 | 乗り換え前 | 1人がahamoへ移った後 |
|---|---|---|
| 移る本人 | 6,578円(7,788円−1,210円) | 3,135円 |
| auに残る家族2人 | 6,578円×2人=13,156円 | 7,128円×2人=14,256円(割引が660円に下がる) |
| 世帯の合計 | 19,734円 | 17,391円 |
本人の料金は毎月3,443円下がりますが、残る2人の割引が1人550円ずつ減るため、家族側は合計1,100円上がります。
世帯で見た差額は毎月2,343円で、本人の値下がり額の約7割です。
それでも1年で28,116円は安くなる計算です。
ここにSIMだけの乗り換えで受けられるキャンペーンの20,000ポイントが加わります。
家族2人のうち1人が移る場合は、残る1人の割引が660円からなくなり、世帯の差額は毎月3,333円になります。
家族の割引額は、毎月末日の人数で決まります。
家族の誰かも続いて移る予定があるなら、同じ月にまとめて移ると、割引が中途半端に下がる月を作らずに済みます。
auひかりのセット割を使っている場合はネット代の値上がりまで比べる
auスマートバリューを使っている人は、スマホ1回線ごとに月1,100円の割引を受けています。
乗り換えると移る人の割引は終わりますが、auに残る家族の割引は1回線ごとに続きます。
1人暮らしでauひかりとセットにしている人は、もう1つ消えるものがあります。
auひかりのWi-Fi機能(月660円)は、月末の時点でauスマートバリューの対象になるau契約か、UQ mobileの自宅セット割(インターネットコース)の対象になる契約がある場合に330円引きになります。
auスマートバリューの対象になるau契約が1つもなくなり、UQ mobileの自宅セット割も使っていなければ、この330円引きは終わります。
| 項目 | 乗り換え前(au) | 乗り換え後(ahamo) |
|---|---|---|
| スマホ | 6,468円(7,788円−1,100円−220円) | 3,135円 |
| auひかりのWi-Fi機能 | 330円(割引後) | 660円 |
| 合計 | 6,798円 | 3,795円 |
この場合の差額は毎月3,003円です。
スマホだけを比べた3,333円より330円小さくなります。
家族3人が3つの割引(auスマートバリュー・家族割プラス・au PAY カードお支払い割)を重ねている世帯では、1人が移ったときの世帯の差額は毎月1,023円まで縮みます。
割引を重ねている世帯ほど、乗り換えで得られる額は小さくなります。
毎月数GBしか使わない人はahamo以外も比べたほうがよい
ahamoの料金は12月から40GB以下で3,135円です。
月に数GBしか使わない人から見ると、この料金は割高です。
auのスマホミニプラン+ 5G/4Gは、月1GBまでなら割引前4,928円で、家族割プラスなどの割引をすべて使うと2,398円です。
この使い方の人がahamoへ移ると、12月からの料金で比べて、かえって737円高くなります。
月のデータ量が数GBの人は、auのままで料金の低いプランに変える、より小さい容量のプランがある会社を探すといった選択肢も比べます。
ahamoが力を発揮するのは、月に20GBから40GBほど使い、auの割引をあまり受けていない人です。
My auで直近の使用量とかかっている割引を確かめれば、自分がどの世帯の例に近いかがわかります。
auからahamoへの乗り換えでよくある質問

使えます。
MNP(携帯電話番号ポータビリティ)を選んで申し込めば、auで使っていた電話番号をそのまま引き継げます。
申し込みの画面で「他社から乗り換え」を選び、auの番号を入力します。
新規契約を選ぶと新しい番号になるため、選び間違えないようにします。
必要ありません。
ahamoで回線を切り替えた時点で、auの契約は自動で解約されます。
先に自分でauを解約すると、電話番号を引き継げなくなります。
auの解約は、ahamoの開通に任せます。
あります。
回線を切り替えた瞬間から、auのSIMは使えなくなります。
SIMカードの場合は、ahamoのSIMに入れ替えるまでのあいだ、eSIMの場合はプロファイルを読み込むまでのあいだ、通話もデータ通信もできません。
準備を済ませてから切り替えれば、数分から十数分で終わります。
戻せます。
ahamoからの転出もワンストップ方式の対象なので、auで申し込めば予約番号なしで番号を移せます。
注意したいのは、2025年7月1日以降に契約したahamoの回線を365日以内にやめる場合で、契約解除料1,100円がかかります。
auの家族割プラスなどは、戻ったあとに改めて申し込みます。
まとめ auからahamoへは世帯の通信費を確かめてから月末に申し込む

auからahamoへの乗り換えは、ワンストップ方式でau側の手続きを省けるため、自宅で最後まで終えられます。
損をしないために押さえたいのは、次の5点です。
- 自分の値下がり額から家族の値上がり額と消える割引を引き、世帯で得になるかを確かめる
- SIMロック、本人確認書類、本人名義の支払い方法を用意する
- auかんたん決済で払っているサービスの支払い方法を変えておく
- 開通は月末に近い日にし、SIMカードなら17日ごろまでに申し込む
- SIMだけで乗り換えるなら、dポイントのキャンペーンにエントリーしておく
auの使い放題プランを割引なしで使っている人なら、乗り換えで毎月4,000円以上下がります。
一方で、家族の人数割引や光回線とのセット割を重ねている世帯では、差が月1,000円台まで縮むこともあります。
まずMy auで直近のデータ使用量とかかっている割引を確かめ、自分の世帯の差額を出してから申し込みに進みます。

