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若者に観光地「見て」、ダンス動画で魅力発信(JATA)

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 日本旅行業協会(JATA)は2月19日、4月から開始する新しい国内宿泊旅行拡大キャンペーン「ニッポンを、遊びつくせ!」の詳細を発表した。若年層を中心に、旅行にあまり興味がない人にも国内観光地の魅力を見てもらうことを目的に、ダンスユニット「WORLD ORDER(ワールドオーダー)」が国内観光地で踊る動画をSNSなどで配信し、その真似をした動画・静止画を募集する。

 新CP「『ニッポンを、遊びつくせ!』まだ、あなたの知らない日本がある。」は、これまでの宿泊旅行拡大CP「もう一泊、もう一度」の大きな冠のもとに展開するが、これまでと趣向を変え、若者に特化。旅へのハードルを下げるため、「旅」を「遊び」と置き換えて、国内旅行を楽しむことをコンセプトに据える。

 具体的にはワールドオーダーのパフォーマンス動画をJATAのキャンペーンサイトや公式フェイスブック、You Tubeなどに投稿し、話題性を喚起。若者に人気の「なりきり」を募集することで、拡散を狙い地域の魅力の露出をはかる。また、海外でも人気のワールドオーダーを起用し、映像名もローマ字表記にすることでインバウンドへのアピールも狙う。14年度は、15年に北陸新幹線の延伸を控える石川県が舞台。4―6月に第1弾を公開し、7―9月に2弾、10―12月に3弾を発表。15年1―3月は、3本の動画に加え、次年度の予告編を公開する予定だ。

 投稿CP「なりきりWORLD ORDER」は、地元のPRになる場所でダンスをした動画か、ウォーキングポーズの静止画を募集する。それぞれの部門で毎月1組を抽選するほか、年度末には最優秀賞を選出し、総額で100万円のJATA旅行引換証を贈る。

 同日開いた会見で、国内・訪日旅行推進部の興津泰則部長は、09年から5年間展開してきた宿泊プレゼントCP「もう一泊、もう一度」について、応募総数が約50万通にのぼる見込みと報告。「一定の評価ができる応募数に到達した」と語った。一方で、若年層の旅行市場は厳しい現状があるとし、「国も、若者を旅に誘うことに力を入れているが、JATAとしても会員各社からの強い要望があり、いかにムーブメントを作っていくか検討を重ねてきた」と経緯を述べた。

 また狙いについて「若者に見てもらうことが目的」とし、「他の業態のプロモーションと比較し、アクセス数を評価軸にしていきたい」と語った。

 今後の展開については、次年度もワールドオーダーを起用する予定で、取り上げる地域は東北などが候補にあがっている。「復興支援や観光庁が次年度から注力する沿岸地域への取り組みと連動する。東北は震災から3年が過ぎ、イメージを払拭するべき。新しい意味で『楽しい東北』を発信していきたい」。このほか、南の地域も含め、全国で約4カ所を想定しているという。事業は3カ年の予定。

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