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「旅先で環境保全を意識する」が6割以上 JTBがアンケート調査

2019年4月10日
編集部:入江千恵子

2019年4月10日(水) 配信

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JTB(髙橋広行社長)はこのほど、JTB旅のアンケート「たびQ」で実施した「旅行と環境保全について」の結果をまとめた。観光地のゴミ問題や自然破壊などが問題視されるなか、旅行者の意識と取り組みを調査した。

 その結果、旅先で環境保全を意識している人は、約6割以上にのぼることが分かった。各々の取り組みとしてすでに行っている、これから取り組みたいことは「アメニティグッズの持参」が最多だった。調査はWeb上で行われ、6つの質問に選択と自由回答の形式で行われた。

質問1【旅行に出かけるとき、旅行中や旅先での環境保全について気にかけているか?(最も当てはまるものを選択)】

 「気にしている」(23%)と「たまに気にすることがある」(39%)を合わせると、6割を超える多くの人が環境保全について意識していた。

質問2【(質問1 で「気にしている」「たまに気にすることがある」を選んだ人対象)普段の旅行の中で、過去も含め環境保全に関連したことで、気を付けていることや、環境保全に関連したツアーに参加することがあるか。(複数回答)】

 「アメニティグッズを持参する」(708票)が圧倒的に多く、旅行者が身近にできる活動を行っていることが分かった。2位は「世界自然遺産を訪れるなど、自然保護ツアーを学ぶガイドツアーに参加する」(228票)で、行き先として選ぶ行動が続いた。

 また、「その他」(84票)の回答には「ゴミ関連(ゴミを出さない/持ち込まない/捨てないなど)」(28票)、「リネンの交換を控える」(26票)が上位を占めた。ゴミへの意識、連泊の際にリネンの交換を減らす声が多かった。

質問3【今後出かける旅行の中で、自分で取り組みたいと思うことはどのようなことか?(複数回答)】

 質問2と比較し、「アメニティの持参」以外の項目でも回答数が多く、「今後、環境保全に取り組みたい」という意識を持っていることが分かった。すでに活動を始めている人も新たな取り組みを行いたいとの意欲が伺える。

 「その他」(69票)の回答には、質問2と同様に「ゴミ関連」や「リネンの交換を控える/清掃を控える」の意見が多かった。

質問4【旅行先での食事は旅の大きな魅力の1つだが、食事と環境保全との関連性について、今後はどのような取り組みが必要になると思うか?(複数回答)】

 「食品ロス削減への取り組み」(1101票)が1位、「割り箸や使い捨て容器を使わない」(762票)が2位と続き、「捨てる」ことを減らしていくことを意識しているのが分かった。「食品ロス削減」は、食事形式の選択制や廃棄食材の再生利用に関心が高いと見られる。「その他」(34票)の回答には、「食べ残しをしない」「地産地消」などがあった。

質問5【旅行会社が企画するツアーの中で、将来こんなツアーや取り組みがあればいいと思うことはあるか?(自由回答)】

 1番多かったのは「エコ活動でポイントや割引が得られるツアー」で、700件を超える意見があった。また、「食事の量が選べるツアー」は、食事の適量が個人差によって異なることから、食べ残しを減らしたいとの思いが伺える。「環境保全/緑化活動/清掃活動ツアー」、「ゴミ処理施設/リサイクル施設を見学するツアー」など、旅行企画への意見もあった。

質問6【旅行と環境保全、旅行とエコ活動などについて、考え・意見を自由に記述。(自由回答)】

 「ゴミに関すること(減らす努力/持ち帰りなど)」が最多で、500件以上の意見があった。また、ゴミを出さないために「持参できるものは、できるだけ持参したい」といった自主的な意見もあった。一方で「環境保全は理解するが、旅行と環境保全が結びつかない」や「今後は心がけたい」といった声も。「旅行自体が環境保全になっているといい」という旅行企画への提案もあった。

【アンケート結果】

有効回答数:1660(男性:841、女性:819)

10代:1、20代:108、30代:224、40代:414、50代:516、60代:320、70代:70、80代以上:2、不詳:2

調査期間:2019年1月24日(木)~31日(木)

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