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松山市が企業に感謝状 ポニーキャニオンらが「火の鳥」の工事膜を再生し小学校へ寄贈

2021年8月23日
編集部:飯塚 小牧

2021年8月23日(月) 配信

 

道後温泉本館ラッピングアート©TEZUKA PRODUCTIONS

 愛媛県松山市(野志克仁市長)はこのほど、ポニーキャニオンや手塚プロダクションらに感謝状を贈呈した。事業者らが、道後温泉本館の保存修理工事中に建物を覆っていた、漫画家・故手塚治虫氏の代表作「火の鳥」をデザインした素屋根テント膜「道後温泉本館ラッピングアート」を学校用テント膜30張りに再生し、地元小学校へ寄付したことに謝意を示した。

 道後温泉本館は2019年から2024年末の完了を目指し、重要文化財の公衆浴場としては全国で初めて、営業を続けながら保存修理工事を行っている。この前期工事中のシンボルとして親しまれた、手塚氏の代表作「火の鳥」をデザインした巨⼤な「道後温泉本館ラッピングアート」(素屋根テント膜)は本来、廃棄されるものだが、今回は学校用のテント膜として再生加工を行った。

 松山市のSDGsの取り組みや、教育活動の推進に大きく貢献したことから、「火の鳥」デザインの版権を管理する手塚プロダクションや施工業者、ポニーキャニオンらの企業へ感謝状を贈った。

松山市東京事務所・渡部広明所長(左)、 ポニーキャニオン・吉村社長(右)

 このなかで、ポニーキャニオンは「道後REBORNプロジェクト」と題して、手塚氏がライフワークとして執筆した「火の鳥」とコラボレーションを行い、保存修理工事中ならではの取り組みとして、日本文化の「再生」をテーマに道後温泉の魅力を国内外に発信。2020年には、観光庁とスポーツ庁、文化庁が展開する「スポーツ文化ツーリズムアワード2020」の文化ツーリズム賞を受賞した。

 テント膜の寄贈にあたり、ポニーキャニオンの吉村隆社長は「本館工事の間に重要な役目を担ったラッピングアートが役目を終え、この後は小学校に寄付され、本館の次は児童たち、子供たちの日除け、風よけとして用いられると伺って、再び胸が熱くなった。あの鮮やかな「火の鳥」の翼が、道後の子供たちを引き続き、力強く見守ってくれることに感動した。記憶と記録に残る大きなプロジェクトが、子供たちの記憶に残るものとして未来に引き継がれることを嬉しく思っている。この後、後期工事は残り3年だが、早々にコロナも落ち着き、日本中、世界中から観光客が訪れ、松山・道後温泉がさらに発展されることを心から願っている」とコメントした。

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