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阪急電鉄と阪神電車 SDGs啓発のためのラッピング列車を運行へ

2019年4月25日
編集部:木下 裕斗

2019年4月25日(木) 配信

プロジェクトのシンボルマーク

 阪急電鉄(杉山健博社長、大阪府大阪市)と阪神電気鉄道(秦雅夫社長、大阪府大阪市)は2019年5月27日(月)~20年5月末まで、持続可能な開発目標「SDGs」の啓発メッセージを発信する「SDGsトレイン 未来のゆめ・まち号」を運行する。両社の親会社である阪急阪神ホールディングスグループが推し進める「阪急阪神 未来のゆめ・まちプロジェクト」10周年に合わせたもの。

 同プロジェクトは、09年からスタートし、SDGsの達成に向けた取り組みの1つ。街の環境を良くする「地球環境づくり」と、まちの将来を担う「次世代の育成」を重点領域としている。同列車は、国や沿線自治体のほかSDGsの取り組みに先進的な企業や市民団体などと連携して、SDGsの啓発メッセージを発信するために企画した。

列車概要

名称:SDGsトレイン 未来のゆめ・まち号

運行車両:
「SDGsトレイン 未来のゆめ・まち号」では、省エネ車両を使用する。
<阪急電鉄> 神戸線・宝塚線1000系、京都線1300系車両 各1編成(8両編成)
※1000系・1300系車両は、高効率のVVVFインバータ制御装置、モーターのほか、前照灯を含むすべての照明機器にLED照明を採用。従来型(5000系、6000系などの電力回生ブレーキ非搭載車)よりも約50%、前形式(9000系)と比べても約20%の消費電力削減を実現するとともに、低騒音の全閉式モーターや駆動装置、側窓にUVカット複層ガラスを採用することにより、車内外の騒音を低減させている。

<阪神電車> 阪神1000系車両 1編成(6両編成)
※1000系車両は、高効率のVVVFインバータ制御装置、ブレーキ装置には停止直前まで電力回生ブレーキが作用する純電気ブレーキを採用。照明機器、行先・種別表示器、車内案内表示器をすべてLED化するとともに、車体をステンレス製として軽量化をはかり、また外板を無塗装とすることで環境に配慮している。

運行期間(予定):
 19年5月27日(月)~20年5月末

運行区間:
<阪急電鉄>
神戸本線(梅田~神戸三宮および今津線経由宝塚)、神戸高速線(神戸三宮~新開地)、宝塚本線(梅田~宝塚)、箕面線(石橋~箕面)、能勢電鉄線(川西能勢口~日生中央)、京都本線(河原町~梅田)、千里線(北千里~天神橋筋六丁目)、Osaka Metro堺筋線(天神橋筋六丁目~天下茶屋)で運行

<阪神電車>
本線、阪神なんば線、神戸高速線を中心に、相互直通運転している山陽電鉄線(西代~山陽姫路)や近鉄線(大阪難波~近鉄奈良)でも運行

車両のデザイン・特徴
先頭・最後尾車両(上:阪急電鉄 下:阪神電車)
SDGsの目標をイメージするさまざまな人や生き物たちが、より良い地域・社会を願いながら、未来へ向かってパレードをしていくようすを、「ゆめ・まちプロジェクト」のシンボルマークを描くウマカケバクミコ氏(※2)のイラストでデザイン。SDGsの17の目標を親しみやすく表現している。このほか、「ゆめ・まちプロジェクト」の10周年を記念するヘッドマークを掲出する。
(※2):大阪府出身のイラストレーター。キャラクター・広告・出版・Webなどのイラストを幅広く制作。ゆめ・まちプロジェクトの立ち上げ時から、シンボルマークをはじめイラスト全般を担当している。

ラッピング列車のイメージ(上は阪急電鉄 下は阪神電車)

中間車両
側面の各ドアの横に、SDGsの全体ロゴ並びに1~17の目標のステッカー(計18種)と「ゆめ・まちプロジェクト」の10周年を記念するステッカーを掲出する。

車両内広告
すべての広告スペースを使って、SDGsが掲げる各目標の解説や、SDGsに関連した当社グループおよび国・沿線自治体・協賛企業・市民団体等の取り組みに関するポスターを掲出する。

主催者など
主催:阪急阪神ホールディングス株式会社
共催:阪急電鉄株式会社、阪神電気鉄道株式会社
企画監修:一般社団法人SDGs市民社会ネットワーク(※3)
(※3):SDGsの実現に取り組むNGO・NPOなど約110団体が集まり、さまざまな政策提言や情報発信を行っているネットワーク組織。同代表の黒田かをり氏は、日本政府のSDGs推進本部の円卓会議に市民側有識者として参加している。
協賛:花王株式会社、サントリーホールディングス株式会社、積水ハウス株式会社、ダイキン工業株式会社、凸版印刷株式会社、パナソニック株式会社、ヤンマー株式会社 (50音順)
後援:外務省、環境省、国連広報センター
協力: 関西SDGsプラットフォーム、JICA関西、社会福祉法人大阪ボランティア協会、認定NPO法人環境市民、公益社団法人日本フィランソロピー協会

阪急阪神 未来のゆめ・まちプロジェクト

「未来にわたり住みたいまち」をつくりたい。そんな想いに共感する、まちに関わるさまざまな人々と協働しながら、阪急阪神ホールディングスグループを挙げて社会貢献活動を推進している。

重点領域
環境づくり
地域コミュニティが、安全・安心かつ文化的で、環境に配慮しながら発展する、持続可能なまちづくりに取り組む。

人づくり
未来の地域社会を担う人材であるこども達が、夢を持って健やかに成長する機会を創出する。

取り組み事例
グループ各社との協働
グループ各社の社会貢献活動の「認定・促進制度」
ゆめ・まちチャレンジ隊
ゆめ・まち親子チャリティコンサート
このほか、年間約100件の活動を行っている。

地域社会との協働
市民団体を資金面から支援する
「阪急阪神 未来のゆめ・まち基金」
市民団体の活動の発展を支援する
「阪急阪神 ゆめ・まちソーシャルラボ」

従業員との協働
従業員の自主的な社会貢献活動を促す
「社会貢献ポイント制度」
従業員のボランティア活動団体を支援金面から
支援する 「ゆめ・まち ええこと応援団」

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