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“旅のはじまりは、ここから。”  HIS池袋パルコ営業所がリニューアル カフェのみの利用もOK

2018年11月2日
編集部:平綿 裕一

2018年11月2日(金) 配信 

内覧会のようす。スタディワークスでは、最大30人以上対応できる

エイチ・アイ・エス(HIS)は11月2日(金)、池袋パルコ営業所の10年の節目として、店舗を移転拡張しリニューアルオープンした。コンセプトは“旅のはじまりは、ここから。 ”で、店舗名は「HIS The ROOM of journey」とした。HIS初の自店運営のカフェを併設し、カフェのみの利用もできる。自由に寛げる空間を作り上げ、旅を計画する前のきっかけづくりを後押しする。

 「旅をしたいといった感情は、日常のなかで生まれてくるもの。そのきっかけをぜひこの店舗で作ってもらいたい」。池袋パルコ営業所の高橋佑太所長は、11月1日に開かれた内覧会で意気込みを語った。敷地面積は約145坪とリニューアル前から6倍となり、従業員は約1・5倍に増やした。広々とした店内と、思い立てばすぐに旅の相談ができる環境を整えた。

 「家の中にある部屋」から着想を得て、店舗内は7つに区切られている。それぞれ、エントランスとキッチン、スタディワークス、クローゼット、リビングルーム、キッズスペース、ベッドルームとなり、客のニーズに合わせ案内する。

HIS初となる自社運営のカフェ

 キッチンでは、1杯350円のコーヒーから、こだわりのオリジナルドリンク、フードまで取りそろえる。「HISの海外拠点の強みを生かし、現地で流行しているものなどをいち早くキャッチして、新たなメニューも展開していきたい」(高橋氏)と商品の充実化もはかっていく。

 スタディワークスは、カフェから流れてくる客がゆったりとできるスペースに仕上げた。所属スタッフ厳選の200冊に及ぶ旅関連の書籍を並べ、客との距離感を縮める狙い。イベント会場にもなり、今後は旅のきっかけづくりとなる催しも開いていく見通しだ。

独立したキッズスペースを用意

 主なターゲット層は、入居する池袋パルコが狙うF1層(20~34歳台の女性)となるが、家族連れにも配慮する。独立したキッズスペースを用意し、子供が何をしているか外からわかるようになっている。正面のベッドルームにはソファ席を配し、子供の姿を確認しながら、安心して旅の相談ができるようにした。

 時代とともに変化する客の要望にも対応する。単なる予約申し込みではなく、「どこかいい旅先はないか」「この旅先のおすすめの季節は」などの問い合わせが増え、おのずと接客時間が長時間に及ぶようになった。このため、リビングルームではパーテーションで仕切ってプライベート性を担保し、より担当スタッフと話し込めるようにした。

リビングルームでは、パーテーションをしつらえた

 一方で、OTA(オンライン旅行会社)が台頭するなか、これまでの旅行会社の店舗の存在感は、徐々に希薄になっている。「旅行会社の店舗は、どうしても予約をしにいく場所といったイメージが強かった」(高橋氏)。機能性が重要視され、事務的なカウンターだけといったものが多い。高橋氏は「これまでの店舗では衰退する」と懸念を示した。HISも直近の2年間で統廃合を繰り返し、国内で20店舗ほど減っている。

 従来の旅行をする目的を持った客を待つ店舗でなく、今後は同店舗のような旅を考える前段階のアプローチもしていく。高橋氏は「新たな店舗のカタチを、池袋パルコ営業所を通じて提供していきたい」とし、立地や物件などの条件があれば、同様のコンセプトショップを増やしていく考えだ。

店舗前のロゴ

 ▽店舗情報…場所は池袋東口から徒歩1分の池袋パルコ本館M2階で、営業時間は午前10時から午後9時まで。電話番号は03(5979)6721、ファックスは03(3987)1752。

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