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震災前の水準に届かず、延べ宿泊旅行者泊数2・3%減(じゃらん宿泊旅行調査2013)

2013年9月1日
編集部

 じゃらんリサーチセンターはこのほど、全国1万5487人の宿泊旅行者を対象に行った「じゃらん宿泊旅行調査2013」の結果を発表した。2012年度の宿泊旅行実施率は前年度比1・8ポイント減少の55・8%。1年間の旅行実施回数は前年度比0・07回増の2・71回と微増したが、全国の延べ宿泊旅行者泊数は前年度比2・3%減の2億3445万人泊となり、震災前の水準には届かなかった。

 12年度の宿泊実施率は55・8%で、震災直後の前年度57・6%、震災前の10年度56・7%よりも低かった。震災直後の前年度は4―10月ごろまで旅行控えがあったこともあり、減少していた旅行実施回数は微増したが、宿泊旅行実施率の減少が影響して延べ宿泊旅行者数は同1・2%減の1億4505万人回となった。また、1回あたりの宿泊数は1・61泊と微減した。

 宿泊旅行にかけた費用についてみると、全国の宿泊旅行にかけられた費用総額は6兆9299億円で、同1・1%増の回復がみられた。1回の宿泊旅行にかかった費用は4万7600円で前年度より1千円上昇。このうち宿泊・交通で800円の増加だった。旅行手配は、個人手配旅行率が88・9%で震災前の10年度より微増した。

 月別の延べ宿泊旅行者数と費用の変化を見ると、延べ宿泊旅行者数は3月単月が過去5年で最高の旅行件数。月別の1回あたり旅行費用は前年度より7、8月が2800円増、12月が3300円増と繁忙期の旅行費用が大きく増加した。

 都道府県別の延べ宿泊旅行者数はトップが東京都。次いで、北海道、長野県、神奈川県、静岡県、大阪府、京都府、千葉県と続き、そのあとに福岡県と兵庫県が並ぶ。前年度比較の増加数でみると、東京都がトップで206万人増。次いで、北海道、三重県、宮城県、大阪府、新潟県、福岡県、秋田県、栃木県、群馬県と続き、選ばれる宿泊旅行先として、震災直後の西高東低から東へのシフトがみられる。東京スカイツリー開業や東京駅丸の内駅舎復原などの影響で東京が大きな伸びをみせたほか、東北をはじめとする東日本各県、国内LCC就航の影響か北海道、大阪府、福岡県でも延べ宿泊旅行者数の伸びがみられた。

 1次交通手段の変化をみると、国内線LCC就航の影響で飛行機利用旅行が延べ90万人回増。東北新幹線の健闘で関東―東北間を中心に延べ68万人回の増加となった。一方、自家用車利用は延べ473万人回の減少。

 宿泊旅行の同行形態は、「夫婦2人での旅行」がトップで24・1%。続く「1人旅」は調査開始以来8年連続で増加し14・5%。とくに20―34歳男性が23・2%と多く、35―49歳男性は20・9%と調査開始時から8・6ポイント上昇し、ついに2割を超えた。「職場やサークルなどの団体旅行」は5年連続で微減し4・4%、「友人との旅行」も2年連続で減少し13・8%となった。

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