test

「旅館コンサルタント大坪敬史の繁盛旅館への道(63)」 行政の宿泊補助事業を活用した事例

2021年7月15日(木) 配信

 ワクチン接種は始まりましたが、Go Toリスタート時期は未定で、まだ先の見えない状況が続いています。ただ、「この時期だから、何をしてもお客様は動かない」ということはありません。

 5月12日(水)には「信州の宿 県民応援前売割」(https://tabi-susume.com/advance/)という企画が長野県でスタートしました。

 事業内容は①宿泊旅行で使えるプレミアム付き前売券5000円分を2000円で販売②前売券の利用者には、「観光施設で使える観光クーポン2000円分をセットで提供する」――というものです。

 販売期間は、2021年5月12日(水)から31日(月)まで。利用対象期間は、6月1日(火)のチェックインから、22年1月1日(土)チェックアウトまで(予定)。販売額は、1事業者あたり200枚(販売額40万円、額面100万円)でした。

 お客様は、事前に事業者からクーポンを購入する必要がありますが、最大40万円という金額は、事業者のキャッシュフローを少しでも良くしようという狙いもあったようです。

 このクーポンを軸に、上諏訪温泉のホテル鷺乃湯では、長野県民限定の「ホテル鷺乃湯に実質4000円+入湯税~で宿泊できるプラン」を発売しました。

 料金は、平日(1人)1万4000円+150円(入湯税)が、長野県民であれば、「信州の宿 県民応援前売割」が適用されて1人4000円で1万円の宿泊券+「すわ泊お宿割」で1人2千円(税込)割引+観光クーポン1人2000円(税込)が付いて、実質1万4000円がもらえます。

 宿泊料金が1万4000円ですので、大人1人で実質4000円+入湯税150円で宿泊可能(ただし、信州の宿 県民応援前売割は事前申し込みが必要)となります。

 観光クーポンは、宿泊費には転用できませんが、館内飲食や土産物店、長野県内登録飲食店などでは利用できます。表示の料金は割引前の料金で、長野県限定での予約後、同館から「信州の宿 県民応援前売割」の案内をします。

 この「信州の宿 県民応援前売割」購入時には、宿泊者全員の身分証明書(運転免許証や保険証など)が必要となります。支払いは、当日の現地精算のみとなります。

 プランを造成して、フェイスブックの告知だけを行ったところ、販売初日で指定枚数を売り切ってしまいました。

 企画する前は、「この状況なので反応が薄いのでは」との心配もありましたが、「蓋を開けたら大成功」という、うれしい誤算となりました。

 行政支援のもと、その支援内容を適切にプランに反映することで、この新型コロナ感染状況下でも「宿泊旅行に行くお客様が一定数以上いる」と分かったことも、大きな励みとなりました。

 国の「今が一番大事な時期」という話を聞いていても、宿泊事業者は救われません。長野県のような事例が、全国に広がることを願っております。

コラムニスト紹介

大坪敬史氏

旅館コンサルタント 大坪 敬史 氏

大手旅行会社での実務業務を経て船井総合研究所入社。インターネットを駆使したWeb販促&直販売上倍増&即時業績向上ノウハウには定評があり、数多くの宿泊産業の業績向上に貢献。観光文化研究所を設立し代表取締役。

 

 

 

いいね・フォローして最新記事をチェック

コメント受付中
この記事への意見や感想をどうぞ!

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE
TOP

旅行新聞ホームページ掲載の記事・写真などのコンテンツ、出版物等の著作物の無断転載を禁じます。