旅館ホテル数5万703軒、37県が前年度比で減少(21年3月末現在)
2022年2月18日(金)配信

厚生労働省がこのほど発表した「衛生行政報告」によると、2020年度末(21年3月)現在の「旅館・ホテル」軒数は5万703軒だった。都道府県ベースでは47都道府県中37県が減少する結果となった一方で、簡易宿所の施設数は増加傾向が続く。簡易宿所は3万7847軒で、2395軒(同6.8%増)増えた。なお、改正旅館業法が18年6月に施行され、旅館とホテルの営業種別が1つになった。18年度からは「旅館・ホテル営業」として数がまとめられている。
【長谷川 貴人】
全国の「旅館・ホテル営業」の施設数は5万703軒(同2.4%増)で、客室数が173万9124室(同5.7%増)となった。東日本エリアの都道県が施設数と客室数のそれぞれで上位を占めている。簡易宿所は3万7847軒(同6.8%増)だった。
簡易宿所は増加傾向にある。5年間で合計約1万軒増え、とくに18年度は3千軒以上伸びた。
旅館・ホテルの施設数を都道府県ベースでみると、全国1位は東京都(3620軒)。2位は北海道(2877軒)、3位は静岡県(2760軒)の順となった。
伸び率は沖縄県が唯一の2ケタ増で、全国1位となった。沖縄県の調査では2002年から19年連続で、宿泊施設の軒数が過去最高を更新し続けている。
客室数は、都道府県別で東京都が20万2260室(同7.1%増)で全国最多となった。次いで大阪府の11万7489室(同4.1%増)、北海道の11万7115室(同1.2%増)となった。
客室数の伸び率は、1位は京都府(同8.7%増)で、東京都(同7.1%増)、広島県(同6.9%増)の順だった。
簡易宿所の都道府県ベースでは、長野県が3934軒で1位。2位は沖縄県で3829軒、3位は京都府の3652軒と続く。
伸び率は、鳥取県が同138.9%増で1位、2位は栃木県で同13.0%増、3位が石川県で同9.3%増となった。