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心動かす深海の世界

2014年1月11日
編集部

 2013年は深海生物が大きな注目を集めた。ダイオウイカの特集がテレビ放映されたことを機に、東京で開かれた深海展は連日、長蛇の列。関連本も多数出版された。沼津港にある深海水族館はオープンから2年で入場者が50万人を突破。人気は一過性に止まらず、リピーターや熱心なファンを生んでいる。

 まだ見ぬ深い海の底に息づく神秘的な生命に、その世界観に、ブームを超えた普遍的な魅力があふれているということ。「きれい」「可愛い」とは一線を画する深海生物たちが、これほどまでに人々の心を動かし、魅了するとは誰が想像しただろうか。

 新しい年が明けた。今年もさまざまなモノ・コトがスポットライトを浴びる瞬間を、今か今かと深い海の底、じっと待っているに違いない。

【森山 聡子】

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