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旅行者の9割満足 観光庁、音声翻訳技術を初調査

2019年5月3日
編集部:平綿 裕一

2019年5月3日(金) 配信

観光庁はさらなる導入を促す

 観光庁はこのほど、多言語コミュニケーションの課題に対する全国規模の調査を初めて行った。総務省所管の情報通信研究機構(NICT)が開発した多言語音声翻訳技術の効果を検証した。全国50地域の観光関連施設500軒と、外国人旅行者270人を対象とした。これによると、施設と旅行者の約9割が「満足度が高まる」と答えた。観光庁は同技術の周知に努めて、さらなる導入を促していく方向だ。

 同庁の受入環境アンケートで、旅行中困ったことは「施設などのスタッフとコミュニケーション」が3年連続で最多だった。この課題を踏まえ、解決に有効なツールとして、VoiceTra(ボイストラ)に代表される同技術の検証を行った。

 同技術を活用した民間のアプリには、凸版印刷の「ボイスビズ」や、フィートの「どこでも翻訳」などがある。機器には、ログバーの「illi インバウンド」、ソースネクストの「POCKETALK®W」などが販売されている。

 観光関連施設の調査結果をみると、全体の86%が「外国人旅行者への対応がしやすくなった」と答え、満足度も89%だった。

 外国人旅行者では、全体の95%が「コミュニケーションが成立する」「利用が拡大することで訪日時の満足度が向上する」と回答した。

 一方、外国人旅行者のニーズとして「専門用語の追加」「長文での翻訳対応」「認識精度向上」「カメラ読み取りでの翻訳機能」などがあった。

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