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JNTO、訪日客の独自データを公開 旅行動態の分析を支援

2021年3月25日(木) 配信

説明した金子正志理事

 日本政府観光局(JNTO)は3月23日(火)、訪日客の訪問地や滞在状況など、JNTOの公式アプリで取得した位置データの公開を始めた。自治体などが旅行動態を分析できるよう、独自データを無料提供して支援する。

 JNTOのサイト「日本の観光統計データ」内のメニュー「訪日旅行の動態を調べる」で閲覧できるデータは、JNTOの公式アプリを利用した訪日客の位置データを基に、訪日客の国・地域や訪日回数、都道府県ごとの訪問時期、市区町村別滞在率、移動経路などを可視化して提供している。訪日客が「いつ」「どこで」「どのくらい」滞在しているかが読み取れる内容で、プロモーション施策を練る自治体や観光事業者が活用することも可能にした。

 同日に開いた会見で、金子正志理事は今回のプロジェクトについて、「アプリ利用者が日本に来た時の位置情報、属性などを分析可能なカタチで提供している。リアルなデータで、信憑性が高いと評価してもらえるだろう」と自信をみせた。

21年度は情報発信に注力 五輪で地方の魅力アピールも

 JNTOは、政府目標の2030年訪日外客数6000万人、訪日外客消費額15兆円の達成に向け、21年度は国内外への情報発信に取り組む。海外向けには、新型コロナの感染状況や入国規制の変化、訪日旅行の不安払拭に向けた情報発信などを行う。また、富裕旅行やテーマ特化型旅行者を扱う関係者との連携を強化する。国内向けには、海外市場動向の情報提供やコンサルティングの強化、ウエブサイトの日本語化などの情報発信を展開していく。

 また、東京2020オリンピック・パラリンピック大会直前と大会期間中を中心に、日本の観光地の魅力を訴求し、大会後の訪問に誘導できるようメッセージを発信する。なかでも、「知られざる地方の観光魅力」を重点的にアピールしていく。

 海外メディア向けには、情報提供やメディアツアーの実施を予定しているほか、全国の観光情報提供にも対応する。現時点で大会の開催形態は未定だが、金子理事は「どのような状況になっても、情報を最大限に出す」と話し、いかなる形態にも対応できる準備を進めていると明かした。

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