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12月に40周年式典、次世代見据え「継承と共創」(日本秘湯を守る会)

佐藤好億会長があいさつ
佐藤好億会長があいさつ

 日本秘湯を守る会(佐藤好億会長、184会員)の第39回定時社員総会が昨年12月19日、静岡県・熱海温泉の熱海大観荘で開かれ、今年12月15日に40周年記念式典を開くことなどを決めた。会場は、創立会場である東京都の上野精養軒で300人規模のイベントを予定している。

 また、40周年式典のメインテーマを「継承と共創」とし、「先達から受け継いだ理念を次世代に継承し、同じ理念のもとで集まった仲間が共に新しい未来を創造していく」ことで一致した。「継承」については、「旅はなさけ、ロマン。山の中でもできることがある」「旅人の心に添う。秘湯は人なり」など秘湯の宿の理念を継承するほか、「共創」では、スタンプ招待事業のさらなる発展や、Web事業の進展による秘湯ファンの増大、温泉文化や地域文化の維持保全などに取り組む。40周年記念事業として1月から自動読み取り方式のスタンプ帳を導入する予定だ。

 佐藤会長は「会を立ち上げた昭和50年ごろは『秘湯』という言葉すら認知されることのない社会状況にあったが、まさか40年を経て生き残れる会になるとは想像もしなかった。しかし、40周年を機に、この会も次の世代のことを徹底的に考える時期にきた」との考えを述べた。

 次世代に対しては「社会にはさまざまな経済的なルールが存在するが、広範囲な勉強をお願いしたい」とし、「パートナーである朝日旅行がなければ日本秘湯を守る会は存在しない。組んではならない相手もある。この視点を忘れると、社会から葬られるだろう」と話した。さらに、「旅人を想う個性的な山の宿は将来的に貴重な文化財になるのではないか」と語った。

 13年度のスタンプ事業は2、5、10、11月の4回、計8万部のスタンプ帳を作成。会員宿の宿泊スタンプを10個集めると1泊招待する宿泊者数は12年11月―13年10月までの1年間で1万4590人で前年比で943人の減少となった。また、公式ホームページからの予約実績(宿泊額)は同1246万円減の4億3121万円だった。

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