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「旅館と酒蔵」座談会、にいがた地酒の宿で誘客へ(新潟県旅組青年部)

意見交換会のようす
意見交換会のようす

 新潟県旅館ホテル組合青年部(荻野光貴部長)は1月29日、新潟県・弥彦温泉の四季の宿みのやで、新年会を開き、昨年からスタートした「にいがた地酒の宿」プロジェクトでタッグを組む同県酒造組合青年部の新星会、にいがた美醸主宰の村山和恵さんと「旅館と酒蔵の取り組むべき課題」をテーマに意見交換を行った。

 村山さんは「新潟の酒はもたれないので、長く楽しい時間を過ごすことができる」と前置きしたあと、「お客が自由に楽しめる仕掛けが必要。女性客の立場では酒器が自分で選べたらうれしい」と語った。

 新星会のメンバーからは「にいがた地酒の宿の話を耳にしたとき、日本酒が観光誘客のツールになると認めてもらえ、うれしかった」「新潟の酒は淡麗で飲みやすい」「新潟の仕込み水は軟水なので飲み飽きすることなく女性受けする」などの意見が出た。

 旅館側からは「今後増加する外国人旅行客に日本酒は重要なアイテム」「宿泊客と接する仲居さんが日本酒について知らないことが多い。仲居さん向けの勉強会も必要」「提供する日本酒の瓶の容量をもう少し小さいものが作れないのか。さまざまな種類を味わってほしいが今の容量だと飲み比べが難しい」「旅館が新潟92の酒蔵を活かしきれていなかった」「工場長や杜氏さんも表に出てこだわりをお客に伝える工夫をしてほしい。例えばなぜこの瓶の色なのか、なぜこのラベルなのか。そうしたストーリーも関心を集める要素」などの発言があった。

 意見交換の最後に村山さんは、「提供する側が良いと思うこと、宿泊客が良いと思うこと。この差をなくすことが重要で、ソフト面が切り札。今一度自分たちがズレていないか、そして個々のニーズに対応できているか考えてほしい」と結んだ。

 「にいがた地酒の宿」プロジェクトは新潟の地酒を提供し、県内産の食材を使った地酒に合う献立、プランを旅館・酒蔵が一緒に開発していくもの。昨年3月にスタートしたが両者が一堂に会しての意見交換会は初めてで、荻野部長は「さまざまな意見を出し合えた。今後も継続していきたい」と話している。

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